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本編
讃岐・阿波始末
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1547年11月
朝廷、特に摂関家の根回しが済んだことで、四国の領有問題が解決した。あくまでも事前調整で、実際に攻め取った訳ではないのだが、俺と大内家の支援があれば、勇将・一条房冬ならば容易く攻め取る事が出来るだろう。
俺が最初に行ったのは何時も通りの事前示威行為で、身体強化魔法と飛翔魔法を使って敵対大名・国衆の城砦を破壊して周った。九州や土佐沖で狩った鯨や鮫を、畿内に輸送するついでだから手間でも何でもない。
次に行ったのは調略なのだが、基点となったのは一条家と大内家であった。官職の高さと土佐一条家と言う戦力を背景に一条摂家が指揮をとり、血縁の広さで大内家が影響力を及ぼす形だったが、1番の大物は足利義維であり1番の実力者は三好長慶であった。
実力的には、俺の後詰がある土佐一条家の軍勢が、讃岐・阿波の三好勢を圧倒している。俺や大内家が、尼子などの中国勢と戦っている間でさえ、三好勢は防戦一方だったから、名誉の滅亡か家名を残すための降伏臣従を選ぶ時期に来ていた。
問題は降伏条件なのだが、軍勢を阿波・讃岐に攻め込ませる事の出来ない俺は、一条家の名誉と早期の天下安寧を目指す為に1つの提案をした。もちろん土佐一条家が、戦国大名として専制君主の地位を得る事を邪魔する意味もあったのだ。
俺が提案したのは、伊予総領を復活させる事だった。総領とは、律令制が完成する前の7世紀後半に、諸国に置かれていた地方官の事で、大宰府・伊予総領の他に坂東・吉備・筑紫・周防などにも置かれていた。
具体的には伊予総領を土佐大宰府として復活させ、足利義冬を5000石の讃岐国司として残し、細川持隆を同じく5000石で阿波国司として残す。そして伊予は、将来俺の子供の1人を分家させ国司とし、土佐大宰帥と土佐国司を兼任する土佐一条家が、四国四カ国の外交と防衛を主任務とすると共に、掾(じょう)以下の人事や四度使の監査などの行政・司法を所管することを提案したのだ。
これを受けて足利義冬と細川持隆は、一条房冬に降伏臣従する事にした。阿波では久米義広・麻植持光などがこれに同調し、讃岐でも西讃岐守護代・香川元景、東讃岐守護代・安富盛方、香西元成などが賛同し、本領安堵を条件に朝廷の支配体制に応じ降伏臣従を誓った。
この圧倒的な不利な状況となった事で、阿波守護代として阿波・讃岐に圧倒的な勢力を持っていた三好長慶の権力にも陰りが見え、十河景滋の養嗣子となっていた弟・一存が養子縁組を解消された。代わって一条房冬の甥の1人が養嗣子として迎えられた。
一条房家・房冬親子は史実より長生きした事により、庶子が数多く生まれており、彼らを養嗣子や正室として送り込むことで四国の支配権を確立していった。とくに一条房家の孫に当たる房冬の甥や姪が、房冬の養子にされた後で各家臣家に送り込まれることになった。
何故なら2人の実子は、大名や公家に送り込む大切な存在だから、無暗に家臣の家に送れないのだ。
この状態となった事で、阿波守護代・三好家の友好国衆・家臣からも調略に応じる者も多数現れ、三好長慶も決断を迫られることになった。
大内義隆
居城:大内館
兄弟:大宮姫(吉見隆頼、のち吉見正頼室)
女(大友義鑑正室)
女(細川持隆正室)
女(一条房冬室)
女(足利義冬正室)
足利義冬
官職:平島公方
居城:平島館主
正室:大内義興の娘
細川持隆
官職:阿波国・讃岐国守護職
居城:勝瑞城
正室:大内義興の娘
側室:岡本小少将
四天王:奈良家・香川家・安富家・香西家
赤松晴政
官職:元播磨守護
正室:細川持隆の娘
久米義広
正室:細川持隆の妹
娘が三好実休の妻
土佐一条家は、本来病死するはずだった一条房冬が、俺が色々と行ったバタフライ効果で生き延びている事が大きく、土佐一国を統一した戦国の雄として君臨していた。もちろん同じく死ぬはずだった、父親の一条房家も存命で、四国全土に影響力を及ぼしていた。
一条房家
官職:正一位、前内大臣、前土佐国司
居城:中村城
父:一条教房
母:中納言局(町顕郷の養女、加久見宗孝の娘)
正室:日野資冬の娘
兄弟:一条政房
:一条房家
:尊仁(僧)
子供:一条房冬
:一条房通
:尊快(僧)
:房忠
:東小路教行
:一条兼朝
:一条盛岳
:教快(僧)
:一条於富(種子島時堯の第2正室)
:娘(津野基高室)
:娘(町顕冬室)ー町顕古
他多数
一条房冬
官職:正二位・権大納言・左近衛大将・土佐国司
居城:中村城
正室:玉姫(伏見宮邦高親王の娘)
側室:大内義興の娘
:敷地藤安の娘
子供:一条房基
:大内晴持
:源康政ー秋利康次
:真海
他多数
香川元景
居城:多度郡天霧城
官職:西讃岐守護代
安富盛方
居城:三木郡雨滝城
官職:東讃岐守護代
香西元成
居城:勝賀城主
官職:越後守
十河景滋
居城:山田郡十河城主
三好長慶の台頭と地盤強化のため、三好長慶の弟・一存を養子に迎えていたが、養子縁組を解消し一条房冬の庶弟を養嗣子に迎える。
奈良元信
官職:備前守
居城:鵜足郡聖通寺城
戦国武将録・ウィキベキ・城郭放浪・世界帝王辞典・旧国石高表を参考参照
朝廷、特に摂関家の根回しが済んだことで、四国の領有問題が解決した。あくまでも事前調整で、実際に攻め取った訳ではないのだが、俺と大内家の支援があれば、勇将・一条房冬ならば容易く攻め取る事が出来るだろう。
俺が最初に行ったのは何時も通りの事前示威行為で、身体強化魔法と飛翔魔法を使って敵対大名・国衆の城砦を破壊して周った。九州や土佐沖で狩った鯨や鮫を、畿内に輸送するついでだから手間でも何でもない。
次に行ったのは調略なのだが、基点となったのは一条家と大内家であった。官職の高さと土佐一条家と言う戦力を背景に一条摂家が指揮をとり、血縁の広さで大内家が影響力を及ぼす形だったが、1番の大物は足利義維であり1番の実力者は三好長慶であった。
実力的には、俺の後詰がある土佐一条家の軍勢が、讃岐・阿波の三好勢を圧倒している。俺や大内家が、尼子などの中国勢と戦っている間でさえ、三好勢は防戦一方だったから、名誉の滅亡か家名を残すための降伏臣従を選ぶ時期に来ていた。
問題は降伏条件なのだが、軍勢を阿波・讃岐に攻め込ませる事の出来ない俺は、一条家の名誉と早期の天下安寧を目指す為に1つの提案をした。もちろん土佐一条家が、戦国大名として専制君主の地位を得る事を邪魔する意味もあったのだ。
俺が提案したのは、伊予総領を復活させる事だった。総領とは、律令制が完成する前の7世紀後半に、諸国に置かれていた地方官の事で、大宰府・伊予総領の他に坂東・吉備・筑紫・周防などにも置かれていた。
具体的には伊予総領を土佐大宰府として復活させ、足利義冬を5000石の讃岐国司として残し、細川持隆を同じく5000石で阿波国司として残す。そして伊予は、将来俺の子供の1人を分家させ国司とし、土佐大宰帥と土佐国司を兼任する土佐一条家が、四国四カ国の外交と防衛を主任務とすると共に、掾(じょう)以下の人事や四度使の監査などの行政・司法を所管することを提案したのだ。
これを受けて足利義冬と細川持隆は、一条房冬に降伏臣従する事にした。阿波では久米義広・麻植持光などがこれに同調し、讃岐でも西讃岐守護代・香川元景、東讃岐守護代・安富盛方、香西元成などが賛同し、本領安堵を条件に朝廷の支配体制に応じ降伏臣従を誓った。
この圧倒的な不利な状況となった事で、阿波守護代として阿波・讃岐に圧倒的な勢力を持っていた三好長慶の権力にも陰りが見え、十河景滋の養嗣子となっていた弟・一存が養子縁組を解消された。代わって一条房冬の甥の1人が養嗣子として迎えられた。
一条房家・房冬親子は史実より長生きした事により、庶子が数多く生まれており、彼らを養嗣子や正室として送り込むことで四国の支配権を確立していった。とくに一条房家の孫に当たる房冬の甥や姪が、房冬の養子にされた後で各家臣家に送り込まれることになった。
何故なら2人の実子は、大名や公家に送り込む大切な存在だから、無暗に家臣の家に送れないのだ。
この状態となった事で、阿波守護代・三好家の友好国衆・家臣からも調略に応じる者も多数現れ、三好長慶も決断を迫られることになった。
大内義隆
居城:大内館
兄弟:大宮姫(吉見隆頼、のち吉見正頼室)
女(大友義鑑正室)
女(細川持隆正室)
女(一条房冬室)
女(足利義冬正室)
足利義冬
官職:平島公方
居城:平島館主
正室:大内義興の娘
細川持隆
官職:阿波国・讃岐国守護職
居城:勝瑞城
正室:大内義興の娘
側室:岡本小少将
四天王:奈良家・香川家・安富家・香西家
赤松晴政
官職:元播磨守護
正室:細川持隆の娘
久米義広
正室:細川持隆の妹
娘が三好実休の妻
土佐一条家は、本来病死するはずだった一条房冬が、俺が色々と行ったバタフライ効果で生き延びている事が大きく、土佐一国を統一した戦国の雄として君臨していた。もちろん同じく死ぬはずだった、父親の一条房家も存命で、四国全土に影響力を及ぼしていた。
一条房家
官職:正一位、前内大臣、前土佐国司
居城:中村城
父:一条教房
母:中納言局(町顕郷の養女、加久見宗孝の娘)
正室:日野資冬の娘
兄弟:一条政房
:一条房家
:尊仁(僧)
子供:一条房冬
:一条房通
:尊快(僧)
:房忠
:東小路教行
:一条兼朝
:一条盛岳
:教快(僧)
:一条於富(種子島時堯の第2正室)
:娘(津野基高室)
:娘(町顕冬室)ー町顕古
他多数
一条房冬
官職:正二位・権大納言・左近衛大将・土佐国司
居城:中村城
正室:玉姫(伏見宮邦高親王の娘)
側室:大内義興の娘
:敷地藤安の娘
子供:一条房基
:大内晴持
:源康政ー秋利康次
:真海
他多数
香川元景
居城:多度郡天霧城
官職:西讃岐守護代
安富盛方
居城:三木郡雨滝城
官職:東讃岐守護代
香西元成
居城:勝賀城主
官職:越後守
十河景滋
居城:山田郡十河城主
三好長慶の台頭と地盤強化のため、三好長慶の弟・一存を養子に迎えていたが、養子縁組を解消し一条房冬の庶弟を養嗣子に迎える。
奈良元信
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居城:鵜足郡聖通寺城
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