王太子から婚約破棄された伯爵令嬢は、人界に降りていた幼馴染の神様に求婚される。

克全

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4話王太子視点

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 本当に腹立たしい。
 あのように醜い女が、我が国の貴族令嬢でいる事は許されない。
 イライジャのように、余より美貌の貴族令息も不要だ。
 余より名声を得るモノは殺す。
 この国の代表は余でなければならない。
 この国の富と女は全て余のモノだ。
 貴族士族の令嬢だけでなく、庶民の娘も余のモノだ。
 余に抱かれた者以外は結婚を許さないという法律を施行してやろうか?

「殿下。
 本当に宜しいのですか?」

「宜しいも何も、王国軍を使うなといったのはお前ではないか。
 王国軍を使わないのなら、貴族に命じると言ったら、それも駄目だと申したではないか!
 だから犯罪者組合に依頼せよと申したまでじゃ。
 これ以上逆らうのなら、宰相といえどもただではすまさんぞ!」

「しかしながら殿下。
 こんな事を貴族共に知られてしまったら、一斉に叛旗を翻すかもしれません。
 そんな事になれば、王家と言えども勝てるとは限りません。
 殿下に殺される覚悟が御有りなのですか?」

「愚か者!
 それを何とかするのが宰相であるお前の役目であろう!
 その為に前任者を更迭してお前を宰相にしてやったのだ!
 四の五の言わずにイライジャとアメリアを殺せ!
 手段は問わない。
 殺せるのなら、お前が反対した王国軍を使おうが、貴族に命じようが、犯罪者を使おうがかまわん!」

 本当に役立たずな連中ばかりだ!
 あんなブス一人犯す事もできず、豚に変えられるような下手をしおる。
 女のように軟弱なイライジャが作った魔道具ごときに右往左往しおる。
 貴族ならばそれくらいの魔道具を破壊する力を見せよ。
 家柄だけを誇るだけで何の役にも立たぬ。

 余を誰だと思っておる。
 由緒正しいハロウデン王家の後継者であるぞ!
 次期国王であるぞ!
 いや、死にぞこないの父に成り代わり、国を背負っているのだ!
 余の命令に逆らうなど許されぬのだ!

 ふうむ!
 新たな貴族士族を取り立ててもいいのかもしれぬ。
 役に立たない古いだけの貴族士族を取り潰し、余の役に立つモノに貴族位や士族位を与えればいい。
 

 ふむ。
 犯罪者組合の連中に、士族位をくれてやるから、イライジャとアメリアを殺せと命じれば、金も使わずに二人を殺せるかもしれんな。
 そうだ、そうすればいいのだ。
 宰相などに任せず、余直々に犯罪者組合に命じればいい。

「誰かいるか?
 直ぐに来い!
 余が命じているのに直ぐに来ないとは何事か!?」

「御待たせいたしました王太子殿下。
 宰相閣下が人払いを命じられていましたので、殿下の御声が届きませんでした」

「おのれ、役立たずの宰相め!
 心利いた者がいれば直ぐに更迭してくれる!」
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