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本編
大和侵攻制圧
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1542年3月1日『京・種子島屋敷』種子島権中納言時堯・14歳
「権中納言殿、やはり攻め込まれるのでおじゃるか?」
「直ぐ行うような事はございません、1カ月ほど脅しをかけた後で軍を進めるつもりでございます」
「しかし興福寺も愚かな事をしたでおじゃる、こともあろうに斎王・斎宮に呪詛を行うなど、狂気の沙汰でおじゃるよ」
本当に斎王・斎宮に呪詛したとは限らないだろう、本当は俺や種子島家を呪詛したのかもしれない。だが呪詛の儀式を行ったのは間違いないし、それを興福寺に出入りしている河原者・商人・南都諸白の職人が複数証言している。
まあ俺が後々の生活を保証して証言させたんだけどね!
これで大義名分が出来たから、堂々と大和の宗教勢力を壊滅させる事が出来る。そして彼らが作っていた僧坊酒である、南都諸白を生産できなくさせる事もできる。種子島家で大和国内全ての酒造りの場所と道具を奪い、その上で酒造りの職人を種子島家で召し抱えれば、九州から運ばせるよりも安価に良質な酒を醸造し、莫大な利益を手に入れる事が出来る。
大和国守護職を兼ねるほどの武力と資金力を誇る興福寺を壊滅させ、敵対する他の国衆・地侍も滅ぼし、降伏する国衆・地侍は扶持制にして朝廷の軍団に繰り入れる。そうできれば朝廷・種子島家の畿内での軍事力も盤石になるだろう!
「だが大和の寺社には公家衆の子弟子女が門跡として世話になっておじゃるが、それは大丈夫でおじゃるか?」
「1カ月脅しをかける間に門跡の方々を助け出します、その上で方々は種子島家で召し抱えさせて頂きます。いえ、方々が望まれるのであれば、斎王・斎宮にお仕えしてもらう事も出来るのではないでしょうか?」
「そうでおじゃるな! それならば還俗したくない者たちも、心配なく大和から逃げて来る事が出来るでおじゃる。あとはでおじゃるが、九条家縁の大乗院をどうしてくれるでおじゃる?」
「特別待遇をする事は無理でございます、興福寺は呪詛の当事者でございますから」
「やはりそうでおじゃるか・・・・・」
「寺領を全て取り上げ、僧兵を種子島家の家臣として召し抱え、武器や防具も全て差し出したなら、検地のうえで寺を運営するのに必要な扶持を支給する事は可能でございます」
「そうしてやっておじゃれ」
俺は時間を遣り繰りして、大和国の全ての城砦城門・土塁を破壊して周った。1カ月それを繰り返している間に、大和国の寺社勢力も狂信的な一部の者を除いて勝てないことを悟ったのだろう、縁のある公家衆を通じて条件交渉をしてきた。もちろんそれは国衆・地侍も同じで、血縁地縁を使って条件交渉してきた。
だが大和国は種子島家直轄領とする大前提を変える気はない。特に六角家の影響力が強かった地域と北畠家の影響力が強かった地域には、死ぬか逃げるか扶持制家臣なるかの3択を早急に決めるように強要した。
1カ月後に種子島軍が大和国に侵攻を始めた時には、狂信的な者たちは先の見える大多数の者に追放されるか、自分から六角家の近江国や細川家の摂津国に逃げ出すかしていた。もちろんこれには紀伊国の根来寺津田家の協力があった、津田監物殿は伊勢国北畠家・和泉国畠山家・大和国諸勢力との境目に兵力を集めて後方支援してくれた。
「権中納言殿、やはり攻め込まれるのでおじゃるか?」
「直ぐ行うような事はございません、1カ月ほど脅しをかけた後で軍を進めるつもりでございます」
「しかし興福寺も愚かな事をしたでおじゃる、こともあろうに斎王・斎宮に呪詛を行うなど、狂気の沙汰でおじゃるよ」
本当に斎王・斎宮に呪詛したとは限らないだろう、本当は俺や種子島家を呪詛したのかもしれない。だが呪詛の儀式を行ったのは間違いないし、それを興福寺に出入りしている河原者・商人・南都諸白の職人が複数証言している。
まあ俺が後々の生活を保証して証言させたんだけどね!
これで大義名分が出来たから、堂々と大和の宗教勢力を壊滅させる事が出来る。そして彼らが作っていた僧坊酒である、南都諸白を生産できなくさせる事もできる。種子島家で大和国内全ての酒造りの場所と道具を奪い、その上で酒造りの職人を種子島家で召し抱えれば、九州から運ばせるよりも安価に良質な酒を醸造し、莫大な利益を手に入れる事が出来る。
大和国守護職を兼ねるほどの武力と資金力を誇る興福寺を壊滅させ、敵対する他の国衆・地侍も滅ぼし、降伏する国衆・地侍は扶持制にして朝廷の軍団に繰り入れる。そうできれば朝廷・種子島家の畿内での軍事力も盤石になるだろう!
「だが大和の寺社には公家衆の子弟子女が門跡として世話になっておじゃるが、それは大丈夫でおじゃるか?」
「1カ月脅しをかける間に門跡の方々を助け出します、その上で方々は種子島家で召し抱えさせて頂きます。いえ、方々が望まれるのであれば、斎王・斎宮にお仕えしてもらう事も出来るのではないでしょうか?」
「そうでおじゃるな! それならば還俗したくない者たちも、心配なく大和から逃げて来る事が出来るでおじゃる。あとはでおじゃるが、九条家縁の大乗院をどうしてくれるでおじゃる?」
「特別待遇をする事は無理でございます、興福寺は呪詛の当事者でございますから」
「やはりそうでおじゃるか・・・・・」
「寺領を全て取り上げ、僧兵を種子島家の家臣として召し抱え、武器や防具も全て差し出したなら、検地のうえで寺を運営するのに必要な扶持を支給する事は可能でございます」
「そうしてやっておじゃれ」
俺は時間を遣り繰りして、大和国の全ての城砦城門・土塁を破壊して周った。1カ月それを繰り返している間に、大和国の寺社勢力も狂信的な一部の者を除いて勝てないことを悟ったのだろう、縁のある公家衆を通じて条件交渉をしてきた。もちろんそれは国衆・地侍も同じで、血縁地縁を使って条件交渉してきた。
だが大和国は種子島家直轄領とする大前提を変える気はない。特に六角家の影響力が強かった地域と北畠家の影響力が強かった地域には、死ぬか逃げるか扶持制家臣なるかの3択を早急に決めるように強要した。
1カ月後に種子島軍が大和国に侵攻を始めた時には、狂信的な者たちは先の見える大多数の者に追放されるか、自分から六角家の近江国や細川家の摂津国に逃げ出すかしていた。もちろんこれには紀伊国の根来寺津田家の協力があった、津田監物殿は伊勢国北畠家・和泉国畠山家・大和国諸勢力との境目に兵力を集めて後方支援してくれた。
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