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第4章
第98話:妊娠
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「リドワーン様、しばらくは我慢していただけないでしょうか」
何時ものように羞恥心を超える高まりを覚えて、羞恥プレーを覚悟して愛を確かめ合おうとしたのに、水を差されてしまった。
一瞬月周りが悪かったのかと思ったが、そうでもない。
何故こんな事になったのか分からず、もしかしてカチュアが心変わりしたのかと思ってしまい、パニックになりかけてしまった。
「まだ確かな事は分からないのですが、妊娠したかもしれないのです」
恥じらうような、喜ぶようなカチュアの表情に、一瞬何を言われたのか理解できなかったが、理解できた時にはその場で飛び上がってしまっていた。
「うぉおおおおおおお」
喜びを言葉にする事もできず、ただ雄叫びをあげていた。
数秒だが、完全に我を忘れていた。
直ぐにカチュアに感謝の言葉を伝えないなんて、俺は最低だった。
「ありがとうカチュア、こんなにうれしい事はないよ。
生れてはじめて我を忘れて叫び声を上げてしまった。
本当は直ぐに感謝の言葉を口にすべきだったと思う。
でもそれもできなくなるくらいうれし過ぎたんだ、ごめんね」
「いえ、私も最初聞いた時には一瞬我を忘れました。
でも、申し訳ないのですが、確実ではないのです。
少し遅れているだけかもしれないのです。
これで月のモノが来てしまったら、リドワーン様を落胆させてしまいますね」
「いや、いや、いや、いや、そんな事はないよ。
妊娠してくれていても嬉しいし、新婚時代が長いのも嬉しいよ。
俺はカチュアと一緒に過ごせるのなら、どちらだって嬉しいんだよ」
「まあ、私と同じですわ。
リドワーン様の子供を妊娠できるのも嬉しいですし、このまま新婚旅行を楽しむのも嬉しいですわ」
さっきまでの情欲が嘘のようになくなっていた。
というのは嘘で、情欲はあるのだがそれを遥かに凌駕する愛が心を満たしている。
どちらにしてもしばらく愛を確かめ合うのはなしだ。
そんな事をしなくても、俺とクラリスの愛は、確実にクラリスも身体に宿っているかもしれないのだ。
「差し出がましい事ですが、ひと言申させていただきます。
カチュア王太女殿下は確かにリドワーン様の子供を妊娠されています」
不意にサクラが言葉をかけてきた。
俺はよほど狼狽していたようで、サクラの力を使って確認する事を失念していた。
生存本能が高いサクラには、命の反応を確かめる感覚が鋭いのだ。
全ての魔獣と比べても、極小な生命反応を知覚することができる。
そのサクラが、カチュアのお腹の中に俺の子供いると断言するのなら間違いない。
「ありがとうサクラ、だったらこれからどうするべきだと思う」
何時ものように羞恥心を超える高まりを覚えて、羞恥プレーを覚悟して愛を確かめ合おうとしたのに、水を差されてしまった。
一瞬月周りが悪かったのかと思ったが、そうでもない。
何故こんな事になったのか分からず、もしかしてカチュアが心変わりしたのかと思ってしまい、パニックになりかけてしまった。
「まだ確かな事は分からないのですが、妊娠したかもしれないのです」
恥じらうような、喜ぶようなカチュアの表情に、一瞬何を言われたのか理解できなかったが、理解できた時にはその場で飛び上がってしまっていた。
「うぉおおおおおおお」
喜びを言葉にする事もできず、ただ雄叫びをあげていた。
数秒だが、完全に我を忘れていた。
直ぐにカチュアに感謝の言葉を伝えないなんて、俺は最低だった。
「ありがとうカチュア、こんなにうれしい事はないよ。
生れてはじめて我を忘れて叫び声を上げてしまった。
本当は直ぐに感謝の言葉を口にすべきだったと思う。
でもそれもできなくなるくらいうれし過ぎたんだ、ごめんね」
「いえ、私も最初聞いた時には一瞬我を忘れました。
でも、申し訳ないのですが、確実ではないのです。
少し遅れているだけかもしれないのです。
これで月のモノが来てしまったら、リドワーン様を落胆させてしまいますね」
「いや、いや、いや、いや、そんな事はないよ。
妊娠してくれていても嬉しいし、新婚時代が長いのも嬉しいよ。
俺はカチュアと一緒に過ごせるのなら、どちらだって嬉しいんだよ」
「まあ、私と同じですわ。
リドワーン様の子供を妊娠できるのも嬉しいですし、このまま新婚旅行を楽しむのも嬉しいですわ」
さっきまでの情欲が嘘のようになくなっていた。
というのは嘘で、情欲はあるのだがそれを遥かに凌駕する愛が心を満たしている。
どちらにしてもしばらく愛を確かめ合うのはなしだ。
そんな事をしなくても、俺とクラリスの愛は、確実にクラリスも身体に宿っているかもしれないのだ。
「差し出がましい事ですが、ひと言申させていただきます。
カチュア王太女殿下は確かにリドワーン様の子供を妊娠されています」
不意にサクラが言葉をかけてきた。
俺はよほど狼狽していたようで、サクラの力を使って確認する事を失念していた。
生存本能が高いサクラには、命の反応を確かめる感覚が鋭いのだ。
全ての魔獣と比べても、極小な生命反応を知覚することができる。
そのサクラが、カチュアのお腹の中に俺の子供いると断言するのなら間違いない。
「ありがとうサクラ、だったらこれからどうするべきだと思う」
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