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第一章
第41話:肩凝り
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大陸中にリアナの聖女として認めさせるためだとはいえ、今回は本当に疲れた。
芝居など、前世の幼稚園でやって以来の事だ。
あまりにも恥ずかしくて、力技の脅迫に変えようかと何度本気で思った事か。
緊張の余り身体中に力が入ってしまって、肩凝りが酷いのだ。
侍女か侍従に肩、特に肩甲骨周りの凝りをほぐさせたいのだが、侍女に手を付けたと思われるのも嫌だし、男色趣味があると思われるのも嫌だ。
などといった馬鹿げた事を考えてストレス解消する余裕などない。
冗談抜きの本気で肩と肩甲骨周りが凝り過ぎて辛いのだ。
このまま放置していると、頭痛や吐き気まで襲ってくるかもしれない。
肩凝りの辛ささで怒りっぽくなって、いつもなら気にしないような事にイライラしてしまい、理不尽に侍女や侍従を叱ってしまう可能性すらある。
「ブノワ、肩と肩甲骨の周りが凝って辛いのだ。
マッサージや指圧が上手な侍女か侍従はいないか、いないなら城下の施術家を呼んでくれないか」
「それは大変でございますな、早速手配いたします。
ですが閣下の魔術でも治せない肩凝りとは、どれほど酷い肩凝りなのですか」
ブノワに言われて、自分がおかしくなっていたことにようやく気がついた。
想像する事を魔力で現実にできるこの世界なら、肩凝りを治す回復魔術が使えると思い込みさえすれば、自分で肩凝りを跡形もなく消し去ることが可能なのだ。
だが、前世で自分がやったり、やってもらったりした、あんま指圧マッサージの気持ちよさを思い出してしまったら、それを受けたくて辛抱できなくなった。
定番の肩井を指圧してもらうのも気持ちいいが、太陽神経叢を胸鎖乳突筋の上からゆっくりと指圧してもらった時の気持ちよさは、忘れられるモノじゃない。
肩甲骨を狙いたい棘上筋、棘下筋、大円筋、小円筋、大菱形筋、小菱形筋毎にあわせた最良の位置にストレッチしながらを指圧してもらうのは、思わず呻き声が出るくらい気持ちいいのだ。
忘れてはならないのが、普段は肩甲骨の下にあって触ることができない肩甲下筋は、肩甲骨を上手くストレッチして引き出さないと絶対に指圧できない事だ。
口でいくら言っても、センスのない奴はツボを上手くとらえられない。
正確に強弱を使いわけて、最適な圧で筋肉を逃がさず捕らえながら凝りをほぐす。
そんな事ができる施術者を見つけるのはとても難しい。
誰に上手いと言われようと、それが自分に合う施術者とは限らない。
指の腹の広さと硬さ、圧をかける力具合が自分に合うかどうかは、やってもらわなければ分からないのだ。
ああ、本当に辛抱たまらなくなってきた。
全侍女と侍従を集めて、俺にあった指の持ち主から探そう。
俺が直接教えて、俺専用のあんま指圧マッサージ師を育て上げる。
この世界に転生して弟子を育てる事になるとは思いもしていなかった。
芝居など、前世の幼稚園でやって以来の事だ。
あまりにも恥ずかしくて、力技の脅迫に変えようかと何度本気で思った事か。
緊張の余り身体中に力が入ってしまって、肩凝りが酷いのだ。
侍女か侍従に肩、特に肩甲骨周りの凝りをほぐさせたいのだが、侍女に手を付けたと思われるのも嫌だし、男色趣味があると思われるのも嫌だ。
などといった馬鹿げた事を考えてストレス解消する余裕などない。
冗談抜きの本気で肩と肩甲骨周りが凝り過ぎて辛いのだ。
このまま放置していると、頭痛や吐き気まで襲ってくるかもしれない。
肩凝りの辛ささで怒りっぽくなって、いつもなら気にしないような事にイライラしてしまい、理不尽に侍女や侍従を叱ってしまう可能性すらある。
「ブノワ、肩と肩甲骨の周りが凝って辛いのだ。
マッサージや指圧が上手な侍女か侍従はいないか、いないなら城下の施術家を呼んでくれないか」
「それは大変でございますな、早速手配いたします。
ですが閣下の魔術でも治せない肩凝りとは、どれほど酷い肩凝りなのですか」
ブノワに言われて、自分がおかしくなっていたことにようやく気がついた。
想像する事を魔力で現実にできるこの世界なら、肩凝りを治す回復魔術が使えると思い込みさえすれば、自分で肩凝りを跡形もなく消し去ることが可能なのだ。
だが、前世で自分がやったり、やってもらったりした、あんま指圧マッサージの気持ちよさを思い出してしまったら、それを受けたくて辛抱できなくなった。
定番の肩井を指圧してもらうのも気持ちいいが、太陽神経叢を胸鎖乳突筋の上からゆっくりと指圧してもらった時の気持ちよさは、忘れられるモノじゃない。
肩甲骨を狙いたい棘上筋、棘下筋、大円筋、小円筋、大菱形筋、小菱形筋毎にあわせた最良の位置にストレッチしながらを指圧してもらうのは、思わず呻き声が出るくらい気持ちいいのだ。
忘れてはならないのが、普段は肩甲骨の下にあって触ることができない肩甲下筋は、肩甲骨を上手くストレッチして引き出さないと絶対に指圧できない事だ。
口でいくら言っても、センスのない奴はツボを上手くとらえられない。
正確に強弱を使いわけて、最適な圧で筋肉を逃がさず捕らえながら凝りをほぐす。
そんな事ができる施術者を見つけるのはとても難しい。
誰に上手いと言われようと、それが自分に合う施術者とは限らない。
指の腹の広さと硬さ、圧をかける力具合が自分に合うかどうかは、やってもらわなければ分からないのだ。
ああ、本当に辛抱たまらなくなってきた。
全侍女と侍従を集めて、俺にあった指の持ち主から探そう。
俺が直接教えて、俺専用のあんま指圧マッサージ師を育て上げる。
この世界に転生して弟子を育てる事になるとは思いもしていなかった。
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