奴隷魔法使い

克全

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王都編

登城 

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 (殿様、常陸大公の説得に成功しました)
  彩から念話が届いた。
 (こちらも、王都南奉行所の男に自白させた、今は黒幕の襲撃に備えている)
 (私は、常陸大公様と土御門筆頭魔導師様と一緒に王城に登城途中です。)
 (そうか、国王陛下への御報告は任せる。政治的な駆け引きもあるだろう、無理せず、陛下の裁可に従うんだ。)
 (判りました。でも、もし我々や子供達に不利な裁可が下ても従うのですか?)
 (逃げる! 蝦夷でも清国でも構わん、逃げれば済むことさ。)
 (安心しました。殿様が子供たちを見捨てることはないと思ってました。)
 (彩を失望させることはしないよ。)
 (はい! 殿様、大手門に着きました、門番と交渉してまいります)
 (頼んだよ。)
 (はい!)


 『王城追手門』

 「駄目です! いかに、常陸大公様であろうと、このような夜分に登城はお断りします。」

 「えええい、何を申す、陛下へ火急の注進じゃ、通せ!」

 「成りません! 押して通ると申されるなら、陛下への異心有りと判じ、取り押さえますぞ!」

 「何を! たかが門番の分際で、我を取り押さえるじゃと! 跡部、切って捨てよ!」

 「御待ち下さい。」

 「彩殿、無礼者を許せと申すか?」

 「少し話をさせていただきます。それで、謀反人一味と判明すれば、私が魔法で八つ裂きにしてごらんに入れます。」

 「なに! あなたは、大和彩殿!」

 「私を見知っているなら話が早い。私が新井との決闘で、国王陛下暗殺未遂事件を防いだのは知っていますね?」

 「はい! あの時は、私も観戦させていただいてました!」

 「私と夫の尊は、密かに暗殺未遂犯を探っておりましたが、遂に発見したのです。ただ相手は複数の貴族家当主だったのです。しかも一門には、王家士族として城内に隠然たる勢力を持っています。」

 「そんな馬鹿な? 王家の士族が加担するなど、あるはずがない!」

 「では何故、あの新井が国王陛下暗殺未遂事件を主導のしたのです? 新井に便宜を図ってもらっていた士族は確実にいるのです。まして主犯は王家一門衆です。貴君氏名を申しなさい!もし私たちが内偵した主犯の血族であれば・・・・・」

 「あればなんだと申される?」

 「問答無用で殺す! いや、これ以上時間稼ぎするようなら、ただ今直ぐに切る!」

 彩は、尊と一緒に魔力鍛錬した筋力・神経伝達を発揮! 抜き手も見せず、魔法袋から長巻を取り出し門番の頚に押し付けた。

 「さあ、氏名を明らかにしなさい!」
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