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意外な言葉
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「んで、貴澄、俺の話を聞いての感想は?」
「俺のせいで龍之介様を死なせてしまって悪かった」
「ぶふっ、真面目か!」
「んなっ、俺は本気でっ!」
琥太郎はひとしきり腹を抱えて笑い、その後「俺はお前のそういう生真面目な所が大好きだったんだ」と、また俺の頭を撫でた。
「俺は前世でも幸せだったって言ったよな、やっぱそれ間違ってなかったわ。俺は幸せだったよ、お前はあの時、俺の事を好きだと言ってくれたもんな」
「っ……」
確かにあの業火の中で俺は龍之介様に「お慕いしていた」と告げたのだ。何も言えないまま死んだ俺のたった一回、最後の告白。俺はなんだか気恥ずかしくなってぷいっとそっぽを向いた。
「そんでもって、今生でも懲りずに俺の傍に居てくれたんだ、こんなに幸せなことはそうないだろう。なぁ、貴澄……」
肩に乗っていた琥太郎の顔がこちらを向いて、ずいっとこちらに顔を寄せるので、俺は思わず後ろに引く。
「ああ、もう近い! 普通に話せよっ、ここ学校だぞ!?」
「学校じゃなかったらいいのか?」
完全な揚げ足取りに俺はまたぐっと言葉に詰まる。
「間違いじゃなかったら、貴澄、お前はまだ俺のこと……」
「言うなよ! こっちは必死に忘れようとしてるのに!」
「忘れたいのか?」
俺に寄りかかる様にしていた琥太郎がすっと上体を起こして身を引いた。
「そうか、忘れたいのか……」
「だって……前世は前世、今とは違う、お前だって嫌だろう? こんな俺なんかに好かれたって……」
どんどん語尾が小さくなる、この感情は多分に清太郎の感情を引きずっている、だから俺には分からないのだ、これが愛情なのか、それとも行き過ぎた友情なのか。
清太郎は龍之介様を色々な意味で慕っていた、それは間違えようもなく清太郎の初恋だったがその恋心は子供らしく憧れに近いもので、それ以上のものではなかったのだ。
けれど今は違う、俺はあの頃よりも成長していてその感情には色々なものが付随する、その全てを俺はまだ自身の感情として受け入れきれてはいないのだ。
「俺は初めて会った時から貴澄の事は気になってた。それが何故だか分かってなかったけど、思い出したら全部繋がった。俺はお前に会いたかったんだ、でも貴澄はそうじゃなかったんだな……」
「っ……! お前、俺の話の何を聞いてた!? 俺だって会いたかったに決まってる、でも……」
「でも、なに?」
静かな瞳がこちらを見やる。やめろ、見るな、俺の全部を暴こうとするのはやめてくれ……
「俺は、お前の可愛い姫になんてなれないだろう……」
瞳を逸らしてそう言うと、しばしの沈黙の後、琥太郎がぶふっと吹きだした。
「んなっ!」
「おまっ、そんなの気にして、ふひっ、ホント、いや、マジ可愛い~やべぇ」
ひーひーと笑い転げる琥太郎、俺はそれを憮然と眺めやる。けれど一向に笑い止まない琥太郎にイラっとして俺はぐいっと琥太郎を押し倒した。
「これでもまだ可愛いとか言うのかよっ!」
「え~なに? 貴澄はそっちがいいの?」
「は……?」
「俺は別にどっちでもいいんだ。龍之介はお前が育つの待ってたって俺、言ったよな? それどういう意味だか分かってる? 貴澄が俺のことをまだ好きなら、俺はそういうのどうでもいいんだ」
「俺のせいで龍之介様を死なせてしまって悪かった」
「ぶふっ、真面目か!」
「んなっ、俺は本気でっ!」
琥太郎はひとしきり腹を抱えて笑い、その後「俺はお前のそういう生真面目な所が大好きだったんだ」と、また俺の頭を撫でた。
「俺は前世でも幸せだったって言ったよな、やっぱそれ間違ってなかったわ。俺は幸せだったよ、お前はあの時、俺の事を好きだと言ってくれたもんな」
「っ……」
確かにあの業火の中で俺は龍之介様に「お慕いしていた」と告げたのだ。何も言えないまま死んだ俺のたった一回、最後の告白。俺はなんだか気恥ずかしくなってぷいっとそっぽを向いた。
「そんでもって、今生でも懲りずに俺の傍に居てくれたんだ、こんなに幸せなことはそうないだろう。なぁ、貴澄……」
肩に乗っていた琥太郎の顔がこちらを向いて、ずいっとこちらに顔を寄せるので、俺は思わず後ろに引く。
「ああ、もう近い! 普通に話せよっ、ここ学校だぞ!?」
「学校じゃなかったらいいのか?」
完全な揚げ足取りに俺はまたぐっと言葉に詰まる。
「間違いじゃなかったら、貴澄、お前はまだ俺のこと……」
「言うなよ! こっちは必死に忘れようとしてるのに!」
「忘れたいのか?」
俺に寄りかかる様にしていた琥太郎がすっと上体を起こして身を引いた。
「そうか、忘れたいのか……」
「だって……前世は前世、今とは違う、お前だって嫌だろう? こんな俺なんかに好かれたって……」
どんどん語尾が小さくなる、この感情は多分に清太郎の感情を引きずっている、だから俺には分からないのだ、これが愛情なのか、それとも行き過ぎた友情なのか。
清太郎は龍之介様を色々な意味で慕っていた、それは間違えようもなく清太郎の初恋だったがその恋心は子供らしく憧れに近いもので、それ以上のものではなかったのだ。
けれど今は違う、俺はあの頃よりも成長していてその感情には色々なものが付随する、その全てを俺はまだ自身の感情として受け入れきれてはいないのだ。
「俺は初めて会った時から貴澄の事は気になってた。それが何故だか分かってなかったけど、思い出したら全部繋がった。俺はお前に会いたかったんだ、でも貴澄はそうじゃなかったんだな……」
「っ……! お前、俺の話の何を聞いてた!? 俺だって会いたかったに決まってる、でも……」
「でも、なに?」
静かな瞳がこちらを見やる。やめろ、見るな、俺の全部を暴こうとするのはやめてくれ……
「俺は、お前の可愛い姫になんてなれないだろう……」
瞳を逸らしてそう言うと、しばしの沈黙の後、琥太郎がぶふっと吹きだした。
「んなっ!」
「おまっ、そんなの気にして、ふひっ、ホント、いや、マジ可愛い~やべぇ」
ひーひーと笑い転げる琥太郎、俺はそれを憮然と眺めやる。けれど一向に笑い止まない琥太郎にイラっとして俺はぐいっと琥太郎を押し倒した。
「これでもまだ可愛いとか言うのかよっ!」
「え~なに? 貴澄はそっちがいいの?」
「は……?」
「俺は別にどっちでもいいんだ。龍之介はお前が育つの待ってたって俺、言ったよな? それどういう意味だか分かってる? 貴澄が俺のことをまだ好きなら、俺はそういうのどうでもいいんだ」
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