俺のダンジョンは終わらない

ひかひら

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出会い

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「今日もダンジョンに行きますかーっ!」
カインは誰もいない家の中で叫ぶ。自分に気合を入れるためだ。その後、カインはすぐに家を飛び出てクエスト掲示板へ向かった。
「今日は・・・うーん・・・」
クエスト掲示板の前でしばらく悩む。いつも受注しているクエストはだいたい8階層。だが、今日のクエストは5階層か10回層。
「今日は、せっかくだし10回層行くか!」
「やめとけ。ゴブリンに殺されるぞ?」
20回層ぐらいまで行ったことのある明らかに僕より強いおじさんたちに笑者にされる。
「うーん・・・」
引き返そうかと考えた。だけど、俺は行くんだ!経験値を稼ぎたい!
「よしっ!行こう」
俺はダンジョンに足を踏み入れた。
「まずは1階層、スライムはもう飽きたよっ!」
このへんは喋りながらでも行ける。ダンジョンの上の階に行くには各階層の一番奥の階段を登ることになる。
「さっさと上がろー。」
ん?なんか足に引っかかった。石じゃない。
「ゲホゲホッ!グッ!」
そのには小さな少女が横たわっており、血を地面に吐いている。
「だ、大丈夫!?」
手を少女の顔に当てる。
「剣士が・・・ッ!剣士がいたのっ!」
「なんで、1階層に剣士がっ!?」
あまりにも仰天しすぎで声が裏返る。本来、剣士は12回層から出現する中ボスモンスター、こんなところに出るはずがない!
「に、逃げて・・・私は・・・もういい・・・ッ!!」さらに血を吐きだし、地面が血で染まる。
「女の子は置いてけないっ!俺の背中に乗れ!」剣士の足が速いことは知っていたし、このままだと逃げきれないこともわかっていた。だけど、救わなきゃっ!!少女が僕の背中に手をかける。なまぬるい血が僕の背中にへばりつく。
「ふぅっ!」
気合いの一言と共に自分の体と少女の体を持ち上げる。
サザっ!やはり、足の早い剣士は僕達を逃がさない。
「倒してみせる!ここでまってて」少女を地面に着地させ寝転ばせる。
剣士の仮面の奥にみえる双眸がしっかりと僕を捉えていた。
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