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第一章
第4話:攪乱
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リュシータは少しでも良心がとがめる者を先に殺したりはしない。
思いやってではなく、純粋に戦略戦術的に考えてだ。
また刺激してやれば、こうやって陣形を乱したりスキを作ってくれる。
それに、今の状況ならば、誰だってスキを作って突っ込んできた勇者達から迎撃すると思うだろう、剛剣の勇者レンドルと同じように。
「グッ、ガッ、ハ」
先程弱虫の勇者カーツが見せた、超絶的なスピードと同じ速さで、突っ込んできた勇者達の横をすり抜けたリュシータは、渾身の力を込めて、剣を剛剣の勇者レンドルの胸に突き刺した。
それだけではなく、剣に魔力を込めて、レンドルの身体を爆散させた。
そこまでやっても安心せず、念のために、飛んでいこうとする頭部を剣で粉々に斬り裂いて、絶対に復活しないようにした。
一緒の間で決着がついたリュシータとレンドルの戦いだった。
だがその一緒の間に、勇者達は状況を判断し、態勢を整えようとした。
特にレンドルと一味同心の者達は、次は自分達が狙われると、一斉攻撃を命じようとしたが、間に合わなかった。
「くっ、や、ぐっ、は」
超絶的なスピードで勝利を手に入れたリュシータは、動きを止めることなく、レンドルの近くにいた勇者達を殺して回った。
もしレンドルに近い勇者達が、人数に頼らず、個人の力を信じて、それぞれが一対一の覚悟で戦っていたら、全滅させられる事はなかっただろう。
逸早く逃げる決断をしていたら、半数は助かったいたかもしれない。
「逃げろ、死にたくなければ逃げるんだ」
最初に突っ込んだ、わずかに良心を持った勇者の一人が、レンドルが殺された時点で負けを悟って、生き残った者達に逃げるように叫んだ。
リュシータは、キッチリと優先順位を決めて殺していったので、優先順位が低い彼らは逃げることができた。
リュシータは何も彼らに同情したわけではない。
勇者神殿に逃げ帰った彼らは、残っていた勇者達と仲違いすると読んだからだ。
レンドル派の勇者達は、逃げ帰った者達を卑怯者と責めるだろう。
第二派閥があるのなら、彼らは残っているレンドル派を追い落として、勇者神殿の実権を握ろうとするだろう。
争いに敗れた者達は、個々か少人数で勇者神殿から逃げ出すだろう。
勇者同士の戦いで数を減らしケガをした勇者ならば、ここで戦うよりも簡単に殺すことが可能だとリュシータは考えていた。
もちろん、改心して人間のために戦うというのなら、元々の原因と責任はこの世界の人間にあるのだから、正当な賠償には応じる気持ちがあった。
だが同時に、不当に奪われ踏みつけにされる気は全くなかった。
「さあ、弱虫勇者さんを迎えに来ますか」
思いやってではなく、純粋に戦略戦術的に考えてだ。
また刺激してやれば、こうやって陣形を乱したりスキを作ってくれる。
それに、今の状況ならば、誰だってスキを作って突っ込んできた勇者達から迎撃すると思うだろう、剛剣の勇者レンドルと同じように。
「グッ、ガッ、ハ」
先程弱虫の勇者カーツが見せた、超絶的なスピードと同じ速さで、突っ込んできた勇者達の横をすり抜けたリュシータは、渾身の力を込めて、剣を剛剣の勇者レンドルの胸に突き刺した。
それだけではなく、剣に魔力を込めて、レンドルの身体を爆散させた。
そこまでやっても安心せず、念のために、飛んでいこうとする頭部を剣で粉々に斬り裂いて、絶対に復活しないようにした。
一緒の間で決着がついたリュシータとレンドルの戦いだった。
だがその一緒の間に、勇者達は状況を判断し、態勢を整えようとした。
特にレンドルと一味同心の者達は、次は自分達が狙われると、一斉攻撃を命じようとしたが、間に合わなかった。
「くっ、や、ぐっ、は」
超絶的なスピードで勝利を手に入れたリュシータは、動きを止めることなく、レンドルの近くにいた勇者達を殺して回った。
もしレンドルに近い勇者達が、人数に頼らず、個人の力を信じて、それぞれが一対一の覚悟で戦っていたら、全滅させられる事はなかっただろう。
逸早く逃げる決断をしていたら、半数は助かったいたかもしれない。
「逃げろ、死にたくなければ逃げるんだ」
最初に突っ込んだ、わずかに良心を持った勇者の一人が、レンドルが殺された時点で負けを悟って、生き残った者達に逃げるように叫んだ。
リュシータは、キッチリと優先順位を決めて殺していったので、優先順位が低い彼らは逃げることができた。
リュシータは何も彼らに同情したわけではない。
勇者神殿に逃げ帰った彼らは、残っていた勇者達と仲違いすると読んだからだ。
レンドル派の勇者達は、逃げ帰った者達を卑怯者と責めるだろう。
第二派閥があるのなら、彼らは残っているレンドル派を追い落として、勇者神殿の実権を握ろうとするだろう。
争いに敗れた者達は、個々か少人数で勇者神殿から逃げ出すだろう。
勇者同士の戦いで数を減らしケガをした勇者ならば、ここで戦うよりも簡単に殺すことが可能だとリュシータは考えていた。
もちろん、改心して人間のために戦うというのなら、元々の原因と責任はこの世界の人間にあるのだから、正当な賠償には応じる気持ちがあった。
だが同時に、不当に奪われ踏みつけにされる気は全くなかった。
「さあ、弱虫勇者さんを迎えに来ますか」
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