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16年4月11日 月曜日
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月曜日の朝は、悪態から始まる。
「……誰か、太陽に爆弾を仕掛けてくれないかな」
月曜日は遮光カーテンの端から伸びる細い光の柱を薄目で睨み付けてから、その浄化から逃れるようにベッドの中で丸くなった。ボサボサに伸びた黄色の長髪までスッポリと温かい要塞に避難させる。
「……しあわせ」
布団という温もりに包まれる幸せ。この幸福感は、何物にも代え難いものがある。
このまま、時が止まってしまえばいいのに……――。
二度寝という至福。月曜日は、易々と堕落の園へと続く階段を下りていく。しかし『バーン!』という扉の悲鳴が耳を裂き、彼女は一気に現実へと引き上げられた。
月曜日の部屋に入ってきたのは、太陽の光を浴びて燦々と輝く蒼穹のように煌びやかな長髪を振り乱した少女。腰に手を当てたポーズは、分かり易く怒っている。
「月姉っ! 今日食事当番でしょ! 早く起きてよっ」
月曜日の妹――金曜日の甲高い非難の声が、いとも容易く布地で覆われた城壁を突き破る。しかし、安眠を妨害された姉としても非難の声を上げたい。
「……金子、うるさい。……死ね」
「もー、またそういうこと言うー。止めてよねー、家族なんだから」
やれやれと溜息を吐いた金曜日は、漫画雑誌や原稿用紙が散らかった月曜日の部屋を慣れた足取りで縫い歩く。遮光カーテンに手を掛けると、姉が言うところの『地獄の門』を一気に開け放った。
窓から入り込む陽光に、金曜日は笑顔を向ける。
「折角東向きの良い窓があるのに、ずっとカーテン閉めてるなんて勿体ないよー」
「……じゃあ、この部屋金子が使えばいい」
「イヤよ。この部屋じゃ木姉と一緒に使えないじゃない。ちょっと狭いもん」
朝日に背中を預け、金曜日は月曜日の城塞に手を掛ける。
「ほらっ。はーやーくー起ーきーてー、あーさーだーよー」
朝から綺麗に仕上がったネイルの光る細い両手が、しかし激しくキャラクター柄の掛け布団を揺さぶる。
金曜日の猛攻に、月曜日も両手で布団の閂を強く締めて対抗した。
しかし、身長差は約十五センチ。ヤード・ポンド法で言えば、約四十七フィート。どちらに軍配が上がったかは自明の理と言える。
「もうっ、ワガママ言わないの!」
月曜日の必死な抵抗も空しく、遂に金曜日の魔の手によって彼女の城門は破られた。
「ちょっと、金子を悪者にしてない?」
「……してない」
「ホント?」
「…………ほんと」
掛け布団を剥ぎ取られた月曜日は、渋々と上半身を持ち上げる。
下に四人も妹達が産まれているとは思えない小さな身体。その矮躯を包み込むように伸びた乱雑な長髪は、しかし太陽の恵みを受けて花開く向日葵を思わせるほど美しい。――が、陽気なイメージとは対照的に月曜日の表情はブルーに彩られていた。
ブルーマンデイとは、よく言ったものである。
「あー、もー。月姉も髪長いんだから、寝る時は気を付けてって言ってるのにー。折角綺麗な髪なんだから、勿体ないってば。あとキャラ物のパジャマも止める。……不機嫌な顔したって、それじゃあ子どもが拗ねてるようにしか見えないよ」
「……朝から、うるさい。……金子って、なんで朝から元気なの」
「むしろ、朝から不機嫌な月姉が分からない。朝だよ? 太陽の光を浴びて、頑張ろうって気にならないの?」
「……ならない。なにその謎思考」
「謎って……。じゃあ、月姉は何で朝から不機嫌なの?」
「……朝だから」
「うん」
「…………」
「――……うん? それだけ? ちょっと! もっと詳細! 詳しくっ」
「……朝だよ。太陽とか、ぶっ壊したいとか思わない」
「思わないし、疑問符を付けたいんだったらちゃんと語尾のイントネーション上げて。字面でクエスチョンマークも付けられないんだから」
「……めんど」
「それくらいやって! ていうか、そんな物騒なこと毎朝考えてたの?」
「……普通でしょ」と、月曜日はキョトンとした僅かな表情で小首を傾げる。
「それは普通じゃない。普通は、朝から頑張ろうって気になるもんでしょ。太陽の光を浴びて、今日も一日頑張るぞー! って」
「……なにそれ。金子って人類じゃないの」
「ちゃんと月姉と同じ人類だからっ」
笑顔で仕草を加えたにも関わらず、月曜日には金曜日の心が伝わらなかったらしい。
「普通の人は、朝は頑張るぞって思うもんなの」
「……普通は、朝から人生の終わりを考えるもんじゃないの」
「何それこわっ。ちょっと月姉毎朝そんなこと考えてたの? 大丈夫?」
「……朝なんて来なければいいのに」
「朝が来ないと一日が始まらないでしょ」
「……始まらなくていいのに」
「仕方ないじゃない。始まるんだから。朝の何が、そんなにイヤなの?」
「……全部」
「子どもみたいなこと言わないで!」
「…………」
「……何よ」
「…………」
「……」
互いに視線を譲らない。しかし、それも一瞬のことだった。月曜日がパタリとベッドに身体を横たえる。
「ちょっと! 会話中に寝ないでよっ」
「……むぅー」
喉で抗議の音を鳴らしながら、月曜日はモゾモゾと手足を丸めて冬眠態勢に入った。
「だから、今日は月姉が食事当番なんだってー!」
「……金子が作って」
「イヤよ! どうして当番でもないのに金子が作らなきゃいけないのよ! 予定にもないことを金子に振らないでっ」
「……金子だけだよ、そんな我が儘言うの」
「ワガママ言ってるのは月姉の方でしょっ! ……分かった。じゃあ、今日は買って来なくていいのね」
「…………」
「……ステップを」
週刊少年STEP。子どもから大人まで、幅広く人気のある毎週刊行の少年誌。月曜日の部屋に散らかっている漫画雑誌の正体であり、彼女が着ているパジャマのキャラクターが登場する漫画を掲載している雑誌でもある。
「……自分で買うし」
「へぇー、そう。今日、夜には雨が降るって言ってたよ」
「…………」
月曜日は、日が出ている間は絶対に外出しない。日中に出掛ける人間は漏れなく自殺志願者だと思っている。
それでも、月曜日でも夜には出掛けることはある。週に一度、あるかないかぐらいは――。しかし、夜には雨が降ると金曜日が言っていた。
雨の中出掛けたら、きっと濡れる。濡れたら、着替えなければならない。
月曜日は思う。物凄く、面倒臭い。
他の妹に頼めば買って来てくれるかもしれない。
例えば、木曜日。しかし、双子の妹でもある金曜日が許さないだろう。
だったら、水曜日。でも、彼女は今日出掛けると言っていたはずだ。意外と普通に活動的な妹だから、雨が降ってくる前に帰って来るようなことはないだろう。出来るなら早く読みたい月曜日としては辛いところだ。
最後の手段、火曜日――は、月曜日には劣るものの基本的に面倒臭がりなので引き受けて貰えないだろう。
テレビっ子の母が今日都合良く出掛けることもないし、父は帰りが遅くなると言っていた気がする。
口煩くしていても、なんだかんだと月曜日を甘やかしてくれるのは結局のところ金曜日だ。
「……わかった。作る」とは言いつつも、月曜日の気怠げな態度は変わらない。
月曜日がベッドから降りると、金曜日は満足げな笑みを浮かべた。
「なんだかんだ言って、月姉って料理上手なんだからー。楽しみっ」
「……なに食べたいの」
「えっとねー……って、その前にちゃんと顔洗って。歯も磨いて」
「……めんど」「くない!」と、月曜日の言葉に金曜日が続ける。
「あと髪! 昨日お風呂上がってから、ちゃんと乾かした?」
「…………」
「あー、もー。やっぱりー。金子出掛けるから、ちゃんとしといてって言ったのにー。もう! ほらほら、まずは洗面所!」
「……めんど」「くない!」
金曜日が悪態を吐く月曜日の肩を押して歩く二人の姿は、身長差も相俟って姉妹が逆転して見えるようだった。
* * *
4月11日 ヒヤシンス
ヒヤシンス(青)の花言葉は『変わらぬ愛』
* * *
「……誰か、太陽に爆弾を仕掛けてくれないかな」
月曜日は遮光カーテンの端から伸びる細い光の柱を薄目で睨み付けてから、その浄化から逃れるようにベッドの中で丸くなった。ボサボサに伸びた黄色の長髪までスッポリと温かい要塞に避難させる。
「……しあわせ」
布団という温もりに包まれる幸せ。この幸福感は、何物にも代え難いものがある。
このまま、時が止まってしまえばいいのに……――。
二度寝という至福。月曜日は、易々と堕落の園へと続く階段を下りていく。しかし『バーン!』という扉の悲鳴が耳を裂き、彼女は一気に現実へと引き上げられた。
月曜日の部屋に入ってきたのは、太陽の光を浴びて燦々と輝く蒼穹のように煌びやかな長髪を振り乱した少女。腰に手を当てたポーズは、分かり易く怒っている。
「月姉っ! 今日食事当番でしょ! 早く起きてよっ」
月曜日の妹――金曜日の甲高い非難の声が、いとも容易く布地で覆われた城壁を突き破る。しかし、安眠を妨害された姉としても非難の声を上げたい。
「……金子、うるさい。……死ね」
「もー、またそういうこと言うー。止めてよねー、家族なんだから」
やれやれと溜息を吐いた金曜日は、漫画雑誌や原稿用紙が散らかった月曜日の部屋を慣れた足取りで縫い歩く。遮光カーテンに手を掛けると、姉が言うところの『地獄の門』を一気に開け放った。
窓から入り込む陽光に、金曜日は笑顔を向ける。
「折角東向きの良い窓があるのに、ずっとカーテン閉めてるなんて勿体ないよー」
「……じゃあ、この部屋金子が使えばいい」
「イヤよ。この部屋じゃ木姉と一緒に使えないじゃない。ちょっと狭いもん」
朝日に背中を預け、金曜日は月曜日の城塞に手を掛ける。
「ほらっ。はーやーくー起ーきーてー、あーさーだーよー」
朝から綺麗に仕上がったネイルの光る細い両手が、しかし激しくキャラクター柄の掛け布団を揺さぶる。
金曜日の猛攻に、月曜日も両手で布団の閂を強く締めて対抗した。
しかし、身長差は約十五センチ。ヤード・ポンド法で言えば、約四十七フィート。どちらに軍配が上がったかは自明の理と言える。
「もうっ、ワガママ言わないの!」
月曜日の必死な抵抗も空しく、遂に金曜日の魔の手によって彼女の城門は破られた。
「ちょっと、金子を悪者にしてない?」
「……してない」
「ホント?」
「…………ほんと」
掛け布団を剥ぎ取られた月曜日は、渋々と上半身を持ち上げる。
下に四人も妹達が産まれているとは思えない小さな身体。その矮躯を包み込むように伸びた乱雑な長髪は、しかし太陽の恵みを受けて花開く向日葵を思わせるほど美しい。――が、陽気なイメージとは対照的に月曜日の表情はブルーに彩られていた。
ブルーマンデイとは、よく言ったものである。
「あー、もー。月姉も髪長いんだから、寝る時は気を付けてって言ってるのにー。折角綺麗な髪なんだから、勿体ないってば。あとキャラ物のパジャマも止める。……不機嫌な顔したって、それじゃあ子どもが拗ねてるようにしか見えないよ」
「……朝から、うるさい。……金子って、なんで朝から元気なの」
「むしろ、朝から不機嫌な月姉が分からない。朝だよ? 太陽の光を浴びて、頑張ろうって気にならないの?」
「……ならない。なにその謎思考」
「謎って……。じゃあ、月姉は何で朝から不機嫌なの?」
「……朝だから」
「うん」
「…………」
「――……うん? それだけ? ちょっと! もっと詳細! 詳しくっ」
「……朝だよ。太陽とか、ぶっ壊したいとか思わない」
「思わないし、疑問符を付けたいんだったらちゃんと語尾のイントネーション上げて。字面でクエスチョンマークも付けられないんだから」
「……めんど」
「それくらいやって! ていうか、そんな物騒なこと毎朝考えてたの?」
「……普通でしょ」と、月曜日はキョトンとした僅かな表情で小首を傾げる。
「それは普通じゃない。普通は、朝から頑張ろうって気になるもんでしょ。太陽の光を浴びて、今日も一日頑張るぞー! って」
「……なにそれ。金子って人類じゃないの」
「ちゃんと月姉と同じ人類だからっ」
笑顔で仕草を加えたにも関わらず、月曜日には金曜日の心が伝わらなかったらしい。
「普通の人は、朝は頑張るぞって思うもんなの」
「……普通は、朝から人生の終わりを考えるもんじゃないの」
「何それこわっ。ちょっと月姉毎朝そんなこと考えてたの? 大丈夫?」
「……朝なんて来なければいいのに」
「朝が来ないと一日が始まらないでしょ」
「……始まらなくていいのに」
「仕方ないじゃない。始まるんだから。朝の何が、そんなにイヤなの?」
「……全部」
「子どもみたいなこと言わないで!」
「…………」
「……何よ」
「…………」
「……」
互いに視線を譲らない。しかし、それも一瞬のことだった。月曜日がパタリとベッドに身体を横たえる。
「ちょっと! 会話中に寝ないでよっ」
「……むぅー」
喉で抗議の音を鳴らしながら、月曜日はモゾモゾと手足を丸めて冬眠態勢に入った。
「だから、今日は月姉が食事当番なんだってー!」
「……金子が作って」
「イヤよ! どうして当番でもないのに金子が作らなきゃいけないのよ! 予定にもないことを金子に振らないでっ」
「……金子だけだよ、そんな我が儘言うの」
「ワガママ言ってるのは月姉の方でしょっ! ……分かった。じゃあ、今日は買って来なくていいのね」
「…………」
「……ステップを」
週刊少年STEP。子どもから大人まで、幅広く人気のある毎週刊行の少年誌。月曜日の部屋に散らかっている漫画雑誌の正体であり、彼女が着ているパジャマのキャラクターが登場する漫画を掲載している雑誌でもある。
「……自分で買うし」
「へぇー、そう。今日、夜には雨が降るって言ってたよ」
「…………」
月曜日は、日が出ている間は絶対に外出しない。日中に出掛ける人間は漏れなく自殺志願者だと思っている。
それでも、月曜日でも夜には出掛けることはある。週に一度、あるかないかぐらいは――。しかし、夜には雨が降ると金曜日が言っていた。
雨の中出掛けたら、きっと濡れる。濡れたら、着替えなければならない。
月曜日は思う。物凄く、面倒臭い。
他の妹に頼めば買って来てくれるかもしれない。
例えば、木曜日。しかし、双子の妹でもある金曜日が許さないだろう。
だったら、水曜日。でも、彼女は今日出掛けると言っていたはずだ。意外と普通に活動的な妹だから、雨が降ってくる前に帰って来るようなことはないだろう。出来るなら早く読みたい月曜日としては辛いところだ。
最後の手段、火曜日――は、月曜日には劣るものの基本的に面倒臭がりなので引き受けて貰えないだろう。
テレビっ子の母が今日都合良く出掛けることもないし、父は帰りが遅くなると言っていた気がする。
口煩くしていても、なんだかんだと月曜日を甘やかしてくれるのは結局のところ金曜日だ。
「……わかった。作る」とは言いつつも、月曜日の気怠げな態度は変わらない。
月曜日がベッドから降りると、金曜日は満足げな笑みを浮かべた。
「なんだかんだ言って、月姉って料理上手なんだからー。楽しみっ」
「……なに食べたいの」
「えっとねー……って、その前にちゃんと顔洗って。歯も磨いて」
「……めんど」「くない!」と、月曜日の言葉に金曜日が続ける。
「あと髪! 昨日お風呂上がってから、ちゃんと乾かした?」
「…………」
「あー、もー。やっぱりー。金子出掛けるから、ちゃんとしといてって言ったのにー。もう! ほらほら、まずは洗面所!」
「……めんど」「くない!」
金曜日が悪態を吐く月曜日の肩を押して歩く二人の姿は、身長差も相俟って姉妹が逆転して見えるようだった。
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4月11日 ヒヤシンス
ヒヤシンス(青)の花言葉は『変わらぬ愛』
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