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きゅう
しおりを挟む「んんぅ・・・」
ん?隣の硬い物体はなに・・・?え、颯太?
なんで横で寝てるんだ・・・?
「・・おーい、颯太ー?」
幸せそうに眠る颯太の頬をペちペちと叩いた。
「おーい、起きてっ!」
「・・・」
起きてくれない。
これはもしや、夢?それとも幻覚かなにかか?
颯太の幻覚をみてるのか・・・?
「真白」
「・・・っっ起きてたの!?」
「まぁな」
・・・恥ずかしい。
「まぁ、服着ろよ」
えっそういえば服着てない・・・って服着てない!?
そうだ、俺、昨日っっ・・・!!
「お、俺部屋戻るわっ」
「ちょっ、真白?」
俺は来ていた服を肩にかけて、隣の俺の部屋に逃げた。
・・・・・・・・・ポス
「はぁぁぁぁっ!!」
そうだった・・・
俺、颯太と、あんなことっ・・・
女の子ともちゃんとしたこと無かったのにっっ!
ダメだ。完全に昨日のことがフラッシュバックしてきやがった。
颯太の前で、あんな声・・・
奥まで突かれて、喘いで、、きもちよかったかも・・・なんて。
ってダメだ!!!
俺はホモじゃない!!!おれはホモじゃないんだ!!!!
周りが全てホモでも俺はホモじゃない!!
女とはあまりいい思い出ないけど・・・
「何してんの」
「っっひぃゃぁぁ!!!」
俺が部屋で固まっていたら、後ろから颯太の声がした。
「なんでそんなにびっくりすんだよ」
「颯太が急に話しかけるから・・・!」
颯太はどんだけ俺をいじめたら気が済むんだ。
ていうか、なんで颯太が俺の部屋にいるんだ?いつから・・・?
「飯食いに行こうぜ、な?」
置いてくぞ、と言いながら颯太は俺の部屋から出ていった。
颯太は平然としていた。
昨日あんなこと・・・は、激しいことしたの、忘れたのか・・?
「お、行くぞ」
俺のドアの前で颯太は待っていた。
昨日のせいで腰がびっくりするほどいたいので、歩き方が少しおかしくなってしまった。
「・・・昨日、ごめんな。」
「昨日、俺なんか変で・・・。生徒会でいろいろあったから嫉妬してたのかもしれねぇ。真白の返事も聞かずに強引にしちまった。真白、はじめてだったのに・・・ほんとにごめん。」
颯太が真剣な顔で謝ってきた。
「いや、その・・・昨日は俺も変だったし、ノーカンだよ。そう、ノーカン!!だから、昨日のことは忘れて・・・」
「真白ぉぉぉお!!」
「はぶっ」
いきなり抱きついてきたので、変な声が出た。
「昨日、かわいかったぞ、んっ」
颯太は耳元で呟いて、触れるだけのキスをしてきた。
「っっやめろっ!!忘れて!!!」
「はいはい、忘れた忘れたー」
絶対忘れないやつだこいつ!!!
ノーカンなんて言わなかったらよかった。
許してやんないからな!!
「そう怒んなって」
颯太は俺を宥めるように頭を撫でた。
絶対馬鹿にしてる・・・
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