ブレイブブレード!~俺は一振りの木刀で世界を変える!もふケモ娘と挑む異世界革命~

狐月 耀藍

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第三部 異世界剣士と血塗れの聖女

第133話:その手は未来をつかむ為に

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 大聖堂を含め、神殿がとんでもないことになったのは、街中の話題になった。なにせ創世の女神の信仰の総本山だ。それが、百年に一度のめでたい朝を迎える直前に大爆発を起こしたのだから、騒ぎになるのも当然だ。

 俺たちが無事に神殿を脱出できたのは、日の出と共に開けられるはずの門の前で列をなしていた信者たちの目の前で、吹っ飛んで瓦礫になってしまった神殿の存在が大きい。神殿の危機に馳せ参じようという宗教的情熱のあまり、神殿の門を乗り越えてなだれ込んできた信者たちへの対応で、神殿が大わらわになっていたのを利用したからだ。あの下水路を通る必要がなくなって、本当に良かった。

 街に出て、ひどく込み合うメインストリートを避けて路地裏を通り、セイクレアが暮らしていたというボロいアパートの一室に戻る。

 本当に何もない部屋で、セイクレアは「せめて白湯さゆくらい、お出しできたらと思うのですが、燃やすものもなくて……」と、恥ずかしげに水を出してくれた。といっても、コップ自体も二つしかないから、みんなで使いまわしだ。
 俺はあえて最後に使わせてもらった。わずかにかび臭いにおいがしたけれど、俺はありがたくそれをいただく。

 彼女の瞳からは、すでに赤い光は消え失せていた。シェリィからも、デリカからも。コップの水面に映った俺の目は、いつも通り黒いまま。あのクソ女神の力は、とりあえず消えたらしい。

「……それで、これからどうするんだ?」

 俺は、あえて聞きにくいことを聞いてみる。セイクレアを助け出したのはいいけれど、神殿は彼女を探し出そうとするんじゃなかろうか。どこかの王に献上されるはずだったのを、俺が奪い返してきてしまったわけだし。

 あの王はさすがに懲りただろうし、二度と彼女に手を出す気はないだろうけれど、神殿としてはメンツを潰されたと感じたはずだ。彼女を異端だと断じていたし、大手を振って彼女を捕らえようとするかもしれない。異端審問官のアンゴウルも、あの場は見逃す、みたいなことを言ったけど、奴だって神殿に逆らえないはずだ。
 ──もちろん、神殿騎士であるジュスタスも、だ。

「これは提案なんだけどさ。この街、出ないか?」
「え? お姉ちゃん、街、出ちゃうの?」

 ファーシャが目を丸くする。マゥリスも驚いたように顔を上げた。たしかに、貧民街の聖女、などと呼ばれて、貧しい人々に頼りにされていた彼女がいなくなる、という提案は、彼らにとっては寝耳に水なことかもしれない。
 
「その方が良くないかって話だよ。ちょうどいいことに、ここに護衛になりそうな騎士崩れもいるし」
「……おい、カズマ。誰が騎士崩れだ」
「お前」

 即答すると、ジュスタスの顔がゆがむ。

「どういう意味だ」
「だってもう、お前、いまさら神殿に戻れないだろ?」
「……誰のせいだと思っている!」
「神殿の連中とクソ女神」
「クソ……⁉ おい、貴様……!」

 つかみかかるジュスタスと応戦する俺の姿に、セイクレアが小さく笑い、そして、ため息をついた。

「……そう、ですね。でも、この街の、貧しい方々を置いて、街を出るなんて……」
「貧しい奴なんて、どこの街でもあふれてるぞ」

 俺は、あえて言ってみせる。言わなきゃ、贖罪のつもりで自己犠牲を自身に強いているセイクレアの気持ちを翻すことなんてできないと思ったからだ。

「この街も相当いびつだと思うけどさ、苦しんでる奴なんて世の中いっぱいいるんだ。セイクレアがこの街の人々を助けたいって思ってても、それでもおいつかないんだろ? それは、この街だけじゃない。どこにだっている、ありふれたことなんだ。セイクレア一人がどんなにがんばったって、どうしようもないことなんだ」
「貴様……!」

 さらにつかみかかってくるジュスタスとしばらく殴り合ったあと、俺はあらためて彼女に言ったんだ。

「セイクレアがいなくなることで、苦しむ人は確かにいるだろう。でも一人でできることなんて限られてるんだ。無理に背負うことなんてないと思うんだ」
「で、でも……私の力が必要な人が、この街に……」
「どこにだって、セイクレアの力が必要な人はいっぱいいるんだ。この街だけじゃなく、どんな街にも」
「カズマ。貴様はこの街の貧民を、見捨てろと言うのか?」
「見捨てる? それを言うなら、じゃあほかの街の貧しい人は見捨ててもいいっていうのか?」

 ジュスタスの言葉に同じ言葉で切り返すと、彼も何も言えなくなる。

「ま、そうだよな。おれらみたいなのは、どこに行ったっているだろうし。というか、街が大きくなればなるほどいるんだろうな」

 捨て子の数だってその分増えるだろうし、とマゥリスが肩をすくめてみせる。現役のストリートチルドレンをやっている彼に言われると、俺の言葉より説得力が違う。

「マゥリスの言う通りだ。で、たまたまセイクレアはこの街で生きてきから、ここの人を救いたいって思ってるってことだろ?」
「それは……」
「でも、ここじゃなくたって、その力で助けられる人はたくさんいる。むしろ、女神の教えに背いた異端だとかなんとか言われない街の方が、すっきり助けることができていいんじゃないのか?」
「でも、見捨てるわけには……」

 ためらいがちに目を伏せるセイクレアに、俺は努めて明るく言う。

「だから、違うって。人間なんて所詮、腕は二本しかない。できることは限られてるんだから、自分が一番、力を発揮できるところにいた方がいい。その手は、自分の未来をつかむ為にあるんだからさ」

 ──と、剣を教えてくれた俺の爺ちゃんが言っていた。だから、俺は自分のできる範囲内で、人助けをモットーにしてきたんだ。

 ……シェリィとデリカは、俺のできる範囲内なのかって聞かれたら、うーん……まあ、深く考えないことにする。

「……少し、考えさせてください」

 そう言って、やっぱりためらってみせるセイクレアに、デリカが「差し出がましいようですが」と口を開いた。

「カズマさまがおっしゃった通りだと思います。己の力の活かせるところで生きる──それは、簡単には見つからないかもしれませんし、意外とすぐに見つかるかもしれません。ですが、その未来を思い描いて歩み出すことが、新たな未来を切り開くことにつながるのだと思います」

 デリカはそう言って、俺の方を見て笑みを浮かべた。

「私は今まで、自分の生き方を想像することすらしてきませんでした。ですがカズマさまに拾われて、私は初めて、自分のしたいようにさせていただいています。買われたからその方の望むように振舞うことしかできなかった私を、カズマさまは『ヒト』と呼び、おそばに置いて、頼ってくださいます」

 デリカはセイクレアの手を取り、その顔を覗き込むようにして微笑んだ。

「今の世界から一歩、外に出るのは、怖く感じるかもしれません。でもその先に、幸せが待っている──そう信じて歩み出すことの方が、きっと後悔をなさらないと思います」

 シェリィが俺の左腕に絡みつくようにしながら、デリカに続けた。

「──ボクも! ボク、前は『ヒト』なんて大っキライだったけど、ご主人さまは別なの! ご主人さま、こんな姿のボクのこと、『ヒト』って呼んで、大事にしてくれるから! 森にいたころは知らなかったこと、いっぱいボクにしてくれるの。だからボク、森を出てよかったって思ってる!」

 ぶんぶんとしっぽを振って元気に言う彼女を見て、そういえばシェリィの奴、神殿からずっと、ふさふさな犬の姿のままだったと、今さら気づく。

「ご主人さま、この姿のボクのこと、かわいいって言ってくれるの! ボク、ご主人さまと出会えてホントに良かったの! だからずっとずっと、ボクの髪の一筋、吐息ひとつまで、ぜんぶぜんぶ、ぜーんぶ、ご主人さまのものなんだよ!」

 大げさな奴だ。でも、そう思いたくなるくらい好かれてるってのは、悪い気分じゃない。

 ──と思ったら、なぜかデリカも寄ってきて俺の右腕に身を絡ませてきた。

「二番目と心得ますので、どうか私も、末永く可愛がっていただきたく……」

 ……いや、えっと、その……胸で俺の腕を挟みながら上目遣いに言ってくるの、反則だろ。なんかシェリィまで、まるで対抗するかのように、俺の腕を胸に挟もうとし始めるし。いや、シェリィはそんなことできなくても可愛いから……。

 コホン、と気まずそうにそっぽを向きながらジュスタスが咳ばらいをする。

「……とにかく、貴様が言いたいことは分かった。だが、私も神殿騎士の身。騎士団の仲間を困らせるわけにもいかぬ。おいそれと神殿を出るわけには──」
「お前なんかいなくたって世界は回るし神殿も大して困らないって」
「……貴様っ!」

 即座に腰の剣に手を伸ばそうとしたものだから、慌てて続ける。

「それくらいの心構えでいいってことだってば! 気負いすぎなんだよ、頭カタい奴だな! 大体、騎士がたった一人抜けたくらいで壊滅するような組織かよ!」
「それは……!」
「だったらいいじゃん。戦えるなら冒険者になるって手もあるし、いっそ戦士をやめて、セイクレアと一緒に診療所を開くことだってできるだろ?」
「そ、そんなことが……!」
「できないっていうのか? そんなことないだろ?」

 すると、マゥリスが「しょうがねえなあ。おカタいふたりだと苦労しそうだから、そのときにはおれが世話焼いてやるよ!」と鼻をこすり、ファーシャが「あたし、料理、少しおぼえたよ! マゥリスと一緒にお料理、つくったげるよ!」と胸を張る。

「なんだ、さっそく下働きが確保できたじゃん。俺、多分もう少しだけ滞在してからバージスの街に帰るんだ。その時にまた聞くから、考えといてよ」



 街は相変わらず大騒ぎだ。
 神殿が吹き飛んで、大聖堂で行われる、聖女の「光あれ」の儀式も簡略化されてしまったらしい。とはいえ、あの大惨事だったのに中止にしなかったのだから、宗教熱ってのはすさまじい。

百年節セント・アニブス降臨祭ベネディクスが同時に行われるはずだった、今年の新年を楽しみにしてやってきた観光客たちは残念がっているみたいだが、わしらにとっちゃ、平穏が一番だからな」

 そう言って、揚げた芋を紙袋に包んでくれたおっちゃんに礼を言うと、俺はシェリィとデリカに、揚げたての芋を渡した。

「わふ……あふーい、おいひーい!」
「……ちょ、ちょっと私には熱すぎます……」
「とりあえず、これを食べたら宿に戻ろう。疲れた、もう眠たい」
「ボクもボクも! えへへ、ご主人さまとおねむ・・・ーっ!」
「旦那さま、私も旦那さまのおしとねを温めとうございます」

 二人に挟まれてよろけながら歩く俺。周りの人が、時々、ぎょっとしたように俺たちの方を見る。
 どうだ、こんなにきれいな毛並みの女の子二人に挟まれてるんだ。うらやましいだろっ!
 やけくそ気味にそう思いながら、宿の方に歩いていく。
 彼女たちの支えもあって、俺はやるべきことを成し遂げたんだ。最高の仲間だぞ!
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