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第一章
第4話:情操教育
「ありがとうございます、兄上。
ですがそれでは日頃の兄上の言動と違うのではありませんか。
日頃兄上は、領民から徴収した税は領民からの預かりモノで、貴族としてどうしても必要なモノ以外は、領民に返さなければいけないと申されておられました。
私も兄上の申される通りだと思いました。
だとすれば、ここにある宝石は全て領民に還元すべきなのではありませんか」
妹が生まれてからずっと行っていた情操教育が、成果をあげてくれている。
両親や社交界の常識だけに染まらず、俺の情操教育がリアナの心の中で根をはり育ってくれているのが分かって、心が震えるほどうれしい。
だが同時に、素直に宝石を受け取ってくれない事を寂しく思ってしまう。
身勝手な考えだと分かっているが、どうしてもそう思ってしまう。
「よく言ったリアナ、それでこそ私の妹でありラゼル公爵家の一員だ。
だがこの宝石に関してはそのような配慮は全くいらない。
この宝石は私の才覚だけで手に入れた物だ。
ある貴族に魔術で力を貸した礼に報酬をもらったのだが、その金を死蔵していても意味はないので、ある国の山を買って調べてみたのだ。
私の勘は鋭くてな、予想通り宝石鉱山があったのだよ。
最初から最後まで、私個人の力で手に入れた宝石だ、全部リアナにプレゼンしてもいいのだが、少しは領民のために使おうと競売の準備を進めている。
その前に好きなだけ選びなさい、何も気にしなくて大丈夫だから」
最初から最後まで嘘で塗り固めた話だが、この嘘に騙されたオスカーは、多くの貴族を巻き込んで無様な踊りを見せてくれるだろう。
ゲームのシナリオに名があるオスカーは、リアナが処断される時にリアナが不利になる証言をしていた。
王太子に取り入るためなのか、ヒロインのルナネに取り入るためだったのか、詳細な設定はなかったが、今までの言動を見れば利のためなら平気でリアナを陥れたのだろうと想像できる。
「分かりました兄上、でも好きなだけと言われても困ります。
兄上がプレゼントしてくださるのなら、兄上が私に合うモノを見立ててください。
そうしていただけたら、友人達に兄上からプレゼントされたのだと自慢できます」
なんて可愛い事を言ってくれるんだ、リアナ!
こんな事を言ってもらえたら、本当に全部プレゼントしたくなってしまう。
いや、それこそ全身全霊を込めて最高のダイヤモンドと真珠を創り出したくなる。
だがそれではあまりにも目立ってしまうから、ここはグッと自重しなければならないが、本当にどうしたものだろう?
「姫様、これは原石ですから、熟練の職人に聞いてみなければ、原石から取り出せる大きさも輝きもわかりません。
ここは出入りの職人に確認させた方がいいです」
リアナの戦闘侍女が、リアナに聞かせるように私に助言をしてくれる。
「おお、そうか、大きさと輝きが分からなければ、ブレスレットにすべきかネックレスにすべきかも決められないな。
直ぐに職人を呼びに行かせよう」
それはそう言いながら戦闘侍女に感謝の視線を送った。
ですがそれでは日頃の兄上の言動と違うのではありませんか。
日頃兄上は、領民から徴収した税は領民からの預かりモノで、貴族としてどうしても必要なモノ以外は、領民に返さなければいけないと申されておられました。
私も兄上の申される通りだと思いました。
だとすれば、ここにある宝石は全て領民に還元すべきなのではありませんか」
妹が生まれてからずっと行っていた情操教育が、成果をあげてくれている。
両親や社交界の常識だけに染まらず、俺の情操教育がリアナの心の中で根をはり育ってくれているのが分かって、心が震えるほどうれしい。
だが同時に、素直に宝石を受け取ってくれない事を寂しく思ってしまう。
身勝手な考えだと分かっているが、どうしてもそう思ってしまう。
「よく言ったリアナ、それでこそ私の妹でありラゼル公爵家の一員だ。
だがこの宝石に関してはそのような配慮は全くいらない。
この宝石は私の才覚だけで手に入れた物だ。
ある貴族に魔術で力を貸した礼に報酬をもらったのだが、その金を死蔵していても意味はないので、ある国の山を買って調べてみたのだ。
私の勘は鋭くてな、予想通り宝石鉱山があったのだよ。
最初から最後まで、私個人の力で手に入れた宝石だ、全部リアナにプレゼンしてもいいのだが、少しは領民のために使おうと競売の準備を進めている。
その前に好きなだけ選びなさい、何も気にしなくて大丈夫だから」
最初から最後まで嘘で塗り固めた話だが、この嘘に騙されたオスカーは、多くの貴族を巻き込んで無様な踊りを見せてくれるだろう。
ゲームのシナリオに名があるオスカーは、リアナが処断される時にリアナが不利になる証言をしていた。
王太子に取り入るためなのか、ヒロインのルナネに取り入るためだったのか、詳細な設定はなかったが、今までの言動を見れば利のためなら平気でリアナを陥れたのだろうと想像できる。
「分かりました兄上、でも好きなだけと言われても困ります。
兄上がプレゼントしてくださるのなら、兄上が私に合うモノを見立ててください。
そうしていただけたら、友人達に兄上からプレゼントされたのだと自慢できます」
なんて可愛い事を言ってくれるんだ、リアナ!
こんな事を言ってもらえたら、本当に全部プレゼントしたくなってしまう。
いや、それこそ全身全霊を込めて最高のダイヤモンドと真珠を創り出したくなる。
だがそれではあまりにも目立ってしまうから、ここはグッと自重しなければならないが、本当にどうしたものだろう?
「姫様、これは原石ですから、熟練の職人に聞いてみなければ、原石から取り出せる大きさも輝きもわかりません。
ここは出入りの職人に確認させた方がいいです」
リアナの戦闘侍女が、リアナに聞かせるように私に助言をしてくれる。
「おお、そうか、大きさと輝きが分からなければ、ブレスレットにすべきかネックレスにすべきかも決められないな。
直ぐに職人を呼びに行かせよう」
それはそう言いながら戦闘侍女に感謝の視線を送った。
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