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第2章 従魔のドラゴン
第7話 奴隷少女との出会い
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あー、山から下りたがさてどうするか。
友好的に接触を持つには狩られそうになっている人間を助けて仲良くなる。
これしかないだろう。
でも、武器を持っている人間は喧嘩っ早そうだからパス。
魔法使いは良い奴も居るのだろうけど、なんとなくエリート臭が漂うんだよな。
今まで見た魔法使いは偉そうな奴が多かった。
なのでパス。
理想は病気のお母さんのために薬草を摘みに森にくる少女だ。
その少女が襲われたところを颯爽と助ける俺。
これで行こう。
俺は幸薄そうな少女を探して森の上を飛び回る。
うん、居ない。
分かっていたさ。
そんな奴は居ない。
こうなったら盗賊に襲われているお姫様だ。
森から出るのは初めてだが、街道を探すぞ。
森の外へと飛び、遂に街道を見つけた。
街道の先には柵に囲まれた村が見える。
ビバ文明の香り。
街道を辿って飛ぶ。
途中盗賊が馬車を襲っている現場に出くわした。
幸薄そうな少女、またはお姫様は居ない。
馬車の中に居るのかも。
上空から文字通り高みの見物をする。
ドラゴンは猛禽類並に目が良い。
豆粒大の人間の指までくっきりだ。
戦いは盗賊の負けのようだ。
次々に盗賊が護衛に討ち取られる。
終盤、馬車の扉が開く。
お姫様か、わくわく。
出てきたのはでっぷり太った男だった。
娘は綺麗かもトンビが鷹ということわざもあるし。
おっ、娘が出てきた。
随分とふくよかでいらっしゃる。
まあ、当たり前だな。
盗賊の頭が捕まり護衛に組み伏せられる。
ふくよかな娘が親指を下にして処刑の合図をした。
盗賊の頭が一刀のもとに首を刎ねられる。
その時、街道の脇に生えている木の陰に汚いガキが一人いるのを発見した。
年の頃は八歳というところだろう。
そのガキはこっそり逃げようとしてバナナに似た実に足を取られ半回転して頭からダイブ。
おー、バナナに滑って転ぶところを目撃するなんて前世でもなかった。
珍しい物を見せてもらった。
人が居なくなってから現場に降り立つ。
俺の目はあのガキの胸が微かに上下しているのを捉えた。
生きているのかな。
しょうがない、助ける事が出来るなら助けてやろう。
そばに行くと暢気に寝ているガキの頭に大きなたんこぶが。
そして、くーくーとかわいい寝息が。
脳挫傷なんかしていたら医者でもない俺は何にも出来ないぞ。
寝ているだけと仮定して起こすか。
「お腹一杯」
寝言を言えるのなら大丈夫かもな。
俺は舌でガキの垢だらけの顔を舐め取った。
むっ、可愛い顔をしている。
もしかして、もしかしなくても女の子か。
さらに顔を舐める。
「うっ、生臭い」
どうやら起きたようだ。
少女は起きるなりホラー映画のように背中を下にして四足で後ずさる。
「私、美味しくない」
やっと会話魔法の出番だ。
『カチリノ』と念じる。
「喰わないから安心したまえ」
文字が空中に浮かぶ。
「ほんと」
「うん、うん」
俺はぶんぶんと頭を振る。
風が起き少女の藍色でぼさぼさな髪の毛がなびく。
「何。したい」
「友達になりたいんだよ」
「友達。初めて」
少女は微笑んだ。
本当に嬉しそうだ。
「自己紹介するぞ。俺はウィザードだ。見ての通りドラゴンだ」
「ミニア。奴隷」
「奴隷か。初めて見るな。魔法で縛られているのか」
「そう」
隷属魔法か。
どんなのか是非知りたいな。
「縛られるとどうなるんだ」
「逃げられない」
「じゃ、この場から移動できないのか」
「出来る。死んだから」
主人が死んだから契約は解除されたって事か。
それとも、所有権のない奴隷って事か。
「今はどういう身分なんだ」
「元奴隷」
「それは良かったな。帰る所はあるのか」
「ない。野垂れ死に」
「じゃあ、俺と一緒にくるか」
「うん、行く」
「背中に乗れよ」
少女は俺の体によじ登り、羽の付け根の所に収まった。
「飛ぶぞ。しっかりつかまってろ」
「うん」
俺は一飛びミニアを巣穴に連れて行った。
巣穴の上には岩が載っている。
「ちょっと降りてくれ」
ミニアが降りたのを見て岩を押しのける。
岩は轟音を立てて転がる。
その下の入り口を白日の下に照らした。
ミニアは興味深そうに穴を覗き込んでいる。
あまり乗り出すと落ちるぞ。
おれは尻尾でミニアをやさしく巻き取り穴から引き離した。
「必要な物を取ってくる」
そう言って俺は巣穴を下りて宝物庫に向かった。
あれはどこに仕舞ったかな。
ドラゴンの記憶する能力は凄いので必要な物は瞬く間に集まった。
それを四苦八苦しながら鞄に詰め口に咥えた。
入り口に戻るとミニアは青い実を食べていた。
「美味いのか」
好奇心がもたげ俺は尋ねた。
「すっぱい。しぶい。苦い」
可哀相に腹が減っているのか。
「美味い肉をご馳走してやろう」
「楽しみ」
俺は入り口を閉め直し、ミニアを背中に乗せて走り出した。
俺は猪の臭いを捉え追跡を開始し始める。
すぐに追いつき一噛み、頭を飲み込んだ。
ミニアを降ろし猪の血抜きをしてブレスでこんがりと焼く。
鞄に入っていたナイフを使いミニアは猛然と食事し始めた。
美味いか、聞くまでもないな。
肉汁を服に垂らしまくり肉をほお張る姿はなんとなく微笑ましい。
猪の足を一本平らげミニアは「べたべたする。気持ち悪い。水」と言った。
俺は肉の残りを丸呑みしてから、ミニアを泉に案内した。
泉に着くなりミニアはすっぽんぽんに。
こら、男が見ているんだぞ。
そういえば人間の裸みてもなんとも思わないや。
俺はドラゴンだものな。
じろじろ見るのも失礼なので俺は後ろを向いてしばらく待った。
つんつんと背中を突かれ振り返る。
そこにはぶかぶかの男物の服を着た薄幸の美少女が居た。
やっはー、目的達成。
薄幸の美少女ゲットだぜ。
さてと、次の目的は街に行くだな。
露店で買い食いしたり、珍しい道具なんかも見たい。
それと新しい呪文を獲得したい。
そこは譲れない。
そして、ミニアに仲立ちしてもらい人間と仲良くなるんだ。
友好的に接触を持つには狩られそうになっている人間を助けて仲良くなる。
これしかないだろう。
でも、武器を持っている人間は喧嘩っ早そうだからパス。
魔法使いは良い奴も居るのだろうけど、なんとなくエリート臭が漂うんだよな。
今まで見た魔法使いは偉そうな奴が多かった。
なのでパス。
理想は病気のお母さんのために薬草を摘みに森にくる少女だ。
その少女が襲われたところを颯爽と助ける俺。
これで行こう。
俺は幸薄そうな少女を探して森の上を飛び回る。
うん、居ない。
分かっていたさ。
そんな奴は居ない。
こうなったら盗賊に襲われているお姫様だ。
森から出るのは初めてだが、街道を探すぞ。
森の外へと飛び、遂に街道を見つけた。
街道の先には柵に囲まれた村が見える。
ビバ文明の香り。
街道を辿って飛ぶ。
途中盗賊が馬車を襲っている現場に出くわした。
幸薄そうな少女、またはお姫様は居ない。
馬車の中に居るのかも。
上空から文字通り高みの見物をする。
ドラゴンは猛禽類並に目が良い。
豆粒大の人間の指までくっきりだ。
戦いは盗賊の負けのようだ。
次々に盗賊が護衛に討ち取られる。
終盤、馬車の扉が開く。
お姫様か、わくわく。
出てきたのはでっぷり太った男だった。
娘は綺麗かもトンビが鷹ということわざもあるし。
おっ、娘が出てきた。
随分とふくよかでいらっしゃる。
まあ、当たり前だな。
盗賊の頭が捕まり護衛に組み伏せられる。
ふくよかな娘が親指を下にして処刑の合図をした。
盗賊の頭が一刀のもとに首を刎ねられる。
その時、街道の脇に生えている木の陰に汚いガキが一人いるのを発見した。
年の頃は八歳というところだろう。
そのガキはこっそり逃げようとしてバナナに似た実に足を取られ半回転して頭からダイブ。
おー、バナナに滑って転ぶところを目撃するなんて前世でもなかった。
珍しい物を見せてもらった。
人が居なくなってから現場に降り立つ。
俺の目はあのガキの胸が微かに上下しているのを捉えた。
生きているのかな。
しょうがない、助ける事が出来るなら助けてやろう。
そばに行くと暢気に寝ているガキの頭に大きなたんこぶが。
そして、くーくーとかわいい寝息が。
脳挫傷なんかしていたら医者でもない俺は何にも出来ないぞ。
寝ているだけと仮定して起こすか。
「お腹一杯」
寝言を言えるのなら大丈夫かもな。
俺は舌でガキの垢だらけの顔を舐め取った。
むっ、可愛い顔をしている。
もしかして、もしかしなくても女の子か。
さらに顔を舐める。
「うっ、生臭い」
どうやら起きたようだ。
少女は起きるなりホラー映画のように背中を下にして四足で後ずさる。
「私、美味しくない」
やっと会話魔法の出番だ。
『カチリノ』と念じる。
「喰わないから安心したまえ」
文字が空中に浮かぶ。
「ほんと」
「うん、うん」
俺はぶんぶんと頭を振る。
風が起き少女の藍色でぼさぼさな髪の毛がなびく。
「何。したい」
「友達になりたいんだよ」
「友達。初めて」
少女は微笑んだ。
本当に嬉しそうだ。
「自己紹介するぞ。俺はウィザードだ。見ての通りドラゴンだ」
「ミニア。奴隷」
「奴隷か。初めて見るな。魔法で縛られているのか」
「そう」
隷属魔法か。
どんなのか是非知りたいな。
「縛られるとどうなるんだ」
「逃げられない」
「じゃ、この場から移動できないのか」
「出来る。死んだから」
主人が死んだから契約は解除されたって事か。
それとも、所有権のない奴隷って事か。
「今はどういう身分なんだ」
「元奴隷」
「それは良かったな。帰る所はあるのか」
「ない。野垂れ死に」
「じゃあ、俺と一緒にくるか」
「うん、行く」
「背中に乗れよ」
少女は俺の体によじ登り、羽の付け根の所に収まった。
「飛ぶぞ。しっかりつかまってろ」
「うん」
俺は一飛びミニアを巣穴に連れて行った。
巣穴の上には岩が載っている。
「ちょっと降りてくれ」
ミニアが降りたのを見て岩を押しのける。
岩は轟音を立てて転がる。
その下の入り口を白日の下に照らした。
ミニアは興味深そうに穴を覗き込んでいる。
あまり乗り出すと落ちるぞ。
おれは尻尾でミニアをやさしく巻き取り穴から引き離した。
「必要な物を取ってくる」
そう言って俺は巣穴を下りて宝物庫に向かった。
あれはどこに仕舞ったかな。
ドラゴンの記憶する能力は凄いので必要な物は瞬く間に集まった。
それを四苦八苦しながら鞄に詰め口に咥えた。
入り口に戻るとミニアは青い実を食べていた。
「美味いのか」
好奇心がもたげ俺は尋ねた。
「すっぱい。しぶい。苦い」
可哀相に腹が減っているのか。
「美味い肉をご馳走してやろう」
「楽しみ」
俺は入り口を閉め直し、ミニアを背中に乗せて走り出した。
俺は猪の臭いを捉え追跡を開始し始める。
すぐに追いつき一噛み、頭を飲み込んだ。
ミニアを降ろし猪の血抜きをしてブレスでこんがりと焼く。
鞄に入っていたナイフを使いミニアは猛然と食事し始めた。
美味いか、聞くまでもないな。
肉汁を服に垂らしまくり肉をほお張る姿はなんとなく微笑ましい。
猪の足を一本平らげミニアは「べたべたする。気持ち悪い。水」と言った。
俺は肉の残りを丸呑みしてから、ミニアを泉に案内した。
泉に着くなりミニアはすっぽんぽんに。
こら、男が見ているんだぞ。
そういえば人間の裸みてもなんとも思わないや。
俺はドラゴンだものな。
じろじろ見るのも失礼なので俺は後ろを向いてしばらく待った。
つんつんと背中を突かれ振り返る。
そこにはぶかぶかの男物の服を着た薄幸の美少女が居た。
やっはー、目的達成。
薄幸の美少女ゲットだぜ。
さてと、次の目的は街に行くだな。
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