1 / 78
第一章
第1話:婚約破棄追放
しおりを挟む
「アグネス、私は真実の愛に目覚めたのだ。
だからこそ、アグネス、お前の悪辣な性格がよく分かった。
王子である私の婚約者の立場を悪用して、多くの貴族に無理難題を言った。
心優しいジェーンを虐め、心身を傷つけた。
そのような悪辣非道な女を私の婚約者にはしていられない。
婚約を破棄して徹底的に今まで犯してきた悪事を調べる。
近衛騎士、この者を牢屋に放り込め」
まだこの国の近衛騎士は腐りきっていないようです。
王子の命令にもかかわらず、私を捕らえるのを躊躇しています。
では牢屋に入れられるまでの間、今まで我慢してきた事を言わせてもらいます。
「殿下、ヘンリー殿下、それはあまりに酷い言い掛かりでございます。
私には何を言われているのか全く分かりません。
殿下の腕に縋りついているジェーン嬢を虐めた覚えなどありません。
他家の貴族の方々の無理難題を言った覚えもありません。
それに伯爵令嬢である私を牢屋に入れるなど非道過ぎます」
「黙れ、黙れ、黙れ、黙れ、この悪女が。
ここにいる貴族の全員がお前の悪事を証言しているのだ。
お前のような悪女に伯爵令嬢の礼を守る必要などない」
「まさか、ここまで酷い扱いを受けるとは思っていませんでした。
我がデヴォン伯爵家は、これまでヘンリー王子のために、伯爵家を傾けるほどの支援をしてきたのに、罪を捏造するとは酷過ぎます。
確かに、領民を搾取するだけでなく、違法な行為までして金を稼ぐ、ジェーン嬢の実家程は支援できませんでした。
婚前交渉も断固として拒否してきました」
「黙れ、黙れ、黙れ、黙れ、そのような言い訳など聞かぬ。
私はお前の家に支援してもらった覚えなど一切ない。
さっさとこの悪女を捕らえて牢屋にぶち込め、近衛騎士。
いう事を聞かなければ人質に取っている家族を殺すぞ、さっさとやれ」
本当に腐り切った奴ですね。
むしろこのような腐った男と結婚しなくてすんでよかったです。
「いいえ黙りません、ここまで恥をかかされた以上、今まで我慢してきた事を全て言わせていただきます、ヘンリー王子。
これまでの事から、婚約解消される可能性は考えていました。
婚約解消の賠償金を、評判の悪いヘンリー王子から貰えるとは思っていませんでしたが、少なくともこれまで支援してきたお金くらいは返してくれると思っていましたのに、そのお金を惜しんで私に罪を着せようなんて、酷過ぎます。
兄君達を差し置いて王位に就こうとする王子が、このような不義不仁な行いをしてもいいと思っているのですか。
それで真っ当な貴族や騎士が忠誠を尽くしてくれると思っているのですか」
「アグネス嬢、もう大人しくしてくださいませんか。
自分達もやりたくてやっているわけではありませんが、家族を人質に取られていて仕方がないのです。
余りに許し難い事が行われそうなら、自決用の短剣を差し入れします。
どうか伯爵令嬢に相応しい態度をとってください」
「分かりました、もうどうしようもありませんね。
恥をかかされる前に短剣を差し入れてくださいね」
だからこそ、アグネス、お前の悪辣な性格がよく分かった。
王子である私の婚約者の立場を悪用して、多くの貴族に無理難題を言った。
心優しいジェーンを虐め、心身を傷つけた。
そのような悪辣非道な女を私の婚約者にはしていられない。
婚約を破棄して徹底的に今まで犯してきた悪事を調べる。
近衛騎士、この者を牢屋に放り込め」
まだこの国の近衛騎士は腐りきっていないようです。
王子の命令にもかかわらず、私を捕らえるのを躊躇しています。
では牢屋に入れられるまでの間、今まで我慢してきた事を言わせてもらいます。
「殿下、ヘンリー殿下、それはあまりに酷い言い掛かりでございます。
私には何を言われているのか全く分かりません。
殿下の腕に縋りついているジェーン嬢を虐めた覚えなどありません。
他家の貴族の方々の無理難題を言った覚えもありません。
それに伯爵令嬢である私を牢屋に入れるなど非道過ぎます」
「黙れ、黙れ、黙れ、黙れ、この悪女が。
ここにいる貴族の全員がお前の悪事を証言しているのだ。
お前のような悪女に伯爵令嬢の礼を守る必要などない」
「まさか、ここまで酷い扱いを受けるとは思っていませんでした。
我がデヴォン伯爵家は、これまでヘンリー王子のために、伯爵家を傾けるほどの支援をしてきたのに、罪を捏造するとは酷過ぎます。
確かに、領民を搾取するだけでなく、違法な行為までして金を稼ぐ、ジェーン嬢の実家程は支援できませんでした。
婚前交渉も断固として拒否してきました」
「黙れ、黙れ、黙れ、黙れ、そのような言い訳など聞かぬ。
私はお前の家に支援してもらった覚えなど一切ない。
さっさとこの悪女を捕らえて牢屋にぶち込め、近衛騎士。
いう事を聞かなければ人質に取っている家族を殺すぞ、さっさとやれ」
本当に腐り切った奴ですね。
むしろこのような腐った男と結婚しなくてすんでよかったです。
「いいえ黙りません、ここまで恥をかかされた以上、今まで我慢してきた事を全て言わせていただきます、ヘンリー王子。
これまでの事から、婚約解消される可能性は考えていました。
婚約解消の賠償金を、評判の悪いヘンリー王子から貰えるとは思っていませんでしたが、少なくともこれまで支援してきたお金くらいは返してくれると思っていましたのに、そのお金を惜しんで私に罪を着せようなんて、酷過ぎます。
兄君達を差し置いて王位に就こうとする王子が、このような不義不仁な行いをしてもいいと思っているのですか。
それで真っ当な貴族や騎士が忠誠を尽くしてくれると思っているのですか」
「アグネス嬢、もう大人しくしてくださいませんか。
自分達もやりたくてやっているわけではありませんが、家族を人質に取られていて仕方がないのです。
余りに許し難い事が行われそうなら、自決用の短剣を差し入れします。
どうか伯爵令嬢に相応しい態度をとってください」
「分かりました、もうどうしようもありませんね。
恥をかかされる前に短剣を差し入れてくださいね」
0
あなたにおすすめの小説
【完】相手が宜しくないヤツだから、とりあえず婚約破棄したい(切実)
桜 鴬
恋愛
私は公爵家令嬢のエリザベート。弟と妹がおりますわ。嫡男の弟には隣国の姫君。妹には侯爵子息。私には皇太子様の婚約者がおります。勿論、政略結婚です。でもこればかりは仕方が有りません。貴族としての義務ですから。ですから私は私なりに、婚約者様の良い所を見つけようと努力をして参りました。尊敬し寄り添える様にと努力を重ねたのです。でも無理!ムリ!絶対に嫌!あからさまな変態加減。更には引きこもりの妹から明かされる真実?もう開いた口が塞がらない。
ヒロインに隠しキャラ?妹も私も悪役令嬢?ならそちらから婚約破棄して下さい。私だけなら国外追放喜んで!なのに何故か執着されてる。
ヒロイン!死ぬ気で攻略しろ!
勿論、やられたら倍返ししますけど。
(異世界転生者が登場しますが、主人公は異世界転生者では有りません。)
続編として【まだまだ宜しくないヤツだけど、とりあえず婚約破棄しない。】があります。
捨てられ聖女は、王太子殿下の契約花嫁。彼の呪いを解けるのは、わたしだけでした。
鷹凪きら
恋愛
「力を失いかけた聖女を、いつまでも生かしておくと思ったか?」
聖女の力を使い果たしたヴェータ国の王女シェラは、王となった兄から廃棄宣告を受ける。
死を覚悟したが、一人の男によって強引に連れ去られたことにより、命を繋ぎとめた。
シェラをさらったのは、敵国であるアレストリアの王太子ルディオ。
「君が生きたいと願うなら、ひとつだけ方法がある」
それは彼と結婚し、敵国アレストリアの王太子妃となること。
生き延びるために、シェラは提案を受け入れる。
これは互いの利益のための契約結婚。
初めから分かっていたはずなのに、彼の優しさに惹かれていってしまう。
しかしある事件をきっかけに、ルディオはシェラと距離をとり始めて……?
……分かりました。
この際ですから、いっそあたって砕けてみましょう。
夫を好きになったっていいですよね?
シェラはひっそりと決意を固める。
彼が恐ろしい呪いを抱えているとも知らずに……
※『ネコ科王子の手なずけ方』シリーズの三作目、王太子編となります。
主人公が変わっているので、単体で読めます。
元お助けキャラ、死んだと思ったら何故か孫娘で悪役令嬢に憑依しました!?
冬野月子
恋愛
乙女ゲームの世界にお助けキャラとして転生したリリアン。
無事ヒロインを王太子とくっつけ、自身も幼馴染と結婚。子供や孫にも恵まれて幸せな生涯を閉じた……はずなのに。
目覚めると、何故か孫娘マリアンヌの中にいた。
マリアンヌは続編ゲームの悪役令嬢で第二王子の婚約者。
婚約者と仲の悪かったマリアンヌは、学園の階段から落ちたという。
その婚約者は中身がリリアンに変わった事に大喜びで……?!
婚約者の命令により魔法で醜くなっていた私は、婚約破棄を言い渡されたので魔法を解きました
天宮有
恋愛
「貴様のような醜い者とは婚約を破棄する!」
婚約者バハムスにそんなことを言われて、侯爵令嬢の私ルーミエは唖然としていた。
婚約が決まった際に、バハムスは「お前の見た目は弱々しい。なんとかしろ」と私に言っていた。
私は独自に作成した魔法により太ることで解決したのに、その後バハムスは婚約破棄を言い渡してくる。
もう太る魔法を使い続ける必要はないと考えた私は――魔法を解くことにしていた。
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
婚約破棄された伯爵令嬢は隣国の将軍に求婚され、前世の記憶を取り戻す
nacat
恋愛
婚約者である王太子に身に覚えのない罪を着せられ、婚約破棄された伯爵令嬢エリシア。
廷臣たちの嘲笑の中、隣国の若き将軍ライナルトが現れ、「ならば、俺が君を妻にしよう」と求婚する。
彼はただの救い手ではなかった。エリシアの“前世の記憶”と深く結びついた存在だったのだ——。
かつてすべてを失った令嬢が、今世では誰より強く、愛され、そしてざまぁを下す。
溺愛と逆転の物語、ここに開幕。
わたくしが社交界を騒がす『毒女』です~旦那様、この結婚は離婚約だったはずですが?
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
※完結しました。
離婚約――それは離婚を約束した結婚のこと。
王太子アルバートの婚約披露パーティーで目にあまる行動をした、社交界でも噂の毒女クラリスは、辺境伯ユージーンと結婚するようにと国王から命じられる。
アルバートの側にいたかったクラリスであるが、国王からの命令である以上、この結婚は断れない。
断れないのはユージーンも同じだったようで、二人は二年後の離婚を前提として結婚を受け入れた――はずなのだが。
毒女令嬢クラリスと女に縁のない辺境伯ユージーンの、離婚前提の結婚による空回り恋愛物語。
※以前、短編で書いたものを長編にしたものです。
※蛇が出てきますので、苦手な方はお気をつけください。
『呪いのせいで愛妻家になった公爵様は、もう冷徹を名乗れない(天然妻は気づかない)』
星乃和花
恋愛
【完結済:全20話+番外3話+@】
「冷徹公爵」と呼ばれるレオンハルトが、ある日突然“愛妻家”に豹変――原因は、妻リリアにだけ発動する呪いだった。
手を離せない、目を逸らせない、褒めたくなる、守りたくなる……止まれない溺愛が暴走するのに、当のリリアは「熱(体調不良)」と心配または「治安ですね」と天然で受け流すばかり。
借金を理由に始まった契約結婚(恋愛なし)だったはずなのにーー??
そんなふたりの恋は愉快な王都を舞台に、屋敷でも社交界でも面白……ゆるふわ熱烈に見守られる流れに。
甘々・溺愛・コメディ全振り!
“呪いのせい”から始まった愛が、最後は“意思”になる、にやにや必至の夫婦ラブファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる