ワケアリな後輩達しかいないクランを押し付けられました

夜納木ナヤ

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プロローグ

クランのはじまり

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「君にクランの運営を任せたい」

 この世界には異能の力を持ち、術者と呼ばれる者がいる。
 彼らはクエストを求め、ギルドに集まる。

 気の知れた術者同士は集まり、クランを作る。
 クランは本来、ギルドから与えられるものではない。
 
 気心が知れた相手同士で自主的に作るものだ。

「どうして俺に?」

 確かに俺は、あぶれだ。
 どこのクランにも所属していない。

「君にしか扱えない子ばかりだからさ」

 嫌な予感がした。
 断ったほうがいい。

 そう思うのだが、相手が悪い。

「ギルドマスターが言うほどの相手ですか……一体どういうメンバーなのですか?」

 相手はギルドにおける最高権力者だ。
 機嫌を損ねるとあとが怖い。

「大丈夫。みんな、君の言う事なら聞くさ」

 こうして、クラン・スイランが作られた。

 俺と女の子3人だけが所属する、4人だけのクランだ。

 それから早いもので、いつの間にか一年が経っていた。
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