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抗ったその先に
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ライズはイルコスタまで無言で歩き、そこからさらに街中を端から端まで横断した。
イルコスタはソーサルと街並みこそ変わらないものの、規模でいうならばふた回りくらい小さな街だ。しかし、流石に街を東から西へ横断するとなると、少し早歩き程度のライズでも二十分はかかる。
つまり、荒野から街まで十分。街の東門から西門付近まで二十分。計三十分の間、ライズは一言も発さなかった。
そして、ライズの後ろをついていくマナツもまた、口を開かなかった。
確かにパーティーの中では一番立ち直りが早かったかもしれない。それでも、やはり辛いものは辛いのだ。
できることなら、宿で部屋に引きこもり、何も考えずに寝ていたい。でも、変に生真面目な性格がそれを許さない。
大丈夫。間違っていない。だから、黙ってついていく。
若干の懐かしさと、胸を締め付ける感覚を覚えながら、似すぎている大通りを抜ける。
三日前、街が一つ消滅したこともあってか、イルコスタも活気があるとはいえなかった。そもそも、イルコスタも再三魔物の襲撃に会い、大きな打撃を受けているのだ。
そんな状況で活気があれば、それはただの狂った街だ。
「狂った街……。いや、狂い始めてる世界」
マナツの独り言に、もちろんライズは反応しない。
大通りを抜け、さらに西門を抜けて再び街の外に繰り出す。
イルコスタの西側は、東側の荒野に比べて大きく違っていた。門を出て、すぐに行く手を阻むように草木が生い茂っている。清涼感ある森林ではない。空気は重く、まだ朝だというのにどこか薄暗い。
「ここから先は一人で行け。俺はシェリーの様子を見に行ってくる」
「ちょっ! 意味わからないんだけど!」
「まっすぐ進め。しばらく行けば、ひらけた場所にでる。そこにあいつらはいるだろう」
「……分かった。その代わり、シェリーのことよろしくね」
ライズは少し間を開けて踵を返した。
「あいつなら、大丈夫だとは思うが、とにかく任せておけ」
「……」
徐々に遠のくライズの姿にマナツは目が離せなかった。
街に着いたとき、絶望に暮れていた五人を半ば無理やり引っ張る勢いで宿まで連れて行き、事後処理なども全てやってくれた様子を見て、やっぱりAランク冒険者は強いなと感じていたが、それは少し誤解かもしれない。
「……何が任せておけよ。押したら倒れそうなくらい覇気が無いじゃない」
-------------------------------------------------------------------
言われた通り薄暗い森をまっすぐ進むと、視界がひらけた。
大樹の葉が空を覆い尽くす森にぽかんと空いた小さな湖畔。湖の辺りには木製の小屋が一件あり、窓からかすかに煙が出ている。人が住んでいる証だ。
とりあえず、小屋の扉をノックしてみる。
反応はない。
「すいませーん! ご在宅ですかー?」
やっぱり反応はない。
「うーん。人のいる気配は感じるんだけど……」
もう一度、扉をノックしようとした瞬間、背後の茂みが音を立てた。
瞬間的に腰に下げた鞘から剣を引き抜き、茂みから距離をとる。
草を搔きわける音は徐々に大きくなる。どうやら、こちらに向かって近づいてきているようだ。
人か、動物か、それとも魔物か。
もちろん、街の近隣であるこの森はディザスターではない。しかし、今や魔物はディザスターでなくとも、突然空から降り現れ、のさばっている。
魔物は怖くない。怖いのは、自分が今一人だということだ。もちろん、パーティーバフはない。
今のマナツだと、Cランク以上の魔物は対処ができない。
震える吐息を必死に抑え、茂みを睨みつける。もう、すぐそこまで迫っている。
そして、木々を抜けて出てきたのは――
「――ッ! つくづく、縁があるわね……バジリスク!」
ライオンの身体を持ち、毒蛇の尾を持つCランクの魔物。これまで幾度となく、マナツたちと相対してきた魔物だ。
行ける!? 一人で……。
正直なところ、一人でバジリスクを対処するのは難しい。もう一人仲間がいれば去なすことぐらいはできそうだが、マナツ一人ではライオンと蛇の両方の攻撃を捌くことはできないだろう。
でも、やらなくちゃ。Cランクの魔物で手こずってるようなら、あいつは絶対に倒せない。
もっと、強くならなきゃ……。仲間を支えて、進めるだけの力を――! 依存しないだけの力を――!
脳裏に浮かぶ天敵を振り払い、マナツは勢いよく地を蹴った。剣に魔力を滑らせ、さらにスキルを使用する。
体が半自動的に動き出し、剣が赤く輝きを放つ。
猛獣のような獰猛な声ではなく、鳥のようにけたたましい声をあげてバジリスクはマナツに飛びかかる。
マナツの剣とバジリスクの牙が接着しかけた瞬間、目の前で倒れゆくバジリスクに思わずマナツはスキルを解除した。
「――えっ…………?」
巨躯の魔物はただの一撃も食らわせることなく、大きな地響きを立てて地に伏した。
よくみると、身体中が斬り裂かれ、魔法の痕跡も見える。どうやら、すでに手負いでマナツと接触する寸前で絶命したようだ。
ほっとしたような、そうでないような、なんとも微妙な感覚に苛まれる。
肩の力を抜いて、脱力したのもつかの間、再び前方の茂みから何者かが飛び出してきた。
心臓が跳ねる。
地にめり込んだ剣を持ち上げ、構える。
「あれ……?」
茂みから飛び出しきたのは魔物でも、動物でもなく、見知った人物たちであった。
「マナツ……さん?」
マナツが軽く見上げてしまうくらい大柄な男性と逆にマナツと同等の身長の小柄な男性。そして、その後ろを大きなツバ付きの魔女帽子をかぶった女性とスタイルの良い女性が続く。
「テトラさん、ロインさん! それにシャンディさんにアカメさん!」
まさしく、マナツが探していた人物たちがそこにいた。
この人たちなら、きっとハルトを――!
イルコスタはソーサルと街並みこそ変わらないものの、規模でいうならばふた回りくらい小さな街だ。しかし、流石に街を東から西へ横断するとなると、少し早歩き程度のライズでも二十分はかかる。
つまり、荒野から街まで十分。街の東門から西門付近まで二十分。計三十分の間、ライズは一言も発さなかった。
そして、ライズの後ろをついていくマナツもまた、口を開かなかった。
確かにパーティーの中では一番立ち直りが早かったかもしれない。それでも、やはり辛いものは辛いのだ。
できることなら、宿で部屋に引きこもり、何も考えずに寝ていたい。でも、変に生真面目な性格がそれを許さない。
大丈夫。間違っていない。だから、黙ってついていく。
若干の懐かしさと、胸を締め付ける感覚を覚えながら、似すぎている大通りを抜ける。
三日前、街が一つ消滅したこともあってか、イルコスタも活気があるとはいえなかった。そもそも、イルコスタも再三魔物の襲撃に会い、大きな打撃を受けているのだ。
そんな状況で活気があれば、それはただの狂った街だ。
「狂った街……。いや、狂い始めてる世界」
マナツの独り言に、もちろんライズは反応しない。
大通りを抜け、さらに西門を抜けて再び街の外に繰り出す。
イルコスタの西側は、東側の荒野に比べて大きく違っていた。門を出て、すぐに行く手を阻むように草木が生い茂っている。清涼感ある森林ではない。空気は重く、まだ朝だというのにどこか薄暗い。
「ここから先は一人で行け。俺はシェリーの様子を見に行ってくる」
「ちょっ! 意味わからないんだけど!」
「まっすぐ進め。しばらく行けば、ひらけた場所にでる。そこにあいつらはいるだろう」
「……分かった。その代わり、シェリーのことよろしくね」
ライズは少し間を開けて踵を返した。
「あいつなら、大丈夫だとは思うが、とにかく任せておけ」
「……」
徐々に遠のくライズの姿にマナツは目が離せなかった。
街に着いたとき、絶望に暮れていた五人を半ば無理やり引っ張る勢いで宿まで連れて行き、事後処理なども全てやってくれた様子を見て、やっぱりAランク冒険者は強いなと感じていたが、それは少し誤解かもしれない。
「……何が任せておけよ。押したら倒れそうなくらい覇気が無いじゃない」
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言われた通り薄暗い森をまっすぐ進むと、視界がひらけた。
大樹の葉が空を覆い尽くす森にぽかんと空いた小さな湖畔。湖の辺りには木製の小屋が一件あり、窓からかすかに煙が出ている。人が住んでいる証だ。
とりあえず、小屋の扉をノックしてみる。
反応はない。
「すいませーん! ご在宅ですかー?」
やっぱり反応はない。
「うーん。人のいる気配は感じるんだけど……」
もう一度、扉をノックしようとした瞬間、背後の茂みが音を立てた。
瞬間的に腰に下げた鞘から剣を引き抜き、茂みから距離をとる。
草を搔きわける音は徐々に大きくなる。どうやら、こちらに向かって近づいてきているようだ。
人か、動物か、それとも魔物か。
もちろん、街の近隣であるこの森はディザスターではない。しかし、今や魔物はディザスターでなくとも、突然空から降り現れ、のさばっている。
魔物は怖くない。怖いのは、自分が今一人だということだ。もちろん、パーティーバフはない。
今のマナツだと、Cランク以上の魔物は対処ができない。
震える吐息を必死に抑え、茂みを睨みつける。もう、すぐそこまで迫っている。
そして、木々を抜けて出てきたのは――
「――ッ! つくづく、縁があるわね……バジリスク!」
ライオンの身体を持ち、毒蛇の尾を持つCランクの魔物。これまで幾度となく、マナツたちと相対してきた魔物だ。
行ける!? 一人で……。
正直なところ、一人でバジリスクを対処するのは難しい。もう一人仲間がいれば去なすことぐらいはできそうだが、マナツ一人ではライオンと蛇の両方の攻撃を捌くことはできないだろう。
でも、やらなくちゃ。Cランクの魔物で手こずってるようなら、あいつは絶対に倒せない。
もっと、強くならなきゃ……。仲間を支えて、進めるだけの力を――! 依存しないだけの力を――!
脳裏に浮かぶ天敵を振り払い、マナツは勢いよく地を蹴った。剣に魔力を滑らせ、さらにスキルを使用する。
体が半自動的に動き出し、剣が赤く輝きを放つ。
猛獣のような獰猛な声ではなく、鳥のようにけたたましい声をあげてバジリスクはマナツに飛びかかる。
マナツの剣とバジリスクの牙が接着しかけた瞬間、目の前で倒れゆくバジリスクに思わずマナツはスキルを解除した。
「――えっ…………?」
巨躯の魔物はただの一撃も食らわせることなく、大きな地響きを立てて地に伏した。
よくみると、身体中が斬り裂かれ、魔法の痕跡も見える。どうやら、すでに手負いでマナツと接触する寸前で絶命したようだ。
ほっとしたような、そうでないような、なんとも微妙な感覚に苛まれる。
肩の力を抜いて、脱力したのもつかの間、再び前方の茂みから何者かが飛び出してきた。
心臓が跳ねる。
地にめり込んだ剣を持ち上げ、構える。
「あれ……?」
茂みから飛び出しきたのは魔物でも、動物でもなく、見知った人物たちであった。
「マナツ……さん?」
マナツが軽く見上げてしまうくらい大柄な男性と逆にマナツと同等の身長の小柄な男性。そして、その後ろを大きなツバ付きの魔女帽子をかぶった女性とスタイルの良い女性が続く。
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この人たちなら、きっとハルトを――!
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