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第一章
第57話:魔境街道
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俺は少々魔境を舐めていたようだ。
これまで本気で魔境を調べてこなかったしっぺ返しだ。
せっかく作った魔境街道に魔樹や魔草の新芽が出て、どんどん成長している。
更に新芽が美味しいのか、草食の魔獣や亜竜が集まっている。
何故竜ではなく亜竜だと分かるのかだって?
サクラが面白半分で狩りまくってしまったから、有り余る分をネットスーパーで売る時に名前が出てくれたからだ。
「どうして欲しい。
少々時間はかかるが、その気になれば、道を圧縮強化岩盤にして何も生えて来ないようにできるぞ?」
俺は使用者となる辺境伯に聞いてみた。
別に俺はどちらでもいいのだ。
道が有ろうと無かろうと、魔境の移動には困らない。
「今はそのままにしておいてくれ。
せめて街道の手前はそのままにしておいてくれ。
ショウが切り開いてくれた場所から、本来なら魔境の奥深くまで入らなければ手にはいらない、とても貴重な薬草が数多く採集できるようになったのだ」
「俺はそれで構わないが、そうなると魔境街道は元の魔境に戻ってしまう。
俺がいない時はホラント伯爵領と行き来出来なくなるぞ」
「悩ましいな」
「だったら辺境伯領に近い魔境の外縁部だけ刈り取ってやろうか?
必要な薬草以外を刈り取る手間はかかるが、そうすればずっと貴重な薬草を採取し続けられるのではないか?」
「本当か、やってくれるのならそれに勝る喜びはない」
「大げさな奴だな」
「大げさではない!
今回採取できる野草の中には、指くらいなら再生できる身体回復薬の原料がある。
もしかしたら、腕や脚を再生できる薬の材料が手に入るかもしれないのだ。
上級身体回復薬の開発に成功したら、我が家は盤石になるのだ」
「ほう、それなら辺境伯が興奮するのも分かる。
だったら直ぐに刈り取って来てやろう」
「ああ、頼む」
俺は辺境伯の頼み通り、辺境伯領に近い魔境の外縁部を刈り取ってやった。
最低限の維持管理ができなければ、直ぐに魔境に戻ってしまうだろう。
その辺は辺境伯と冒険者ギルドの手腕次第だ。
心配なのは、目先の利益につられた冒険者の大半が、魔境外縁部に集まってしまう事だ。
これまで主力輸出商品だった肉ドロップが手に入らなくなると、外交戦略も変わるだろうし、外貨獲得戦略も変えなければいけなくなる。
まあ、サクラと俺が手に入れた膨大な量の肉ドロップがあるから、しばらくは影響ないだろうが、本当に大丈夫なのか?
ああ、そうか、外縁部とはいえ魔境だ。
猛獣や魔獣がやってくる。
まして美味しいのだろう新芽が生えている場所だ。
う~ん、想定外の人的被害が出るかもしれない。
辺境伯はそれを想定しているのか?
念のために言っておかないと、何かあった時に後味が悪いな。
「外縁部とはいえ魔境は魔境だ、弱い魔獣ばかりが出てくるわけじゃない。
想定外の強い魔獣が出てきた時はどうする気だ?」
俺は急いで辺境伯の城に戻って確認した。
「気にしてわざわざ警告に戻ってくれたのか、ありがとう。
その点は冒険者ギルドのマスターとも話し合った。
当初は指名依頼にして、信用できる高レベル冒険者に、採取をする低レベル冒険者の護衛をさせる。
ある程度出てくる魔獣の強さを把握できてから、刈り取った魔境外縁部にはレベル制限を設ける事になっている」
「そう言う事なら安心できるな。
分かった、もう話し合った場所は刈り取ったから、俺は明日の出発に備える」
「分かった、カミーユの事は頼む」
「任せてくれ、婚約者は何があっても護るよ」
俺とカミーユは、明日から街道を行軍してホラント伯爵領に向かう。
攻め取って俺の領地にするためだ。
カミーユの領地で良かったのだが、カミーユが頑として拒むのだ。
夫の力で手に入れた領地をかすめ取る訳にはいかないと。
サクラが攻撃の主力で、俺とカミーユが指揮官だ。
幹部にあたるのがカミーユの護衛騎士たち。
見せかけの兵力は、俺が手に入れた一万の捕虜だな。
この攻略戦のために、エノー伯爵家に貸してあった捕虜を返してもらった。
エノー伯爵領から辺境伯領までの行軍で、サクラと俺の恐ろしさを思い出させたから、絶対に逆らわないだろう。
「なんだこれは、なんだこれは、なんだこれは」
「うそだろ、嘘だと言ってくれ、魔境の中に何でこんなものがあるんだ!」
「石畳なのか、城の中でもないの石畳が有るのか?」
「繋ぎ目がない、石畳なのにつなぎ目が全く無い」
「こんなものどうやって造ったんだ?!」
ただ、俺が思っていた以上に、圧縮強化岩盤製の道路は衝撃だったようで、ぶつぶつと何か言う者や、茫然自失になる者が続出した。
「何を驚いている?
俺様にかかればこの程度の事は驚くに当たらない。
ぼおっとしていないで、さっさと歩け。
これから魔境を突っ切ってホラント伯爵領に向かうのだぞ!」
「「「「「はっ!」」」」」
「「「「「ヒィ!」」」」」
恐怖政治ではないが、俺を恐れた連中が一斉に返事をした。
元騎士や元徒士はそれなりの訓練を受けているから、礼も板についている。
冒険者の連中も最低限の実戦経験があるから、変な声をだしたりしない。
だが、強制徴募で兵士にされた平民は、最低限生活に必要な分だけしか森やダンジョンに行っていないので、度胸がなくて悲鳴なよう声をあげやがる。
これではまるで俺が脅しているようではないか!
自ら進んで脅している時ならいいが、普通に話している時に怯えられると、少しだが傷つくのだ。
地獄の修業を終えてこの世界に来てしばらくたつが、徐々に日本人時代の繊細さを取り戻している気がする。
「ミャアアアアオン」
何時も変わらないのはサクラだけだな。
姿形は少しだけ変わったが、優しさと身勝手さの微妙な混在がたまらなく可愛い。
俺を騎乗させられるくらい大きくなったのに、甘えたは変わらない。
「魔樹であろうと魔草であろうと突き破れない強固な岩盤にする。
必要なら厚みが十メートルになろうと百メートルになろうと構わない。
魔力も総量の半分までなら使って構わない。
ここからホラント伯爵領までの十キロに道を造る。
一車線の道幅は四メートル。
車線数は……八車線を造る。
ビルディング・ローズ・ウィズ・コムプレッションーストゥレンクスン・ロック」
俺が願い念じ想像しながら呪文を唱えると、既に魔樹が生え始めていた魔境街道の地面が、みるみる圧縮強化岩盤に変わっていく。
道幅をこれまでの四車線から八車線にしたのは、将来中央二車線に鉄道を敷ければいいと考えたからだ。
もう二車線は、将来歩道が必要になるかも知れないので、念のためだ。
念ためと言えば、生え始めた魔樹や魔草の回収は自重した。
圧縮強化岩盤の道をどれくらい造れば、どれだけの魔力を消費するか分からなかったので、余分な魔力は使わないようにしたのだが、全然減った気がしない。
「なんだこれは、なんだこれは、なんだこれは」
「うそだろ、嘘だと言ってくれ、なんでこんな事ができるんだ!」
「見えない、先が見えない、一瞬で先が見えないほど道を造っちまった!」
「広がっている、さっきより広がっている」
「神様だ、ショウ様は神様だったのだ!」
「ガタガタ言っていないでシャンとしろシャンと!」
「「「「「はっ!」」」」」
「「「「「ヒィ!」」」」」
「これから道が終わる所まで歩く!
八つある道の中央二つだけを使え。
外側は魔境だから、何時魔獣が襲ってくるか分からんぞ」
「「「「「はっ!」」」」」
「「「「「ヒィ!」」」」」
サクラと俺がその気になれば、道路に表れる前に全ての魔獣を狩れるけれど、そんな事をしたら魔獣が激減してしまうかもしれない。
種族を絶滅させるような真似はしたくないからな。
まあ、サクラが狩りモードに入ったらどうしようもないけどね。
「先の行軍と同じ順に並べ。
防御力を優先した隊列だから、守らないと命の保証はないぞ!」
捕虜の実力が千差万別なので、魔獣との遭遇戦を考えると、数の限られた元騎士や元兵士、冒険者を隊列の何所に配備するかが重要になってくる。
サクラや俺がいる時は良いが、何かの拍子に俺達がいなくなり、こいつらにカミーユを守らせなければいけなくなった時のために、少しは鍛えておかないとな。
これまで本気で魔境を調べてこなかったしっぺ返しだ。
せっかく作った魔境街道に魔樹や魔草の新芽が出て、どんどん成長している。
更に新芽が美味しいのか、草食の魔獣や亜竜が集まっている。
何故竜ではなく亜竜だと分かるのかだって?
サクラが面白半分で狩りまくってしまったから、有り余る分をネットスーパーで売る時に名前が出てくれたからだ。
「どうして欲しい。
少々時間はかかるが、その気になれば、道を圧縮強化岩盤にして何も生えて来ないようにできるぞ?」
俺は使用者となる辺境伯に聞いてみた。
別に俺はどちらでもいいのだ。
道が有ろうと無かろうと、魔境の移動には困らない。
「今はそのままにしておいてくれ。
せめて街道の手前はそのままにしておいてくれ。
ショウが切り開いてくれた場所から、本来なら魔境の奥深くまで入らなければ手にはいらない、とても貴重な薬草が数多く採集できるようになったのだ」
「俺はそれで構わないが、そうなると魔境街道は元の魔境に戻ってしまう。
俺がいない時はホラント伯爵領と行き来出来なくなるぞ」
「悩ましいな」
「だったら辺境伯領に近い魔境の外縁部だけ刈り取ってやろうか?
必要な薬草以外を刈り取る手間はかかるが、そうすればずっと貴重な薬草を採取し続けられるのではないか?」
「本当か、やってくれるのならそれに勝る喜びはない」
「大げさな奴だな」
「大げさではない!
今回採取できる野草の中には、指くらいなら再生できる身体回復薬の原料がある。
もしかしたら、腕や脚を再生できる薬の材料が手に入るかもしれないのだ。
上級身体回復薬の開発に成功したら、我が家は盤石になるのだ」
「ほう、それなら辺境伯が興奮するのも分かる。
だったら直ぐに刈り取って来てやろう」
「ああ、頼む」
俺は辺境伯の頼み通り、辺境伯領に近い魔境の外縁部を刈り取ってやった。
最低限の維持管理ができなければ、直ぐに魔境に戻ってしまうだろう。
その辺は辺境伯と冒険者ギルドの手腕次第だ。
心配なのは、目先の利益につられた冒険者の大半が、魔境外縁部に集まってしまう事だ。
これまで主力輸出商品だった肉ドロップが手に入らなくなると、外交戦略も変わるだろうし、外貨獲得戦略も変えなければいけなくなる。
まあ、サクラと俺が手に入れた膨大な量の肉ドロップがあるから、しばらくは影響ないだろうが、本当に大丈夫なのか?
ああ、そうか、外縁部とはいえ魔境だ。
猛獣や魔獣がやってくる。
まして美味しいのだろう新芽が生えている場所だ。
う~ん、想定外の人的被害が出るかもしれない。
辺境伯はそれを想定しているのか?
念のために言っておかないと、何かあった時に後味が悪いな。
「外縁部とはいえ魔境は魔境だ、弱い魔獣ばかりが出てくるわけじゃない。
想定外の強い魔獣が出てきた時はどうする気だ?」
俺は急いで辺境伯の城に戻って確認した。
「気にしてわざわざ警告に戻ってくれたのか、ありがとう。
その点は冒険者ギルドのマスターとも話し合った。
当初は指名依頼にして、信用できる高レベル冒険者に、採取をする低レベル冒険者の護衛をさせる。
ある程度出てくる魔獣の強さを把握できてから、刈り取った魔境外縁部にはレベル制限を設ける事になっている」
「そう言う事なら安心できるな。
分かった、もう話し合った場所は刈り取ったから、俺は明日の出発に備える」
「分かった、カミーユの事は頼む」
「任せてくれ、婚約者は何があっても護るよ」
俺とカミーユは、明日から街道を行軍してホラント伯爵領に向かう。
攻め取って俺の領地にするためだ。
カミーユの領地で良かったのだが、カミーユが頑として拒むのだ。
夫の力で手に入れた領地をかすめ取る訳にはいかないと。
サクラが攻撃の主力で、俺とカミーユが指揮官だ。
幹部にあたるのがカミーユの護衛騎士たち。
見せかけの兵力は、俺が手に入れた一万の捕虜だな。
この攻略戦のために、エノー伯爵家に貸してあった捕虜を返してもらった。
エノー伯爵領から辺境伯領までの行軍で、サクラと俺の恐ろしさを思い出させたから、絶対に逆らわないだろう。
「なんだこれは、なんだこれは、なんだこれは」
「うそだろ、嘘だと言ってくれ、魔境の中に何でこんなものがあるんだ!」
「石畳なのか、城の中でもないの石畳が有るのか?」
「繋ぎ目がない、石畳なのにつなぎ目が全く無い」
「こんなものどうやって造ったんだ?!」
ただ、俺が思っていた以上に、圧縮強化岩盤製の道路は衝撃だったようで、ぶつぶつと何か言う者や、茫然自失になる者が続出した。
「何を驚いている?
俺様にかかればこの程度の事は驚くに当たらない。
ぼおっとしていないで、さっさと歩け。
これから魔境を突っ切ってホラント伯爵領に向かうのだぞ!」
「「「「「はっ!」」」」」
「「「「「ヒィ!」」」」」
恐怖政治ではないが、俺を恐れた連中が一斉に返事をした。
元騎士や元徒士はそれなりの訓練を受けているから、礼も板についている。
冒険者の連中も最低限の実戦経験があるから、変な声をだしたりしない。
だが、強制徴募で兵士にされた平民は、最低限生活に必要な分だけしか森やダンジョンに行っていないので、度胸がなくて悲鳴なよう声をあげやがる。
これではまるで俺が脅しているようではないか!
自ら進んで脅している時ならいいが、普通に話している時に怯えられると、少しだが傷つくのだ。
地獄の修業を終えてこの世界に来てしばらくたつが、徐々に日本人時代の繊細さを取り戻している気がする。
「ミャアアアアオン」
何時も変わらないのはサクラだけだな。
姿形は少しだけ変わったが、優しさと身勝手さの微妙な混在がたまらなく可愛い。
俺を騎乗させられるくらい大きくなったのに、甘えたは変わらない。
「魔樹であろうと魔草であろうと突き破れない強固な岩盤にする。
必要なら厚みが十メートルになろうと百メートルになろうと構わない。
魔力も総量の半分までなら使って構わない。
ここからホラント伯爵領までの十キロに道を造る。
一車線の道幅は四メートル。
車線数は……八車線を造る。
ビルディング・ローズ・ウィズ・コムプレッションーストゥレンクスン・ロック」
俺が願い念じ想像しながら呪文を唱えると、既に魔樹が生え始めていた魔境街道の地面が、みるみる圧縮強化岩盤に変わっていく。
道幅をこれまでの四車線から八車線にしたのは、将来中央二車線に鉄道を敷ければいいと考えたからだ。
もう二車線は、将来歩道が必要になるかも知れないので、念のためだ。
念ためと言えば、生え始めた魔樹や魔草の回収は自重した。
圧縮強化岩盤の道をどれくらい造れば、どれだけの魔力を消費するか分からなかったので、余分な魔力は使わないようにしたのだが、全然減った気がしない。
「なんだこれは、なんだこれは、なんだこれは」
「うそだろ、嘘だと言ってくれ、なんでこんな事ができるんだ!」
「見えない、先が見えない、一瞬で先が見えないほど道を造っちまった!」
「広がっている、さっきより広がっている」
「神様だ、ショウ様は神様だったのだ!」
「ガタガタ言っていないでシャンとしろシャンと!」
「「「「「はっ!」」」」」
「「「「「ヒィ!」」」」」
「これから道が終わる所まで歩く!
八つある道の中央二つだけを使え。
外側は魔境だから、何時魔獣が襲ってくるか分からんぞ」
「「「「「はっ!」」」」」
「「「「「ヒィ!」」」」」
サクラと俺がその気になれば、道路に表れる前に全ての魔獣を狩れるけれど、そんな事をしたら魔獣が激減してしまうかもしれない。
種族を絶滅させるような真似はしたくないからな。
まあ、サクラが狩りモードに入ったらどうしようもないけどね。
「先の行軍と同じ順に並べ。
防御力を優先した隊列だから、守らないと命の保証はないぞ!」
捕虜の実力が千差万別なので、魔獣との遭遇戦を考えると、数の限られた元騎士や元兵士、冒険者を隊列の何所に配備するかが重要になってくる。
サクラや俺がいる時は良いが、何かの拍子に俺達がいなくなり、こいつらにカミーユを守らせなければいけなくなった時のために、少しは鍛えておかないとな。
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