44 / 222
第二章
ルーファウスとロイドの微妙な関係
しおりを挟む
ゴブリン&オーク襲撃事件からしばらくして、僕とロイドはGランク冒険者からFランク冒険者に昇格した。毎日コツコツ依頼を受け続けたかいがあったというものだ。
冒険者になって最初のGランクというのは言ってしまえば冒険者のお試し期間みたいなもので、依頼の受注と達成を30回繰り返せばそれだけでFランクに昇格できる。僕たちはFランクに昇格した事でようやく冒険者見習いを卒業したという形だ。
今まで僕たちが受ける事ができた依頼はGランクの薬草採取依頼とひとつ上のFランクの討伐依頼だけだったのだが、昇格した事によって更にもう一つ上Eランクの依頼も受注できるようになった。
そうは言っても今までとやる事がさほど変わる訳ではないのだけれど、受けられる依頼の数は桁違いに増える。当然報酬も上がるのでできれば積極的に依頼は受けていきたい所だけれども……
「Eランクって討伐依頼多いよね……」
僕は冒険者ギルドの掲示板に掲示された依頼書を眺めてひとつ溜息を吐く。正しく言えばEランクの採取や収集の依頼もない訳ではないのだけれど、比較的簡単な採取依頼は採取場所が少し遠くなったり、少々危険な場所にあったりで出掛けて行くのに骨が折れる。
アイテム収集依頼というのもこの辺りから増えてくるのだけど、それはそのアイテムを持っている魔物との討伐依頼とセットになっている事がほとんどで、それはもう討伐依頼となんら変わらないのだ。
「冒険者なんて魔物倒してなんぼだろう?」
と、相変らずぶっきら棒に言い切るロイド。けれど、僕がそんな彼に視線を向けると「ま、まぁ、でもタケルは無理しなくてもいいじゃないかと俺は思うけどなっ」と、ふいっと視線を逸らされた。
あの事件以来ロイドはいつもこんな感じ。憎まれ口を叩く事が減ったし、気遣いは分かるんだけど、同時に少しだけ距離を感じる。せっかく仲良くなれたと思ったのにこれはこれでちょっと寂しい。
それでいて、僕が冒険者ギルドに来るといつの間にか横にいるのだから不思議だなって思うけど。
「おや、今日もいらしてたんですか?」
「おはようございます、ルーファウスさん。そちらこそ、御自身の依頼は受けなくていいんですか?」
「私は今タケルの指導にあたるのに専念しているのでね、しばらく冒険者家業は休職中だよ」
にこにこ笑顔のルーファウス、片やロイドは少し不貞腐れたような表情で、何となく不穏な空気な感じる。
この二人、別にものすごく目に見えて仲が悪い訳じゃないんだけど、なんかこう纏う空気が、ね、なんかおかしい。空気を読む事に長けてる日本人なら分かってもらえると思うんだけど、穏やかに会話してるのに少し空気がぴりつく感じ、何でなのかな?
確かにルーファウスは当初僕を無理やりゴブリン討伐に連れ出したロイドの事に腹を立てていたけど、それはもう終わった事だしいつまでも根に持つのは大人げないと思うんだよ。しかも怖い思いをした当事者である僕がもういいと言ってるのだから、ルーファウスがいつまでも彼に怒りをぶつけるのはお門違いだ。
しかもロイドは僕と同じでまだまだ新米冒険者なのだから失敗のひとつやふたつはあって当然、ここは先輩冒険者としてルーファウスが僕たちを指導してくれたらいいだけの話なんだけど、何故かルーファウスはロイドを毛嫌いしているふしがある。
表立って文句や悪口を言ってる訳じゃないし、笑顔で接しているから注意も出来ないんだけど、あからさまにこっち来んなオーラを放ってるの本当に何でなのかな?
ロイドもロイドで何となくそんなルーファウスの態度に気付いているようで、元々は「尊敬してます!」って、感じだったのが最近は少しぎこちない。
これどうしたらいいのだろうか? 僕が何か言うと余計事が荒立ちそうで何も言えないんだよな……
「ロイド君は今日はどの依頼を受けるの?」
「タケルは?」
質問に質問で返されて僕は考え込む。討伐依頼は得意ではないのだけど、受けておきたい依頼はあるんだよね。
「僕はホーンラビットの討伐依頼を受けてみようかと思ってるよ」
「!? なんで?」
なんでって、しかも何でそんなに驚くかな? さっき自分で冒険者は魔物を倒してなんぼだって言ってたくせに。
「Eランクの採取依頼は採取場所が少し遠いから、もう少し準備してから行きたいんだよね。あとね、ホーンラビットって美味しいから!」
そう、ホーンラビットは美味しい。
シェアハウスで料理を振舞う事で小銭を稼いでいる僕にとって食材確保はとても大事。今までは他の冒険者達が狩ってきた獲物を提供してもらって調理して出すという形だったので僕へのお駄賃は調理をする手間賃のみだった、だけど自分で食材を確保できればきちんとした料理として彼等にそれを提供できる訳で、更に小遣い稼ぎが捗ると僕は考えている。
ホーンラビットの討伐依頼証明部位は角だ、だから肉は買取にも出せるけど欲しいと告げれば丸っと貰える。討伐自体もさほど難しくないと聞いているし、こんな美味しい依頼は他にない。
コカトリス討伐の依頼もあるけれど、毒のある魔物はまだちょっと怖いからこっちは保留。
「美味しいって、お前……スライムは可哀想とか言って討伐できなかった奴がホーンラビットは平気なのかよ!?」
ロイドが驚愕の表情で僕を見てる。だけどそれはそれ、これはこれだ。スライムは食べられないけどホーンラビットが美味しい事はもう知っている訳で、既にホーンラビットは食材と割り切っている僕に躊躇いはない。
豚だって牛だって生きているのを見れば可愛いと思うけど、目の前に肉を出されたら美味しく食べられるのと一緒だ。その辺は割り切らないと食べられる物がなくなるし、僕は菜食主義者ではないのでタンパク質は食べたい。
「ダメかな?」
「いや、駄目ではないけど……」
「でしたら今日は東の草原ですね、行きましょうか」
ルーファウスが僕とロイドの間に割って入ってきて、さりげなく僕の背を押した。まだロイドが何の依頼を受けるか聞いてないのに気が早いよ。
同じ東の草原で受けられる依頼なら一緒に行けばいいんだし、そんな急かす事ないのに。
「じゃあ俺はこれにする」
ロイドが慌てたように依頼書をひとつ掲示板から剥がして僕たちに付いてきた。それは東の草原で引き続き継続して出されているゴブリン討伐依頼だ。
僕たちは晴れてFランクになったので単独での討伐受注も可能になったからね、倒してくれれば助かるよ。
魔物肉ってのは食べられる物が多いけど、ゴブリンだけは煮ても焼いても食べられない、だから僕はあまり討伐依頼を受ける気にならないんだよね。
だけど、近くでロイドがゴブリンを倒してくれるのなら獲物の取り合いになる事もないし、僕がゴブリンに襲われる事もなくて一石二鳥でとても助かる。
「あなた、また私達に付いて来る気ですか?」
「べ、別に、そういう訳じゃなくて、たまたま受ける依頼が同じ場所ってだけです!」
やっぱりルーファウスが大人げない、そんな風に言ったらロイドが可哀想だ。
「僕はロイド君が一緒で嬉しいよ、それにすごく助かる。ゴブリンが怖いのは身を持って知ったしね」
「私が一緒にいるのですから、もう怖い思いなどさせませんよ」
うん、まぁ、それは分かってるんだけどさぁ。ちょっと最近のルーファウスは僕に対して過保護が過ぎるんじゃないかな?
「お~い、ルーファウス」
そんな時にかかった声、今朝は別行動をしていたアランが手を振ってこちらにやって来た。そしてひょいと僕たちの持った依頼書を覗き見て「お、ちびっ子二人組も今日は東の草原か、だったらちょうどいい、ルーファウスは少し俺に付き合え」とそう言った。
「は? 何を藪から棒に? 依頼ならしばらく受けないと言ったでしょう?」
「それは分かってる、これは依頼というよりは自主的な活動だ。お前だって高ランク冒険者の心得は覚えているはずだよな?」
高ランク冒険者の心得? ってなんだ? 僕たちが首を傾げているとアランは呵々と笑って「あるんだよ、そういうのが」とそう言った。
「これから昇級試験を受けていくとだんだんに出てくるんだが、ひとつ冒険者たるもの秩序を守り正義を貫き己の任務を遂行すべし、ひとつ冒険者たるもの品行を保ち悪事に溺れる事なかれって感じでな、結構な数の心得が実は冒険者ギルドにはあったりするんだが、その中に地域貢献、後輩育成、治安の維持、所属地域の市民の安全確保なんてのもあってな、高ランクになってくるとこれが義務みたいになってくるんだよ、最悪その辺を守れないと降格、もしくは冒険者資格のはく奪もあるから覚えておいて損はないぞ」
へぇ~そうなんだ。冒険者って地域でかなり頼りにされているんだな、正直意外だ。確かに街には警察みたいな治安維持組織もあるのだけど、そこに務めている人達は冒険者上がりの人も多いのだとアランは言った。
「まぁ、そんな訳でルーファウス、今日は俺に付き合うよな? 少し手を貸して欲しい事があるんだよ。どうせ同じ東の草原での調査だ、なんなら二人を連れて行ってもいい」
「危険な調査ならタケルを連れて行くのはどうかと……」
「危険はないと思うぞ、この間の冒険者たちの一斉調査で特別危険な魔物はもういないって報告だし、ここ数日俺も見回っているがそれに関しては問題ないと思っている。ただ少し気になるモノを見付けてな、それをお前に見て欲しいんだ」
「気になるモノ?」
「ああ」とアランは頷いて「だから一緒に来てくれ」とルーファウスに告げる。ルーファウスは少し困ったように僕を見るのだけど、別にそういう事なら一緒に行けばいい。道すがら僕たちもそれぞれの討伐対象に遭遇できれば問題はない。
「行きましょう、ルーファウスさん。僕もその『気になるモノ』が何なのか気になります」
僕のその言葉にルーファウスは不承不承頷いた。そういう所、ルーファウスって少し子供っぽいよね。
冒険者になって最初のGランクというのは言ってしまえば冒険者のお試し期間みたいなもので、依頼の受注と達成を30回繰り返せばそれだけでFランクに昇格できる。僕たちはFランクに昇格した事でようやく冒険者見習いを卒業したという形だ。
今まで僕たちが受ける事ができた依頼はGランクの薬草採取依頼とひとつ上のFランクの討伐依頼だけだったのだが、昇格した事によって更にもう一つ上Eランクの依頼も受注できるようになった。
そうは言っても今までとやる事がさほど変わる訳ではないのだけれど、受けられる依頼の数は桁違いに増える。当然報酬も上がるのでできれば積極的に依頼は受けていきたい所だけれども……
「Eランクって討伐依頼多いよね……」
僕は冒険者ギルドの掲示板に掲示された依頼書を眺めてひとつ溜息を吐く。正しく言えばEランクの採取や収集の依頼もない訳ではないのだけれど、比較的簡単な採取依頼は採取場所が少し遠くなったり、少々危険な場所にあったりで出掛けて行くのに骨が折れる。
アイテム収集依頼というのもこの辺りから増えてくるのだけど、それはそのアイテムを持っている魔物との討伐依頼とセットになっている事がほとんどで、それはもう討伐依頼となんら変わらないのだ。
「冒険者なんて魔物倒してなんぼだろう?」
と、相変らずぶっきら棒に言い切るロイド。けれど、僕がそんな彼に視線を向けると「ま、まぁ、でもタケルは無理しなくてもいいじゃないかと俺は思うけどなっ」と、ふいっと視線を逸らされた。
あの事件以来ロイドはいつもこんな感じ。憎まれ口を叩く事が減ったし、気遣いは分かるんだけど、同時に少しだけ距離を感じる。せっかく仲良くなれたと思ったのにこれはこれでちょっと寂しい。
それでいて、僕が冒険者ギルドに来るといつの間にか横にいるのだから不思議だなって思うけど。
「おや、今日もいらしてたんですか?」
「おはようございます、ルーファウスさん。そちらこそ、御自身の依頼は受けなくていいんですか?」
「私は今タケルの指導にあたるのに専念しているのでね、しばらく冒険者家業は休職中だよ」
にこにこ笑顔のルーファウス、片やロイドは少し不貞腐れたような表情で、何となく不穏な空気な感じる。
この二人、別にものすごく目に見えて仲が悪い訳じゃないんだけど、なんかこう纏う空気が、ね、なんかおかしい。空気を読む事に長けてる日本人なら分かってもらえると思うんだけど、穏やかに会話してるのに少し空気がぴりつく感じ、何でなのかな?
確かにルーファウスは当初僕を無理やりゴブリン討伐に連れ出したロイドの事に腹を立てていたけど、それはもう終わった事だしいつまでも根に持つのは大人げないと思うんだよ。しかも怖い思いをした当事者である僕がもういいと言ってるのだから、ルーファウスがいつまでも彼に怒りをぶつけるのはお門違いだ。
しかもロイドは僕と同じでまだまだ新米冒険者なのだから失敗のひとつやふたつはあって当然、ここは先輩冒険者としてルーファウスが僕たちを指導してくれたらいいだけの話なんだけど、何故かルーファウスはロイドを毛嫌いしているふしがある。
表立って文句や悪口を言ってる訳じゃないし、笑顔で接しているから注意も出来ないんだけど、あからさまにこっち来んなオーラを放ってるの本当に何でなのかな?
ロイドもロイドで何となくそんなルーファウスの態度に気付いているようで、元々は「尊敬してます!」って、感じだったのが最近は少しぎこちない。
これどうしたらいいのだろうか? 僕が何か言うと余計事が荒立ちそうで何も言えないんだよな……
「ロイド君は今日はどの依頼を受けるの?」
「タケルは?」
質問に質問で返されて僕は考え込む。討伐依頼は得意ではないのだけど、受けておきたい依頼はあるんだよね。
「僕はホーンラビットの討伐依頼を受けてみようかと思ってるよ」
「!? なんで?」
なんでって、しかも何でそんなに驚くかな? さっき自分で冒険者は魔物を倒してなんぼだって言ってたくせに。
「Eランクの採取依頼は採取場所が少し遠いから、もう少し準備してから行きたいんだよね。あとね、ホーンラビットって美味しいから!」
そう、ホーンラビットは美味しい。
シェアハウスで料理を振舞う事で小銭を稼いでいる僕にとって食材確保はとても大事。今までは他の冒険者達が狩ってきた獲物を提供してもらって調理して出すという形だったので僕へのお駄賃は調理をする手間賃のみだった、だけど自分で食材を確保できればきちんとした料理として彼等にそれを提供できる訳で、更に小遣い稼ぎが捗ると僕は考えている。
ホーンラビットの討伐依頼証明部位は角だ、だから肉は買取にも出せるけど欲しいと告げれば丸っと貰える。討伐自体もさほど難しくないと聞いているし、こんな美味しい依頼は他にない。
コカトリス討伐の依頼もあるけれど、毒のある魔物はまだちょっと怖いからこっちは保留。
「美味しいって、お前……スライムは可哀想とか言って討伐できなかった奴がホーンラビットは平気なのかよ!?」
ロイドが驚愕の表情で僕を見てる。だけどそれはそれ、これはこれだ。スライムは食べられないけどホーンラビットが美味しい事はもう知っている訳で、既にホーンラビットは食材と割り切っている僕に躊躇いはない。
豚だって牛だって生きているのを見れば可愛いと思うけど、目の前に肉を出されたら美味しく食べられるのと一緒だ。その辺は割り切らないと食べられる物がなくなるし、僕は菜食主義者ではないのでタンパク質は食べたい。
「ダメかな?」
「いや、駄目ではないけど……」
「でしたら今日は東の草原ですね、行きましょうか」
ルーファウスが僕とロイドの間に割って入ってきて、さりげなく僕の背を押した。まだロイドが何の依頼を受けるか聞いてないのに気が早いよ。
同じ東の草原で受けられる依頼なら一緒に行けばいいんだし、そんな急かす事ないのに。
「じゃあ俺はこれにする」
ロイドが慌てたように依頼書をひとつ掲示板から剥がして僕たちに付いてきた。それは東の草原で引き続き継続して出されているゴブリン討伐依頼だ。
僕たちは晴れてFランクになったので単独での討伐受注も可能になったからね、倒してくれれば助かるよ。
魔物肉ってのは食べられる物が多いけど、ゴブリンだけは煮ても焼いても食べられない、だから僕はあまり討伐依頼を受ける気にならないんだよね。
だけど、近くでロイドがゴブリンを倒してくれるのなら獲物の取り合いになる事もないし、僕がゴブリンに襲われる事もなくて一石二鳥でとても助かる。
「あなた、また私達に付いて来る気ですか?」
「べ、別に、そういう訳じゃなくて、たまたま受ける依頼が同じ場所ってだけです!」
やっぱりルーファウスが大人げない、そんな風に言ったらロイドが可哀想だ。
「僕はロイド君が一緒で嬉しいよ、それにすごく助かる。ゴブリンが怖いのは身を持って知ったしね」
「私が一緒にいるのですから、もう怖い思いなどさせませんよ」
うん、まぁ、それは分かってるんだけどさぁ。ちょっと最近のルーファウスは僕に対して過保護が過ぎるんじゃないかな?
「お~い、ルーファウス」
そんな時にかかった声、今朝は別行動をしていたアランが手を振ってこちらにやって来た。そしてひょいと僕たちの持った依頼書を覗き見て「お、ちびっ子二人組も今日は東の草原か、だったらちょうどいい、ルーファウスは少し俺に付き合え」とそう言った。
「は? 何を藪から棒に? 依頼ならしばらく受けないと言ったでしょう?」
「それは分かってる、これは依頼というよりは自主的な活動だ。お前だって高ランク冒険者の心得は覚えているはずだよな?」
高ランク冒険者の心得? ってなんだ? 僕たちが首を傾げているとアランは呵々と笑って「あるんだよ、そういうのが」とそう言った。
「これから昇級試験を受けていくとだんだんに出てくるんだが、ひとつ冒険者たるもの秩序を守り正義を貫き己の任務を遂行すべし、ひとつ冒険者たるもの品行を保ち悪事に溺れる事なかれって感じでな、結構な数の心得が実は冒険者ギルドにはあったりするんだが、その中に地域貢献、後輩育成、治安の維持、所属地域の市民の安全確保なんてのもあってな、高ランクになってくるとこれが義務みたいになってくるんだよ、最悪その辺を守れないと降格、もしくは冒険者資格のはく奪もあるから覚えておいて損はないぞ」
へぇ~そうなんだ。冒険者って地域でかなり頼りにされているんだな、正直意外だ。確かに街には警察みたいな治安維持組織もあるのだけど、そこに務めている人達は冒険者上がりの人も多いのだとアランは言った。
「まぁ、そんな訳でルーファウス、今日は俺に付き合うよな? 少し手を貸して欲しい事があるんだよ。どうせ同じ東の草原での調査だ、なんなら二人を連れて行ってもいい」
「危険な調査ならタケルを連れて行くのはどうかと……」
「危険はないと思うぞ、この間の冒険者たちの一斉調査で特別危険な魔物はもういないって報告だし、ここ数日俺も見回っているがそれに関しては問題ないと思っている。ただ少し気になるモノを見付けてな、それをお前に見て欲しいんだ」
「気になるモノ?」
「ああ」とアランは頷いて「だから一緒に来てくれ」とルーファウスに告げる。ルーファウスは少し困ったように僕を見るのだけど、別にそういう事なら一緒に行けばいい。道すがら僕たちもそれぞれの討伐対象に遭遇できれば問題はない。
「行きましょう、ルーファウスさん。僕もその『気になるモノ』が何なのか気になります」
僕のその言葉にルーファウスは不承不承頷いた。そういう所、ルーファウスって少し子供っぽいよね。
56
あなたにおすすめの小説
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました!
えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。
※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです!
※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる