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第4章
第88話:スライム戦闘訓練・カチュア王太女視点
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「まあ、なんて素晴らしいの、サクラは天才ですね」
私の目の前でスライムが戦闘訓練を繰り返しています。
その姿があまりにも可愛くて、いつまでも見ていられます。
ましてサクラが作ってくれる大陸最高の座り心地のソファーに、リドワーン様と身体を寄り添いながら見ているのですから、究極の心地よさです。
まあ、今は可愛い可愛くないではなくて、スライム同士で戦っても戦闘経験値が得られるのかを検証する、とても大事な実験です。
それは分かっていますが、思わず笑みを浮かべてしまうのです。
「サクラの予測していた通りだね。
これで大きく道が開けたね。
俺には全く考えつかなかった最高のアイデアだよ、サクラ」
「お褒め頂き恐悦至極でございます」
リドワーン様が心底感心したという表情と声色でサクラを褒めます。
褒められたサクラがとてもうれしそうに答えています。
主人であるリドワーン様が、いい仕事をした従魔のサクラを褒めるのは当たり前のことなのに、正直嫉妬してしまいます。
私は自分で思っていた以上に独占欲が強いようです。
女王になる身としては、とても危険な事なので、気をつけないといけません。
まあ、でも、私が独占欲に支配されそうになるのはリドワーン様の事だけですから、気にしなくても大丈夫と言えば大丈夫なのですけれど。
「このスライム同士の訓練で戦闘経験値が得られる事を前提に考えれば、100万頭のベビースライムを分裂させる件は考え直した方がいいな。
岩や砂、木々や草花でも生きていけるスライムを分離して、戦闘訓練させつつ砦町の完成と警備を任せるべきだと思うのだが、サクラはどう思う」
身勝手だとは分かっていますが、私に相談して欲しいと思ってしまいます。
私などよりもサクラの方が知恵もあり頼りにもなります。
それが分かっているのに、独占欲が我儘な想いを心に浮かべさせます。
よほどしっかりとしないと、リドワーン様が一番嫌う王侯貴族に成り下がってしまいます。
猛省して気を付けないといけません。
「はい、私もそれが一番だと思います。
直ぐに必要なのは宿と休憩所だけですから、後の事を全てスライムに任せる事もできますが、できれば最低限の城壁と濠を造っておくべきだと思います。
城壁を高く厚くするのも、濠を広く深くするのも、残るスライムに任せることができますから、問題はどれくらいのスライムを分離するかです」
「理想を言えば、1つの砦町にロードスライム分のスライム1万頭を残す事だが、それは流石に無理だから、ヒュージスライム分の1000頭かな」
「はい、それくらいでいいと思われます。
濠を広く深くする時に出る土で食事を済ませて、スライム同士に猛訓練させれば、直ぐにレベル2スライムにすることができます。
そうなれば、もう1頭のヒュージスライムを生み出すことができます。
彼らに我々の後を追わせれば、私から分離するスライムを少なくする事も、なくすことも可能になりますから」
本当に凄いです。
サクラの言っている事が可能なら、スライムの食糧問題がなくなり、無制限にサクラを成長進化させることができます。
私の目の前でスライムが戦闘訓練を繰り返しています。
その姿があまりにも可愛くて、いつまでも見ていられます。
ましてサクラが作ってくれる大陸最高の座り心地のソファーに、リドワーン様と身体を寄り添いながら見ているのですから、究極の心地よさです。
まあ、今は可愛い可愛くないではなくて、スライム同士で戦っても戦闘経験値が得られるのかを検証する、とても大事な実験です。
それは分かっていますが、思わず笑みを浮かべてしまうのです。
「サクラの予測していた通りだね。
これで大きく道が開けたね。
俺には全く考えつかなかった最高のアイデアだよ、サクラ」
「お褒め頂き恐悦至極でございます」
リドワーン様が心底感心したという表情と声色でサクラを褒めます。
褒められたサクラがとてもうれしそうに答えています。
主人であるリドワーン様が、いい仕事をした従魔のサクラを褒めるのは当たり前のことなのに、正直嫉妬してしまいます。
私は自分で思っていた以上に独占欲が強いようです。
女王になる身としては、とても危険な事なので、気をつけないといけません。
まあ、でも、私が独占欲に支配されそうになるのはリドワーン様の事だけですから、気にしなくても大丈夫と言えば大丈夫なのですけれど。
「このスライム同士の訓練で戦闘経験値が得られる事を前提に考えれば、100万頭のベビースライムを分裂させる件は考え直した方がいいな。
岩や砂、木々や草花でも生きていけるスライムを分離して、戦闘訓練させつつ砦町の完成と警備を任せるべきだと思うのだが、サクラはどう思う」
身勝手だとは分かっていますが、私に相談して欲しいと思ってしまいます。
私などよりもサクラの方が知恵もあり頼りにもなります。
それが分かっているのに、独占欲が我儘な想いを心に浮かべさせます。
よほどしっかりとしないと、リドワーン様が一番嫌う王侯貴族に成り下がってしまいます。
猛省して気を付けないといけません。
「はい、私もそれが一番だと思います。
直ぐに必要なのは宿と休憩所だけですから、後の事を全てスライムに任せる事もできますが、できれば最低限の城壁と濠を造っておくべきだと思います。
城壁を高く厚くするのも、濠を広く深くするのも、残るスライムに任せることができますから、問題はどれくらいのスライムを分離するかです」
「理想を言えば、1つの砦町にロードスライム分のスライム1万頭を残す事だが、それは流石に無理だから、ヒュージスライム分の1000頭かな」
「はい、それくらいでいいと思われます。
濠を広く深くする時に出る土で食事を済ませて、スライム同士に猛訓練させれば、直ぐにレベル2スライムにすることができます。
そうなれば、もう1頭のヒュージスライムを生み出すことができます。
彼らに我々の後を追わせれば、私から分離するスライムを少なくする事も、なくすことも可能になりますから」
本当に凄いです。
サクラの言っている事が可能なら、スライムの食糧問題がなくなり、無制限にサクラを成長進化させることができます。
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