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ヒビが入り始める
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有島side
こんにちは。有島悠貴です。今盛大に戸惑っています。なぜかというと教室の自分の机の中に手紙が入っていたからです。いつもの様に筆箱を入れようとしたら中に何かが入っていて取り出せば有島くんへと書かれた封筒が一つ。
有島(え?ラブレター⁉︎いやそれは無いだろう。隠キャ男子にラブレターなんて!)
ドキドキしつつもこっそりと手紙を開く。
ーーーーーー
有島くんへ
話すのは初めてだね。隣のクラスの佐藤リコです。今日の放課後○○教室に1人で来てください。待ってます。
ーーーーーー
………………。
ラブレター⁉︎やや、やばい!なんで僕なんかに⁉︎
これは夢か「悠貴くん!」
有島「は、はい!」
小日向「やっと返事した!どうしたの?具合悪い?」
有島「ううん!少し考えごと!」
小日向「そっか、ならよかった!」
もし告白だとしたら七海さんに心配かけたくないし…。どうせ断るんだから言わなくてもいいかな。
有島「七海さん、今日帰り少し待っててくれない?用事があって」
小日向「しょうがないな~。じゃあ昇降口で待てるね」
有島「うん、ごめんね」
会話をしていると授業のチャイムがなった。
授業中一応先生の話は聞いてるけど僕の中では放課後のことが気になって頭がいっぱいだった。
——————
[放課後]
僕は指定された教室に向かった。扉を開けると1人の女子生徒が机の上に座っていた。
女子生徒は僕を見ると笑顔で
佐藤「来てくれてありがとう」
そう言った。その笑顔が一瞬七海さんと重なった。どれだけ惚れてるんだろう笑笑
有島「あの、何の用事かな?」
佐藤「あのね、突然でごめん。有島くん私と付き合って欲しいです」
佐藤さんは顔を真っ赤にしながら僕にそう言った。
有島「え⁉︎な、なんで僕⁉︎それに佐藤さんと接点なんて無かったよね?」
佐藤「確かに接点はないよ。喋ったことも無い」
有島「なら、何で…」
佐藤「有島くんの雰囲気が好きなの。誰でもわかる優しそうなオーラとか」
有島「そっか、でも僕には「知ってる」
佐藤「小日向でしょ?付き合ってるのも知ってる。それでも有島くんを私のものにしたい」
有島「ごめん。それはできない」
佐藤「……」
好きと言ってくれるのは嬉しい。でも、それでも僕は七海さんが好きだから。
有島「本当にごめんね。好きと言ってくれてありがとう。じゃあ行くね」
そう言って僕は七海さんのところに向かおうとした。
したはずなのに……。
何で佐藤さんにキスされてるの?
有島「佐藤さん!やめて!」
佐藤さんは黙ってキスを続ける。深いキスをされて僕の力は抜けてしまった。
バタン!
誰かが教室の扉を開ける。
小日向「悠貴くん…?」
有島「七海さん!これは違くて!」
佐藤「有島くんは黙って」
そう言って佐藤さんはまたキスをし出した。
小日向「っ…!」
抵抗するも暴れられなくてされるがままになってしまう。
横目で七海さんを見てみると、目に涙を溜めている。
すると七海さんは
小日向「馬鹿!」
そう大声を出して教室を出て行ってしまった。
有島「なな、み、さ…」
佐藤「ふふっ、これで…」
佐藤さんは僕を抱きしめる。僕は何も考えられない。
放心状態のまま追いかけることもできず、ただ佐藤さんに抱きしめられていた。
_________
小日向side
悠貴くんの帰りが遅いから迎えに行こうと思い歩いている人に悠貴くんの姿を見なかったか聞きながら〇〇教室に行った。
どうやって脅かそうか考えていたらいつの間にか着いていた。
脅かそうと思い教室の扉を開けたら
悠貴くんが知らない女にキスをされていた。
悠貴くんは抵抗しなかった。
私は何も出来ずに彼を置いて走って行った。
小日向「うう、」
幸い廊下には誰もいなかった。隅っこに蹲って泣く。
すると後ろから
松本「小日向先輩⁉︎」
部活の途中なのかジャージ姿の櫻ちゃんが来た。
松本「どうしました⁉︎具合が悪いんですか⁉︎」
小日向「さ、櫻ちゃーん!」
松本「うわっ!」
思わず私は櫻ちゃんに抱きついた。
びっくりしながらも櫻ちゃんは優しく受け止めてくれた。
小日向「うう、ごめん、先輩なのにこんな姿…」
勢いで抱きついたものの、先輩らしからぬ行動…。
恥ずかしい。
松本「泣いてるのに先輩後輩関係ないですから。何があったんですか?」
小日向「ありがとう…でも櫻ちゃん部活が」
松本「小日向先輩を放って置けない。部活なんていいですから」
やっぱり優しいな。でもそんな姿が悠貴くんと重なりまた涙が出始める。
止めようとしてるのに流れ続ける涙。櫻ちゃんに話そうとするけど口から出るのは泣き声だけ。
松本「……先輩!見て!」
小日向「え?……ふふっ笑」
櫻ちゃんに言われ上を向くと変顔した櫻ちゃんが。
松本「教頭の真似」
小日向「びっくりするほど似てない笑」
松本「似てない⁉︎」
その後も「じゃあこれは?」っていろんなモノマネをしてくれる。きっと私が笑顔になるように。
小日向「やばい、櫻ちゃんモノマネ下手すぎ笑」
松本「えー笑……ふふっやっぱり先輩は笑ってた方が可愛いですよ」
小日向「へ?可愛いって」
松本「わーーー!何でもない!」
びっくりした…。櫻ちゃんから可愛いって言われると思わなかった。でも櫻ちゃんのおかげで少し落ち着いたかも。
私は櫻ちゃんが気になってるであろう泣いた理由を私は少しずつ話し始めた。
こんにちは。有島悠貴です。今盛大に戸惑っています。なぜかというと教室の自分の机の中に手紙が入っていたからです。いつもの様に筆箱を入れようとしたら中に何かが入っていて取り出せば有島くんへと書かれた封筒が一つ。
有島(え?ラブレター⁉︎いやそれは無いだろう。隠キャ男子にラブレターなんて!)
ドキドキしつつもこっそりと手紙を開く。
ーーーーーー
有島くんへ
話すのは初めてだね。隣のクラスの佐藤リコです。今日の放課後○○教室に1人で来てください。待ってます。
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………………。
ラブレター⁉︎やや、やばい!なんで僕なんかに⁉︎
これは夢か「悠貴くん!」
有島「は、はい!」
小日向「やっと返事した!どうしたの?具合悪い?」
有島「ううん!少し考えごと!」
小日向「そっか、ならよかった!」
もし告白だとしたら七海さんに心配かけたくないし…。どうせ断るんだから言わなくてもいいかな。
有島「七海さん、今日帰り少し待っててくれない?用事があって」
小日向「しょうがないな~。じゃあ昇降口で待てるね」
有島「うん、ごめんね」
会話をしていると授業のチャイムがなった。
授業中一応先生の話は聞いてるけど僕の中では放課後のことが気になって頭がいっぱいだった。
——————
[放課後]
僕は指定された教室に向かった。扉を開けると1人の女子生徒が机の上に座っていた。
女子生徒は僕を見ると笑顔で
佐藤「来てくれてありがとう」
そう言った。その笑顔が一瞬七海さんと重なった。どれだけ惚れてるんだろう笑笑
有島「あの、何の用事かな?」
佐藤「あのね、突然でごめん。有島くん私と付き合って欲しいです」
佐藤さんは顔を真っ赤にしながら僕にそう言った。
有島「え⁉︎な、なんで僕⁉︎それに佐藤さんと接点なんて無かったよね?」
佐藤「確かに接点はないよ。喋ったことも無い」
有島「なら、何で…」
佐藤「有島くんの雰囲気が好きなの。誰でもわかる優しそうなオーラとか」
有島「そっか、でも僕には「知ってる」
佐藤「小日向でしょ?付き合ってるのも知ってる。それでも有島くんを私のものにしたい」
有島「ごめん。それはできない」
佐藤「……」
好きと言ってくれるのは嬉しい。でも、それでも僕は七海さんが好きだから。
有島「本当にごめんね。好きと言ってくれてありがとう。じゃあ行くね」
そう言って僕は七海さんのところに向かおうとした。
したはずなのに……。
何で佐藤さんにキスされてるの?
有島「佐藤さん!やめて!」
佐藤さんは黙ってキスを続ける。深いキスをされて僕の力は抜けてしまった。
バタン!
誰かが教室の扉を開ける。
小日向「悠貴くん…?」
有島「七海さん!これは違くて!」
佐藤「有島くんは黙って」
そう言って佐藤さんはまたキスをし出した。
小日向「っ…!」
抵抗するも暴れられなくてされるがままになってしまう。
横目で七海さんを見てみると、目に涙を溜めている。
すると七海さんは
小日向「馬鹿!」
そう大声を出して教室を出て行ってしまった。
有島「なな、み、さ…」
佐藤「ふふっ、これで…」
佐藤さんは僕を抱きしめる。僕は何も考えられない。
放心状態のまま追いかけることもできず、ただ佐藤さんに抱きしめられていた。
_________
小日向side
悠貴くんの帰りが遅いから迎えに行こうと思い歩いている人に悠貴くんの姿を見なかったか聞きながら〇〇教室に行った。
どうやって脅かそうか考えていたらいつの間にか着いていた。
脅かそうと思い教室の扉を開けたら
悠貴くんが知らない女にキスをされていた。
悠貴くんは抵抗しなかった。
私は何も出来ずに彼を置いて走って行った。
小日向「うう、」
幸い廊下には誰もいなかった。隅っこに蹲って泣く。
すると後ろから
松本「小日向先輩⁉︎」
部活の途中なのかジャージ姿の櫻ちゃんが来た。
松本「どうしました⁉︎具合が悪いんですか⁉︎」
小日向「さ、櫻ちゃーん!」
松本「うわっ!」
思わず私は櫻ちゃんに抱きついた。
びっくりしながらも櫻ちゃんは優しく受け止めてくれた。
小日向「うう、ごめん、先輩なのにこんな姿…」
勢いで抱きついたものの、先輩らしからぬ行動…。
恥ずかしい。
松本「泣いてるのに先輩後輩関係ないですから。何があったんですか?」
小日向「ありがとう…でも櫻ちゃん部活が」
松本「小日向先輩を放って置けない。部活なんていいですから」
やっぱり優しいな。でもそんな姿が悠貴くんと重なりまた涙が出始める。
止めようとしてるのに流れ続ける涙。櫻ちゃんに話そうとするけど口から出るのは泣き声だけ。
松本「……先輩!見て!」
小日向「え?……ふふっ笑」
櫻ちゃんに言われ上を向くと変顔した櫻ちゃんが。
松本「教頭の真似」
小日向「びっくりするほど似てない笑」
松本「似てない⁉︎」
その後も「じゃあこれは?」っていろんなモノマネをしてくれる。きっと私が笑顔になるように。
小日向「やばい、櫻ちゃんモノマネ下手すぎ笑」
松本「えー笑……ふふっやっぱり先輩は笑ってた方が可愛いですよ」
小日向「へ?可愛いって」
松本「わーーー!何でもない!」
びっくりした…。櫻ちゃんから可愛いって言われると思わなかった。でも櫻ちゃんのおかげで少し落ち着いたかも。
私は櫻ちゃんが気になってるであろう泣いた理由を私は少しずつ話し始めた。
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