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フィリベール3と盗賊
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冒険者ギルドに入り受付に行くと私を覚えていたのか前回のお姉さんが奥の倉庫に行ってくださいと言うので倉庫に向かう。
「おう、こっちに来てくれ! 査定も肉も出来上がってるぞ」
昨日担当してくれたお兄さんだ。
足元には綺麗に解体されたお肉が並んでいる。
「これで肉は全部だ」
場所をとるからしまってくれと言うのでとりあえず肉をアイテムボックスにしまう。
「あとは金額だな。ゴブリンの魔石28匹分で大金貨1枚と金貨4枚、ギガントスネイルの殻と粘液と魔石1匹分で金貨2枚、レッドサーペントの皮と目玉と魔石2匹分で大金貨3枚と金貨4枚、ホーンラビットの皮と魔石12匹分で金貨7枚と大銀貨2枚、バトルシープの毛と角と魔石7匹分で大金貨4 枚と金貨2枚、ビッグボアの皮と牙と魔石5匹分で大金貨2枚と金貨5枚、クローグリズリーの毛皮と爪と牙と魔石2匹分で大金貨2枚と金貨6枚で合計白金貨1枚と大金貨5枚と大銀貨2枚だ。クローグリズリーのうち1匹は毛皮が傷だらけだったから爪と牙と魔石だけ値段をつけてある」
今回はノアと2人で狩をしたからかなりの金額になったわ。
確か白金貨が100万リルだから、150万2千リルかしら。
「それでお願いします」
「いやー、今回の魔物は傷も小さいし良い取引だった! またフィリベールに来る時には頼むよ! 金は受付で用意してるから受付で受け取ってくれ」
残念ながらもうここには来れないんだけどね、と思いつつ受付でお金を受け取り宿へ戻る。
『もうこの町での用事は済んだから明日は朝からこの町を出るわ』
『わかった。次はどこに向かうのだ?』
『次に通る所で大きい街はバルタザールよ』
バルタザールといえばデブブ伯爵の領地にある町ね。
あの無能親子の収める領地なんて、なにもなければいいんだけど。
私たちは朝一で宿を出て街道を走っていた。
バルタザールまでは急いで向かって2日くらい。このまま行けば明日の夜か、遅くても明後日の朝には到着するが……。
『リア、気付いてるか?』
『えぇ。つけられてるわね』
少し前から一定の間隔を開けて3人に後をつけられている。
盗賊ね。
おそらくこいつらが獲物を見つけてアジトに知らせて、本隊を連れてくるのね。
『リア、どうする?林に入っていったぞ』
林の中にアジトがあるようだ。本隊に知らせに行ったのだろう。
『追いかけましょう!』
自身とノアに認識阻害と気配遮断機をかけ、今度は逆に盗賊の後をつける。
『アジトに着いたみたいだわ』
林の奥にあった岩壁にある洞窟の中に入っていく。
『どうやらあの岩壁の中にアジトがあるようだな。リア、どうする?』
盗賊の財宝は討伐した者の物になる。
今はお金が必要だし、ここで討伐しておけば盗賊被害も減るだろう。
『討伐するわ! いきましょう』
そう言うと自身とノアにシールドを張り洞窟に入る。
部屋もいくつかあるらしく、中は思っていたよりもだいぶ広い。
元々あった洞窟を削って広げたのだろう。
『この部屋にいるみたいね』
探知魔法を使うとこの奥に人が固まっているのがわかる。
『ここに入ったら一気にいくわよ』
『わかった』
ノアに合図をし部屋の中に飛び込む。
『せーの! 』
「「【ウィンドカッター】!」」
私とノア、2人分の風の刃が部屋中を飛び回る。
「な、なんだ!?」
「襲撃だ!!」
「うわぁぁぁあ!!」
1分ほど待ち静かになってから部屋に入ると、あたり一面にバタバタと盗賊が倒れている。
記憶が戻る前だったらこんな光景を見たら確実にショックで気を失っているが、今はアデライトの記憶があるので大丈夫だ。
伝説の魔法使いだったから盗賊討伐もしたことがあれば戦争に行ったこともある。
「なんなんだ、お前たちは……」
全員倒したと思ったが1人だけ生き残っている。強さからいっておそらく彼が頭領だ。
手にはボロボロになった盾を持っているからそれで攻撃を防いで即死を免れたのだろう。
「うぅ、クソっ……」
即死ではないがすでに全身傷だらけの状態で、こちらをものすごい顔で睨みつけている。
だがこの傷では死ぬのも時間の問題だろう。
「うぅ、ここまでか……」
そう言って頭領が倒れる。これで討伐は完了だ。
バルタザールに行ったら盗賊討伐の届出をしなければならないので証拠として盗賊は全てアイテムボックスに入れた。
普通だったら本当に討伐したのかアジトに兵を向かわせて確認をしたりと手続きが面倒くさいが、アイテムボックスがあれば盗賊をそのまま持っていけるので楽ちんだ。
「リア! こっちに色々あるぞ!」
ノアに呼ばれて奥の部屋に行くとお金や武器や防具、美術品までさまざまな財宝が詰まっていた。
思っていたよりも高価なものが多そうだが、そんなに強い盗賊団だったのだろうか?
部屋を周り全ての財宝をアイテムボックスに入れて出発する。
盗賊の財宝は手続きをした後元の持ち主が現れ買取を希望すれば買い取ってもらうこともできる。武器も防具も魔法があれば使わないし、美術品なんてもっといらない。
バルタザールで届出を出して、もし持ち主が現れたら買い取ってもらおう。
「おう、こっちに来てくれ! 査定も肉も出来上がってるぞ」
昨日担当してくれたお兄さんだ。
足元には綺麗に解体されたお肉が並んでいる。
「これで肉は全部だ」
場所をとるからしまってくれと言うのでとりあえず肉をアイテムボックスにしまう。
「あとは金額だな。ゴブリンの魔石28匹分で大金貨1枚と金貨4枚、ギガントスネイルの殻と粘液と魔石1匹分で金貨2枚、レッドサーペントの皮と目玉と魔石2匹分で大金貨3枚と金貨4枚、ホーンラビットの皮と魔石12匹分で金貨7枚と大銀貨2枚、バトルシープの毛と角と魔石7匹分で大金貨4 枚と金貨2枚、ビッグボアの皮と牙と魔石5匹分で大金貨2枚と金貨5枚、クローグリズリーの毛皮と爪と牙と魔石2匹分で大金貨2枚と金貨6枚で合計白金貨1枚と大金貨5枚と大銀貨2枚だ。クローグリズリーのうち1匹は毛皮が傷だらけだったから爪と牙と魔石だけ値段をつけてある」
今回はノアと2人で狩をしたからかなりの金額になったわ。
確か白金貨が100万リルだから、150万2千リルかしら。
「それでお願いします」
「いやー、今回の魔物は傷も小さいし良い取引だった! またフィリベールに来る時には頼むよ! 金は受付で用意してるから受付で受け取ってくれ」
残念ながらもうここには来れないんだけどね、と思いつつ受付でお金を受け取り宿へ戻る。
『もうこの町での用事は済んだから明日は朝からこの町を出るわ』
『わかった。次はどこに向かうのだ?』
『次に通る所で大きい街はバルタザールよ』
バルタザールといえばデブブ伯爵の領地にある町ね。
あの無能親子の収める領地なんて、なにもなければいいんだけど。
私たちは朝一で宿を出て街道を走っていた。
バルタザールまでは急いで向かって2日くらい。このまま行けば明日の夜か、遅くても明後日の朝には到着するが……。
『リア、気付いてるか?』
『えぇ。つけられてるわね』
少し前から一定の間隔を開けて3人に後をつけられている。
盗賊ね。
おそらくこいつらが獲物を見つけてアジトに知らせて、本隊を連れてくるのね。
『リア、どうする?林に入っていったぞ』
林の中にアジトがあるようだ。本隊に知らせに行ったのだろう。
『追いかけましょう!』
自身とノアに認識阻害と気配遮断機をかけ、今度は逆に盗賊の後をつける。
『アジトに着いたみたいだわ』
林の奥にあった岩壁にある洞窟の中に入っていく。
『どうやらあの岩壁の中にアジトがあるようだな。リア、どうする?』
盗賊の財宝は討伐した者の物になる。
今はお金が必要だし、ここで討伐しておけば盗賊被害も減るだろう。
『討伐するわ! いきましょう』
そう言うと自身とノアにシールドを張り洞窟に入る。
部屋もいくつかあるらしく、中は思っていたよりもだいぶ広い。
元々あった洞窟を削って広げたのだろう。
『この部屋にいるみたいね』
探知魔法を使うとこの奥に人が固まっているのがわかる。
『ここに入ったら一気にいくわよ』
『わかった』
ノアに合図をし部屋の中に飛び込む。
『せーの! 』
「「【ウィンドカッター】!」」
私とノア、2人分の風の刃が部屋中を飛び回る。
「な、なんだ!?」
「襲撃だ!!」
「うわぁぁぁあ!!」
1分ほど待ち静かになってから部屋に入ると、あたり一面にバタバタと盗賊が倒れている。
記憶が戻る前だったらこんな光景を見たら確実にショックで気を失っているが、今はアデライトの記憶があるので大丈夫だ。
伝説の魔法使いだったから盗賊討伐もしたことがあれば戦争に行ったこともある。
「なんなんだ、お前たちは……」
全員倒したと思ったが1人だけ生き残っている。強さからいっておそらく彼が頭領だ。
手にはボロボロになった盾を持っているからそれで攻撃を防いで即死を免れたのだろう。
「うぅ、クソっ……」
即死ではないがすでに全身傷だらけの状態で、こちらをものすごい顔で睨みつけている。
だがこの傷では死ぬのも時間の問題だろう。
「うぅ、ここまでか……」
そう言って頭領が倒れる。これで討伐は完了だ。
バルタザールに行ったら盗賊討伐の届出をしなければならないので証拠として盗賊は全てアイテムボックスに入れた。
普通だったら本当に討伐したのかアジトに兵を向かわせて確認をしたりと手続きが面倒くさいが、アイテムボックスがあれば盗賊をそのまま持っていけるので楽ちんだ。
「リア! こっちに色々あるぞ!」
ノアに呼ばれて奥の部屋に行くとお金や武器や防具、美術品までさまざまな財宝が詰まっていた。
思っていたよりも高価なものが多そうだが、そんなに強い盗賊団だったのだろうか?
部屋を周り全ての財宝をアイテムボックスに入れて出発する。
盗賊の財宝は手続きをした後元の持ち主が現れ買取を希望すれば買い取ってもらうこともできる。武器も防具も魔法があれば使わないし、美術品なんてもっといらない。
バルタザールで届出を出して、もし持ち主が現れたら買い取ってもらおう。
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