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悪魔と神
15話
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「くっくっくっくっ。
馬鹿がのこのことやってきおったな。
ここが貴様らの死に場所よ」
オートヴィル城まで何の抵抗もなく乗り込めましたが、やはり罠でした。
エドアルド様と私を待ち受けてたマッティーア王が、醜く顔を歪めて吐き捨てるように言います。
このような方ではなかったのに。
決して英明な君主とは言える方ではありませんでしたが、このように邪悪な顔をなさる方ではありませんでした。
「なぜこのような事をなされるのですか?
魔王に民の命を売り渡すなど、責任ある王のすることではありません!」
「お前のせいではないか!
お前がアンドレアを殺したから、魔王の手を借りてでも、蘇生させるしかなかったのではないか!」
何て身勝手な考えなんでしょう。
このような王の息子だからこそ、あのような王太子に育ったのですね。
このような王を生かしておくわけにはいきません。
生かしておくと民が苦しむことになります。
「四の五の言うのはなしだ。
マッティーア王、貴男は私の大切な妻を殺そうと刺客を放った。
だから殺す。
それだけの事だ」
エドアルド様が言い切ってくださいました。
溢れんばかりの愛情を感じます。
少し恥ずかしくて照れてしまいます。
このような敵地で暢気すぎると、マネル王家に仕える貴族士族からは御叱りを受けるでしょうが、これが嘘偽りのない正直な気持ちです。
「くっくっくっくっ。
こいつはパオラの命の恩人レベッカだ。
レベッカを殺すことができるかな。
レベッカは王国でも屈指の剣士だ。
それが魔王の力で潜在能力が全て解放されている。
普段なら自分で自分の身体を破壊しないように抑えている力が解放されるのだ。
それを受け止め助ける事など不可能よ。
ワッハハハハ!」
腹が立ちます!
沸々と心の奥底から怒りが沸きあがってきます。
マッティーア王の首を刎ね飛ばしてやりたいです!
でも、何よりも大切なのはレベッカです。
マッティーア王を殺す事よりは、レベッカを助ける事が優先です!
「いまだ!」
エドアルド様が決断されました。
今が動くべき時だという事です。
レベッカを助けるためには、今が好機だと判断されたのです。
エドアルド様がレベッカの周囲に魔法陣を刻むために、床に短剣を投げ差します。
エドアルド様が魔法陣を刻み込む時間を稼ぐために、私が敵を叩きのめします!
宝具とも言える武具の力を全開にして、神速の早さで敵の間を駆け抜け、宝剣を振るって敵を斬り捨てます。
マッティーア王を斬り殺してしまえば簡単なのかも知れませんが、相手は魔王と契約しているのです。
そう簡単に殺せるとは思えません。
ここで死んでしまったら、エドアルド様に恩返しができなくなってしまいますから、安全第一です。
「ギャァァァァ!」
馬鹿がのこのことやってきおったな。
ここが貴様らの死に場所よ」
オートヴィル城まで何の抵抗もなく乗り込めましたが、やはり罠でした。
エドアルド様と私を待ち受けてたマッティーア王が、醜く顔を歪めて吐き捨てるように言います。
このような方ではなかったのに。
決して英明な君主とは言える方ではありませんでしたが、このように邪悪な顔をなさる方ではありませんでした。
「なぜこのような事をなされるのですか?
魔王に民の命を売り渡すなど、責任ある王のすることではありません!」
「お前のせいではないか!
お前がアンドレアを殺したから、魔王の手を借りてでも、蘇生させるしかなかったのではないか!」
何て身勝手な考えなんでしょう。
このような王の息子だからこそ、あのような王太子に育ったのですね。
このような王を生かしておくわけにはいきません。
生かしておくと民が苦しむことになります。
「四の五の言うのはなしだ。
マッティーア王、貴男は私の大切な妻を殺そうと刺客を放った。
だから殺す。
それだけの事だ」
エドアルド様が言い切ってくださいました。
溢れんばかりの愛情を感じます。
少し恥ずかしくて照れてしまいます。
このような敵地で暢気すぎると、マネル王家に仕える貴族士族からは御叱りを受けるでしょうが、これが嘘偽りのない正直な気持ちです。
「くっくっくっくっ。
こいつはパオラの命の恩人レベッカだ。
レベッカを殺すことができるかな。
レベッカは王国でも屈指の剣士だ。
それが魔王の力で潜在能力が全て解放されている。
普段なら自分で自分の身体を破壊しないように抑えている力が解放されるのだ。
それを受け止め助ける事など不可能よ。
ワッハハハハ!」
腹が立ちます!
沸々と心の奥底から怒りが沸きあがってきます。
マッティーア王の首を刎ね飛ばしてやりたいです!
でも、何よりも大切なのはレベッカです。
マッティーア王を殺す事よりは、レベッカを助ける事が優先です!
「いまだ!」
エドアルド様が決断されました。
今が動くべき時だという事です。
レベッカを助けるためには、今が好機だと判断されたのです。
エドアルド様がレベッカの周囲に魔法陣を刻むために、床に短剣を投げ差します。
エドアルド様が魔法陣を刻み込む時間を稼ぐために、私が敵を叩きのめします!
宝具とも言える武具の力を全開にして、神速の早さで敵の間を駆け抜け、宝剣を振るって敵を斬り捨てます。
マッティーア王を斬り殺してしまえば簡単なのかも知れませんが、相手は魔王と契約しているのです。
そう簡単に殺せるとは思えません。
ここで死んでしまったら、エドアルド様に恩返しができなくなってしまいますから、安全第一です。
「ギャァァァァ!」
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