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【ハーフ½ドラゴン少女と魔物の杜】第一話
【ハーフ½ドラゴン少女の旅に出る。】
ジーナはいつものように、膝枕で眠るライリを撫でながら書類に目を通していた。
ジーナ
「……ん、コレはニレッツ子爵領の地方帳簿ですね。」
バートン
「ええ、先日ニレッツ子爵から正式に王への謁見が有り。
領内にドラゴンが住み着いたらしく、雨が増え、近頃は曇天が続いているとのことです。」
ジーナ
「……ドラゴン、ですか。」
ライリ
「ドラゴン…?」
ライリは瞼を擦りながら目を覚ました。
ーーーー。
バートン
「何も姫様自ら視察へ向かわずとも。
国王様、泣かれておりましたぞ!」
ナッツレイ
「王妃様も、ようやくライリ殿と少し仲良くなれたと仰っていたばかりなのに。
今頃きっと泣かれているでしょうね。」
苦笑いするナッツレイ。
ライリ
「え、私ちょっと人気者?」
ナッツレイ
「自覚なかったんすね~…。」
バートン
「はぁ…なんとお労しい。」
ジーナ
「ですが、放っておく訳にもいきません。
ドラゴンの噂が広まれば民が不安になりますから。」
ちょっと、膨れるジーナ。
ライリ
「……それ、本当にドラゴンかな?」
バートン
「まもなく問題の村に到着します。あと7キロほどです。」
ナッツレイ
「この先は森だ。隊列を組み直すぞ!」
その時だった。
突然、ライリが前方を見たまま固まった。
ジーナ
「……ライリ?」
ライリ
「この先で誰か魔物に襲われてるっ!」
ジーナ
「バートン!」
バートン
「了解!速度を上げます!!」
ジーナ
「ライリ、距離は分かりますか?」
耳を澄まし、尻尾を小刻みに揺らすライリ。
ライリ
「距離は分かんないけど……後ろは森。
大きさは多分2メートルくらいの魔物で……犬みたいな声……6体いる。」
バートン
「なんと……そこまで分かるのですか!?」
ナッツレイ
「前方、森の入り口!
1~2メートル級の犬型魔物6体、要救護者1名!
速度を上げるぞ!!」
ライリ
「……いた。」
ライリは一瞬だけジーナを見る。
ジーナが頷く。
ライリ
「行ってくる。」
次の瞬間。
地面を蹴ったライリの身体が森へ消えた。
ナッツレイ
「はっ!?」
ジーナ
「むしろ、行かせました。」
ナッツレイ
「いや、そうじゃなくて……。
この距離から認識できるんですね、ライリ殿。」
肩をすくめるナッツレイ。
ナッツレイ
「まあ、ひとりで突っ込んでいくのは、いつものことですが。」
バートン
「最初に出会った頃はな。暗殺者が襲撃して来るたび、匂いを辿って――」
バートンは苦笑する。
バートン
「隠れ家まで一人で潰していたからなぁ。」
ナッツレイ
「そうそう!」
ナッツレイは思い出して吹き出した。
ナッツレイ
「我々が本拠地の扉を開けたら、
埃まみれのライリ殿が正座してましてね。」
ナッツレイ
「その下で、暗殺ギルドの長が押さえつけられていたんですよ。」
ジーナ
「……ええ。ライリはそういう子ですからね。」
ーーーー。
???
「……うっ……うわぁぁあぁっ!」
なんでこんなところに、こんな数の魔物が!?
馬に跨った配達員の周囲を、ファイアウルフが取り囲んでいた。
牙を剥き、低く唸る七体の狼型魔物。
逃げ場はない。
その時ーー。
ライリ
「み~つっけたっ!」
林の中から、勢いよく飛び出してくるライリ。
……ザッ!
着地したライリは、少し足を滑らせた。
ライリ
「あっ、トトト……っ!」
体勢を立て直すと、配達員の方を振り返る。
ライリ
「一応、聞くけどさ。お兄さん、助けいる?」
配達員
「角と尻尾ぉ……?」
ライリの姿を見た配達員は、一瞬だけ戸惑う。
だがすぐに、周囲のファイアウルフを見て我に返った。
配達員
「……いやっ!い、いる!助けてっ!」
ライリ
「それじゃ~ぁ……今日は特別に、アレ出すかな~♪」
次の瞬間。
ライリの腕と腰の鱗が、にゅるりと伸びた。
鱗は形を変え、手の中では一振りの刀へ。
腰では、刀を収める鞘へと変形していく。
チャキッ…。
完成した刀身は黒く、全体に亀裂が走っている。
その隙間から――
まるでマグマのような赤い光が漏れていた。
ライリ
「ひっひひっ。」
楽しそうに笑うライリ。
だがその瞳は、もう。
完全に――獲物を捉えていた。
グルァァッ!
一体のファイアウルフが飛びかかった。
ライリ
「……。」
無言のまま、ニヤリと笑うライリ。
キンッ――
次の瞬間。
居合の一閃が走り、ライリの視線上で重なっていた二匹の首を同時に刎ねていた。
刎ねられたファイアウルフの首が、配達員の乗っている馬の足元に転がる。
ゴトッ……。
配達員
「ひぃぃぃっ……!?」
間髪入れず、さらに二匹がライリへ飛び掛かった。
瞬時にライリは、左手に鱗を変形させたガントレットを纏わせる。
炎を吐こうと口を開いたファイアウルフ――
その口の中へ、ライリは迷いなく腕を突っ込んだ。
同時に、もう一頭を刀で斬り伏せる。
バートン
「姫様、追いつきました!」
ナッツレイ
「うわ……。」
ジーナ
「……。」
ライリ
「あなた達にとって口は最大の攻撃手段かもしれないけど――
私にとっては最大の弱点なんだよ♪」
喉の奥まで突き込まれた腕を吐き出そうと、ファイアウルフが暴れる。
だが次の瞬間。
ライリはその舌を掴み、握り潰した。
「ギャウン……!」
ファイアウルフは痙攣すると、そのまま動かなくなる。
やがて身体は、黒い霧のように崩れて消えていった。
ライリ
「残りは三匹……。」
ライリは刀を鞘に納め、腰を落とす。
……カチ。
ライリ
「全員で掛かって来い。」
三匹のうち一匹が背後へ回り込み、
残る二匹が正面から襲い掛かった。
ジーナ
「……?」
次の瞬間。
バンッ!!
鞘の中で小さな爆発が起こり。
抜刀した刀身が消えていた。
ズバァン!!!
魔物は綺麗に一文字に両断され。
さらに返し手へ持ち替え、刀の峰に手を添えながら――
もう一頭を横薙ぎに断ち切った。
ライリ
「フゥ……ずっと馬車だったから、気持ちよかった~♪」
そして最後の一匹。
それはすでに――
ライリの尻尾の先が変化した鉾に、
静かに貫かれていた。
ライリ
「ん?ああ主人早かったね♪」
振り返るライリ。
その背後には――
尻尾の鉾に貫かれたファイアウルフ。
ジーナ
「……本当に強いのですね、ライリ。」
ライリ
「えへへ♪ 主人に褒められた♪」
ジーナは、そっとライリの頭に手を置いた。
ジーナ
「ですが……少し危なすぎます。」
ライリ
「大丈夫大丈夫。
ちゃんと主人の前で、格好いいとこ見せたかっただけだから♪」
ジーナ
「……。」
ジーナは小さく息を吐き――
もう一度、優しくライリの頭を撫でた。
配達員
「あのぉ~、すみません……腰が抜けて馬から降りられなくて~。」
バートン
「まぁ、仕方なかろう!」
ナッツレイ
「普通そうなりますよ……。」
配達員
「よっこいしょ! フゥ~……何から何までありがとうございました!」
変わった服装の旅人は、深々と頭を下げた。
ジーナ
「黒目黒髪……。
外国の方ですか?」
配達員 大田黒
「はい。私は東の平原でエクスプロアという商会に勤めております。
大田黒と申します。」
ジーナ
「東の商人の方が……
なぜこんな西の地まで?」
大田黒
「実は、この先の村に――
東の薬でしか治せない子供がいると聞きまして。」
ジーナ
「薬……ですか?」
大田黒
「ええ。
抗生物質というものらしいのですが。」
ジーナ
「なるほど……。」
少し考え、ジーナは静かに頷いた。
ジーナ
「では道中、我々と共に行きませんか。
大田黒殿。」
大田黒
「え、よろしいのですか?」
ジーナ
「ええ。
私達もその村に用がありますので。」
ライリ
「主人優しいよね~♪」
バートン
「お前が言うな。」
ジーナ
「ところで――」
ジーナは先程の戦闘を思い返す。
ジーナ
「あの鞘から抜いた瞬間……
剣が一瞬、消えたように見えましたが?」
ライリ
「ん?」
ライリは少し首を傾げてから、あっさり答えた。
ライリ
「あれ? 見えてた?」
ライリ
「アレはね――
うちの爺ちゃんが教えてくれたドラゴン居合だよ。」
バートン
「……名前からして嫌な予感しかしないな。」
ジーナ
「……ん、コレはニレッツ子爵領の地方帳簿ですね。」
バートン
「ええ、先日ニレッツ子爵から正式に王への謁見が有り。
領内にドラゴンが住み着いたらしく、雨が増え、近頃は曇天が続いているとのことです。」
ジーナ
「……ドラゴン、ですか。」
ライリ
「ドラゴン…?」
ライリは瞼を擦りながら目を覚ました。
ーーーー。
バートン
「何も姫様自ら視察へ向かわずとも。
国王様、泣かれておりましたぞ!」
ナッツレイ
「王妃様も、ようやくライリ殿と少し仲良くなれたと仰っていたばかりなのに。
今頃きっと泣かれているでしょうね。」
苦笑いするナッツレイ。
ライリ
「え、私ちょっと人気者?」
ナッツレイ
「自覚なかったんすね~…。」
バートン
「はぁ…なんとお労しい。」
ジーナ
「ですが、放っておく訳にもいきません。
ドラゴンの噂が広まれば民が不安になりますから。」
ちょっと、膨れるジーナ。
ライリ
「……それ、本当にドラゴンかな?」
バートン
「まもなく問題の村に到着します。あと7キロほどです。」
ナッツレイ
「この先は森だ。隊列を組み直すぞ!」
その時だった。
突然、ライリが前方を見たまま固まった。
ジーナ
「……ライリ?」
ライリ
「この先で誰か魔物に襲われてるっ!」
ジーナ
「バートン!」
バートン
「了解!速度を上げます!!」
ジーナ
「ライリ、距離は分かりますか?」
耳を澄まし、尻尾を小刻みに揺らすライリ。
ライリ
「距離は分かんないけど……後ろは森。
大きさは多分2メートルくらいの魔物で……犬みたいな声……6体いる。」
バートン
「なんと……そこまで分かるのですか!?」
ナッツレイ
「前方、森の入り口!
1~2メートル級の犬型魔物6体、要救護者1名!
速度を上げるぞ!!」
ライリ
「……いた。」
ライリは一瞬だけジーナを見る。
ジーナが頷く。
ライリ
「行ってくる。」
次の瞬間。
地面を蹴ったライリの身体が森へ消えた。
ナッツレイ
「はっ!?」
ジーナ
「むしろ、行かせました。」
ナッツレイ
「いや、そうじゃなくて……。
この距離から認識できるんですね、ライリ殿。」
肩をすくめるナッツレイ。
ナッツレイ
「まあ、ひとりで突っ込んでいくのは、いつものことですが。」
バートン
「最初に出会った頃はな。暗殺者が襲撃して来るたび、匂いを辿って――」
バートンは苦笑する。
バートン
「隠れ家まで一人で潰していたからなぁ。」
ナッツレイ
「そうそう!」
ナッツレイは思い出して吹き出した。
ナッツレイ
「我々が本拠地の扉を開けたら、
埃まみれのライリ殿が正座してましてね。」
ナッツレイ
「その下で、暗殺ギルドの長が押さえつけられていたんですよ。」
ジーナ
「……ええ。ライリはそういう子ですからね。」
ーーーー。
???
「……うっ……うわぁぁあぁっ!」
なんでこんなところに、こんな数の魔物が!?
馬に跨った配達員の周囲を、ファイアウルフが取り囲んでいた。
牙を剥き、低く唸る七体の狼型魔物。
逃げ場はない。
その時ーー。
ライリ
「み~つっけたっ!」
林の中から、勢いよく飛び出してくるライリ。
……ザッ!
着地したライリは、少し足を滑らせた。
ライリ
「あっ、トトト……っ!」
体勢を立て直すと、配達員の方を振り返る。
ライリ
「一応、聞くけどさ。お兄さん、助けいる?」
配達員
「角と尻尾ぉ……?」
ライリの姿を見た配達員は、一瞬だけ戸惑う。
だがすぐに、周囲のファイアウルフを見て我に返った。
配達員
「……いやっ!い、いる!助けてっ!」
ライリ
「それじゃ~ぁ……今日は特別に、アレ出すかな~♪」
次の瞬間。
ライリの腕と腰の鱗が、にゅるりと伸びた。
鱗は形を変え、手の中では一振りの刀へ。
腰では、刀を収める鞘へと変形していく。
チャキッ…。
完成した刀身は黒く、全体に亀裂が走っている。
その隙間から――
まるでマグマのような赤い光が漏れていた。
ライリ
「ひっひひっ。」
楽しそうに笑うライリ。
だがその瞳は、もう。
完全に――獲物を捉えていた。
グルァァッ!
一体のファイアウルフが飛びかかった。
ライリ
「……。」
無言のまま、ニヤリと笑うライリ。
キンッ――
次の瞬間。
居合の一閃が走り、ライリの視線上で重なっていた二匹の首を同時に刎ねていた。
刎ねられたファイアウルフの首が、配達員の乗っている馬の足元に転がる。
ゴトッ……。
配達員
「ひぃぃぃっ……!?」
間髪入れず、さらに二匹がライリへ飛び掛かった。
瞬時にライリは、左手に鱗を変形させたガントレットを纏わせる。
炎を吐こうと口を開いたファイアウルフ――
その口の中へ、ライリは迷いなく腕を突っ込んだ。
同時に、もう一頭を刀で斬り伏せる。
バートン
「姫様、追いつきました!」
ナッツレイ
「うわ……。」
ジーナ
「……。」
ライリ
「あなた達にとって口は最大の攻撃手段かもしれないけど――
私にとっては最大の弱点なんだよ♪」
喉の奥まで突き込まれた腕を吐き出そうと、ファイアウルフが暴れる。
だが次の瞬間。
ライリはその舌を掴み、握り潰した。
「ギャウン……!」
ファイアウルフは痙攣すると、そのまま動かなくなる。
やがて身体は、黒い霧のように崩れて消えていった。
ライリ
「残りは三匹……。」
ライリは刀を鞘に納め、腰を落とす。
……カチ。
ライリ
「全員で掛かって来い。」
三匹のうち一匹が背後へ回り込み、
残る二匹が正面から襲い掛かった。
ジーナ
「……?」
次の瞬間。
バンッ!!
鞘の中で小さな爆発が起こり。
抜刀した刀身が消えていた。
ズバァン!!!
魔物は綺麗に一文字に両断され。
さらに返し手へ持ち替え、刀の峰に手を添えながら――
もう一頭を横薙ぎに断ち切った。
ライリ
「フゥ……ずっと馬車だったから、気持ちよかった~♪」
そして最後の一匹。
それはすでに――
ライリの尻尾の先が変化した鉾に、
静かに貫かれていた。
ライリ
「ん?ああ主人早かったね♪」
振り返るライリ。
その背後には――
尻尾の鉾に貫かれたファイアウルフ。
ジーナ
「……本当に強いのですね、ライリ。」
ライリ
「えへへ♪ 主人に褒められた♪」
ジーナは、そっとライリの頭に手を置いた。
ジーナ
「ですが……少し危なすぎます。」
ライリ
「大丈夫大丈夫。
ちゃんと主人の前で、格好いいとこ見せたかっただけだから♪」
ジーナ
「……。」
ジーナは小さく息を吐き――
もう一度、優しくライリの頭を撫でた。
配達員
「あのぉ~、すみません……腰が抜けて馬から降りられなくて~。」
バートン
「まぁ、仕方なかろう!」
ナッツレイ
「普通そうなりますよ……。」
配達員
「よっこいしょ! フゥ~……何から何までありがとうございました!」
変わった服装の旅人は、深々と頭を下げた。
ジーナ
「黒目黒髪……。
外国の方ですか?」
配達員 大田黒
「はい。私は東の平原でエクスプロアという商会に勤めております。
大田黒と申します。」
ジーナ
「東の商人の方が……
なぜこんな西の地まで?」
大田黒
「実は、この先の村に――
東の薬でしか治せない子供がいると聞きまして。」
ジーナ
「薬……ですか?」
大田黒
「ええ。
抗生物質というものらしいのですが。」
ジーナ
「なるほど……。」
少し考え、ジーナは静かに頷いた。
ジーナ
「では道中、我々と共に行きませんか。
大田黒殿。」
大田黒
「え、よろしいのですか?」
ジーナ
「ええ。
私達もその村に用がありますので。」
ライリ
「主人優しいよね~♪」
バートン
「お前が言うな。」
ジーナ
「ところで――」
ジーナは先程の戦闘を思い返す。
ジーナ
「あの鞘から抜いた瞬間……
剣が一瞬、消えたように見えましたが?」
ライリ
「ん?」
ライリは少し首を傾げてから、あっさり答えた。
ライリ
「あれ? 見えてた?」
ライリ
「アレはね――
うちの爺ちゃんが教えてくれたドラゴン居合だよ。」
バートン
「……名前からして嫌な予感しかしないな。」
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