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第二部 成り上がり編
第44話 次への準備
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「朝からで悪いが反省会するぞ。何か意見はある?」
「トーチカも窓から中に魔術撃たれたら、対応できません」
「そうだな、石の盾で防御する方がいい場合もある」
「魔力が足らね。魔力補充用の魔石は今の倍あっても良だ」
「そうすると充填に時間がいるから、一回遠征したら、休みは多く取らないとな。予定の倍取ろう」
「それど魔石銃もスペアが欲しだ」
「四丁持つのは邪魔じゃない?」
「フィオレラに持たせで補給してもらうのはどんだが」
「私は皆が攻撃してる時は暇だから問題ないです」
「そうだな、矢筒なんかも補給してもらおう。装備はそれで良いとして。問題はフラッシュバンが通用しなくなった事だ」
「フラッシュバン強かったですもんね」
「手札どしては優秀だった」
「そうだな、どうした物かな」
「新し訓練とかどんだが」
「現在やっている訓練は魔力操作とアビリティの同時発動。しかし、どちらも進展は無いな。新しいのも思いつかない」
「ゴーレムにスキルを付けるというのはどうでしょう」
「契約魔法でか。試してみるか」
庭に行き泥ゴーレムを作る。
「フィオレラやってみてくれ」
「【契約魔法】【スキル土魔法を許可する】【契約確認】駄目です」
「やっぱり駄目か。ちょっと考える」
スマホに例えてみるか。
スキルはアプリとする。
コピーするスキルもアプリだ。
ゴーレムは何かというと出力機器だ。
仮にスピーカーとしておく高機能スピーカーだな。
それをゴーレム操作というアプリで操作する。
スピーカーにはアプリは入れられない。
魔術師ゴーレムはどうだ。
魔導金属を使っている。
魔導金属はタブレットだな。
スマホと似たような機能もあるが、OSもアプリの仕様も違う。
魔力というエネルギーとイメージというデータを貰って作動する。
魔術師ゴーレムは結局タブレットとスピーカーの合体した物か。
どっちにしろスキルと言うアプリを入れるのは無理だ。
魔石は魔獣が使っていたスマホという事か。
良く分からないがスキルが入るならそういう事だろう。
この考えが合っているのかは分からないが、仕様ならゴーレムにスキルが入らないのも仕方がない。
「考えたが無理のようだ。今ある戦力で当分頑張ろう」
「残念です。上手くいくと思ったのに」
「新しい装備と魔弾のアイデアはある。フィオレラ、後で一緒に作ろう」
「どんなのか楽しみです」
「よし今日から六日休みだ。次の遠征の準備をしよう」
「「はい」」
フィオレラには魔石銃の生産と手榴弾型魔道具の開発の手伝いを頼む。
手榴弾型はこの世界に榴弾はないので投擲型と呼ぶ事にした。
投擲型魔道具なら鉄条網を土魔法で出して囲んでしまうのと、風の刃を四方八方に飛ばすのを採用する。
何故かというと魔道具を使い捨てではなく再利用したいからだ。
爆発は魔道具を傷めるだろうと除外。
フラッシュバンは効果が薄そうだったから除外した。
投擲型魔道具は問題なく出来上がる。
投擲型はどうなんだろう群れの魔獣には有効なのかな。
素早い魔獣には役に立たないだろう。
午前中はそんな感じで過ぎた。
午後は投擲型の試験だ。
ゴブリンの領域で投擲型を試す。
ゴブリンを探す三匹いた。
近づいて魔道具を投げる。
鉄条網は問題なく作動した。
ゴブリン三匹は巻き込まれて動けない。
銃で仕留める。
属性魔法は魔力を沢山食う為に持続時間が短いが、問題無かった。
次は風の刃だ。
ゴブリンを探す。
今度は二匹だ。
魔道具を二匹の真ん中に投げる。
音はしないが風の刃にゴブリンが刻まれていく。
うわグロイなスプラッタだ。
これは使いたくないが切り札にしよう。
魔弾のアイデアがあり材料を考える。
貫通は魔石と魔鉄を混合した弾にしよう。
誘導弾も同様だ。
風の刃付きは精錬した魔石でいいな。
帰ってから魔弾の事をフィオレラと相談する。
新しいのを作って欲しいと言うと興味しんしんのようだ。
まずは貫通を提案した。
今までの魔弾は銃身を僅かに削っていた。
だから作動を今後は発射してから0.01秒後にしてもらう。
次は誘導だ。
目標をどうやって追いかけるか。
魔力の波長とか覚えさせて追いかけると良いと言ったら、そんなスキル在りますかと突っ込みが入った。
それならば魔力探知を前方に扇状にし、魔力反応のそれなりに大きい所に念動で向かうというのを提案してみた。
できそうなので誘導の魔弾は複雑な為俺が設計し、フィオレラに作ってもらい、次にいく。
風の刃の魔弾は風の剣山が飛んでいくイメージで考えた。
確認すると問題ないようだ。
風の魔弾を作ってもらう。
ゴブリンにはもったいないから、魔弾のテストは余裕があれば遠征の帰り道オークの領域でやろう。
とりあえず切り札は増えた。
フラッシュバンほどではないがそれなりに使えるだろう。
魔石を換金してなかったのでハンターギルドに行く。
魔石は金貨三十枚ちょっとになった。
日本円換算で九百万か。
遠征一回の金額としては充分だ。
そろそろ装備のお金をパーティの資金を作ってそこから出すか。
その場合は四つに分けるとして日本円換算で一人二百二十五万か怒り出す金額でもないだろう。
家に帰ったら、ローレッタが帰っていたので説明する。
「みんな魔石を換金してきた訳だ。今回から分け方を変えようと思う。四分の一の分け前を装備のお金にする」
「私はいいです。でもそれだと赤字になるのでは」
フィオレラが心配そうに言う。
「足りない分は俺への借金だな後で返してもらう」
「取り分が減るのは悲しだばって。しょうがねだの」
ローレッタは少し不満そうだ。
「じゃあ配るぞ」
「うわー、大金ですね。また服が沢山買えます」
「田舎に仕送りできます」
「今日は遠征の打ち上げをしよう」
「無事の帰還を祝って乾杯」
「「乾杯」」
「どうしたフィオレラ元気が無いな」
「ちょっと考え事をしてまして」
「悩みか。聞いても問題ないなら聞くぞ」
「今日デリックさんの所にいったのですが」
「デリックさんというと馬ゴーレムの達人のおじいさんだな。でどうした」
「免許皆伝だと言われました。今度から休みの午後に何をしましょう」
「道場はあまり好きそうでもなかったから、趣味でも始めたらどうか。やってみたい事とかないのか?」
「服を作ってみたいです。それからアクセサリーも」
「裁縫は雑務ギルドに依頼出して教えてもらったらどうか。アクセサリーの材料は商業ギルドだな。作り方は工房だから誰か紹介してもらうか?」
「裁縫はそうします。アクセサリーは変形のスキルがあるので自己流でいきます」
「どうせなら出来た物を売ったらどうだ。商業ギルドに入るのにスキルチェックはないから問題ないが、保障金が高いんだよな」
「いくらです」
「最低でミスリル貨一枚だ。俺も入ろうと思ったが高いので諦めた」
「余裕で払えますね。加入する事に決めました」
「そうか、じゃあ明日でも商業ギルド行くか?」
「おねがいします」
「ローレッタも大人しいな」
「どうした」
「自分の実力がどの辺りにあるのか気になって。実は弓場でパーティに入らねか誘わいで」
「パーティを抜けたいのか?」
「いえそれは断ったのだばって。誘わいだのがDランクのパーティでどうも実力ばEランクぐらいに見らいでららしだ」
「うーん、どうなんだろう。聞いた話だとCランクだとワイバーンの領域は遠征の半分は収穫無しで逃げ帰る」
「つとCランク以上だが」
「Bランクだと獲物を三頭ぐらい取ったら、帰る。Aランクだと一週間ぐらい狩りをするという事はBランク以上Aランク未満だな
「でもアビリティは見せては駄目なのだべ」
「そうだな、アビリティは見せられない。筋力強化なら力持ちで誤魔化せるけど、気をつけてくれ。馬鹿にされたら、心の中でBランク以上だと思っとけ」
「なんか気分が少し晴れだ」
「それに金が有れば簡単にハンターランクはCランクまでは上がる試験が無いからな。よそで仕入れた魔石をギルドで売ればいい。手数料の分損していくがな」
「そった方法があるんだの」
「貴族が箔をつける為にやるらしい。実力が伴ってないから馬鹿にされるが」
「Bランクの試験はどすんだか。秘密がばれると不味いだべ」
「考えてはいるが、今のところ解決策は無い。そんな事より食って飲もう」
そして、にぎやかに夜はふける。
「トーチカも窓から中に魔術撃たれたら、対応できません」
「そうだな、石の盾で防御する方がいい場合もある」
「魔力が足らね。魔力補充用の魔石は今の倍あっても良だ」
「そうすると充填に時間がいるから、一回遠征したら、休みは多く取らないとな。予定の倍取ろう」
「それど魔石銃もスペアが欲しだ」
「四丁持つのは邪魔じゃない?」
「フィオレラに持たせで補給してもらうのはどんだが」
「私は皆が攻撃してる時は暇だから問題ないです」
「そうだな、矢筒なんかも補給してもらおう。装備はそれで良いとして。問題はフラッシュバンが通用しなくなった事だ」
「フラッシュバン強かったですもんね」
「手札どしては優秀だった」
「そうだな、どうした物かな」
「新し訓練とかどんだが」
「現在やっている訓練は魔力操作とアビリティの同時発動。しかし、どちらも進展は無いな。新しいのも思いつかない」
「ゴーレムにスキルを付けるというのはどうでしょう」
「契約魔法でか。試してみるか」
庭に行き泥ゴーレムを作る。
「フィオレラやってみてくれ」
「【契約魔法】【スキル土魔法を許可する】【契約確認】駄目です」
「やっぱり駄目か。ちょっと考える」
スマホに例えてみるか。
スキルはアプリとする。
コピーするスキルもアプリだ。
ゴーレムは何かというと出力機器だ。
仮にスピーカーとしておく高機能スピーカーだな。
それをゴーレム操作というアプリで操作する。
スピーカーにはアプリは入れられない。
魔術師ゴーレムはどうだ。
魔導金属を使っている。
魔導金属はタブレットだな。
スマホと似たような機能もあるが、OSもアプリの仕様も違う。
魔力というエネルギーとイメージというデータを貰って作動する。
魔術師ゴーレムは結局タブレットとスピーカーの合体した物か。
どっちにしろスキルと言うアプリを入れるのは無理だ。
魔石は魔獣が使っていたスマホという事か。
良く分からないがスキルが入るならそういう事だろう。
この考えが合っているのかは分からないが、仕様ならゴーレムにスキルが入らないのも仕方がない。
「考えたが無理のようだ。今ある戦力で当分頑張ろう」
「残念です。上手くいくと思ったのに」
「新しい装備と魔弾のアイデアはある。フィオレラ、後で一緒に作ろう」
「どんなのか楽しみです」
「よし今日から六日休みだ。次の遠征の準備をしよう」
「「はい」」
フィオレラには魔石銃の生産と手榴弾型魔道具の開発の手伝いを頼む。
手榴弾型はこの世界に榴弾はないので投擲型と呼ぶ事にした。
投擲型魔道具なら鉄条網を土魔法で出して囲んでしまうのと、風の刃を四方八方に飛ばすのを採用する。
何故かというと魔道具を使い捨てではなく再利用したいからだ。
爆発は魔道具を傷めるだろうと除外。
フラッシュバンは効果が薄そうだったから除外した。
投擲型魔道具は問題なく出来上がる。
投擲型はどうなんだろう群れの魔獣には有効なのかな。
素早い魔獣には役に立たないだろう。
午前中はそんな感じで過ぎた。
午後は投擲型の試験だ。
ゴブリンの領域で投擲型を試す。
ゴブリンを探す三匹いた。
近づいて魔道具を投げる。
鉄条網は問題なく作動した。
ゴブリン三匹は巻き込まれて動けない。
銃で仕留める。
属性魔法は魔力を沢山食う為に持続時間が短いが、問題無かった。
次は風の刃だ。
ゴブリンを探す。
今度は二匹だ。
魔道具を二匹の真ん中に投げる。
音はしないが風の刃にゴブリンが刻まれていく。
うわグロイなスプラッタだ。
これは使いたくないが切り札にしよう。
魔弾のアイデアがあり材料を考える。
貫通は魔石と魔鉄を混合した弾にしよう。
誘導弾も同様だ。
風の刃付きは精錬した魔石でいいな。
帰ってから魔弾の事をフィオレラと相談する。
新しいのを作って欲しいと言うと興味しんしんのようだ。
まずは貫通を提案した。
今までの魔弾は銃身を僅かに削っていた。
だから作動を今後は発射してから0.01秒後にしてもらう。
次は誘導だ。
目標をどうやって追いかけるか。
魔力の波長とか覚えさせて追いかけると良いと言ったら、そんなスキル在りますかと突っ込みが入った。
それならば魔力探知を前方に扇状にし、魔力反応のそれなりに大きい所に念動で向かうというのを提案してみた。
できそうなので誘導の魔弾は複雑な為俺が設計し、フィオレラに作ってもらい、次にいく。
風の刃の魔弾は風の剣山が飛んでいくイメージで考えた。
確認すると問題ないようだ。
風の魔弾を作ってもらう。
ゴブリンにはもったいないから、魔弾のテストは余裕があれば遠征の帰り道オークの領域でやろう。
とりあえず切り札は増えた。
フラッシュバンほどではないがそれなりに使えるだろう。
魔石を換金してなかったのでハンターギルドに行く。
魔石は金貨三十枚ちょっとになった。
日本円換算で九百万か。
遠征一回の金額としては充分だ。
そろそろ装備のお金をパーティの資金を作ってそこから出すか。
その場合は四つに分けるとして日本円換算で一人二百二十五万か怒り出す金額でもないだろう。
家に帰ったら、ローレッタが帰っていたので説明する。
「みんな魔石を換金してきた訳だ。今回から分け方を変えようと思う。四分の一の分け前を装備のお金にする」
「私はいいです。でもそれだと赤字になるのでは」
フィオレラが心配そうに言う。
「足りない分は俺への借金だな後で返してもらう」
「取り分が減るのは悲しだばって。しょうがねだの」
ローレッタは少し不満そうだ。
「じゃあ配るぞ」
「うわー、大金ですね。また服が沢山買えます」
「田舎に仕送りできます」
「今日は遠征の打ち上げをしよう」
「無事の帰還を祝って乾杯」
「「乾杯」」
「どうしたフィオレラ元気が無いな」
「ちょっと考え事をしてまして」
「悩みか。聞いても問題ないなら聞くぞ」
「今日デリックさんの所にいったのですが」
「デリックさんというと馬ゴーレムの達人のおじいさんだな。でどうした」
「免許皆伝だと言われました。今度から休みの午後に何をしましょう」
「道場はあまり好きそうでもなかったから、趣味でも始めたらどうか。やってみたい事とかないのか?」
「服を作ってみたいです。それからアクセサリーも」
「裁縫は雑務ギルドに依頼出して教えてもらったらどうか。アクセサリーの材料は商業ギルドだな。作り方は工房だから誰か紹介してもらうか?」
「裁縫はそうします。アクセサリーは変形のスキルがあるので自己流でいきます」
「どうせなら出来た物を売ったらどうだ。商業ギルドに入るのにスキルチェックはないから問題ないが、保障金が高いんだよな」
「いくらです」
「最低でミスリル貨一枚だ。俺も入ろうと思ったが高いので諦めた」
「余裕で払えますね。加入する事に決めました」
「そうか、じゃあ明日でも商業ギルド行くか?」
「おねがいします」
「ローレッタも大人しいな」
「どうした」
「自分の実力がどの辺りにあるのか気になって。実は弓場でパーティに入らねか誘わいで」
「パーティを抜けたいのか?」
「いえそれは断ったのだばって。誘わいだのがDランクのパーティでどうも実力ばEランクぐらいに見らいでららしだ」
「うーん、どうなんだろう。聞いた話だとCランクだとワイバーンの領域は遠征の半分は収穫無しで逃げ帰る」
「つとCランク以上だが」
「Bランクだと獲物を三頭ぐらい取ったら、帰る。Aランクだと一週間ぐらい狩りをするという事はBランク以上Aランク未満だな
「でもアビリティは見せては駄目なのだべ」
「そうだな、アビリティは見せられない。筋力強化なら力持ちで誤魔化せるけど、気をつけてくれ。馬鹿にされたら、心の中でBランク以上だと思っとけ」
「なんか気分が少し晴れだ」
「それに金が有れば簡単にハンターランクはCランクまでは上がる試験が無いからな。よそで仕入れた魔石をギルドで売ればいい。手数料の分損していくがな」
「そった方法があるんだの」
「貴族が箔をつける為にやるらしい。実力が伴ってないから馬鹿にされるが」
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