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神官長アンバー 4
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その少年は、ハシバミ色の目をくるっと光らせた。
背格好はアラバスターと同じようだったが、亜麻色の髪はノアのような天然ウェーブで、アラバスターより線が細く少女のような顔立ちをしている。
「うれしいなぁ。本当に、来てくれたんだ。ボクの時空双子」
初対面のはずなのに、やけに馴れ馴れしい。
これは、アラバスターと初めて会った時と状況は同じだった。
けれど、この場の気配は不穏だった。
油断ならない、と、ノアは身構えた。
「ねえ、キミ、その格好のままじゃ、アンバーの手下どもにあやしまれるよ。ボクのうちへおいでよ。着替え、貸してあげる」
「でも、」
「だいじょうぶ、心配しなくても。ボクの知り合いたちは、アンバーと違って頑迷じゃないから。アロマダウジングにも理解あるしね」
確かにこのままの格好でうろうろしているのはまずいことのように思われた。
それに、彼がノアに危害を加える気があるのなら、声をかける前にそうしていただろう。
「ありがとう。こちらのこと、研究書である程度はわかってるけど、衣服なんかの品物は持ってないから、助かるわ」
ノアは注意深く、自分もこちらのことはそれなりに知っている、とにおわせながら言った。
少年は、ふふん、と笑みを浮かべると、
「じゃあ、ついてきて」
と先に立って歩き出した。
背格好はアラバスターと同じようだったが、亜麻色の髪はノアのような天然ウェーブで、アラバスターより線が細く少女のような顔立ちをしている。
「うれしいなぁ。本当に、来てくれたんだ。ボクの時空双子」
初対面のはずなのに、やけに馴れ馴れしい。
これは、アラバスターと初めて会った時と状況は同じだった。
けれど、この場の気配は不穏だった。
油断ならない、と、ノアは身構えた。
「ねえ、キミ、その格好のままじゃ、アンバーの手下どもにあやしまれるよ。ボクのうちへおいでよ。着替え、貸してあげる」
「でも、」
「だいじょうぶ、心配しなくても。ボクの知り合いたちは、アンバーと違って頑迷じゃないから。アロマダウジングにも理解あるしね」
確かにこのままの格好でうろうろしているのはまずいことのように思われた。
それに、彼がノアに危害を加える気があるのなら、声をかける前にそうしていただろう。
「ありがとう。こちらのこと、研究書である程度はわかってるけど、衣服なんかの品物は持ってないから、助かるわ」
ノアは注意深く、自分もこちらのことはそれなりに知っている、とにおわせながら言った。
少年は、ふふん、と笑みを浮かべると、
「じゃあ、ついてきて」
と先に立って歩き出した。
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