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第1章
第24話:領主騎士爵
ブラウン男爵の許可はもらえたが、母上が直ぐにクソ親父と会えたわけではない。
クソ親父はもちろんだが、寄生している性悪女の問題があった。
クソ親父をブリル村に移住させるべきかどうか、男爵家は家族で話し合った。
「皆に考えてもらいたい事がある」
ブラウン男爵が2人の弟と妻を居城に集めて切り出した。
「何事でございますか?」
常に相談相手になっている長弟が聞き返した。
「イリナの地位をどうするかを悩んでいる」
「それは、イリナを領主騎士爵にするかどうかですか?」
「そうだ」
「イリナの投擲術はブラウン男爵家に無くてはならない物です。
ですがイリナの能力と性格では、領地を治めるのは無理です」
「それは分かっているが、リチャードの才能を活用するなら領地が必要ではないか?」
「なるほど、オオカミを手懐けて使役する能力ですね」
「そうだ、城に籠っている状態であれだけのオオカミを使役するのだ。
自由にオオカミと交流できるようにしたら、もっと多くのオオカミを使役できるようになり、領地の防衛に使えるのではないか?」
「そうですね、それを考えると城に閉じ込めておくのはもったいないですね」
「貴男、村を統治ができる人をイリナの補佐につけられますか?」
男爵の妻が会話に加わった。
「うむ、その方法も考えたのだが、少々心配なのだ。
イリナたちを完全に村に住まわせると、狙う者が増える気がするのだ」
「兄上の申される通りです、危険は増えます。
その危険を超える利点があるかどうかを悩んでおられるのですね?」
「ああそうだ、人によって考えが違うだろうから、何が良いか決めきれないだろう。
最終的には私が決める、だが、見落としている事がないか確かめたい。
気になる点を全部言ってくれ」
「些細な事ですが、コルスの弊害はどうされます?」
「あれをブリル村に住まわせる気はない。
イリナに会う時にだけローリー騎士爵領から通わせる。
あれの性根だと、領主の夫だといって、必ず村人に無理難題を押し付ける」
「私もそう思います」
「わたくしもそう思います」
「僕もそう思います」
「4人が一致しているのなら、コルスの通いは決定だな」
「コルスを通いにされるなら、イリナも通いにされて好いのではありませんか?」
「理由は何だ?」
「貴男が心配されているように、イリナが何時もブリル村にいたら、敵は好きな時に狙えるようになります。
ですがイリナが通いなら、狙えるのはイリナが通う時だけになります」
「そうだな、イリナを守るという点では通いの方が優れているな。
だが、イリナとコルスに次の子を作らせるという意味では不利になる」
「それは、子供ができやすい日を選べばよいでしょう?」
また男爵の妻が会話に加わった。
「そのような日があるのか?」
「はい、ございます、女なら知っている事でございます」
「そうか、その日を選んで村に通わせる事にしよう」
「大兄上、イリナの警備ですが、リチャードのオオカミたちを使えませんか?」
男爵の次弟が会話に加わった。
「それは最初から考えているが、特別な方法があるのか?」
「特別とは言いませんが、オオカミはとても賢いのでしょう?」
「ああ、お前たちも知っているだろうが、恐ろしく賢い」
「だったら、イリナたちを直接守らせるだけでなく、コルスや敵の密偵を見張らせる事ができるのではありませんか?」
領主の次弟も頭が良いようだ。
常に兄2人を立てているが、才能が劣っている訳ではない。
自分が頭に立たなければいけない状態になったら、一方の旗頭に成れる。
「確かにそうだ、直接守らせるだけが護衛ではないな、密かに近づいてくる者を見つける事も、そんな密偵と連絡を取る裏切者も見張らせるのも、間接的な護衛だ」
「良い策だと思いますが、オオカミたちの負担になりませんか?
獰猛なオオカミと言えど、森の暮らしは厳しいはずです。
見張りを命じたら、満足に餌を獲れなくなるのではありませんか?」
「小兄貴の言う通りだ、僕が考えなしだった。
オオカミが狩りをしている時に、護衛に穴が開くかもしれない」
「いや、そんな事はない、十分良い策だ。
狩りと護衛をバランス良くできたら何の問題もない。
護衛をするオオカミに餌を与える方法もある。
オオカミたちをどれだけ働かせられるのか、リチャードに直接聞いてみよう。
イリナに領地を治めさせるかどうかも、リチャードに話を聞いてから決めよう」
眷属のネズミとヤモリにブラウン男爵一家を見張らせていた。
家族会議で決まった事を前もって知る事ができる。
少なくとも前日に知り、どういう返事をするのか検討できる。
まだ確定ではないが、大筋で決まったのは通い婚だ。
母上もクソ親父もブリル村に住む事は禁じられる。
子供のできやすい時期は連日宿泊を許されるが、住む事は許されない。
流動的なのは、母上をブリル村の領主にするかしないかだ。
これは俺が使役できるオオカミを増やせるかどうかで変わる。
だが、200頭からオオカミを増やすのは餌の問題で厳しい。
ブラウン男爵家会議で考えられたのは、母上か俺が餌を狩る方法だった。
全く信用の無いクソ親父は、狩りの名手でもオオカミたちには関われない。
領地防衛の根幹にかかわるオオカミ使役情報を、敵に売られる訳にはいかない。
ブラウン男爵たちの考えは、俺の実力を全く分かっていない上での計画だ。
俺なら彼らが想像する遥か上の事がやれるが、表に出すかどうか悩む。
母上を護るためには、どこまで明らかにするのが良いだろう?
ブラウン男爵に俺の実力を理解させるのに1番良いのは、他の獣を使役できると教える事だが、実力は見せつけられるが、警戒されてしまう。
目に付く動物全て、俺が使役している可能性を疑うようになる。
今見張りに使っているネズミやヤモリを疑いの目で見るだろう。
どう考えても駄目だ、使役できるのはオオカミだけだと思わせておこう。
少し遠出してでも、オオカミの眷属を300頭に増やそう。
母上と俺が鳥を狩れば、300頭分の餌は確保できるだろう。
いや、クソ親父に狩らした鳥も半数は税になるのだ、それも流用しよう。
男爵たちは、クソ親父にオオカミ使役を知られるのを警戒しているが、問題ない。
犬や狼を屋敷の警備に使う程度なら、他の貴族士族もやっている。
森の中に潜んでいる凄腕の密偵を群れで探し出し、殺せるくらい賢いのを知られなければ十分だ。
ブラウン男爵は慎重だから、オオカミたちを領都の中に入れさせないだろう。
だが、ブリル村の中に入れるくらいは許してくれるはずだ。
母上と俺たちを守るために、直ぐ側に置きたいといえば許してくれるはずだ。
母上や俺たちがブリル村に居ない時でも、村人がオオカミに餌を与えるようにすれば、狩りの負担が無くなったオオカミたちは領地の防衛に専念できる。
そのためには、ブリル村に狩りの自由を与えなくてはならない。
狩った獲物の半数を、オオカミたちの餌にしなければならない。
できることなら、狩りの名手をブリル村に移住させたい。
いや、傀儡魔術で操ってしまえば、普通の村人でも狩りの名手になれる。
完全に支配下に置いて人格まで操る必要はない。
狩りの名手になって豊かな生活をしたいと思わせるだけでいい。
その上で、俺がいる時に回復魔術を使ってたくさん鍛錬させればいい。
人間を眷属にするのは良心が痛むので、その程度にとどめておこう。
その程度でも、狩りの名手になってオオカミたちの餌を狩るくらいはできる。
母上の事を戦友だと思っている、歴戦の傭兵を代官にしてもらおう。
直接の税務や統治は村長に代行させればいい。
恐ろしい歴戦傭兵が代官なら、村長も不正をしない。
いや、傀儡魔術で不正だけしないように操ればいい。
他の事まで操らなければ罪悪感を持たずにやれる。
クソ親父はもちろんだが、寄生している性悪女の問題があった。
クソ親父をブリル村に移住させるべきかどうか、男爵家は家族で話し合った。
「皆に考えてもらいたい事がある」
ブラウン男爵が2人の弟と妻を居城に集めて切り出した。
「何事でございますか?」
常に相談相手になっている長弟が聞き返した。
「イリナの地位をどうするかを悩んでいる」
「それは、イリナを領主騎士爵にするかどうかですか?」
「そうだ」
「イリナの投擲術はブラウン男爵家に無くてはならない物です。
ですがイリナの能力と性格では、領地を治めるのは無理です」
「それは分かっているが、リチャードの才能を活用するなら領地が必要ではないか?」
「なるほど、オオカミを手懐けて使役する能力ですね」
「そうだ、城に籠っている状態であれだけのオオカミを使役するのだ。
自由にオオカミと交流できるようにしたら、もっと多くのオオカミを使役できるようになり、領地の防衛に使えるのではないか?」
「そうですね、それを考えると城に閉じ込めておくのはもったいないですね」
「貴男、村を統治ができる人をイリナの補佐につけられますか?」
男爵の妻が会話に加わった。
「うむ、その方法も考えたのだが、少々心配なのだ。
イリナたちを完全に村に住まわせると、狙う者が増える気がするのだ」
「兄上の申される通りです、危険は増えます。
その危険を超える利点があるかどうかを悩んでおられるのですね?」
「ああそうだ、人によって考えが違うだろうから、何が良いか決めきれないだろう。
最終的には私が決める、だが、見落としている事がないか確かめたい。
気になる点を全部言ってくれ」
「些細な事ですが、コルスの弊害はどうされます?」
「あれをブリル村に住まわせる気はない。
イリナに会う時にだけローリー騎士爵領から通わせる。
あれの性根だと、領主の夫だといって、必ず村人に無理難題を押し付ける」
「私もそう思います」
「わたくしもそう思います」
「僕もそう思います」
「4人が一致しているのなら、コルスの通いは決定だな」
「コルスを通いにされるなら、イリナも通いにされて好いのではありませんか?」
「理由は何だ?」
「貴男が心配されているように、イリナが何時もブリル村にいたら、敵は好きな時に狙えるようになります。
ですがイリナが通いなら、狙えるのはイリナが通う時だけになります」
「そうだな、イリナを守るという点では通いの方が優れているな。
だが、イリナとコルスに次の子を作らせるという意味では不利になる」
「それは、子供ができやすい日を選べばよいでしょう?」
また男爵の妻が会話に加わった。
「そのような日があるのか?」
「はい、ございます、女なら知っている事でございます」
「そうか、その日を選んで村に通わせる事にしよう」
「大兄上、イリナの警備ですが、リチャードのオオカミたちを使えませんか?」
男爵の次弟が会話に加わった。
「それは最初から考えているが、特別な方法があるのか?」
「特別とは言いませんが、オオカミはとても賢いのでしょう?」
「ああ、お前たちも知っているだろうが、恐ろしく賢い」
「だったら、イリナたちを直接守らせるだけでなく、コルスや敵の密偵を見張らせる事ができるのではありませんか?」
領主の次弟も頭が良いようだ。
常に兄2人を立てているが、才能が劣っている訳ではない。
自分が頭に立たなければいけない状態になったら、一方の旗頭に成れる。
「確かにそうだ、直接守らせるだけが護衛ではないな、密かに近づいてくる者を見つける事も、そんな密偵と連絡を取る裏切者も見張らせるのも、間接的な護衛だ」
「良い策だと思いますが、オオカミたちの負担になりませんか?
獰猛なオオカミと言えど、森の暮らしは厳しいはずです。
見張りを命じたら、満足に餌を獲れなくなるのではありませんか?」
「小兄貴の言う通りだ、僕が考えなしだった。
オオカミが狩りをしている時に、護衛に穴が開くかもしれない」
「いや、そんな事はない、十分良い策だ。
狩りと護衛をバランス良くできたら何の問題もない。
護衛をするオオカミに餌を与える方法もある。
オオカミたちをどれだけ働かせられるのか、リチャードに直接聞いてみよう。
イリナに領地を治めさせるかどうかも、リチャードに話を聞いてから決めよう」
眷属のネズミとヤモリにブラウン男爵一家を見張らせていた。
家族会議で決まった事を前もって知る事ができる。
少なくとも前日に知り、どういう返事をするのか検討できる。
まだ確定ではないが、大筋で決まったのは通い婚だ。
母上もクソ親父もブリル村に住む事は禁じられる。
子供のできやすい時期は連日宿泊を許されるが、住む事は許されない。
流動的なのは、母上をブリル村の領主にするかしないかだ。
これは俺が使役できるオオカミを増やせるかどうかで変わる。
だが、200頭からオオカミを増やすのは餌の問題で厳しい。
ブラウン男爵家会議で考えられたのは、母上か俺が餌を狩る方法だった。
全く信用の無いクソ親父は、狩りの名手でもオオカミたちには関われない。
領地防衛の根幹にかかわるオオカミ使役情報を、敵に売られる訳にはいかない。
ブラウン男爵たちの考えは、俺の実力を全く分かっていない上での計画だ。
俺なら彼らが想像する遥か上の事がやれるが、表に出すかどうか悩む。
母上を護るためには、どこまで明らかにするのが良いだろう?
ブラウン男爵に俺の実力を理解させるのに1番良いのは、他の獣を使役できると教える事だが、実力は見せつけられるが、警戒されてしまう。
目に付く動物全て、俺が使役している可能性を疑うようになる。
今見張りに使っているネズミやヤモリを疑いの目で見るだろう。
どう考えても駄目だ、使役できるのはオオカミだけだと思わせておこう。
少し遠出してでも、オオカミの眷属を300頭に増やそう。
母上と俺が鳥を狩れば、300頭分の餌は確保できるだろう。
いや、クソ親父に狩らした鳥も半数は税になるのだ、それも流用しよう。
男爵たちは、クソ親父にオオカミ使役を知られるのを警戒しているが、問題ない。
犬や狼を屋敷の警備に使う程度なら、他の貴族士族もやっている。
森の中に潜んでいる凄腕の密偵を群れで探し出し、殺せるくらい賢いのを知られなければ十分だ。
ブラウン男爵は慎重だから、オオカミたちを領都の中に入れさせないだろう。
だが、ブリル村の中に入れるくらいは許してくれるはずだ。
母上と俺たちを守るために、直ぐ側に置きたいといえば許してくれるはずだ。
母上や俺たちがブリル村に居ない時でも、村人がオオカミに餌を与えるようにすれば、狩りの負担が無くなったオオカミたちは領地の防衛に専念できる。
そのためには、ブリル村に狩りの自由を与えなくてはならない。
狩った獲物の半数を、オオカミたちの餌にしなければならない。
できることなら、狩りの名手をブリル村に移住させたい。
いや、傀儡魔術で操ってしまえば、普通の村人でも狩りの名手になれる。
完全に支配下に置いて人格まで操る必要はない。
狩りの名手になって豊かな生活をしたいと思わせるだけでいい。
その上で、俺がいる時に回復魔術を使ってたくさん鍛錬させればいい。
人間を眷属にするのは良心が痛むので、その程度にとどめておこう。
その程度でも、狩りの名手になってオオカミたちの餌を狩るくらいはできる。
母上の事を戦友だと思っている、歴戦の傭兵を代官にしてもらおう。
直接の税務や統治は村長に代行させればいい。
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