人気者の幼馴染が俺の番

蒸しケーキ

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恭ちゃんの発情

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一体何時間経った?意識を飛ばしては戻され、飛ばしては戻されを繰り返している。前回初めて身体を繋げたときは、俺が発情期だったこともあり、ただ快楽に溺れているだけで時間が過ぎていた。自分の熱を鎮めるので頭がいっぱいだったからだ。

だが、今回は発情期でもない。素面の状態で抱かれている。しっかりと記憶があるので、恥ずかしさやら気持ちいいの感情がダイレクトに伝わってくる。もう顔面も何もかもがびしゃびしゃだ。辺りを見ると数えきれないほどの避妊具が散らかっている。俺ら一体何回やったんだ、、、

「うん。やっと僕の匂いになった。」

恭ちゃんは俺の身体をすんすんっと匂いを嗅ぐと、満足そうな顔になる。さっきみたいな獣のような目つきではなく、いつもの優しい恭ちゃんの瞳に変わっていたので少し安堵する。やっと正気に戻ってきたようで良かった。

「僕の匂いになった」というのは、俺がずっと発情した女の子のオメガの近くにいたことで、その匂いがどうやら俺に少なからず移ってしまっていたらしい。恭ちゃんはそれが気に入らなかったみたいで、ひたすら俺に向けてフェロモンをぶつけてきた。

そして俺の全身を弄るように、もう触ってない箇所はないんじゃないかと思うぐらいそれはそれは情熱的に愛撫してきたり、キスをされたりと。

「ごめん、、、無理させたよね」

何回かして落ち着いてきた恭ちゃんは優しく俺を抱きしめてくれる。

「いや、へーき。でもなんであんな風になったんだ??」

「オメガにも発情があるように、アルファにも発情があるんだよね。」

「そうだったのか、じゃあ恭ちゃんはそれになってたってこと??」

「うん、情けないけどね。いつもは薬でなんとかなってるんだけど、」

「まぁ事情が事情だし、仕方ないよな。」

「はぁ、こんなはずじゃなかったんだけどな、」

珍しく恭ちゃんがしゅんっとしている。可愛いと思ったが、言われても嬉しくないだろうなと思い、胸の中に留める。代わりにといってはなんだが、恭ちゃんの唇にキスをする。

「恭ちゃんは情けなくなんかない。たまにはこういう姿見せてくれた方が俺も安心するからさ。」

「淳太はいつもそうだね、僕が欲しい、望んでいる言葉をかけてくれるね。」

恭ちゃんからもキスを返される。ふにっとした柔らかい感触がする。ちゅっと甘い音を立て唇が離れると

「ごめん、もう一回してもいい??」

ぱっと恭ちゃんの下半身を見ると、すでに臨戦態勢に入っていた。さすがに絶倫過ぎないか??正直しんどい。全身筋肉痛のように痛いし、身体もだるい。

「うんいいよ。でも、、」

俺はちょっとでもいいから優しくしてほしいと条件をつけた。恭ちゃんは俺の言葉を体現したように、まるで壊れ物を扱うよう丁寧に俺に触れてくる。これはこれでもどかしい。自分の身体に負担をかけないようにと思ったがミスったかもしれない。

「あぁ、、ふっ、、うぅ」

恭ちゃんは俺の胸の突起をコリコリと捏ねる様に親指と人差し指で刺激を与えてくる。それに焦らすように突起の周りを指でつーっと触れてくる。気持ちいいのだが、もっと欲しい。足りない。俺の後孔はすでにとろりとした愛液で溢れている。

「も、そ、れいいっからっ、、」

「ん?まだダメ。さっきまで淳太のことちゃんと見れてないからもっと見せて??」

いや優しいんじゃない。これはドSだ。

「ほんっ、、とに!!」

早く恭ちゃんが欲しいのに、俺の後孔に指を入れるとぐにぐにと動かしてくる。俺のいいとこに指を当ててくるので、そのたびに達してしまいそうになる。

「すごいね。ずっと中きゅうきゅうしてるよ?もうイキそう??」

「う、んっ、っっ」

俺はコクコクと頷くことしかできない。すると恭ちゃんは指を俺の後孔からずるっと抜き、次の瞬間ぱちゅんと音を立てたかと思うと、圧迫感と快感に襲われた。

「は、あっ、、え??んんっ」

一瞬何が起きたのか分からない。俺は気付けば白濁を吐き出しており、目の前がただチカチカとする。ゆさゆさと動き始めれば、押し寄せてくる快感の波に呑まれ、なにも考えることができない。

「まっ、!!い、まイッ、、たっか、らぁ!」

「淳太ここ好きだもんね、いっぱい突いてあげる」

どちゅどちゅと敏感なところばかり突いてくる。だけど手だけはずっと俺の手を握ってくれている。頭がおかしくなりそうで怖いはずなのにとても安心する。

恭ちゃんの顔を見ると気持ちよさそうに腰を動かしている。でももっと気持ちよくさせたいなと思い俺はキュッと後孔に力を入れる。

「んっ、、じゅん、た急に締めすぎ、、」

うわ、俺で恭ちゃんが気持ち良くなってる。その事実になぜか優越感を覚え、堪らなく愛おしいとすら感じる。

「いっしょに、いこ??」

俺もすでに限界だった。そういうと恭ちゃんの分身は今以上に大きくなり、ずぶずぶと動きが激しくなる。俺はただ喘ぐことしかできない。イキそうになり、ギュッと体に力を込める。そしてびくびくと反応している俺の身体を逃がすまいと、両手で腰をがっつりと掴まれる。

恭ちゃんは俺の耳元で小さく、「んんっ」と喘ぐと、俺の後孔に恭ちゃんのものがドクドクと注がれるのを感じる。
あんだけやったのにまだこんな出んのかよ、と内心ビビる。この絶倫め。でもこの感じは嫌いじゃないなと思う。

その後は二人してベッドに倒れ込む。俺はもう立ち上がる気力すらなく、疲労困憊だ。はぁはぁと息が上がる。恭ちゃんも最初はそんな感じだったが、圧倒的に回復が早かった。もう息整ったの?俺まだこんなんなのに。

「はい。水飲んで」

恭ちゃんからペットボトルを渡され、それをコクコクと嚥下する。そこからは動けない俺を恭ちゃんがお風呂に入れてくれたり、ご飯を食べさせてくれたりと至れり尽くせりだった。服は恭ちゃんの服を着ているのでサイズがでかい。そしてこのパジャマがめっちゃいい匂いだった。

それを見た恭ちゃんは「彼シャツだ」と喜んでいた俺はあんま嬉しくない。服に着せられている感が強いからだ。

また二人でベッドに戻ると恭ちゃんは神妙な面持ちで聞いてくる

「ねぇ淳太そのままでいいんだけど、聞いてくれる?」

「なに??」

「次の淳太の発情のときにさ、番になろ」

「つ、がい、、」

番。それはアルファがオメガの項を噛むことで成立する唯一の関係だ。オメガは番ったアルファとしか肉体関係をもてなくなり、フェロモンも番になったアルファにしか効かないようになる。正直分からないことだらけで怖いのはある。でも恭ちゃんに新しい恋人ができるのは嫌だなとも思う。

「うん。分かった今度発情になったら噛んで。そんで俺のこと番にして。」

恭ちゃんの方を見るとぽろぽろと涙を流していた。昔は恭ちゃん泣き虫だったもんな。

「そんなに嬉しいの?泣き虫恭ちゃん?」

からかっていったつもりだったが、がばっとハグをされ

「当たり前じゃん!嬉しいに決まってるよ、ありがとう。」

と真剣に言われる。俺はついぶわっと顔が赤くなる。そしてっ恭ちゃんのフェロモンの匂いを感じとる。あぁこの匂い大好きだな。俺は無意識のうちに恭ちゃんの肩のあたりに顔を寄せ、鼻一杯に匂いを嗅ぐ。爽やかでシトラスのような香りがする。俺の匂いはどんなだろう。でもちょっとだけ聞くのが怖いから聞かないようにする。

「淳太僕の匂い好き?」

「うん好き」

「そっかぁ、えへへ嬉しい。」

俺たちはそのまま二人で抱きしめ合うようにして眠った。大好きな人に、大好きな香りで包まれながら。今年中には恭ちゃんと番になれるんだ。そんなことを考えていたのだが、、、

3か月経っても俺は発情期が来なかった。

















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