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第五部 異世界建築士と子供たちの楽園
第559話:デートへGo!withファミリー(5/9)
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ゲシュツァー氏の邸宅は、三番大路からやや奥まったところにある屋敷だった。赤レンガと漆喰のツートンカラーの建物で、歴史を感じさせる重厚なたたずまいをしていた。
ナリクァン夫人ほどではないが、彼がそれなりに金持ちだと一目で分かった。
「娘の恩人だ。彼らに湯と、着替えを」
玄関で出迎えた使用人に、ゲシュツァー氏は手短に指示を出す。それを受けた使用人たちによって、俺、そしてリトリィとニューとリノは、隣り合う二つの部屋に、それぞれ案内された。
寒くて震えあがっていたから、使用人の女性たちに服を剥ぎ取られるように脱がされたころに運ばれてきた湯が大変にありがたかった。
というか、部屋についてからおそらく十分程度しか経っていないにもかかわらず、水瓶になみなみと湯が運ばれてきたことに驚いた。
もちろん、あと一時間ほどで昼食だから、その準備のついで、というのはあるのだろう。でも、昼食の段取りがそれで遅れるのだ。いい気がしないわけがない。にもかかわらず、俺たちを優先してくれたというわけだ。
自分たちの手間を惜しまず、館の主人の命令に忠実かつ迅速に応える。その姿勢は素晴らしい。そこらへんは使用人さんもそれなりの自負があるらしく、驚く俺に対して胸を張っていた。
湯を使わせてもらってさっぱりしたところで、これまた上等な服を渡されて、俺は恐縮しながら袖を通す。肌触りもなめらかな絹織物のような肌着に、毛織物の上着。
「お召し物の具合は、いかがでございましょうか。」
言葉遣いは丁寧だが、庶民には縁のない服だろう、我らが主人のすばらしさを知るがいい──使用人たちの、そんなプライドが伝わってくる。
──うん、上等だというのはよく分かるが、ビミョーなこの違和感。やはりリトリィの作る服が、偏執的なまでに俺にジャストフィットしているってのがよく分かる。金持ちの上等な服を着せられて実感させられる、リトリィのすごさ。うん、やっぱり俺にはリトリィとゆかいな仲間たちがいればいい。
とりあえず礼を言うと、客間の方に案内された。
「やあ、ムラタさん。先ほどは本当に娘が世話になった。さあ、掛けてくれたまえ」
客間ではゲシュツァー氏が待っていて、改めて礼を言われた。彼は上機嫌で酒を進めてきたが、まだ昼間前、そもそもリトリィたちとのデートの途中。理由を述べて丁重に断ると、特に気を害した様子もなく、代わりにお茶を勧めてくれたので、こちらはありがたくいただくことにする。
「それにしても、先ほどは本当に驚かされましたよ。まさか人前で水に飛び込むとはね。いやはや、なんとも大胆なお方だ。どちらの神学校をお出になりましたか? それとも、王立高等学院出身とか? あるいは──」
ゲシュツァー氏は、すうっと目を細める。
「──あるいは、軍務経験者であるとか?」
その、何かをはかるような目つきに、少しだけ背筋が寒くなる思いがしたが、俺は正直に答えた。
「いえ、建築士──ただの職人です」
ぴくりと、ゲシュツァー氏が眉を動かす。
「ただの、職人……そう、おっしゃるのですか?」
「まあ、そうですね。それが事実ですから」
「それが、事実……ですと?」
彼は、じっと俺を見つめる。なにか機嫌を損ねるようなことを言っただろうか。それとも娘の恩人とはいえ、やはりただの庶民を家に上げたことを不快に感じたのだろうか。
「それがあなたの、今の事実、なのですか?」
「そうですね。今の私は一介の職人です」
なるべく機嫌を損ねないよう、精一杯の笑顔で答える。
以前の俺――異世界にいたころは職人ではなく、いち建築士――コンピュータを前に図面と書類相手に格闘していたサラリーマンで、実際に家を作る職人――大工さんは別にいた。リファルにもさんざん言われたが、俺は職人と呼べる人間ではなかった。
だが、今の俺は図面だけ描いていればいい、なんてわけにはいかない。
紆余曲折はあったが、大工ギルドの職人となったのだ。俺も現場に出て、拙いながらもやっていかなければならない。むしろ逆に、俺が職人を名乗っていいものか、という疑問はあるが。
「今の私――なるほど?」
「はい。ですから、成り行きとはいえ、庶民の私がこのような館にお招きいただけたこと、身に余る光栄です。さらには、湯と、このような素晴らしい着替えまで用意していただき、まことに幸甚の至り。感謝の念に堪えません」
そう言って、深々と頭を下げてみせる。金持ちは怒らせず、うまく付き合っていくのがいい。この街で暮らすようになって思い知らされたけど、人のつながりって想像以上に広く影響し合っているからな。
「……面白い冗談ですな」
「冗談?」
言われた意味が分からず、笑顔のまま首をかしげる。
するとゲシュツァー氏はくっくっと喉を鳴らし始め、しまいには大笑いを始めてしまった。
「いえ、失礼しました。……そうですね、私が失礼でしたな。娘の恩人を試すような真似をして申し訳ない。あなたは一介の職人、そういうことにしておきましょう」
「……それは一体──」
聞こうとしたときだった。ドアがノックされ、使用人が入ってくる。
その使用人に連れられて、女性たちが入って来た。
ヒッグスとニューとリノ、マイセル、フェルミ、そして──リトリィ。
みんな、これまた豪華な服になっていた。特に女性陣はフリルの多い、カネのかかっていそうなドレス。ただ、外歩きも考慮されていそうな感じだったので、昼からのデートにも特に差し支えなさそうではある。
とはいっても、こんな高価そうなものを全員分借りる、というのはさすがに怖い。もし汚したらどうすればいいのだろう。
「そんなこと、お気になさらずとも」
ゲシュツァー氏は笑ってみせた。
「娘のために命を懸けてくださったムラタさんのための、ほんの気持ちです。大切な休日を、我々のために投げ出してくださったのですからな!」
笑顔のゲシュツァー氏に送られて屋敷を出た俺たちは、あらためて結婚記念日の仕切り直しに街に出た。本当は食事にも誘われたんだが、さすがにそこまでは気が引けて断った。ただゲシュツァー氏も、俺たちが結婚記念日を楽しみたいのだ、ということは分かっていたらしく、それほど引き留めようとはしなかった。
三番大路も、美しいシェクラの並木が桃色の花をめいっぱいに付けている。八重桜にも似たピンクの花が木を埋め尽くすようにして咲き誇る並木道は、いかにも春らしくていい。
ただ、ついさっきあんなことがあったばかり、一番怖い思いをしただろうリノを気遣って公園に行くのをやめることにしたというのに、当のリノが真っ先に不満げな声を上げた。
「ボク、落ちたのが怖かっただけだもん! お魚見るの、楽しかったもん!」
「……本当に、怖くなかったのか?」
「だんなさまが助けてくれたから平気! だんなさま、やっぱりすごいって分かったから! ボクもだんなさまみたいになりたい! なれる?」
……タフな子供だ。
けれど、やはりリトリィが不安を示したため、公園にはまた今度行くと約束して、午後は三番大路中央広場を散策することにしたのだ。
これは俺たちが住む四番街の大路にはない施設で、中央の大きな噴水はなかなか有名な散策スポットだという。
「行ったこと、ないんスか? だったら行く価値はあるっスよ。せっかくこのオシュトブルクに住んでいるんスから、行きましょうよ」
フェルミの熱心な勧めもあって行ってみることにした、三番街の中央広場。
「わあ……! だんなさま! みてください、あの噴水! なんておおきい……!」
リトリィが歓声を上げる。
様々な神々の石像に囲まれるようにしたその噴水は、水柱の高さこそ二メートルほどのものだったが、中央の三体の神像と三本の水柱に加え、周囲を囲む十二の神像と同じ数の噴水に囲まれた、とても大きなものだった。
「……リトリィは、何度かこの街に来ていたんだろう?」
「来てはいましたけれど、三番大路に来たのははじめてですから! うわさは、きいていたのですけれど」
リトリィがしっぽを大きく振りながら、目をきらきらさせている。
こんなに喜んでくれるなら、来てよかったといえるだろう。
彼女の喜ぶ姿を見て、俺自身も嬉しかった。
ナリクァン夫人ほどではないが、彼がそれなりに金持ちだと一目で分かった。
「娘の恩人だ。彼らに湯と、着替えを」
玄関で出迎えた使用人に、ゲシュツァー氏は手短に指示を出す。それを受けた使用人たちによって、俺、そしてリトリィとニューとリノは、隣り合う二つの部屋に、それぞれ案内された。
寒くて震えあがっていたから、使用人の女性たちに服を剥ぎ取られるように脱がされたころに運ばれてきた湯が大変にありがたかった。
というか、部屋についてからおそらく十分程度しか経っていないにもかかわらず、水瓶になみなみと湯が運ばれてきたことに驚いた。
もちろん、あと一時間ほどで昼食だから、その準備のついで、というのはあるのだろう。でも、昼食の段取りがそれで遅れるのだ。いい気がしないわけがない。にもかかわらず、俺たちを優先してくれたというわけだ。
自分たちの手間を惜しまず、館の主人の命令に忠実かつ迅速に応える。その姿勢は素晴らしい。そこらへんは使用人さんもそれなりの自負があるらしく、驚く俺に対して胸を張っていた。
湯を使わせてもらってさっぱりしたところで、これまた上等な服を渡されて、俺は恐縮しながら袖を通す。肌触りもなめらかな絹織物のような肌着に、毛織物の上着。
「お召し物の具合は、いかがでございましょうか。」
言葉遣いは丁寧だが、庶民には縁のない服だろう、我らが主人のすばらしさを知るがいい──使用人たちの、そんなプライドが伝わってくる。
──うん、上等だというのはよく分かるが、ビミョーなこの違和感。やはりリトリィの作る服が、偏執的なまでに俺にジャストフィットしているってのがよく分かる。金持ちの上等な服を着せられて実感させられる、リトリィのすごさ。うん、やっぱり俺にはリトリィとゆかいな仲間たちがいればいい。
とりあえず礼を言うと、客間の方に案内された。
「やあ、ムラタさん。先ほどは本当に娘が世話になった。さあ、掛けてくれたまえ」
客間ではゲシュツァー氏が待っていて、改めて礼を言われた。彼は上機嫌で酒を進めてきたが、まだ昼間前、そもそもリトリィたちとのデートの途中。理由を述べて丁重に断ると、特に気を害した様子もなく、代わりにお茶を勧めてくれたので、こちらはありがたくいただくことにする。
「それにしても、先ほどは本当に驚かされましたよ。まさか人前で水に飛び込むとはね。いやはや、なんとも大胆なお方だ。どちらの神学校をお出になりましたか? それとも、王立高等学院出身とか? あるいは──」
ゲシュツァー氏は、すうっと目を細める。
「──あるいは、軍務経験者であるとか?」
その、何かをはかるような目つきに、少しだけ背筋が寒くなる思いがしたが、俺は正直に答えた。
「いえ、建築士──ただの職人です」
ぴくりと、ゲシュツァー氏が眉を動かす。
「ただの、職人……そう、おっしゃるのですか?」
「まあ、そうですね。それが事実ですから」
「それが、事実……ですと?」
彼は、じっと俺を見つめる。なにか機嫌を損ねるようなことを言っただろうか。それとも娘の恩人とはいえ、やはりただの庶民を家に上げたことを不快に感じたのだろうか。
「それがあなたの、今の事実、なのですか?」
「そうですね。今の私は一介の職人です」
なるべく機嫌を損ねないよう、精一杯の笑顔で答える。
以前の俺――異世界にいたころは職人ではなく、いち建築士――コンピュータを前に図面と書類相手に格闘していたサラリーマンで、実際に家を作る職人――大工さんは別にいた。リファルにもさんざん言われたが、俺は職人と呼べる人間ではなかった。
だが、今の俺は図面だけ描いていればいい、なんてわけにはいかない。
紆余曲折はあったが、大工ギルドの職人となったのだ。俺も現場に出て、拙いながらもやっていかなければならない。むしろ逆に、俺が職人を名乗っていいものか、という疑問はあるが。
「今の私――なるほど?」
「はい。ですから、成り行きとはいえ、庶民の私がこのような館にお招きいただけたこと、身に余る光栄です。さらには、湯と、このような素晴らしい着替えまで用意していただき、まことに幸甚の至り。感謝の念に堪えません」
そう言って、深々と頭を下げてみせる。金持ちは怒らせず、うまく付き合っていくのがいい。この街で暮らすようになって思い知らされたけど、人のつながりって想像以上に広く影響し合っているからな。
「……面白い冗談ですな」
「冗談?」
言われた意味が分からず、笑顔のまま首をかしげる。
するとゲシュツァー氏はくっくっと喉を鳴らし始め、しまいには大笑いを始めてしまった。
「いえ、失礼しました。……そうですね、私が失礼でしたな。娘の恩人を試すような真似をして申し訳ない。あなたは一介の職人、そういうことにしておきましょう」
「……それは一体──」
聞こうとしたときだった。ドアがノックされ、使用人が入ってくる。
その使用人に連れられて、女性たちが入って来た。
ヒッグスとニューとリノ、マイセル、フェルミ、そして──リトリィ。
みんな、これまた豪華な服になっていた。特に女性陣はフリルの多い、カネのかかっていそうなドレス。ただ、外歩きも考慮されていそうな感じだったので、昼からのデートにも特に差し支えなさそうではある。
とはいっても、こんな高価そうなものを全員分借りる、というのはさすがに怖い。もし汚したらどうすればいいのだろう。
「そんなこと、お気になさらずとも」
ゲシュツァー氏は笑ってみせた。
「娘のために命を懸けてくださったムラタさんのための、ほんの気持ちです。大切な休日を、我々のために投げ出してくださったのですからな!」
笑顔のゲシュツァー氏に送られて屋敷を出た俺たちは、あらためて結婚記念日の仕切り直しに街に出た。本当は食事にも誘われたんだが、さすがにそこまでは気が引けて断った。ただゲシュツァー氏も、俺たちが結婚記念日を楽しみたいのだ、ということは分かっていたらしく、それほど引き留めようとはしなかった。
三番大路も、美しいシェクラの並木が桃色の花をめいっぱいに付けている。八重桜にも似たピンクの花が木を埋め尽くすようにして咲き誇る並木道は、いかにも春らしくていい。
ただ、ついさっきあんなことがあったばかり、一番怖い思いをしただろうリノを気遣って公園に行くのをやめることにしたというのに、当のリノが真っ先に不満げな声を上げた。
「ボク、落ちたのが怖かっただけだもん! お魚見るの、楽しかったもん!」
「……本当に、怖くなかったのか?」
「だんなさまが助けてくれたから平気! だんなさま、やっぱりすごいって分かったから! ボクもだんなさまみたいになりたい! なれる?」
……タフな子供だ。
けれど、やはりリトリィが不安を示したため、公園にはまた今度行くと約束して、午後は三番大路中央広場を散策することにしたのだ。
これは俺たちが住む四番街の大路にはない施設で、中央の大きな噴水はなかなか有名な散策スポットだという。
「行ったこと、ないんスか? だったら行く価値はあるっスよ。せっかくこのオシュトブルクに住んでいるんスから、行きましょうよ」
フェルミの熱心な勧めもあって行ってみることにした、三番街の中央広場。
「わあ……! だんなさま! みてください、あの噴水! なんておおきい……!」
リトリィが歓声を上げる。
様々な神々の石像に囲まれるようにしたその噴水は、水柱の高さこそ二メートルほどのものだったが、中央の三体の神像と三本の水柱に加え、周囲を囲む十二の神像と同じ数の噴水に囲まれた、とても大きなものだった。
「……リトリィは、何度かこの街に来ていたんだろう?」
「来てはいましたけれど、三番大路に来たのははじめてですから! うわさは、きいていたのですけれど」
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