旦那の愛が重すぎる

カイン

文字の大きさ
24 / 34

23

しおりを挟む
「うわ!めっちゃひっさびさじゃね?」

食い気味に話しかけられる。
何となく雰囲気だけなら知ってる感じがするけど、誰だかさっぱり思い出せない。
はたまた赤の他人の可能性もある。
少し怖いけど、名前を聞いてみる。

「だ、だ、だれ?」

「俺だよ俺、高校ん時、同い年だった夏桜光輝だよ!覚えてない感じ?」

夏桜光輝…高校

「あ!あの赤髪ヤンキーのこうきくん??めっちゃ変わったね、」

「そうそう!そのこうきくんだよー。弥生忘れてたんだなー酷くね?笑」

高校時代、雅人しか主に話す相手はいなかったのだが、たまに雅人が不在の時にちょくちょく話しかけてくれたり、色んなものをくれたりしたのが当時赤髪だったこうきくんだ。
でも今は、髪色が黒だし、ファッションも大人っぽくて気づかなかった

「あ、ごめんね、忘れてたわけじゃないんだよえへへ。」

「ほんと??まいっか、なぁ、立ち話もなんだしどっか他の場所で話さねぇか?」  

急にそんなことを言われても戸惑う。
このまま雅人を待ち続けたいけど、いつ来るか分からないし、あまり長居すると店の人にも迷惑かもしれない…
どうするか悩んでると、

「あれ?来ないの?てか、何持ってんの?」

「あっ、」

持っていた人形を取られる。
酷い、途端にまた悲しくなって泣きそうになるが必死に涙をこらえる。

「か、返し、」

「お、ピカチ〇ウじゃん、これが欲しいの?俺が買ってきてやるよ」

「え、そんなことしなくても」

「いいからいいから、」

と言ってレジに歩いていていった。

しばらくして袋に詰められたあの子とこうきくんが帰ってくる。

「はいよ、」

「ありがとうー!」

すぐさまあの子を取り出して抱きつき、腕の中にしまう。

「じゃ、行くか」

10分後

「あ!あんなこともあったな、雅人くんが怒って、」

「え~そんなことが、俺全然しらないわ」

俺はこうきくんと話しながら、モール内を歩いていた。
こうきくんが話す場所に連れて行ってくれるらしい。
でもなかなかつかなくて、結構な距離を歩いた気がする。

「こんなこともあって、」

「なぁ、あとどれぐらいでつくの?」

「まぁ、もうすぐだよ、」

「そうなんだ、」

と言って、またそこそこな距離を歩く。
まぁ、話は面白かったので全然苦痛ではないがこれ以上雅人と離れたくないので、そろそろ場所を決めて欲しい。

「ねぇ、まだなの?」

「あとすこ、あ!ここだよ!」

そう言われ店名を見ると、

「極楽園、もりもと、?」

なんか、最近聞いた中で1番トラウマの苗字なんだけどま、関係ないしね。
それに店内を見ると、普通のカフェのようだ。

「入って入って、」

「え、でもお金もってないよ、俺払えない、」

「大丈夫大丈夫、」

「えぇ、、、」

何が大丈夫なのかわからない。なんか、急に怪しく感じてきた。

「あ、俺やっぱりいいや。これありがと!さよ、」

ガチャ

え、

扉の前でUターンして、帰ろうかと思ったら中から手が伸びてきて、引っ張られる。

ガチャン

「あーあ、オーナー早すぎるって、まっ、結果オーライかな?」

そう言い残し、夏桜光輝は扉の前を去って行った。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

お兄ちゃんができた!!

くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。 お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。 「悠くんはえらい子だね。」 「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」 「ふふ、かわいいね。」 律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡ 「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」 ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。

ヤンデレだらけの短編集

BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。 【花言葉】 □ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡 □ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生 □アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫 □ラベンダー:希死念慮不良とおバカ □デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。 かなり昔に書いたもので芸風(?)が違うのですが、楽しんでいただければ嬉しいです! 【異世界短編】単発ネタ殴り書き随時掲載。 ◻︎お付きくんは反社ボスから逃げ出したい!:お馬鹿主人公くんと傲慢ボス

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

陥落 ー おじさま達に病愛されて ー

ななな
BL
 眉目秀麗、才ある青年が二人のおじさま達から変態的かつ病的に愛されるお話。全九話。  国一番の璃伴士(将棋士)であるリンユゥは、義父に温かい愛情を注がれ、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていた。  そんなある日、一人の紳士とリンユゥは対局することになり…。

甘々彼氏

すずかけあおい
BL
15歳の年の差のせいか、敦朗さんは俺をやたら甘やかす。 攻めに甘やかされる受けの話です。 〔攻め〕敦朗(あつろう)34歳・社会人 〔受け〕多希(たき)19歳・大学一年

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中

処理中です...