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第二章
ライムの正体
しおりを挟む従魔専用のアイテムショップを後にして、僕たちは再び城内のお店を覗いて行く。ライムは購入した王冠を本当にとても気に入ったようで僕の頭の上で誇らしげに王冠を見せびらかすようにして伸び縮みを繰り返している。
すれ違う人達にはやはり笑われたりするのだけど、それももう今更だし気にしない。
「それにしてもライム、本当にそれすごく似合ってるね、だけど何でそれが良かったの?」
『だってこれ、元々ボクのだもん』
「? そうなの?」
『うん! 似てるだけかと思ったけど、ちがった! これボクの!』
? 意味がよく分からないな。その王冠型の指輪は中古で二束三文で売られていたものだ、それがかつてライムの物だったと言うのならそれは一体いつの話だ?
『むかし、むか~し、落としちゃったの。ずっと大事にしてたのに、すごくすごく悲しかったよ』
「それってどれくらい昔の話? そもそもライムの歳っていくつなのかな?」
『ん~? 分かんない!』
きっぱりはっきりのお答えに、僕は苦笑する。まぁ、そうだよね、ライムはあまり色々な事は考えてなさそうだし。
言動が子供のそれだから生まれたてのスライムだと勝手に思い込んでいたけれど、ライムは他のスライムの個体とは明らかに何かが違うし、実は数百年生きていたとしても不思議ではないのかもしれないな。
物は試しにライムを掌に乗せてこっそり鑑定をしてみる、するとそこに表示されていた鑑定結果に僕は思わず絶句した。
『ライム タケルの従魔で最古のスライムの一片、現在はビッグスライムだがキングスライムへの進化が可能 ―― ♡』
ちょっと待って、最古のスライムって何!? しかも一片って全くもって意味が分からないよ! そういえば今までライムの鑑定なんて一度もした事なかった! 実はライムってばスライム界のエリートだったのか!? 確かに少し変わったスライムだなとは思っていたけども!!
「タケル、どうかしましたか?」
「え? いや、何でもないです!」
鑑定スキルを発動したまま顔を上げたせいでルーファウスの横にもステータス画面が浮かんで見える。書いている内容は以前と同じ、だけど……あれ? なんか♡の中の色が少し違って見える……?
ライムの♡の中の色は真っ赤に染まっている、確か以前見た時はルーファウスとアランの♡の中の色は薄ピンクだったはずなのだ、けれどルーファウスのその♡の中の色はライムと同じ赤に少し青味を足したような濃い赤紫色に変わっている。
え? ナニコレ? この色、何か意味でもあるのか??
「タケル?」
もう一度名前を呼ばれて、僕は鑑定ウィンドウを慌てて閉じる。何だろう、あまり見てはいけないモノを見た気がしてならない。ライムのステータスもそうだが、ルーファウスのもだ。あの色の変化の意味がさっぱり分からない僕は努めて平静を保とうと笑みを見せた。
「大丈夫です。少し疲れが出てしまったのかも、ははは」
全く意味は分からないのだが、これはもしかしたら早急に♡の意味を調べた方がいいのではないか? 何というか♡なだけに、これは好感度に関係してる気がしなくもない。だけどもし、これが本当に好感度なのだとしたら盗み見るのは非常に罪悪感がある。それと同時にあの色の意味! なに? 何なの?
ライムが僕に好感度MAXで深紅の♡なのだとしたら、ルーファウスのあの色なに!? 赤紫ってどういう感情!?
普通にライムと同じで深紅の♡の方がまだマシだったよ、意味が分からな過ぎて怖い!
「タケル、疲れたようなら一度宿に戻りましょうか?」
気遣うように言われた言葉に僕は頷く。だけど僕はこの時まだ動揺していて気付いていなかったのだ、アランとロイドがまだ街に到着していない現状、宿に戻ると僕は完全にルーファウスと二人きりになってしまうという事に。
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読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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