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絆結
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「なぁにが、”嘘つき”なの?」
扉の方にふと、顔を向けるとそこにはまだ帰って来ないはずの蓮君がいた。
「何回も電話かけたのに出てくれないんだもん......急いで帰ってきたのに、嘘つきって...寂しいな。」
スマホは...そうだ避妊薬と一緒にテーブルの上に置きっぱなしにしてたんだった。
他にも「気づかなくてごめん」とか頭の中には言いたい言葉が浮かんでくるのに、蓮君を目の前にした途端、泡となって消え音として声に出ることはなかった。
はぁっ...はぁっ、という荒い息遣いだけが漏れる。思考なんてとっくに奪われていてもう目の前にいる恋人のことしか考えられなかった。蓮君は俺のベッドにゆっくりと近付いてきた。
「葵の方が嘘つきじゃん。”我が儘言う”って約束したのにさ?」
耳元で小さく囁かれた刹那、蓮君の甘く、肌の奥を撫でるようなフェロモンがびりびりと神経を走り抜けていった。
今までの人生で感じた発情期は、ただ自分の欲を、熱を早く収めたくて仕方がなく行う作業のようなものだった。
だけどこんなにも心から誰かを求める、必要としてるような感覚は、初めてのもので畏怖の感情すら覚えた。
俺が熱を持った目で、蓮君のことをじっと見つめていると、ぎゅっと正面から俺を包み込むようにすっぽりと抱きしめられた。
そのまま、すんすんっと項の匂いを嗅がれると、否応なくそこからぞくりとした快感が波紋のように広がっていった。
「葵さんからもいい匂いするね......」
「...れんくんもね」
蓮君の花のように甘いフェロモンに当てられ、舌が回らなくなっていた。
「可愛い、本当に可愛いね葵さん......」
俺は、ベッドの上であぐらをかいて座っている蓮君の足の上に乗せられ、キスを交わした。
「はぁ...っ、んっ......ふぁっ...」
息ができなくて苦しい。でもこのまま蓮君の唇が離れてしまうのはーー惜しい。だから俺は、蓮君の唇を離さないように必死だった。
だけど、とうとう息が続かなくなりぷはっと唇が離れてしまった。
「口じゃなくて鼻で息するんだよ??」
「はぁ......はぁっ。鼻で...息??」
「そう、鼻でね。じゃあ...もう一回、やってみよっか?」
もう一度、蓮君と唇を重ねる。言われたとおりに鼻で呼吸することを意識したら、さっきよりも格段に苦しくなかった。
「うん、上手上手。じゃあ今度は、もうちょっと頑張ろっか、葵さん。」
艶やめかしくそう言うと、三回目のキスは貪るような、深く激しいキスだった。鼻で息をしてはいるものの、口からは甘くとろけるような吐息が漏れる。
口を少しでも開けようものなら、すかさず蓮君の舌が入り込み、俺の中を遠慮なく蹂躙していく。部屋にはくちゅ、くちゅと水音が、静まり返った部屋の中にいやらしく響いた。
「んんっ......ふぅ...んあっ...んんー!」
蓮君から逃れようとしても、頭を手で押さえられているせいで簡単に逃げることができなかった。
それでも必死に舌を押し返そうとして、俺は蓮君の舌に自分の舌をにゅるっと這わせた。
けれど、蓮君の舌は離れるどころか、逆に俺の舌をじゅっと強く吸い上げてきた。
「っ!?!?」
ぞくっと下腹が疼いた。このままだと、やばいっ......
俺が必死に蓮君の胸をどんどんっ!と叩くと、ようやく唇が離れた。俺はだらしなく口の端から涎が垂れていて、二人の間には細く柔らかな銀糸が繋がっていた。
俺が肩を上下させながら、息を整えていると
「ごめん、葵さん。つい嬉しくてがっつきすぎちゃった。」
と反省の声が聞こえた。
「......本当に、反省して......」
でも、俺もそろそろ限界だった。俺の屹立は今にも絶頂を迎えてしまいそうで、苦しかった。そんな俺の様子に気が付いたのか、蓮君は器用に俺の服をすべて剥ぎ取った。
もう羞恥心でどうにかなってしまいそうだ。目が次第に潤んできた。
下着も丁寧に脱がされると、俺の屹立からは涙が溢れていて今にも零れてしまいそうだった。
蓮君は俺の物を見るなり、ごくりと生唾を飲み込んだ。そしてあろうことか、なんといきなりぱくっと咥えてきたのだった。
「あぁっ!やっ...き、たな...い......」
「葵さんのは汚くないよ。辛いだろうし、一回出しとこっか。」
そういうと、蓮君は徐々に口を動かすスピードを速めた。
「も......っ...む...りぃ...っ」
舌先で先っぽを弄ばれると、俺は簡単に果ててしまった。蓮君はそのまま俺の吐き出した物をごくんっと飲み込んでしまった。
「......は?うそでしょ?」
「うん。だって葵さんのだもん、吐き出すなんてもったいないよ。」
「お腹、壊したりしたらどうするのさ......」
「そのときは、葵さんに看病してもらうのも悪くないかもね。」
正気かこいつ......と思ったのも束の間で欲望を吐き出したばかりの俺の屹立は再び熱を持ち始めた。いつもなら一回でも出せればだいぶよくなるはずなのに...
「俺のこと、心配してくれるのはありがたいけど、本番はこっからだよ。葵さんもっと気持ちよくなろうね??」
今以上の快感があるのかと、俺の緊張がひゅっと喉を通り抜けていった。
扉の方にふと、顔を向けるとそこにはまだ帰って来ないはずの蓮君がいた。
「何回も電話かけたのに出てくれないんだもん......急いで帰ってきたのに、嘘つきって...寂しいな。」
スマホは...そうだ避妊薬と一緒にテーブルの上に置きっぱなしにしてたんだった。
他にも「気づかなくてごめん」とか頭の中には言いたい言葉が浮かんでくるのに、蓮君を目の前にした途端、泡となって消え音として声に出ることはなかった。
はぁっ...はぁっ、という荒い息遣いだけが漏れる。思考なんてとっくに奪われていてもう目の前にいる恋人のことしか考えられなかった。蓮君は俺のベッドにゆっくりと近付いてきた。
「葵の方が嘘つきじゃん。”我が儘言う”って約束したのにさ?」
耳元で小さく囁かれた刹那、蓮君の甘く、肌の奥を撫でるようなフェロモンがびりびりと神経を走り抜けていった。
今までの人生で感じた発情期は、ただ自分の欲を、熱を早く収めたくて仕方がなく行う作業のようなものだった。
だけどこんなにも心から誰かを求める、必要としてるような感覚は、初めてのもので畏怖の感情すら覚えた。
俺が熱を持った目で、蓮君のことをじっと見つめていると、ぎゅっと正面から俺を包み込むようにすっぽりと抱きしめられた。
そのまま、すんすんっと項の匂いを嗅がれると、否応なくそこからぞくりとした快感が波紋のように広がっていった。
「葵さんからもいい匂いするね......」
「...れんくんもね」
蓮君の花のように甘いフェロモンに当てられ、舌が回らなくなっていた。
「可愛い、本当に可愛いね葵さん......」
俺は、ベッドの上であぐらをかいて座っている蓮君の足の上に乗せられ、キスを交わした。
「はぁ...っ、んっ......ふぁっ...」
息ができなくて苦しい。でもこのまま蓮君の唇が離れてしまうのはーー惜しい。だから俺は、蓮君の唇を離さないように必死だった。
だけど、とうとう息が続かなくなりぷはっと唇が離れてしまった。
「口じゃなくて鼻で息するんだよ??」
「はぁ......はぁっ。鼻で...息??」
「そう、鼻でね。じゃあ...もう一回、やってみよっか?」
もう一度、蓮君と唇を重ねる。言われたとおりに鼻で呼吸することを意識したら、さっきよりも格段に苦しくなかった。
「うん、上手上手。じゃあ今度は、もうちょっと頑張ろっか、葵さん。」
艶やめかしくそう言うと、三回目のキスは貪るような、深く激しいキスだった。鼻で息をしてはいるものの、口からは甘くとろけるような吐息が漏れる。
口を少しでも開けようものなら、すかさず蓮君の舌が入り込み、俺の中を遠慮なく蹂躙していく。部屋にはくちゅ、くちゅと水音が、静まり返った部屋の中にいやらしく響いた。
「んんっ......ふぅ...んあっ...んんー!」
蓮君から逃れようとしても、頭を手で押さえられているせいで簡単に逃げることができなかった。
それでも必死に舌を押し返そうとして、俺は蓮君の舌に自分の舌をにゅるっと這わせた。
けれど、蓮君の舌は離れるどころか、逆に俺の舌をじゅっと強く吸い上げてきた。
「っ!?!?」
ぞくっと下腹が疼いた。このままだと、やばいっ......
俺が必死に蓮君の胸をどんどんっ!と叩くと、ようやく唇が離れた。俺はだらしなく口の端から涎が垂れていて、二人の間には細く柔らかな銀糸が繋がっていた。
俺が肩を上下させながら、息を整えていると
「ごめん、葵さん。つい嬉しくてがっつきすぎちゃった。」
と反省の声が聞こえた。
「......本当に、反省して......」
でも、俺もそろそろ限界だった。俺の屹立は今にも絶頂を迎えてしまいそうで、苦しかった。そんな俺の様子に気が付いたのか、蓮君は器用に俺の服をすべて剥ぎ取った。
もう羞恥心でどうにかなってしまいそうだ。目が次第に潤んできた。
下着も丁寧に脱がされると、俺の屹立からは涙が溢れていて今にも零れてしまいそうだった。
蓮君は俺の物を見るなり、ごくりと生唾を飲み込んだ。そしてあろうことか、なんといきなりぱくっと咥えてきたのだった。
「あぁっ!やっ...き、たな...い......」
「葵さんのは汚くないよ。辛いだろうし、一回出しとこっか。」
そういうと、蓮君は徐々に口を動かすスピードを速めた。
「も......っ...む...りぃ...っ」
舌先で先っぽを弄ばれると、俺は簡単に果ててしまった。蓮君はそのまま俺の吐き出した物をごくんっと飲み込んでしまった。
「......は?うそでしょ?」
「うん。だって葵さんのだもん、吐き出すなんてもったいないよ。」
「お腹、壊したりしたらどうするのさ......」
「そのときは、葵さんに看病してもらうのも悪くないかもね。」
正気かこいつ......と思ったのも束の間で欲望を吐き出したばかりの俺の屹立は再び熱を持ち始めた。いつもなら一回でも出せればだいぶよくなるはずなのに...
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