妻が座っていた~浮気?とバレた僕と彼女の奇妙な18週間

サイケ ミカ

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36week

生まれた、、涙

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 夜。

 首都湾の港から1台の白く大きなクルーザーが出航し、夜空に色鮮やかに浮かび上がるキラキラのレインボーブリッジを見上げながら、波を分けてくぐる。

「これは、、贅沢だな。 レインボーブリッジにタワー。 文字通り、ジュエリーBOXを覗くみたいな夜景だ、アマネ。」

 タモツは感嘆声に笑顔を見せて、手にしたシャンパングラスを『チン☆』と、僕んグラスに合わせた。

「ヒュー!タモツが口説き文句吐くなんて、アマネ!珍しいモノをみたよな?!雨降るぞ!」

 そうすっと、キヨヒコはイルミネーションに照らされた.バンソコーだらけん顔を僕んに向け笑うんな。


 海から見える首都ビルの灯りが船上を彩って、クルーザーの照明と相まり.宝石ん海を泳ぐみたく錯覚する。

 鼻を擽るんは、島を懐かしく思わせる海ん匂い。


 あの『戀』騒動から1週間。

 キヨヒコのバンソコーは階下でリンコを庇った漢男の
勲章というか、、降ってきた陶器で細かい傷が出来とったんよな。

「キヨヒコさん!それ言い方!」

 キリヤマが、クルーザーには似合わん和帽子に白衣姿で、メバルの刺し身を舟盛りにしてデッキテーブルば運ぶっと、キヨヒコを軽うぅ睨む。

 あんなに顎で使われとる割に、キリヤマはけっこう、タモツを慕ってんよ。

「キリヤマって、マジに和食料理 人やったぞな?!もうタモツん店のキャストや思ったよー。」

「アマネさん達は一体俺のこと何扱いなんですか?!今日も夜に、クルージングパーティの料理用意しろっていうから!!」  

 喚くキリヤマはおいといてー。

 台場からゲートブリッジを抜けての、今日はなんと!ナイトフッシッシングクルーズ★

 僕ん妻カレンが、ワンココンシェルジュに頼んどったクルーザーの浸水式!!

 もち、カレンの出産祝賀もかねた男だらけの、クルーズパーティなんよ!

 そう!カレンさんが、、カレンが、、あの状態でよ、女の子を生んでくれたんゞゞゞゞゞゞ、、、


「キリヤマさんはぁ、ええじゃねえですか!ぼくなんてぇ、ずぅっと魚ぁ釣り上げさせられとっるぅですけえぇ!!」

 今度は釣りあげた、真っ赤なカサゴを振り回しながらナリヒラが、悲鳴上げるんが舳先で見えるぞな。
 
 よくまあ、こっちん話が聞こえてるなっ!って位置から脳筋3男の義兄ん隣、竿を握ってんのはー、あの!同島ん後輩=ナリヒラね。

「お前そんな筋肉でどうするんだ?!うちにこい!鍛えてやるぞ。な、アマネ。」

「やめっんせー!!」

 それ絶ってー必要な!ナリヒラ!

 あん日、リンコらに薬盛られ襲われたナリヒラと、盛られたけんど未遂で逃げ切れた僕ん違いは、絶ってー脳筋3男やよ?

 結局、半裸にジャケット腰巻きナリヒラが帰れる場所なんざ、箱の寮。

 無様なナリヒラを枕差し出し笑うよーな、箱んに居れるわきゃなしやった。

 なわけで、カレンさんが用意してた、地元ん不動産管理をナリヒラがやれる様に、義理義理兄達にオネダリよ。

「えぇと置物ちゃん、あ、アマネさんのワイフさんですね🖤話きいて驚いちゃいましたよ。」

 おお!台場のライトアップに、空港から離着陸する飛行機を背中にしょって登場は、『戀』でカレン達担の2人組!アイドル系キャラ君と、

「ああ、だよな。つっか、アマネさん、おめでとーっす。」

 無愛想ツンツン頭野郎な!!

 料理やら酒やらサーブの役目を、いつの間にかやってくれるんが、やっぱ役なしキャストらしいとこよ。

 でも、見込みあるぞな?!おめーら!

 飛行ランプが頭上を行きかう夜の湾を進む船で、僕ん知り合いで釣りしたり、海鮮BBQできるんは、手伝ってくれる彼等んお陰!

 そして、そのBBQを焼いてんが2人の箱代表『戀』のジョーさんなわけで、

「まあ、状況を聞くにつけ、 一概に祝いを述べるべきかは迷うが。女児誕生おめでとう。」

 そんな風に、どっか泣きそうな顔して言葉かけて握手をしてくれる、溢れんばかりの色気ダンディーよ。

 僕んは、そんなジョーさんにシャンパンを渡しながら緊張で、おずおずと答える。

「ジョーさん、、ありがとうございますっ。本当に忙しいのにこうして来て下さって、」

 けれどもよ、しっかりジョーさんに真剣に頭を低く低ーーーく下げた↘️!

 「 すんません。しかも箱を壊すような事になってし
まうのは、僕んせいやのに。」

 営業パフォーマンスじゃない!渾身の謝罪姿勢。

 何故なら、

 戦後夜街を牽引し、ホストって文化を世界に産み出した、国内最大老舗ホストクラブ『戀』を閉店にさせてしもった。

 1週間前のあん日。

 規制が張られた『戀』は、重傷者1名。軽傷者数名を出し、事故と事件の両方捜索と合わせ営業時間よる風営法違反で罰金。

 ついでとばかりに国税調査も入ってこられ、建物の耐震問題も報じられた。

 メディアに取り上げられ、事故はクラブ客の恋愛憎悪劇の結末か?!と、当日のキャストやゲストがモザイク越しにインタビュー報道されて、営業どころじゃなくなる。

 そしてSNSで拡散されたのは、日本のホストカルチャー産みの親店『戀』の閉店宣言。

 世界のナイト業界に、、

 激震を呼んだ1週間だったんよ。

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