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勇者の姿の魔王編
勇者として
しおりを挟む勇者(魔王)「やはり、我輩はあまり寝るのは慣れないな…すこし散歩してみるか」
勇者(魔王)「こうして夜風に当たるのも久々だなぁ、前まではずっと魔物を生み出していたり、部下たちと共に酒を一晩も飲み明かしていたかな」
勇者(魔王)「ゴブリンよ、そなたは我輩の体の中身が我輩ではない事に気付いているのだろうか」
勇者(魔王)「あぁそういえばこの体、勇者のものであったな。こやつは確か、腕をこうして振ると刀が……出てきたな。そして、こう構えて踏み込むとっ!!素晴らしい」
勇者(魔王)「まさか!少し踏み込むだけで、ここまで木がバタバタと切れるとは…あやつこんな力を持っていたのか
……しかし、使ってこなかったな、となると………我輩の方が勇者にあっているのではないか!ガハハハ!」
光の精霊「勇者様?勇者様ですか~?」
勇者(魔王)「おっと、光の精霊かこっちだ!少し剣の術を磨いておった」
光の精霊「うわぁ~!すごいですよ勇者様!前までこんな力使えなかったのに!魔王との戦いでここまで成長なさったんですね!」
光の精霊「さぁ!打倒魔王ですよ!!でも、今日はちゃんと寝ましょうね?」
勇者(魔王)「そう、だな!」
何故だろうこやつは敵のはずなのにもう少し、こやつと一緒にいたいと思う。
たまには自分に素直になっても良いのかもな、それに、今の我輩なら魔王を倒しに行く勇者と見られているであろうから味方は多いであろう…
よし!仲間を増やして打倒俺の姿をした勇者だ!つまり!魔王だ!
我輩は勇者になる!
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