2 / 5
第一章
第2話:謀叛
しおりを挟む
「国王陛下、王配殿下、申し訳ありませんがこれも時代の趨勢です。
大人しく退位していただければ命までは取りません」
私達の目の前で、王位簒奪が行われようとしています。
本当なら聖賢者の私が防がなければいけないのですが、守護神の方々の力が弱まった今の私には、悲しいかなその力がありません。
なす術なく涙を流しながら見ているしかないのです。
陛下、殿下、申し訳ありません。
「さて、次は私の婚約者だった聖賢者バーン殿の処遇だが、この国を生まれ変わらすには、死んでもらうのが一番なのだが……」
まだ私にわずかでも情が残っているのでしょうか、ウィリアム王太子が悩んでいますが、それを邪魔する者がいます。
ウィリアム王太子を唆した雌豚、バフウェル辺境伯の養女ネヴィアです。
王侯貴族だけは絶対に女を受け入れないようにしよう、そう誓っていたのに、率先して女を受け入れた裏切者のバフウェル辺境伯。
その手先となって王太子に近づき色狂いさせた雌豚!
「私は殺してしまった方がいいと思いますよ。
五神がこの状況に気が付いて、女神達の目を盗んで聖賢者に力を貸せば、殿下の運命は閉ざされてしまいますわよ」
どうだろうか、雌豚が言いうような事になるだろうか?
守護神様方が力を貸して下さったら、周辺国の圧力を跳ね返すことができる。
特に王宮にまで兵を入れたセント・ラフス皇国には、断固たる処置をとってくださるだろう。
だがそれも、守護神様方を本気で怒らせた場合だけだ。
あの方々は独占欲と執着心が強いから、私が酷く傷つけられたり殺されたりしたら、正室の女神様方の目を盗んで力を貸してくださるだろう。
「……ならば殺しておくか」
どうやら、王太子には私への情など残っていないようですね。
女がそんなにいいモノなのでしょうか?
心から国を想い民を想って謀叛を起こして父王から王位を簒奪したのではなく、単に悪女に狂って力を見せたくて、心を繋ぎ止めておきたくて、暴挙したのでしょう。
史書に残る典型的な悪女による亡国の兆しですね。
「殺せるものなら殺してみろ、亡国の王太子が!
お前の愚かな行為が、神の怒りを買ってこの国を滅ぼすだろう。
この国を滅ぼしたのは皇国の侵攻ではなく、皇国を招き入れたお前の愚行だ!」
さあ、激怒して私を殺しなさい。
私を殺せは、守護神様方は怒り狂ってお前と皇国を滅ぼしてくださるでしょう。
この国の民を、他に行く当てのない男を愛する男達を護るためなら、この命捨てても惜しくはない!
守護神様方、ご覧あれ、貴男方の愛人バーンの誇り高い死にざまを!
大人しく退位していただければ命までは取りません」
私達の目の前で、王位簒奪が行われようとしています。
本当なら聖賢者の私が防がなければいけないのですが、守護神の方々の力が弱まった今の私には、悲しいかなその力がありません。
なす術なく涙を流しながら見ているしかないのです。
陛下、殿下、申し訳ありません。
「さて、次は私の婚約者だった聖賢者バーン殿の処遇だが、この国を生まれ変わらすには、死んでもらうのが一番なのだが……」
まだ私にわずかでも情が残っているのでしょうか、ウィリアム王太子が悩んでいますが、それを邪魔する者がいます。
ウィリアム王太子を唆した雌豚、バフウェル辺境伯の養女ネヴィアです。
王侯貴族だけは絶対に女を受け入れないようにしよう、そう誓っていたのに、率先して女を受け入れた裏切者のバフウェル辺境伯。
その手先となって王太子に近づき色狂いさせた雌豚!
「私は殺してしまった方がいいと思いますよ。
五神がこの状況に気が付いて、女神達の目を盗んで聖賢者に力を貸せば、殿下の運命は閉ざされてしまいますわよ」
どうだろうか、雌豚が言いうような事になるだろうか?
守護神様方が力を貸して下さったら、周辺国の圧力を跳ね返すことができる。
特に王宮にまで兵を入れたセント・ラフス皇国には、断固たる処置をとってくださるだろう。
だがそれも、守護神様方を本気で怒らせた場合だけだ。
あの方々は独占欲と執着心が強いから、私が酷く傷つけられたり殺されたりしたら、正室の女神様方の目を盗んで力を貸してくださるだろう。
「……ならば殺しておくか」
どうやら、王太子には私への情など残っていないようですね。
女がそんなにいいモノなのでしょうか?
心から国を想い民を想って謀叛を起こして父王から王位を簒奪したのではなく、単に悪女に狂って力を見せたくて、心を繋ぎ止めておきたくて、暴挙したのでしょう。
史書に残る典型的な悪女による亡国の兆しですね。
「殺せるものなら殺してみろ、亡国の王太子が!
お前の愚かな行為が、神の怒りを買ってこの国を滅ぼすだろう。
この国を滅ぼしたのは皇国の侵攻ではなく、皇国を招き入れたお前の愚行だ!」
さあ、激怒して私を殺しなさい。
私を殺せは、守護神様方は怒り狂ってお前と皇国を滅ぼしてくださるでしょう。
この国の民を、他に行く当てのない男を愛する男達を護るためなら、この命捨てても惜しくはない!
守護神様方、ご覧あれ、貴男方の愛人バーンの誇り高い死にざまを!
186
あなたにおすすめの小説
俺の婚約者は悪役令息ですか?
SEKISUI
BL
結婚まで後1年
女性が好きで何とか婚約破棄したい子爵家のウルフロ一レン
ウルフローレンをこよなく愛する婚約者
ウルフローレンを好き好ぎて24時間一緒に居たい
そんな婚約者に振り回されるウルフローレンは突っ込みが止まらない
【BL】無償の愛と愛を知らない僕。
ありま氷炎
BL
何かしないと、人は僕を愛してくれない。
それが嫌で、僕は家を飛び出した。
僕を拾ってくれた人は、何も言わず家に置いてくれた。
両親が迎えにきて、仕方なく家に帰った。
それから十数年後、僕は彼と再会した。
貴方に復讐しようと、思っていたのに。
黒狐
BL
前世、馬車の事故で亡くなった令嬢(今世は男)の『私』は、幽霊のような存在になってこの世に残っていた。
婚約者である『彼』が私と婚約破棄をする為に細工をしたのだと考え、彼が無惨な末路を迎える様を見てやろうと考えていた。
しかし、真実はほんの少し違っていて…?
前世の罪や罰に翻弄される、私と彼のやり直しの物語。
⭐︎一部残酷な描写があります、ご注意下さい。
従者は知らない間に外堀を埋められていた
SEKISUI
BL
新作ゲーム胸にルンルン気分で家に帰る途中事故にあってそのゲームの中転生してしまったOL
転生先は悪役令息の従者でした
でも内容は宣伝で流れたプロモーション程度しか知りません
だから知らんけど精神で人生歩みます
悪役令嬢と同じ名前だけど、僕は男です。
みあき
BL
名前はティータイムがテーマ。主人公と婚約者の王子がいちゃいちゃする話。
男女共に子どもを産める世界です。容姿についての描写は敢えてしていません。
メインカプが男性同士のためBLジャンルに設定していますが、周辺は異性のカプも多いです。
奇数話が主人公視点、偶数話が婚約者の王子視点です。
pixivでは既に最終回まで投稿しています。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる