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16年4月13日 水曜日
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一週間の中間地点。それが、水曜日。
小学校や中学校では一週間の内で最も授業数が少なかったり、会社ではNO残業デーを実施したりしている。
言ってみれば、息抜きの日だ。
水曜日が仕事を終えて公園に来てみれば、子ども連れの主婦達や木目の映えるベンチで弁当を食べるサラリーマン達の姿が散見できる。後者に注目してみると、週初めの満員電車で見るような表情よりも晴れやかなものが多いように見えた。ようやく訪れた折り返し地点に立ち、ホッと一息吐けたのだろう。
そんな人々の表情が、ちょっとだけ水曜日は好きだ。
「良い日だなぁ」
レディースデイだし、と映画好きの水曜日は笑顔で付け足した。
仕事を午前中で終わらせた後、デジタルカメラと単眼鏡を持って公園でバードウォッチングを楽しむのが水曜日の日課だ。――とは言いつつも、子ども達と遊んでいて夕日を見ることも多い。要は、その日の気分次第だ。
空を見上げると、まだ日は高い。飛んでいるのは燕だろうか。餌を求めて高度を落とさないのは快晴の証とも言える。
「いいなぁ。私も飛びたいなぁ」
いつでも俯瞰風景が見られるのは羨ましい。
「でも、鳥だとカメラ持っては飛べないか」
シャッターも押し辛そうだ。
それはダメだなぁ、と愛用するメタリックグリーンのデジカメを構えながら水曜日は呟いた。
「本も読めないし」
そもそも、鳥は言語を学ぶことができるのだろうか。
「誰か論文出してないかなぁ」
帰ったら調べてみよう。
緑色の髪から摺り落ちそうになるハンチング帽子を被り直し、水曜日はデニムジャケットの右胸ポケットからミニサイズの手帳とペンを取り出した。『鳥と言語学習 可能?』と走り書きしてからポケットに戻す。
「よし。それじゃあ、散策だー」
+ + +
立ち入り禁止の花壇に咲く草花を適当に撮りながら歩いていると、水曜日の耳に聞き覚えのある声が入ってきた。
「……火の姉?」
月曜日には劣るものの基本的に出不精な火曜日が、火曜市の翌日にも外出とは珍しい。
弱々しく響く声を水曜日が辿ってみると、そこには確かに火曜日がいた。
桃色の髪を持ち上げたポニーテールと、同色のカーディガン。両手に持つピンクの自転車の籠と荷台には、合計二ダースのトイレットペーパーが確認できる。どうやら、やはり特売の帰り道らしい。
しかし、火曜日は何故か動く様子がない。不自然に腰が引け、後頭部で括られた尻尾が小刻みに揺れていた。
どうしたんだろう、と水曜日は火曜日に近付いてみる。そうすると、震えるのも面倒臭いと言いそうな姉の怯えている理由が分かった。
「あー、わんちゃん」
リードを引き摺った子犬が、火曜日を見上げながらブンブンと尻尾を振っている。
「み……水の……。み、水のー……っ! た、たすけ……助けてくれ……っ」
『きゃんきゃんっ』と愛らしく吠えている小動物を前にして、火曜日は世界の終末に降臨したキリストを見つけたような眼差しで水曜日に助けを求めた。
「……相変わらず、犬苦手なんだね。火の姉」
一方、水曜日は飼ってはいないが愛犬家である。
水曜日が脅える火曜日に近付けないように子犬と遊んでいると、どうやら飼い主らしい女性が現れて何度も礼を言われた。『ジュエリーちゃん』というらしい白いポメラニアンを見送ったところで、気力を使い果たしたらしい姉が地面に崩れ落ちた。
「向こうにベンチあるよ」と、傾く自転車を掴んだ水曜日が言う。火曜日は「頼む……」と一も二もなく頭を下げた。
ベンチまで来ると、水曜日の左肩を借りてた火曜日は力なく座り込んだ。
「ハァ……」
自転車のスタンドを立てて水曜日が隣に座った途端、火曜日が大きな溜息を吐く。
「火の姉が犬苦手なのは知ってたけど、あんな小型犬でもダメなんだね」
「ああ……」
「まぁ、理由が理由だし。しょうがないよね」と、水曜日は火曜日の義手となった右手を一瞥する。
「水のは、仕事帰りか?」
火曜日から話題を振ってくるとは珍しい。気を紛らわせたいのだろう、と水曜日は付き合うことにした。
「うん、そうだよ。今日は午前中で仕事終わったから」
「早いな。今週が特別なのか?」
「毎週だよ。毎週この日はNO残業デーだから」
「ああ、そういえば。昔テレビで見た気がするな」
ぐうたら姉妹の月曜日の娯楽は漫画だが、読むのも面倒臭いという火曜日の娯楽は母の隣で何とはなしに眺めるテレビだ。
「だが、それにしても早すぎないか? 残業はなくても、仕事はあるだろう?」
めっちゃ喋る、と新鮮な火曜日に内心で驚きつつも水曜日は答える。
「うん。でも、ウチの会社は今日は仕事を追加しないから」
「追加しない、というのは?」
「そのまんまの意味。一週間を五日で考えると、中日の三日目が一番予定を組みやすいの」
「そうなのか?」
「うん。週初めの一日目と二日目は、先週の持ち越した内容の整理や新しく入ってきた仕事の確認しなきゃいけないし。おまけに、今なら大丈夫だろって何故か上から仕事を増やされる」
「いつでも嫌だな」
「ねー。それに、四日目と五日目は週末で追い上げしなきゃいけないから。その上、緊急って言って今週までって期限付きで仕事を増やされる」
「投げ捨てたいな」
「上司もねー。部署に下りてくる仕事は取り敢えず一週間でスケジュールを組むから、三日目の予定が一番乱れないんだよね。だから、休息と英気を養う意味も込めて中日をNO残業デーにしてるんだよ。予定した仕事が終われば帰っていいよーって」
「なるほど。良い日だな」
この辺りは、火曜日らしい反応だ。姉の月曜日は「そもそも仕事したくない」と言って布団から出て来なさそうに思える。
「でも、最近はテレビで見なくなったな。ノー残業デー」
「そうだねー。そもそも、いつから始まったんだろ。まぁ、どこも上手くいってないってことなんじゃないのかなぁ。友達とか、知らない子も多いし」
「ノー残業デーは、ただ残業をしない日だと思ってたな」
「そう思ってる人は多いよねー。まぁ、その通りではあるんだけど。正しくは、残業しない日じゃなくて今日の仕事を定時までに予定通り終わらせる日なんだよね」
「意識の問題か」
「うん。残業代をカットして経費を浮かせるのが目的じゃなくて、社員のモチベーションを上げるためのものだから。ウチなんかは、前日から仕事の段取りを考えて午前中には終わらせるって人多いよー。仕事は予定に組んだものだけ、終わったら帰っていいって言われてるから」
「ボクは、その前日に早く帰りたいな」
火曜市の鬼とは、よく言ったものだ。
「特売って午前中には無くなるんじゃないの?」
食料品や共同の日用品等は火曜日が買い足しているので、スーパーの特売事情には水曜日は疎い。
「物によりけりだな」
「今日みたいな例外もあったり?」
「そうだな」
「どこまで行って来たの?」
最早火曜日専用となっている自転車を見ながら、水曜日は言った。
「参ノ町」
「参ノ……って、隣の隣じゃん!」
「朝から良い運動になった」
「朝から行って来たの!?」
「ああ。どうせ予定もなかったしな」
「そうなんだ……」
水曜日は、改めて火曜日の特売に対する熱意を感じた。それなのに、長女の月曜日と双璧を成す『ぐうたら姉妹』。次女が分からない、と三女は思考を放棄する。
「だったらさ、この後暇なの?」
「予定はないな」
「映画でも見に行かない? 火の姉と二人で映画って行ったことないしさ」
「映画、か。偶にはいいかもな」
火曜日が立ち上がる様には力が入っていて、どうやら立ち直ったらしいと水曜日は思った。――ので、普通に意地悪な笑みを浮かべた。
「何を見るんだ?」
「犬の惑星Ⅲ」
「……勘弁してくれ」
* * *
4月13日 レンゲソウ
レンゲソウの花言葉は『心が和らぐ』
* * *
小学校や中学校では一週間の内で最も授業数が少なかったり、会社ではNO残業デーを実施したりしている。
言ってみれば、息抜きの日だ。
水曜日が仕事を終えて公園に来てみれば、子ども連れの主婦達や木目の映えるベンチで弁当を食べるサラリーマン達の姿が散見できる。後者に注目してみると、週初めの満員電車で見るような表情よりも晴れやかなものが多いように見えた。ようやく訪れた折り返し地点に立ち、ホッと一息吐けたのだろう。
そんな人々の表情が、ちょっとだけ水曜日は好きだ。
「良い日だなぁ」
レディースデイだし、と映画好きの水曜日は笑顔で付け足した。
仕事を午前中で終わらせた後、デジタルカメラと単眼鏡を持って公園でバードウォッチングを楽しむのが水曜日の日課だ。――とは言いつつも、子ども達と遊んでいて夕日を見ることも多い。要は、その日の気分次第だ。
空を見上げると、まだ日は高い。飛んでいるのは燕だろうか。餌を求めて高度を落とさないのは快晴の証とも言える。
「いいなぁ。私も飛びたいなぁ」
いつでも俯瞰風景が見られるのは羨ましい。
「でも、鳥だとカメラ持っては飛べないか」
シャッターも押し辛そうだ。
それはダメだなぁ、と愛用するメタリックグリーンのデジカメを構えながら水曜日は呟いた。
「本も読めないし」
そもそも、鳥は言語を学ぶことができるのだろうか。
「誰か論文出してないかなぁ」
帰ったら調べてみよう。
緑色の髪から摺り落ちそうになるハンチング帽子を被り直し、水曜日はデニムジャケットの右胸ポケットからミニサイズの手帳とペンを取り出した。『鳥と言語学習 可能?』と走り書きしてからポケットに戻す。
「よし。それじゃあ、散策だー」
+ + +
立ち入り禁止の花壇に咲く草花を適当に撮りながら歩いていると、水曜日の耳に聞き覚えのある声が入ってきた。
「……火の姉?」
月曜日には劣るものの基本的に出不精な火曜日が、火曜市の翌日にも外出とは珍しい。
弱々しく響く声を水曜日が辿ってみると、そこには確かに火曜日がいた。
桃色の髪を持ち上げたポニーテールと、同色のカーディガン。両手に持つピンクの自転車の籠と荷台には、合計二ダースのトイレットペーパーが確認できる。どうやら、やはり特売の帰り道らしい。
しかし、火曜日は何故か動く様子がない。不自然に腰が引け、後頭部で括られた尻尾が小刻みに揺れていた。
どうしたんだろう、と水曜日は火曜日に近付いてみる。そうすると、震えるのも面倒臭いと言いそうな姉の怯えている理由が分かった。
「あー、わんちゃん」
リードを引き摺った子犬が、火曜日を見上げながらブンブンと尻尾を振っている。
「み……水の……。み、水のー……っ! た、たすけ……助けてくれ……っ」
『きゃんきゃんっ』と愛らしく吠えている小動物を前にして、火曜日は世界の終末に降臨したキリストを見つけたような眼差しで水曜日に助けを求めた。
「……相変わらず、犬苦手なんだね。火の姉」
一方、水曜日は飼ってはいないが愛犬家である。
水曜日が脅える火曜日に近付けないように子犬と遊んでいると、どうやら飼い主らしい女性が現れて何度も礼を言われた。『ジュエリーちゃん』というらしい白いポメラニアンを見送ったところで、気力を使い果たしたらしい姉が地面に崩れ落ちた。
「向こうにベンチあるよ」と、傾く自転車を掴んだ水曜日が言う。火曜日は「頼む……」と一も二もなく頭を下げた。
ベンチまで来ると、水曜日の左肩を借りてた火曜日は力なく座り込んだ。
「ハァ……」
自転車のスタンドを立てて水曜日が隣に座った途端、火曜日が大きな溜息を吐く。
「火の姉が犬苦手なのは知ってたけど、あんな小型犬でもダメなんだね」
「ああ……」
「まぁ、理由が理由だし。しょうがないよね」と、水曜日は火曜日の義手となった右手を一瞥する。
「水のは、仕事帰りか?」
火曜日から話題を振ってくるとは珍しい。気を紛らわせたいのだろう、と水曜日は付き合うことにした。
「うん、そうだよ。今日は午前中で仕事終わったから」
「早いな。今週が特別なのか?」
「毎週だよ。毎週この日はNO残業デーだから」
「ああ、そういえば。昔テレビで見た気がするな」
ぐうたら姉妹の月曜日の娯楽は漫画だが、読むのも面倒臭いという火曜日の娯楽は母の隣で何とはなしに眺めるテレビだ。
「だが、それにしても早すぎないか? 残業はなくても、仕事はあるだろう?」
めっちゃ喋る、と新鮮な火曜日に内心で驚きつつも水曜日は答える。
「うん。でも、ウチの会社は今日は仕事を追加しないから」
「追加しない、というのは?」
「そのまんまの意味。一週間を五日で考えると、中日の三日目が一番予定を組みやすいの」
「そうなのか?」
「うん。週初めの一日目と二日目は、先週の持ち越した内容の整理や新しく入ってきた仕事の確認しなきゃいけないし。おまけに、今なら大丈夫だろって何故か上から仕事を増やされる」
「いつでも嫌だな」
「ねー。それに、四日目と五日目は週末で追い上げしなきゃいけないから。その上、緊急って言って今週までって期限付きで仕事を増やされる」
「投げ捨てたいな」
「上司もねー。部署に下りてくる仕事は取り敢えず一週間でスケジュールを組むから、三日目の予定が一番乱れないんだよね。だから、休息と英気を養う意味も込めて中日をNO残業デーにしてるんだよ。予定した仕事が終われば帰っていいよーって」
「なるほど。良い日だな」
この辺りは、火曜日らしい反応だ。姉の月曜日は「そもそも仕事したくない」と言って布団から出て来なさそうに思える。
「でも、最近はテレビで見なくなったな。ノー残業デー」
「そうだねー。そもそも、いつから始まったんだろ。まぁ、どこも上手くいってないってことなんじゃないのかなぁ。友達とか、知らない子も多いし」
「ノー残業デーは、ただ残業をしない日だと思ってたな」
「そう思ってる人は多いよねー。まぁ、その通りではあるんだけど。正しくは、残業しない日じゃなくて今日の仕事を定時までに予定通り終わらせる日なんだよね」
「意識の問題か」
「うん。残業代をカットして経費を浮かせるのが目的じゃなくて、社員のモチベーションを上げるためのものだから。ウチなんかは、前日から仕事の段取りを考えて午前中には終わらせるって人多いよー。仕事は予定に組んだものだけ、終わったら帰っていいって言われてるから」
「ボクは、その前日に早く帰りたいな」
火曜市の鬼とは、よく言ったものだ。
「特売って午前中には無くなるんじゃないの?」
食料品や共同の日用品等は火曜日が買い足しているので、スーパーの特売事情には水曜日は疎い。
「物によりけりだな」
「今日みたいな例外もあったり?」
「そうだな」
「どこまで行って来たの?」
最早火曜日専用となっている自転車を見ながら、水曜日は言った。
「参ノ町」
「参ノ……って、隣の隣じゃん!」
「朝から良い運動になった」
「朝から行って来たの!?」
「ああ。どうせ予定もなかったしな」
「そうなんだ……」
水曜日は、改めて火曜日の特売に対する熱意を感じた。それなのに、長女の月曜日と双璧を成す『ぐうたら姉妹』。次女が分からない、と三女は思考を放棄する。
「だったらさ、この後暇なの?」
「予定はないな」
「映画でも見に行かない? 火の姉と二人で映画って行ったことないしさ」
「映画、か。偶にはいいかもな」
火曜日が立ち上がる様には力が入っていて、どうやら立ち直ったらしいと水曜日は思った。――ので、普通に意地悪な笑みを浮かべた。
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