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第一章
メイド達の戦い
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「奥様、掃除を手伝って頂けませんか?私達では届かないので…私達で台を支えますので、奥様は台に上ってあの窓を拭いて欲しいのです…」
件のメイド達に掃除を頼まれたマーガレットは、ワクワクしながら手伝いをしていた。
「勿論よ!あの窓を拭けばいいのね?」
マーガレットはそう言って、サッと台に上り窓を拭いた。
(あら…?台を支えて貰う前に拭き終わっちゃったわ…倒されてしまうのかと思ったのだけれど…違ったのかしら…?)
ある時は
「奥様、本日はお天気ですし、裏庭に咲いたバラを見に行きましょう?」
とメイド達に誘われてバラを眺めて歩いていると、バシャーンっと後ろから水の跳ねる音が聞こえてきた。
マーガレットが振り返ると、メイド達が三人、裏庭にある小さな噴水に落ちてびしょ濡れになっていた。
(あらあら…もしかしたら私を噴水に落とすつもりだったのかしら…?自分達が落ちてしまうなんて、お馬鹿さんね…)
呑気に考えていたマーガレットを睨み付けて、メイド達は去っていった。
またある時は
「奥様、こちらの部屋で何かあったようなので見て頂けませんか?」
メイド達にそう言われて入った部屋に、マーガレットは閉じ込められてしまった。
(あらまぁ、どうしましょう…?)
バタバタとメイド達が走っていなくなる音を聞いていたマーガレットはドキドキと部屋の中で待っていた。
だが、すぐに扉が開いて、彼女達とは違うメイドが扉を手に持ったまま驚いた顔で立っていたのだった。
一分にも満たない監禁だった。
(掃除道具の入った小部屋だったのね…暗くてわからなかったわ。すぐに扉を開けてしまうなんて、他のメイド達と連携を取らないと駄目よね…)
メイド達の嫌がらせに駄目出しをするマーガレットだった。
メイド達は思いつく限りの嫌がらせをマーガレットにしようとしたが、どれも不発に終わってしまった。
それどころか
「主人に仕事をさせるなんて!」
「仕事中に噴水で遊ぶなんて!」
と上級使用人達に怒られ、減給処分となってしまっていた。
メイド達は逆恨みのようにマーガレットを更に嫌い、絶対に追い出してやると誓ったのだった。
マーガレットとメイド達の戦いにもならない戦いは、まだ始まったばかり…
件のメイド達に掃除を頼まれたマーガレットは、ワクワクしながら手伝いをしていた。
「勿論よ!あの窓を拭けばいいのね?」
マーガレットはそう言って、サッと台に上り窓を拭いた。
(あら…?台を支えて貰う前に拭き終わっちゃったわ…倒されてしまうのかと思ったのだけれど…違ったのかしら…?)
ある時は
「奥様、本日はお天気ですし、裏庭に咲いたバラを見に行きましょう?」
とメイド達に誘われてバラを眺めて歩いていると、バシャーンっと後ろから水の跳ねる音が聞こえてきた。
マーガレットが振り返ると、メイド達が三人、裏庭にある小さな噴水に落ちてびしょ濡れになっていた。
(あらあら…もしかしたら私を噴水に落とすつもりだったのかしら…?自分達が落ちてしまうなんて、お馬鹿さんね…)
呑気に考えていたマーガレットを睨み付けて、メイド達は去っていった。
またある時は
「奥様、こちらの部屋で何かあったようなので見て頂けませんか?」
メイド達にそう言われて入った部屋に、マーガレットは閉じ込められてしまった。
(あらまぁ、どうしましょう…?)
バタバタとメイド達が走っていなくなる音を聞いていたマーガレットはドキドキと部屋の中で待っていた。
だが、すぐに扉が開いて、彼女達とは違うメイドが扉を手に持ったまま驚いた顔で立っていたのだった。
一分にも満たない監禁だった。
(掃除道具の入った小部屋だったのね…暗くてわからなかったわ。すぐに扉を開けてしまうなんて、他のメイド達と連携を取らないと駄目よね…)
メイド達の嫌がらせに駄目出しをするマーガレットだった。
メイド達は思いつく限りの嫌がらせをマーガレットにしようとしたが、どれも不発に終わってしまった。
それどころか
「主人に仕事をさせるなんて!」
「仕事中に噴水で遊ぶなんて!」
と上級使用人達に怒られ、減給処分となってしまっていた。
メイド達は逆恨みのようにマーガレットを更に嫌い、絶対に追い出してやると誓ったのだった。
マーガレットとメイド達の戦いにもならない戦いは、まだ始まったばかり…
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