旦那の愛が重すぎる

カイン

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見るもの全てが新鮮で斬新でキラキラしてる。
こんなところに来たのは産まれてはじめてだ。
楽しい楽しすぎる!!
それに食べ物や服、雑貨とかがすごく安い。
なのに、美味しいし、可愛い。
俺はモール内の店舗を雅人と寄って買い食いや買い物をいっぱいした。最低でも食べ物屋だけで10店舗は入ったはず…

俺はいっぱい色んなものを食べたかったので、一口だけ食べたら全部雅人にあげた。
雅人は「弥生と関節キスだぁ」と嬉しそうにしてたので結果オーライだ。
そんなに食べたら太るよって思うかもだけど俺も雅人もいくら食べても太らないので無敵だ。
それに雅人と約束して1店舗につき1食って決めていた。

俺が食べた中での1番の推しは、Nって書かれた赤と黄色の店。
その中のべーこんぽていとわっふるが1番美味かった。
これは二口食べた。

食べながら歩いてると、ふと視界に黄色いネズミの人形があった。
俺たちの歩いている所の向かい側だ。
俺はその人形と目が合った。
ピカチ〇ー
なんか鳴き声が頭の中に浮かんだ。

はぁぁぁあ

周りが1面花畑になり、あの子しか見えなくなる。俺は一瞬で虜となった。 俺は歩みをとめ、数秒口に手を当てて固まっていた。
俺の異変に気づいた雅人が怪訝そうに聞いてきた。

「弥生どーし、」

「えぇ!?あれ何!可愛い!!」

俺は雅人の声を遮り、雅人の腕を振りほどいてさっき買ったサーティツーのアイスを雅人に持たせて、俺は一直線に人形の方へ走る。

「えぇー!?弥生なになに!?なんで、え、え!?どこ行くのー??」

雅人も急いでこちらに来ようとするが荷物が多くてあまり早く走れないみたい。
俺は気にせず人混みの中を掻き分けてどんどん進んでいく。

「おい、弥生待ってくれ!」

雅人の声が聞こえるが、まぁちょっとの距離だしすぐ追いつくだろう。
俺は雅人よりもあの子を誰にも取られたくないので全速力であの子の元へ向かった。


「あー可愛いーー!!何このつぶらな瞳、何この色使い、何このしっぽ!!雅人もそう思うよね…あれ?雅人??」

目の前にあの子がいる。
遠くから見るよりも可愛さは倍増していて、雅人にも賛同してもらおうと思い、後ろを振り返ると雅人がいなかった…


「雅人ぉ、雅人ぉ、どこぉ、うぅ、」

ざわざわざわ ざわざわざわ

人波が耳鳴りとなって恐怖を煽る。
雅人が居ないことに不安になってしまう。
雅人を探したくて周りを見ると知らない男の人たちがねっとりとした目をしてきた。1度感じたことのある視線背筋がゾワッとした。

「うぅ、うぅ、こわい、雅人ぉ、うぅ、」

あのパーティの日のことを思い出してしまって、途端に悲しくなりこの子を抱きしめたままたって泣いてしまう。
なんで手を離してしまったんだろう。
あの時一緒に来ていれば…過去を悔やんでも時すでに遅しだ。
唯一の救いはこの子だが、お金を持ってきてなかったのでいつまでもこの子を抱きしめられない…
その事でも気持ちが沈んでいると、

「あれ?弥生??何してんの?」

「うぅ、ふぇ、だ、れ?」

肩を叩かれて、後ろを振り向くと少し見覚えのある懐かしい顔があった。

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