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第二部 異世界剣士と屍蝕の魔女
第49話:こんなに綺麗でふかふかで
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徐々に明るくなってくる地平の向こうが、夜明けが近いことを知らせていた。
とりあえずシェリィのいうところの「泥棒猫」を撃退した俺たちは、改めて火を起こし直して、火に当たることにした。
湯を沸かしてお茶を淹れると、隣に座るシェリィに勧める。
彼女はカップを両手で受け取ると、はふはふ、と吹きながらそっとすすった。ふわっと顔をほころばせる彼女に、淹れてよかったと安堵する。
「ずっと俺のこと、探していたって言ったけど、ずっとその姿で?」
聞くと、シェリィはこくんとうなずいた。
「ボク、こっちの方が、耳も鼻も利くから」
「そうなんだ」
頬を俺の肩にこすりつけるようにして、彼女はちょっぴり得意げに微笑んだ。だけどその顔を曇らせて、そっと離れる。
「シェリィ、どうした?」
「ボク、ずっと探してたの、ご主人さまのこと」
そう言ってうなだれると、少し、肩を震わせるようにして俺を見上げた。
「ご主人さまに謝りたかった。ごめんなさいって、言いたかった。だから、ずっと探してたの。……ごめんなさい」
そして、地面に額をこすりつけるかのように頭を下げる。
「……シェリィ、やめろって」
思わず言ってしまった俺に、シェリィが頭を地面に押し付けたまま、かすれる声で答える。
「……やっぱり、ゆるして、もらえない……?」
耳を後ろ向きにぺたんと倒し、しっぽは隠すかのように脚の間に消えている。わずかに肩は震え、体はますます小さく押し縮められた。消え入りそうなその声に、俺はため息をつく。
俺はシェリィに、こんな卑屈な姿を見せてほしかったわけじゃない。
出会った最初の時こそ人間不信の塊ではあった彼女だけど、打ち解けてからは、色々と俺のことを助けてくれたりもしたし、一緒に過ごす中で可愛いところも見せてくれたりした。一緒にあのバケモノ熊から生き延びた戦友でもある。
彼女は俺のことをご主人様なんて呼ぶけれど、俺自身は仲間としてよろしくやっていけたらって思っているんだ。
そう言ったら、恐る恐る顔を上げた彼女がなんと言ったか。
「ボク、ご主人さまにとって、……『仲間』なの?」
「違うのか?」
「……ボク、ご主人さまの仲間なんて、なりたいなんて、思ってなかったから……」
気まずそうな顔で言われる。
……そういう返答もありうるとは、覚悟していたけどさ。
まさか、面と向かってこんなにはっきり言われるなんて思わないじゃないか!
しばらく立ち直れない勢いでその場に突っ伏したら、シェリィの方がうろたえて、「ご、ご主人さま、ご主人さま、どうしたの、どこか痛いの?」とゆさゆさ揺すぶってきた。
俺の方は笑うしかない心境で「心が痛い」と答えると、「ど、どうすればいいの? ご主人さま、ボク、どうすればいいの?」と泣きそうな顔で訴えてくる。
彼女を困らせてしまった、という気まずさと、彼女の困り顔がもっと見たい、という悪戯心で、「膝枕をしてくれたら治るかも」なんていい加減なことを言ったら、本当にやってくれた。
ふかふかの彼女の太ももはとても柔らかくて、あたたかくて、心にしみる。
顔を見ようとすれば、マフラーのような首周りのふかふかな毛並みがすごく柔らかそうで、つい手を伸ばしたくなる。
だけど当然ながら、毛皮に触りたいからといって女の子にタッチなんてできるわけがない。それに膝枕だって、……うーん、多分、グレーというか、限りなく黒に近いというか……とにかく、いつまでもこんなことさせているわけにもいかない。
気まずさもあって、わざとらしく「あー、元気になれた」と、ひと息に体を起こした。
「それにしても、シェリィに『仲間になるのは嫌だ』なんて言われるとはなー。地味にショックだった」
とにかく、シェリィに仲間意識を持っていたことを拒絶された気まずさを笑ってごまかしながら、枝を折って火に放り込む。「許してもらえてなかったのは、シェリィじゃなくて俺だったかぁ」と言って、あはははは、と笑い飛ばしてみせた。
すると、シェリィの方が目を丸くした。
顔を歪めて、ぽろぽろと涙をこぼし始める。
「ぼ、ボク、そんなこと、言ってない……。なんで? どうして? ご主人さま、ボクのこと、やっぱり、きらい……?」
「……え?」
ちょっと待ってくれよ、「仲間なんて嫌だ」って返してきたの、シェリィだろ? なんでそこで泣くんだ?
「ボク、『仲間』になりたいなんて、思ったことなかったって、言っただけ……。いやだなんて、言ってないもん……」
しゃくりあげながらそう言うシェリィに「同じだろう?」と返したら、彼女は首をぶんぶんと横に振った。
「ボク、仲間じゃなくて……」
「仲間じゃなくて?」
「ご主人さまの……」
「俺の?」
「う、うう……うううう~……」
シェリィはそのまま押し黙ってしまった。きょろきょろと目をそらして、うつむいてしまう。
「ご主人さま……どうして、いじわる、するの……?」
うつむいて、ぽろぽろ涙をこぼすシェリィに、俺の方がまた、気まずくなる。いや、意地悪って、俺、何かしたか?
「いじわるだもん……! ボク、こんなに、こんなにも、ご主人さまのこと……!」
シェリィが頬を膨らませて、涙でぐちゃぐちゃの顔を上げたときだ。
眩しい光が、真横から世界を照らし始める。
──ああ、朝が来た!
彼女の金色の毛並みが、鮮やかな輝きを帯びる。
涙に濡れた瞳は、若干赤みを帯びていたけれど、彼女の青紫色の瞳が、朝日を受けて透き通るように美しく光り輝いた。
「……綺麗だ」
場違いだとは分かっていた。
でも、口にせずにはいられなかった。
「わふ……⁉︎」
目を見開いた彼女が、また顔を歪める。
「う、ううう~! ご主人さま、そうやって、ボクをからかって……。なにが楽しいの?」
「からかってなんていないぞ?」
「じゃ、じゃあ、なんでいま、こんなときに『きれい』なんて言えるの? ボク、いま、ヒトの姿じゃないんだよ!」
「人だとかそうじゃないとか、何の関係があるんだよ! 綺麗なものは綺麗なんだから仕方ないだろ! そう思ったんだから!」
「う、うう、ううう~! ずるいよ、ボク、ボク……ご主人さまの言葉なんだから、し、信じちゃうんだよ……?」
「信じろよ、俺が言ったんだから! むしろ信じてくれないのかよ!」
爽やかな朝日の中で、彼女の顔が見る見るうちに真っ赤に染まっていくのが分かる。毛の色が淡い金色だから、頬の赤みが透けて見えるんだ。
「ぼ、ボク、きれいなんかじゃないもん……」
「シェリィ、君は綺麗だよ! こんなに綺麗でふかふかで!」
「う、う、うう……うううう~っ……! やっぱりボク、ご主人さまと、一緒にいたいの……!」
シェリィは、泣きながら飛びついてきて、俺にしがみついてわんわん泣いた。
一か月ぶりに会えた彼女──一緒に居たいと言ってくれるシェリィを泣かせている自分が情けなくて、申し訳なくて、俺もなんだか泣けてきてしまった。
二人して抱きしめ合いながら、しばらく、馬鹿みたいに泣き続けた。
とりあえずシェリィのいうところの「泥棒猫」を撃退した俺たちは、改めて火を起こし直して、火に当たることにした。
湯を沸かしてお茶を淹れると、隣に座るシェリィに勧める。
彼女はカップを両手で受け取ると、はふはふ、と吹きながらそっとすすった。ふわっと顔をほころばせる彼女に、淹れてよかったと安堵する。
「ずっと俺のこと、探していたって言ったけど、ずっとその姿で?」
聞くと、シェリィはこくんとうなずいた。
「ボク、こっちの方が、耳も鼻も利くから」
「そうなんだ」
頬を俺の肩にこすりつけるようにして、彼女はちょっぴり得意げに微笑んだ。だけどその顔を曇らせて、そっと離れる。
「シェリィ、どうした?」
「ボク、ずっと探してたの、ご主人さまのこと」
そう言ってうなだれると、少し、肩を震わせるようにして俺を見上げた。
「ご主人さまに謝りたかった。ごめんなさいって、言いたかった。だから、ずっと探してたの。……ごめんなさい」
そして、地面に額をこすりつけるかのように頭を下げる。
「……シェリィ、やめろって」
思わず言ってしまった俺に、シェリィが頭を地面に押し付けたまま、かすれる声で答える。
「……やっぱり、ゆるして、もらえない……?」
耳を後ろ向きにぺたんと倒し、しっぽは隠すかのように脚の間に消えている。わずかに肩は震え、体はますます小さく押し縮められた。消え入りそうなその声に、俺はため息をつく。
俺はシェリィに、こんな卑屈な姿を見せてほしかったわけじゃない。
出会った最初の時こそ人間不信の塊ではあった彼女だけど、打ち解けてからは、色々と俺のことを助けてくれたりもしたし、一緒に過ごす中で可愛いところも見せてくれたりした。一緒にあのバケモノ熊から生き延びた戦友でもある。
彼女は俺のことをご主人様なんて呼ぶけれど、俺自身は仲間としてよろしくやっていけたらって思っているんだ。
そう言ったら、恐る恐る顔を上げた彼女がなんと言ったか。
「ボク、ご主人さまにとって、……『仲間』なの?」
「違うのか?」
「……ボク、ご主人さまの仲間なんて、なりたいなんて、思ってなかったから……」
気まずそうな顔で言われる。
……そういう返答もありうるとは、覚悟していたけどさ。
まさか、面と向かってこんなにはっきり言われるなんて思わないじゃないか!
しばらく立ち直れない勢いでその場に突っ伏したら、シェリィの方がうろたえて、「ご、ご主人さま、ご主人さま、どうしたの、どこか痛いの?」とゆさゆさ揺すぶってきた。
俺の方は笑うしかない心境で「心が痛い」と答えると、「ど、どうすればいいの? ご主人さま、ボク、どうすればいいの?」と泣きそうな顔で訴えてくる。
彼女を困らせてしまった、という気まずさと、彼女の困り顔がもっと見たい、という悪戯心で、「膝枕をしてくれたら治るかも」なんていい加減なことを言ったら、本当にやってくれた。
ふかふかの彼女の太ももはとても柔らかくて、あたたかくて、心にしみる。
顔を見ようとすれば、マフラーのような首周りのふかふかな毛並みがすごく柔らかそうで、つい手を伸ばしたくなる。
だけど当然ながら、毛皮に触りたいからといって女の子にタッチなんてできるわけがない。それに膝枕だって、……うーん、多分、グレーというか、限りなく黒に近いというか……とにかく、いつまでもこんなことさせているわけにもいかない。
気まずさもあって、わざとらしく「あー、元気になれた」と、ひと息に体を起こした。
「それにしても、シェリィに『仲間になるのは嫌だ』なんて言われるとはなー。地味にショックだった」
とにかく、シェリィに仲間意識を持っていたことを拒絶された気まずさを笑ってごまかしながら、枝を折って火に放り込む。「許してもらえてなかったのは、シェリィじゃなくて俺だったかぁ」と言って、あはははは、と笑い飛ばしてみせた。
すると、シェリィの方が目を丸くした。
顔を歪めて、ぽろぽろと涙をこぼし始める。
「ぼ、ボク、そんなこと、言ってない……。なんで? どうして? ご主人さま、ボクのこと、やっぱり、きらい……?」
「……え?」
ちょっと待ってくれよ、「仲間なんて嫌だ」って返してきたの、シェリィだろ? なんでそこで泣くんだ?
「ボク、『仲間』になりたいなんて、思ったことなかったって、言っただけ……。いやだなんて、言ってないもん……」
しゃくりあげながらそう言うシェリィに「同じだろう?」と返したら、彼女は首をぶんぶんと横に振った。
「ボク、仲間じゃなくて……」
「仲間じゃなくて?」
「ご主人さまの……」
「俺の?」
「う、うう……うううう~……」
シェリィはそのまま押し黙ってしまった。きょろきょろと目をそらして、うつむいてしまう。
「ご主人さま……どうして、いじわる、するの……?」
うつむいて、ぽろぽろ涙をこぼすシェリィに、俺の方がまた、気まずくなる。いや、意地悪って、俺、何かしたか?
「いじわるだもん……! ボク、こんなに、こんなにも、ご主人さまのこと……!」
シェリィが頬を膨らませて、涙でぐちゃぐちゃの顔を上げたときだ。
眩しい光が、真横から世界を照らし始める。
──ああ、朝が来た!
彼女の金色の毛並みが、鮮やかな輝きを帯びる。
涙に濡れた瞳は、若干赤みを帯びていたけれど、彼女の青紫色の瞳が、朝日を受けて透き通るように美しく光り輝いた。
「……綺麗だ」
場違いだとは分かっていた。
でも、口にせずにはいられなかった。
「わふ……⁉︎」
目を見開いた彼女が、また顔を歪める。
「う、ううう~! ご主人さま、そうやって、ボクをからかって……。なにが楽しいの?」
「からかってなんていないぞ?」
「じゃ、じゃあ、なんでいま、こんなときに『きれい』なんて言えるの? ボク、いま、ヒトの姿じゃないんだよ!」
「人だとかそうじゃないとか、何の関係があるんだよ! 綺麗なものは綺麗なんだから仕方ないだろ! そう思ったんだから!」
「う、うう、ううう~! ずるいよ、ボク、ボク……ご主人さまの言葉なんだから、し、信じちゃうんだよ……?」
「信じろよ、俺が言ったんだから! むしろ信じてくれないのかよ!」
爽やかな朝日の中で、彼女の顔が見る見るうちに真っ赤に染まっていくのが分かる。毛の色が淡い金色だから、頬の赤みが透けて見えるんだ。
「ぼ、ボク、きれいなんかじゃないもん……」
「シェリィ、君は綺麗だよ! こんなに綺麗でふかふかで!」
「う、う、うう……うううう~っ……! やっぱりボク、ご主人さまと、一緒にいたいの……!」
シェリィは、泣きながら飛びついてきて、俺にしがみついてわんわん泣いた。
一か月ぶりに会えた彼女──一緒に居たいと言ってくれるシェリィを泣かせている自分が情けなくて、申し訳なくて、俺もなんだか泣けてきてしまった。
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