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3話
「うへへへへ。
もう逃げられないぞ、デイジー!
よくも今迄逆らい恥をかかせてくれたな。
今ここで積年の恨みと欲望を叩き込んでやる。
いいな、おまえら。
後で味見させてやるから、完璧に魔法防御をかけるんだぞ!」
ライリー王太子は取り巻きを引き連れてデイジー嬢に追いついた。
デイジー嬢を襲って殺されかけた時の傷は癒えていたが、その時の恐怖までは払拭できていなかった。
あの時から、色情狂とまで陰口を叩かれていた王太子が、自分のモノが思うようにならなず、女を傷つけて嗜虐心を満たすことしかできないでいた。
今一度女を抱けるようになりたくて、デイジー嬢を取り巻きの前で嬲り者にすることで、不能を治そうとしていた。
「うへへへへ。
逃げろ、逃げろ、逃げろ!
その方が興奮するぞ。
うへへへへ」
デイジー嬢を護ろうとする者は誰ひとりいなかった。
罪人用の馬車置き場まで連行した近衛騎士も、少し離れて黙って見ていた。
最下層の使用人達も、半ば面白がって見ていた。
そんな下劣な人達と取り巻き達のいる前で、王太子はデイジー嬢を嬲り者にしようとしていた。
それどころか、取り巻き達にも嬲らして、その姿を見て楽しもうとしていた。
デイジー嬢は必至で抵抗しようとした。
以前のように、魔力を叩きつけようとした。
だが王太子には、十数人の高位貴族子弟が展開した防御魔法があった。
公爵家の令嬢として嗜んだ護身魔術程度では、防御結界を破れなかった。
それでも、デイジー嬢は諦めなかった。
名誉を守るために、魔力を暴発させて自爆することになっても、貞操を守ろうとした時、デイジー嬢のオッドアイが光り輝いた。
ルビーのような左瞳と、サファイアのような右瞳が美しく輝いた。
ドッガーン!
宙から隕石が落下したような衝撃が、ファーモイ城を襲った。
傷んでいた城壁や塔が崩れるほどの衝撃だった。
立っていた貴族と夫人や令嬢が、立っていることができずに転倒した。
多くの人々が少なからず負傷した。
当然ながら、落下付近の馬車置き場の惨状は惨たらしモノだった。
王太子はようやく完治した顔にまた大きな傷を負った。
両目が飛び散った破片で潰れ、顔の皮膚どころか表情筋まで剥ぎ取られていた。
四肢もあり得ない方向に捻じ曲がり、多くの複雑骨折をしている事が明らかだ。
それだけでなく、肺が熱風で焼かれ、息をするたびに激痛に襲われていた。
使用人達は全員バラバラになって死んでいた。
王太子の取り巻きの半数が、王太子に防御魔法を展開していたので、破片と熱風を受けて、四肢をバラバラにされて死んでした。
だが半数は、とっさに王太子に展開していた防御魔法を打ち切り、自分に防御魔法をかけたことで、王太子同様の半死半生ですんでいた。
そんな中で、不思議な事に、デイジー嬢は全くの無傷だった。
もう逃げられないぞ、デイジー!
よくも今迄逆らい恥をかかせてくれたな。
今ここで積年の恨みと欲望を叩き込んでやる。
いいな、おまえら。
後で味見させてやるから、完璧に魔法防御をかけるんだぞ!」
ライリー王太子は取り巻きを引き連れてデイジー嬢に追いついた。
デイジー嬢を襲って殺されかけた時の傷は癒えていたが、その時の恐怖までは払拭できていなかった。
あの時から、色情狂とまで陰口を叩かれていた王太子が、自分のモノが思うようにならなず、女を傷つけて嗜虐心を満たすことしかできないでいた。
今一度女を抱けるようになりたくて、デイジー嬢を取り巻きの前で嬲り者にすることで、不能を治そうとしていた。
「うへへへへ。
逃げろ、逃げろ、逃げろ!
その方が興奮するぞ。
うへへへへ」
デイジー嬢を護ろうとする者は誰ひとりいなかった。
罪人用の馬車置き場まで連行した近衛騎士も、少し離れて黙って見ていた。
最下層の使用人達も、半ば面白がって見ていた。
そんな下劣な人達と取り巻き達のいる前で、王太子はデイジー嬢を嬲り者にしようとしていた。
それどころか、取り巻き達にも嬲らして、その姿を見て楽しもうとしていた。
デイジー嬢は必至で抵抗しようとした。
以前のように、魔力を叩きつけようとした。
だが王太子には、十数人の高位貴族子弟が展開した防御魔法があった。
公爵家の令嬢として嗜んだ護身魔術程度では、防御結界を破れなかった。
それでも、デイジー嬢は諦めなかった。
名誉を守るために、魔力を暴発させて自爆することになっても、貞操を守ろうとした時、デイジー嬢のオッドアイが光り輝いた。
ルビーのような左瞳と、サファイアのような右瞳が美しく輝いた。
ドッガーン!
宙から隕石が落下したような衝撃が、ファーモイ城を襲った。
傷んでいた城壁や塔が崩れるほどの衝撃だった。
立っていた貴族と夫人や令嬢が、立っていることができずに転倒した。
多くの人々が少なからず負傷した。
当然ながら、落下付近の馬車置き場の惨状は惨たらしモノだった。
王太子はようやく完治した顔にまた大きな傷を負った。
両目が飛び散った破片で潰れ、顔の皮膚どころか表情筋まで剥ぎ取られていた。
四肢もあり得ない方向に捻じ曲がり、多くの複雑骨折をしている事が明らかだ。
それだけでなく、肺が熱風で焼かれ、息をするたびに激痛に襲われていた。
使用人達は全員バラバラになって死んでいた。
王太子の取り巻きの半数が、王太子に防御魔法を展開していたので、破片と熱風を受けて、四肢をバラバラにされて死んでした。
だが半数は、とっさに王太子に展開していた防御魔法を打ち切り、自分に防御魔法をかけたことで、王太子同様の半死半生ですんでいた。
そんな中で、不思議な事に、デイジー嬢は全くの無傷だった。
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