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第1章
第30話:身代金交渉
「「「マス・スリーピネス」」」
母上と俺とフェル、3人で共鳴増強させた集団睡魔の魔術を放った。
3人とも7つのチャクラを解放し、魔力臓器と魔力回路を増強している。
1人だけでも、並の上級魔術士が放つ眠りの魔術よりも効果が強い。
それを母子3人で共鳴させて放つと100倍の効果がある。
100人を眠らせる上級魔術士の集団睡魔魔術の100倍だ。
母上の魔術とフェルの魔術が共鳴している所を、俺しか知らない、俺しか使えない共鳴増強魔術を重ね掛けする。
たった1度の、極僅かな魔力で発動できる集団睡魔魔術で、1万兵ものハンコック王国軍を強制的に眠らせた。
「ははうえ、あっちも」
「でもリチャ、あそこにいるのは味方よ」
「あぶないよ、おそってくるよ」
「本当なの、本当に味方なのに襲って来るの?」
「おそってくるよ、あぶないよ」
「眠らせたら危なくないの?」
「うん、ねむらせたらあぶなくないよ」
「わかったわ、味方同士で殺し合いなどさせられないわ。
眠らせる事で同士討ちを防げるのなら、やるしかないわね。
リチャ、フェル、手伝ってね」
「「うん」」
「「「マス・スリーピネス、マス・スリーピネス」」」
母上と俺とフェルは、ガーヴァー伯爵勢とレンドルシャム子爵勢にも、共鳴増強させた集団睡魔の魔術を放った。
ハンコック王国軍1万兵を眠らせた俺たちだ、その半数にも満たないガーヴァー伯爵勢2000兵、レンドルシャム子爵勢3000兵など軽いものだった。
「だんしゃく、だんしゃく」
ブラウン男爵は、母上と俺たちが放った集団睡魔魔術を見て固まっていた。
目の前で起こった事が信じられず、呆然自失となっていた。
母上と俺たちで放った魔術はとても強力で、丸1日は絶対に起きない。
だから人質にする敵軍は幾らでも眠らせておける。
茫然自失になっているブラウン男爵も放置していられるが……
「ひとじち、いまのうち、ひとじち」
「あ、そうだな、今のうちに逃げられないようにしておくべきだな。
とは言っても、1万もの敵兵を捕らえておける場所などないし……」
「ぶりるむら、みんなどこかいく、おおかみ、みはる、だいじょうぶ」
「本当に大丈夫か、オオカミたちだけで逃げられないようにできるのか?」
「できる、ははうえといっしょ、ねむらせる」
「ああ、なるほど、ずっと眠らせておくのだな?」
「たべる、すこしおこす、すぐねむらせる。
すこしおこす、たべる、すぐねむらせる」
「なるほど、少人数ずつ起こして食べさせ、食べる時以外は眠らせておくのか。
それなら3人とオオカミたちだけで捕虜を見張れるか……
だが本当に3人だけで大丈夫か?」
「だいじょうぶ、ひとがいないほうがいい、だいじょうぶ。
まじゅつつかえる、ひとがいないほうが、まじゅつつかえる」
「なるほど、確かに味方がいる場所では使う魔術を選ばないといけないな。
敵しかいなければ、思いっきり魔術を使える。
分かった、ブリル村の住民は全員移住させる。
少なくともコルスと愛人たちは一緒に移住させる、だから安心しろ」
「どうでもいい、あいつきらい」
「くっ、そうか、嫌いか、父親の事が嫌いなのか、それは良い。
それで、どうしてあんなに強い魔術が使えるのだ?
リチャの母親は何も知らないようだが、リチャは知ってるのか?」
「わからない、でも、おやこだよ」
「……親子だからか、確かにそれ以外考えられないな。
普通なら子供に伝わらない魔術の才能が、母親から子供に伝わっている。
3人目の子供が生まれたら確かめられるかもしれないが、生まれない。
こればかりは待つしかないのだろうが、待ち遠し過ぎる。
リチャとフェルが双子だというのも影響しているのか?」
「わからない」
「本当に分からないと言い張るには、リチャはフェルに比べて賢過ぎるぞ?」
「わからない」
「……まあ、いい、嫌われて敵に回られる方が問題だからな。
リチャ、お前は私の味方なのだな?」
「ははうえだいすき、ははうえだいすき」
「分かった、分かった、お母さんは大切にする、それで良いな」
ブラウン男爵は馬鹿ではない、むしろとても賢い方だ。
これまでは三竦み状態に神経をすり減らし、判断力が低下していた。
だがハンコック王国軍に圧勝して元の賢さを取り戻していた。
元の賢さを取り戻したら、俺を疑うのは当然だった。
オオカミと友達だという程度なら見逃しただろうが、共鳴増強魔術を使った。
母子3人の誰を疑うかと成れば、賢さを見せてしまっていた俺になる。
今は俺に嫌われる方が損だと思っているが、何時どうなるか分からない。
その時は手加減せずに傀儡にして操る。
できればやりたくないが、やれなければいけない時は手加減しない。
「兄上、ハンコック王国から人質解放の使者が来ました」
侵攻して来たハンコック王国軍の中に第2王子がいた。
王位継承争いに負けたのが納得できず、王太子を引きずり降ろしてでも王位を手に入れたくて、母親の実家から援助をもらって手柄を立てようとした第2王子がいた。
第2王子の叔父は、大敗が表沙汰になる前に和議を結ぼうと必死だった。
大敗を誤魔化すどころか、勝利した事にしたいと躍起になっていた。
その為なら、裏でどれほど不利な条約を結んでも仕方がないと思っていた。
「この度の戦いに勝った事にして欲しいというのは、あまりにも虫が好過ぎる
ハンコック王国軍1万に勝ったという武功は、私の人生を左右する。
それを負けた事になどできるか!
この地方を支配する旗頭に成れるほどの武功だと分かっているのか?」
「分かっております、ですから、金貨10万枚で勝利を売って欲しいのです」
「馬鹿な、金貨10万枚程度のはした金、王子の身代金にも足らないぞ。
1万の騎士と兵士の命と合わせて、金貨100万枚はもらわないとな」
「それは幾ら何でも多過ぎます、とても払えません。
こちらが出せるのは金貨30万枚が限界なのです」
「そんな金額では全く話にならない、帰ってくれ。
王子たちの身代金は、総額で金貨100万枚だ、1枚少なくても返さない。
この戦いを勝った事にしたいのなら、更に金貨100万枚だ。
嫌なら第2王子を王太子に買ってもらう。
王太子なら第2王子を金貨100万枚で買ってくれはずだ、分かっているな!」
ブラウン男爵は強気の身代金交渉を重ねた。
第2王子を人質に取っているから、幾らでも強気の交渉ができる。
第2王子を人質に取られている親族は、下手に出るしか方法がない。
「……分かりました、できる限りブラウン男爵の御希望に沿うように致します。
ですが、我々の財力にも限りがございます。
身代金以外の望みがあるなら教えて頂けませんか?
そちらの方を合わせて身代金を交渉させていただきたいのです、お願いします」
「分かりました、でしたら……」
母上と俺とフェル、3人で共鳴増強させた集団睡魔の魔術を放った。
3人とも7つのチャクラを解放し、魔力臓器と魔力回路を増強している。
1人だけでも、並の上級魔術士が放つ眠りの魔術よりも効果が強い。
それを母子3人で共鳴させて放つと100倍の効果がある。
100人を眠らせる上級魔術士の集団睡魔魔術の100倍だ。
母上の魔術とフェルの魔術が共鳴している所を、俺しか知らない、俺しか使えない共鳴増強魔術を重ね掛けする。
たった1度の、極僅かな魔力で発動できる集団睡魔魔術で、1万兵ものハンコック王国軍を強制的に眠らせた。
「ははうえ、あっちも」
「でもリチャ、あそこにいるのは味方よ」
「あぶないよ、おそってくるよ」
「本当なの、本当に味方なのに襲って来るの?」
「おそってくるよ、あぶないよ」
「眠らせたら危なくないの?」
「うん、ねむらせたらあぶなくないよ」
「わかったわ、味方同士で殺し合いなどさせられないわ。
眠らせる事で同士討ちを防げるのなら、やるしかないわね。
リチャ、フェル、手伝ってね」
「「うん」」
「「「マス・スリーピネス、マス・スリーピネス」」」
母上と俺とフェルは、ガーヴァー伯爵勢とレンドルシャム子爵勢にも、共鳴増強させた集団睡魔の魔術を放った。
ハンコック王国軍1万兵を眠らせた俺たちだ、その半数にも満たないガーヴァー伯爵勢2000兵、レンドルシャム子爵勢3000兵など軽いものだった。
「だんしゃく、だんしゃく」
ブラウン男爵は、母上と俺たちが放った集団睡魔魔術を見て固まっていた。
目の前で起こった事が信じられず、呆然自失となっていた。
母上と俺たちで放った魔術はとても強力で、丸1日は絶対に起きない。
だから人質にする敵軍は幾らでも眠らせておける。
茫然自失になっているブラウン男爵も放置していられるが……
「ひとじち、いまのうち、ひとじち」
「あ、そうだな、今のうちに逃げられないようにしておくべきだな。
とは言っても、1万もの敵兵を捕らえておける場所などないし……」
「ぶりるむら、みんなどこかいく、おおかみ、みはる、だいじょうぶ」
「本当に大丈夫か、オオカミたちだけで逃げられないようにできるのか?」
「できる、ははうえといっしょ、ねむらせる」
「ああ、なるほど、ずっと眠らせておくのだな?」
「たべる、すこしおこす、すぐねむらせる。
すこしおこす、たべる、すぐねむらせる」
「なるほど、少人数ずつ起こして食べさせ、食べる時以外は眠らせておくのか。
それなら3人とオオカミたちだけで捕虜を見張れるか……
だが本当に3人だけで大丈夫か?」
「だいじょうぶ、ひとがいないほうがいい、だいじょうぶ。
まじゅつつかえる、ひとがいないほうが、まじゅつつかえる」
「なるほど、確かに味方がいる場所では使う魔術を選ばないといけないな。
敵しかいなければ、思いっきり魔術を使える。
分かった、ブリル村の住民は全員移住させる。
少なくともコルスと愛人たちは一緒に移住させる、だから安心しろ」
「どうでもいい、あいつきらい」
「くっ、そうか、嫌いか、父親の事が嫌いなのか、それは良い。
それで、どうしてあんなに強い魔術が使えるのだ?
リチャの母親は何も知らないようだが、リチャは知ってるのか?」
「わからない、でも、おやこだよ」
「……親子だからか、確かにそれ以外考えられないな。
普通なら子供に伝わらない魔術の才能が、母親から子供に伝わっている。
3人目の子供が生まれたら確かめられるかもしれないが、生まれない。
こればかりは待つしかないのだろうが、待ち遠し過ぎる。
リチャとフェルが双子だというのも影響しているのか?」
「わからない」
「本当に分からないと言い張るには、リチャはフェルに比べて賢過ぎるぞ?」
「わからない」
「……まあ、いい、嫌われて敵に回られる方が問題だからな。
リチャ、お前は私の味方なのだな?」
「ははうえだいすき、ははうえだいすき」
「分かった、分かった、お母さんは大切にする、それで良いな」
ブラウン男爵は馬鹿ではない、むしろとても賢い方だ。
これまでは三竦み状態に神経をすり減らし、判断力が低下していた。
だがハンコック王国軍に圧勝して元の賢さを取り戻していた。
元の賢さを取り戻したら、俺を疑うのは当然だった。
オオカミと友達だという程度なら見逃しただろうが、共鳴増強魔術を使った。
母子3人の誰を疑うかと成れば、賢さを見せてしまっていた俺になる。
今は俺に嫌われる方が損だと思っているが、何時どうなるか分からない。
その時は手加減せずに傀儡にして操る。
できればやりたくないが、やれなければいけない時は手加減しない。
「兄上、ハンコック王国から人質解放の使者が来ました」
侵攻して来たハンコック王国軍の中に第2王子がいた。
王位継承争いに負けたのが納得できず、王太子を引きずり降ろしてでも王位を手に入れたくて、母親の実家から援助をもらって手柄を立てようとした第2王子がいた。
第2王子の叔父は、大敗が表沙汰になる前に和議を結ぼうと必死だった。
大敗を誤魔化すどころか、勝利した事にしたいと躍起になっていた。
その為なら、裏でどれほど不利な条約を結んでも仕方がないと思っていた。
「この度の戦いに勝った事にして欲しいというのは、あまりにも虫が好過ぎる
ハンコック王国軍1万に勝ったという武功は、私の人生を左右する。
それを負けた事になどできるか!
この地方を支配する旗頭に成れるほどの武功だと分かっているのか?」
「分かっております、ですから、金貨10万枚で勝利を売って欲しいのです」
「馬鹿な、金貨10万枚程度のはした金、王子の身代金にも足らないぞ。
1万の騎士と兵士の命と合わせて、金貨100万枚はもらわないとな」
「それは幾ら何でも多過ぎます、とても払えません。
こちらが出せるのは金貨30万枚が限界なのです」
「そんな金額では全く話にならない、帰ってくれ。
王子たちの身代金は、総額で金貨100万枚だ、1枚少なくても返さない。
この戦いを勝った事にしたいのなら、更に金貨100万枚だ。
嫌なら第2王子を王太子に買ってもらう。
王太子なら第2王子を金貨100万枚で買ってくれはずだ、分かっているな!」
ブラウン男爵は強気の身代金交渉を重ねた。
第2王子を人質に取っているから、幾らでも強気の交渉ができる。
第2王子を人質に取られている親族は、下手に出るしか方法がない。
「……分かりました、できる限りブラウン男爵の御希望に沿うように致します。
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