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第1章
第44話:好き勝手・佐藤克也視点
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「お待ちください克也様、1人で出て行かれるのは危険です。
せめて身体強化の魔術をかけてから行かれてください、お願いします」
イワナガヒメが僕のジャマをする、本当にうっとうしい。
僕を死ぬほど苦しめたくせに、今さら何を言っている。
「もうかけた、自分でかけた、これ以上必要ない」
「ですが克也様が身体強化を願われたのはこの世界の神です。
私たち氏神に比べれば力弱き者、何かあれば命を失いかねません」
「命を失う心配は、イワナガヒメたちの側にいた方が多い。
いつまた僕の心が壊れるような事を言うか分からない。
僕の事を本当に大切に思っているなら、ついてくるな!」
「克也様!」
「この世界に君臨する偉大な神の1柱クタニドよ。
この世界の人々を護る、人族の偉大な神クタニドよ
異世界からこの世界に無理矢理召喚された私を守り給え。
私を殺そうとする者を、殺されずに取り押さえられる強き力を与えたまえ。
『身体強化』」
身体が治り体重が元に戻ると、氏神たちに対する怒りといらだちが激しくなった。
話しかけられるどころか、側にいるだけで腹が立つ。
まして恩着せがましく心配された日には、怒鳴り散らしたくなる!
でも、日本に戻ってお父さんとお母さん、繫一大爺ちゃんと波子大婆ちゃん、光孝大爺ちゃんと絹子大婆ちゃんに会うためには、完全にケンカできない。
それがまた、腹が立って仕方がなく、心配顔で側にいられるとガマンならない。
氏神たちの顔など見たくないのに、他の氏神たちは強く言えば姿を消すのに、イワナガヒメだけは何を言っても側から離れない。
この世界の神や人間の襲われるかもしれないと言って、側から離れない。
だから、この世界の神や人間に襲われても大丈夫なように、氏神以外の力ある者たちの力を貸してもらうことにした。
僕を無理矢理この世界に連れて来た愚かな神以外の、人間に力を貸す神に頼んで、身を護る力を貸してもらう事にした。
氏神や神使ではなく、王城に仕える騎士や兵士に聞いた。
人間に手を貸してくれる神や精霊、竜や魔神の名前を聞いた。
そんな力ある者の名前と行いを記録した、本があると教えてもらった。
王城には、支配者に知識を与える物として、結構な数の本があった。
平民に知識を与えないように、王族だけが読めるように本を集めてあった。
僕はこの世界の文字が読めないので、王城に仕える文官に本を読んでもらった。
勇者王である僕に認められたい文官が多くいた。
文官たちは先を争って、僕に力を貸してくれる神の名前と行動を調べてくれた。
そのお陰で、安心して頼れる神様の名前が分かった。
同時に、頼るのが危険な神の名前も分かった。
過去の言動から、信じられる神と信じられない神が分かった。
本に書いてある事が間違っていたら、しかたがない。
他に心から頼れる物も人も神もないのだ。
後世の人のために書かれたと思われる、本を頼るしか方法がなかった。
今の所は、本を頼ったのは正解だった。
この世界の人間を守っていると本に書いてあったクタニド神は、異世界、日本から無理矢理この世界に連れてこられた僕に力を貸してくれた。
「この世界に君臨する偉大な神の1柱クタニドよ。
この世界の人々を護る、人族の偉大な神クタニドよ
異世界からこの世界に無理矢理召喚された私を守り給え。
私を殺そうとするモノの攻撃から命を守る防御力を与えたまえ。
『物理防御』『魔術防御』『祝詞防御』『呪文防御』『言霊防御』」
「克也様、私たちが貴男様を傷つける事はありません。
もう2度とあのような過ちは起こしません。
万が一克也様を傷つけようとする氏神が現れたら、私がこの手で滅ぼします」
「氏神の言葉に殺されかけたんだ、氏神の言葉など信じない!
お前たち蛆神が、また僕を殺そうとするかもしれないから、この世界の神に助けてもらうだけだ、ジャマするな!
本当に僕を殺す気がないというのなら、祝詞や呪文、言霊をジャマされても問題ないだろう?
祝詞や呪文をジャマされたくないのは、祝詞や呪文で僕を殺す気だからだろう!」
「違います、そうではありません、克也様を守りたいからです。
何かあった時に、回復の呪文や防御の呪文、身体強化の呪文を使えるようにです。
克也様を守るために祝詞や呪文が効果をあらわすようにしておいてください!
お願いします、この通りです」
「僕は生きて日本に戻って、お父さんやお母さんに会うんだ!
信用できない蛆神の祝詞や呪文が何より怖い、だからジャマするな!
この世界に君臨する偉大な神の1柱ノーデンスよ。
この世界に人々を護る人族の偉大なる神ノーデンスよ
異世界からこの世界に無理矢理召喚された私を守り給え。
私を殺そうとする者を殺されずに取り押さえられる力を与えたまえ。
『身体強化』」
「克也様、もうこれ以上は止めてください、危険です!
異世界の日本で生まれ育った克也様がこの世界の神に頼るのは危険過ぎます!」
「だまれ、1番危険なのは僕を殺しかけた蛆神たちだ!
この世界に君臨する偉大な神の1柱ノーデンスよ。
この世界に人々を護る人族の偉大なる神ノーデンスよ
異世界からこの世界に無理矢理召喚された私を守り給え。
私を殺そうとするモノの攻撃から命を守る防御力を与えたまえ。
『物理防御』『魔術防御』『祝詞防御』『呪文防御』『言霊防御』」
次はノーデンスの息子4兄弟から力を借りる。
その次にダゴン、ロイガー、ツァトゥグァ、クトゥグアの4大精霊の力を借りる。
何としても、蛆神たちの力がなくても、生きて日本に帰れるようにするんだ!
せめて身体強化の魔術をかけてから行かれてください、お願いします」
イワナガヒメが僕のジャマをする、本当にうっとうしい。
僕を死ぬほど苦しめたくせに、今さら何を言っている。
「もうかけた、自分でかけた、これ以上必要ない」
「ですが克也様が身体強化を願われたのはこの世界の神です。
私たち氏神に比べれば力弱き者、何かあれば命を失いかねません」
「命を失う心配は、イワナガヒメたちの側にいた方が多い。
いつまた僕の心が壊れるような事を言うか分からない。
僕の事を本当に大切に思っているなら、ついてくるな!」
「克也様!」
「この世界に君臨する偉大な神の1柱クタニドよ。
この世界の人々を護る、人族の偉大な神クタニドよ
異世界からこの世界に無理矢理召喚された私を守り給え。
私を殺そうとする者を、殺されずに取り押さえられる強き力を与えたまえ。
『身体強化』」
身体が治り体重が元に戻ると、氏神たちに対する怒りといらだちが激しくなった。
話しかけられるどころか、側にいるだけで腹が立つ。
まして恩着せがましく心配された日には、怒鳴り散らしたくなる!
でも、日本に戻ってお父さんとお母さん、繫一大爺ちゃんと波子大婆ちゃん、光孝大爺ちゃんと絹子大婆ちゃんに会うためには、完全にケンカできない。
それがまた、腹が立って仕方がなく、心配顔で側にいられるとガマンならない。
氏神たちの顔など見たくないのに、他の氏神たちは強く言えば姿を消すのに、イワナガヒメだけは何を言っても側から離れない。
この世界の神や人間の襲われるかもしれないと言って、側から離れない。
だから、この世界の神や人間に襲われても大丈夫なように、氏神以外の力ある者たちの力を貸してもらうことにした。
僕を無理矢理この世界に連れて来た愚かな神以外の、人間に力を貸す神に頼んで、身を護る力を貸してもらう事にした。
氏神や神使ではなく、王城に仕える騎士や兵士に聞いた。
人間に手を貸してくれる神や精霊、竜や魔神の名前を聞いた。
そんな力ある者の名前と行いを記録した、本があると教えてもらった。
王城には、支配者に知識を与える物として、結構な数の本があった。
平民に知識を与えないように、王族だけが読めるように本を集めてあった。
僕はこの世界の文字が読めないので、王城に仕える文官に本を読んでもらった。
勇者王である僕に認められたい文官が多くいた。
文官たちは先を争って、僕に力を貸してくれる神の名前と行動を調べてくれた。
そのお陰で、安心して頼れる神様の名前が分かった。
同時に、頼るのが危険な神の名前も分かった。
過去の言動から、信じられる神と信じられない神が分かった。
本に書いてある事が間違っていたら、しかたがない。
他に心から頼れる物も人も神もないのだ。
後世の人のために書かれたと思われる、本を頼るしか方法がなかった。
今の所は、本を頼ったのは正解だった。
この世界の人間を守っていると本に書いてあったクタニド神は、異世界、日本から無理矢理この世界に連れてこられた僕に力を貸してくれた。
「この世界に君臨する偉大な神の1柱クタニドよ。
この世界の人々を護る、人族の偉大な神クタニドよ
異世界からこの世界に無理矢理召喚された私を守り給え。
私を殺そうとするモノの攻撃から命を守る防御力を与えたまえ。
『物理防御』『魔術防御』『祝詞防御』『呪文防御』『言霊防御』」
「克也様、私たちが貴男様を傷つける事はありません。
もう2度とあのような過ちは起こしません。
万が一克也様を傷つけようとする氏神が現れたら、私がこの手で滅ぼします」
「氏神の言葉に殺されかけたんだ、氏神の言葉など信じない!
お前たち蛆神が、また僕を殺そうとするかもしれないから、この世界の神に助けてもらうだけだ、ジャマするな!
本当に僕を殺す気がないというのなら、祝詞や呪文、言霊をジャマされても問題ないだろう?
祝詞や呪文をジャマされたくないのは、祝詞や呪文で僕を殺す気だからだろう!」
「違います、そうではありません、克也様を守りたいからです。
何かあった時に、回復の呪文や防御の呪文、身体強化の呪文を使えるようにです。
克也様を守るために祝詞や呪文が効果をあらわすようにしておいてください!
お願いします、この通りです」
「僕は生きて日本に戻って、お父さんやお母さんに会うんだ!
信用できない蛆神の祝詞や呪文が何より怖い、だからジャマするな!
この世界に君臨する偉大な神の1柱ノーデンスよ。
この世界に人々を護る人族の偉大なる神ノーデンスよ
異世界からこの世界に無理矢理召喚された私を守り給え。
私を殺そうとする者を殺されずに取り押さえられる力を与えたまえ。
『身体強化』」
「克也様、もうこれ以上は止めてください、危険です!
異世界の日本で生まれ育った克也様がこの世界の神に頼るのは危険過ぎます!」
「だまれ、1番危険なのは僕を殺しかけた蛆神たちだ!
この世界に君臨する偉大な神の1柱ノーデンスよ。
この世界に人々を護る人族の偉大なる神ノーデンスよ
異世界からこの世界に無理矢理召喚された私を守り給え。
私を殺そうとするモノの攻撃から命を守る防御力を与えたまえ。
『物理防御』『魔術防御』『祝詞防御』『呪文防御』『言霊防御』」
次はノーデンスの息子4兄弟から力を借りる。
その次にダゴン、ロイガー、ツァトゥグァ、クトゥグアの4大精霊の力を借りる。
何としても、蛆神たちの力がなくても、生きて日本に帰れるようにするんだ!
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