13 / 26
迷える羊は街の樹海にって気分
しおりを挟む
ハッキリいって、
よくこんな所で占いをしているというか、
仕事をしていると思う。
気を抜くと、怪しげな露店や
ホームレス的なおじ様なぞが、
1月の寒空の下を歩いてたりする。
けれども、此処程安心な場所もない気がする。
前後ろを気にしながら歩く先に、
赤い丸電球が見えた。
R先生が占う場所は、
なかなかデンジャラスな地域の交番の2階。
迷うと、
独特の匂いがする場所に出てしまう地域。
普通、街の交番といっても
常駐していない場所もあるのに、
先生の下の交番は、
2名体制の24時間交番。
何より緊急出動が多い為、
お巡りさんの経験値が半端ない。
ここ、日本?と思うタレ込み?
が無線や付近の住民から入ってくるのだ。
という、デンジャラスな地域。
なのにゼロ磁場と言われている。
真意は分からないけれど
R先生が居てるということは、
そういう事なのだろう。
ただ丁度、目の前の道が
古くからの街道になっている。
2階と言ったが
高さは3階はあるだろう、
長くて入り口が厳重な階段を登ると、
カオスな階に付く。
プチゴミ屋敷まではいかないが、
雑多な中を進むと、
犬の鳴き声が聞こえてくる。
R先生は、何故かブリーダーだ。
しかも年がら年中
おでんを炊いている。
謎。
わたしが知っている
他の先生なんかは、
高級住宅街の一室で、
代金は決まっていないという人がいてる。
帰りにある
壺に心付けを入れるシステム。
何でも財界人も来るとか
なんとか。
そこのお手伝いさんが話していた。
なのに、R先生は明朗会計。
初回4000円。
以後1000円。
なんでも金欲に走ると、
力が衰えるらしい。
なので、ブリーダーの傍ら占うというから、
因果な力だなと思う。
ほとんどの人が2回
占ってもらうと大体終わる。
というのも、
人の人生なんて、
そうそう変わらないそうだ。
よっぽどピンポイントで
観て欲しいなら別だが。
というわけで、
カオスな部屋で
R先生の前に、わたしと妹が座る。
ちなみに、こうして来れない時もある。
以前アポを取ると、
R先生が腕を骨折していて占えず、
他の占い師を紹介してもらうも、
その人も体調不慮を起こしてしまい、
占うのに半年かかって
結局R先生が観てくれた経緯がある。
なかなか、
わたしも難儀な体質なのか。
さてさて、
出来るだけ、占って欲しい事を
箇条書きにして、R先生に渡してみる。
「置いておいて、いいんじゃない?妹さんが将来、何かあって帰れる場所がある方がいいし。」
「あ、妹さん富士山の頂上にいるみたいな人だから、結婚しない わよ。なんなら、その家で何か自分で作ったもの売ればいいじゃない?その洋服の飾りとか、貴女がしたの?」
まあ、こんな感じだ。
そう言ってR先生は、
わたしの洋服につけたビジューを
しげしげと見つめる。
ハッキリ言えば、
まるで世間話みたいだが、
この言葉全部が
R先生が見た結果なのだと思う。
全くムダがないのだ。
その事に気が付くのは後になってから。
このことか?!ってなる。
だからと言って
占ってもらった時には
分からないとかではない。
ちゃんと、聞いた事は教えてくれる。
その上で端々に、
聞いてなくても
必要な事を話しておいてくれるって、感じか。
だから確かに、
妹の将来もメモに書いていた。
なんせ、男っけが無いのだ。
姉としては心配になって、
紹介やら、
お見合いやら、
婚カツパーティーやら
色々したけれど、
本人に興味がある人が現れない。
どうしたものかとメモに書いたら、
R先生からの先程のお言葉。
わたしは、瞬間
スパン!!と迷いがなくなった。
「わかりました!家は置いておきます。もう妹に紹介やお見合いも勧めません!島をアトリエにして妹のアクセサリー販売のネット拠点にしようと思います。」
もしも置いて置けば、
ゆくゆくは
父から妹に名義が移る。
妹が1人になった時と言われて、
やはり少なくとも自分は
妹より早く逝くのだなと感じる。
そうすれば、
妹は富士山の頂上ならぬ、
島の家で魔法使いになるのだろう。
妹を見ると、
何故かスッキリした顔をしていて
R先生のところに来て
正解だったと理解したわけで。
さて、このR先生の所。
何時まで有り続けるだろうか?
と思ったりする。
きっとR先生は知っているのだろうけれど。
聞きたい事を聞いて
階段を降りると、
下の交番では出動がかかっていた。
R先生は、
「予約は貴女達だけだから、もう鍵を締めておくわ。」
と、階段の下まで見送りに
来てくれて、
わたしと妹に手を振ってくれる。
「まずは、どう残せるか調べてみる。もしかしたら、ゲストハウスとか出来るかも。」
デンジャラスな地域に、
緊張しながら歩くも、
わたしは妹に話してみる。
「でも、先に名義変更なんじゃないの?頼む所、まだ見つからないって、おねえ言ってたし。」
妹は相変わらずの感じ。
さすが富士山の頂上の住人。
いや、樹海が富士山にあるから、
ここも似たデンジャラスゾーンか。
なるほど、
中央構造線のゼロ磁場の吹き出しと
引き込みとの関係が
ここにあるのかもと
妹と周りの風景を同時に
目にして思ったりする。
なら、このカンも正解なはず。
「それも、R先生と話していて、閃いた。方角から探す!!」
人の力で遣り尽くしたら、
ここは神頼みに限る!!
途端に、ひどく強い風が吹いて
雪が空から落ちてきた。
よくこんな所で占いをしているというか、
仕事をしていると思う。
気を抜くと、怪しげな露店や
ホームレス的なおじ様なぞが、
1月の寒空の下を歩いてたりする。
けれども、此処程安心な場所もない気がする。
前後ろを気にしながら歩く先に、
赤い丸電球が見えた。
R先生が占う場所は、
なかなかデンジャラスな地域の交番の2階。
迷うと、
独特の匂いがする場所に出てしまう地域。
普通、街の交番といっても
常駐していない場所もあるのに、
先生の下の交番は、
2名体制の24時間交番。
何より緊急出動が多い為、
お巡りさんの経験値が半端ない。
ここ、日本?と思うタレ込み?
が無線や付近の住民から入ってくるのだ。
という、デンジャラスな地域。
なのにゼロ磁場と言われている。
真意は分からないけれど
R先生が居てるということは、
そういう事なのだろう。
ただ丁度、目の前の道が
古くからの街道になっている。
2階と言ったが
高さは3階はあるだろう、
長くて入り口が厳重な階段を登ると、
カオスな階に付く。
プチゴミ屋敷まではいかないが、
雑多な中を進むと、
犬の鳴き声が聞こえてくる。
R先生は、何故かブリーダーだ。
しかも年がら年中
おでんを炊いている。
謎。
わたしが知っている
他の先生なんかは、
高級住宅街の一室で、
代金は決まっていないという人がいてる。
帰りにある
壺に心付けを入れるシステム。
何でも財界人も来るとか
なんとか。
そこのお手伝いさんが話していた。
なのに、R先生は明朗会計。
初回4000円。
以後1000円。
なんでも金欲に走ると、
力が衰えるらしい。
なので、ブリーダーの傍ら占うというから、
因果な力だなと思う。
ほとんどの人が2回
占ってもらうと大体終わる。
というのも、
人の人生なんて、
そうそう変わらないそうだ。
よっぽどピンポイントで
観て欲しいなら別だが。
というわけで、
カオスな部屋で
R先生の前に、わたしと妹が座る。
ちなみに、こうして来れない時もある。
以前アポを取ると、
R先生が腕を骨折していて占えず、
他の占い師を紹介してもらうも、
その人も体調不慮を起こしてしまい、
占うのに半年かかって
結局R先生が観てくれた経緯がある。
なかなか、
わたしも難儀な体質なのか。
さてさて、
出来るだけ、占って欲しい事を
箇条書きにして、R先生に渡してみる。
「置いておいて、いいんじゃない?妹さんが将来、何かあって帰れる場所がある方がいいし。」
「あ、妹さん富士山の頂上にいるみたいな人だから、結婚しない わよ。なんなら、その家で何か自分で作ったもの売ればいいじゃない?その洋服の飾りとか、貴女がしたの?」
まあ、こんな感じだ。
そう言ってR先生は、
わたしの洋服につけたビジューを
しげしげと見つめる。
ハッキリ言えば、
まるで世間話みたいだが、
この言葉全部が
R先生が見た結果なのだと思う。
全くムダがないのだ。
その事に気が付くのは後になってから。
このことか?!ってなる。
だからと言って
占ってもらった時には
分からないとかではない。
ちゃんと、聞いた事は教えてくれる。
その上で端々に、
聞いてなくても
必要な事を話しておいてくれるって、感じか。
だから確かに、
妹の将来もメモに書いていた。
なんせ、男っけが無いのだ。
姉としては心配になって、
紹介やら、
お見合いやら、
婚カツパーティーやら
色々したけれど、
本人に興味がある人が現れない。
どうしたものかとメモに書いたら、
R先生からの先程のお言葉。
わたしは、瞬間
スパン!!と迷いがなくなった。
「わかりました!家は置いておきます。もう妹に紹介やお見合いも勧めません!島をアトリエにして妹のアクセサリー販売のネット拠点にしようと思います。」
もしも置いて置けば、
ゆくゆくは
父から妹に名義が移る。
妹が1人になった時と言われて、
やはり少なくとも自分は
妹より早く逝くのだなと感じる。
そうすれば、
妹は富士山の頂上ならぬ、
島の家で魔法使いになるのだろう。
妹を見ると、
何故かスッキリした顔をしていて
R先生のところに来て
正解だったと理解したわけで。
さて、このR先生の所。
何時まで有り続けるだろうか?
と思ったりする。
きっとR先生は知っているのだろうけれど。
聞きたい事を聞いて
階段を降りると、
下の交番では出動がかかっていた。
R先生は、
「予約は貴女達だけだから、もう鍵を締めておくわ。」
と、階段の下まで見送りに
来てくれて、
わたしと妹に手を振ってくれる。
「まずは、どう残せるか調べてみる。もしかしたら、ゲストハウスとか出来るかも。」
デンジャラスな地域に、
緊張しながら歩くも、
わたしは妹に話してみる。
「でも、先に名義変更なんじゃないの?頼む所、まだ見つからないって、おねえ言ってたし。」
妹は相変わらずの感じ。
さすが富士山の頂上の住人。
いや、樹海が富士山にあるから、
ここも似たデンジャラスゾーンか。
なるほど、
中央構造線のゼロ磁場の吹き出しと
引き込みとの関係が
ここにあるのかもと
妹と周りの風景を同時に
目にして思ったりする。
なら、このカンも正解なはず。
「それも、R先生と話していて、閃いた。方角から探す!!」
人の力で遣り尽くしたら、
ここは神頼みに限る!!
途端に、ひどく強い風が吹いて
雪が空から落ちてきた。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
「『お前に書く手紙などない』と言った婚約者へ、私は7年間手紙を書き続けた——ただし、届け先は別の人でした」
歩人
ファンタジー
辺境伯令嬢リゼットは、婚約者に7年間手紙を書き続けた。返事は一度もなかった。
「お前に書く手紙などない。顔も覚えていない」——婚約破棄。しかしリゼットは
泣かなかった。手紙の本当の届け先は、最初から別にあったから。前世の情報分析
能力で辺境の異変を読み解き、暗号として織り込んだ7年分の手紙。それを受け取り
続けていたのは第一王子。リゼットは誰にも知られず、王国を守っていた。
婚約破棄の翌朝、王子からの手紙が届く。「7年間、ありがとう。迎えに行く」
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる