転生ドラゴンの魔法使い~魔法はガチでプログラムだった~

喰寝丸太

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第2章 従魔のドラゴン

第12話 SIDE:ミニア ギルド登録

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 ギルドに登録するために街に入った。
 昨日は照れ隠しに冒険者なんて言ったけど満ざらでもないのよね。
 未知の場所にたいする憧れみたいなものは凄くあるわ。
 奴隷は勝手に好きな場所に行けないから、そのせいかしら。

 あら、チンピラの風体をした三人組みに行く手を塞がれたわ。

「金目の物を出してもらおう」

 私は無言であそこを蹴り上げる。
 白眼を向いて崩れ落ちるチンピラ。
 呆気に取られている仲間の一人に地面の砂を掴み投げ目潰し。
 怯んだ所をお留守になった足を払い倒れたら追い討ちに喉を踏みつけた。
 気絶する間に残った一人を目で牽制。
 近くにあった空き瓶を素早く掴み地面で叩き割った。
 破片が散らばり踏み込むのを躊躇した残った男の足の甲を踏んづけてやった。
 馬鹿ね素焼きの瓶の欠片なんて靴を履いていれば問題ないのに。
 片足が使えなくなった男を転がしてやった。
 そして、袖を使い後ろから喉をしめ全て片付いたわ。

 おおとい来なっ。
 悪魔のミニア様ってのは伊達じゃあないのよ。
 脱走の時は三十人ぐらいやっつけたわ。
 三人ぽっちじゃ相手にならないわ。

 盗賊頭の奴隷をやっていた時は手下がやらせろってうるさくて。
 当然やっつけてやった。
 頭にはお前は商品だからそれで良いと言われたわ。
 大人になったら売り捌くつもりだったらしい。
 傷物になったら価値が下がると言って商人を襲う時は待機させられたわ。
 人を殺すのは嫌だから都合がよかったけど。

 盗賊相手に実戦を沢山積んだから今では素手ならチンピラには負けないわ。
 さてチンピラの身包み剥いだら、冒険者ギルドに登録よ。



 冒険者ギルドは魔法ギルドの向かいに建っていた。
 ウェスタンドアを押すと、値踏みする視線が幾つもこちらに向かう。
 こんな視線ではびびらないわよ。
 ちょっと恐いけど。

 受付のやさしそうなお姉さんに話し掛ける。

「新規登録」
「こちらの用紙にご記入下さい。文字は書けますか」
「書ける」

 文字は奴隷商の所で教育された。
 糞みたいな所だったけど、それだけは感謝している。
 そのおかげでウィザともお話が出来る。
 用紙を渡すと受付嬢が席を外す。
 そして、戻ってきて私に話し掛ける。

「ギルドマスターがお会いになりたいそうです」
「分かった」

 案内されギルドマスターの執務室に入る。

「呼び立てしてすまなかったのじゃ」

 ギルドマスターは頭を下げた。

「何」
「一応聞いて置いた方が良いかなと思ったのじゃ。登録の目的はなんじゃ」
「未知。知りたい。冒険者。最適」
「そうじゃな。そういう事なら仕方ない。ぐれぐれも問題は起こさないように頼むのじゃ」
「了解」

 受付に戻り登録が終わるとカードを手渡された。



「嬢ちゃん」

 カードを眺めていたら、男剣士に話し掛けられた。
 むっ、新人いびりって奴か。
 どんと来い。一対一なら負けないよ。

「こら、ニコ。もっとやさしく」

 別の男剣士が言った。

「俺達は『不壊の鎖』。最初に声を掛けたのがニコ。もう一人の剣士がランド。俺がリアム」

 魔法使いのリアムが言った。

「で、何」
「見たぜ。ドラゴンを手なずけているんだってな。ドラゴンと再戦したい。もちろん模擬戦だ」

「利点」
「俺のとっておきの魔法を見せてやる。どうだ見たいだろ」
「興味なし。でも、承諾」
「そうか、見たいか。俺って天才だからな。言っとくが惚れるなよ」
「再戦したいなんてリアムの気が知れないよ。僕なんてドラゴンに出会った時ちびっちゃった」

 ランドが言った。

「私も」
「そうか、嬢ちゃんもか。実は俺もだ。がははは」

 ニコが豪快に笑う。

「言っておくが、俺はちびってないからな」
「急ぐ」



 私達は訓練場に場を移した。

「行くぞ。
ヒラニシ・モチニミゆヒラニシよ・が・
ソクチス・ラスコニカガフワワワムレ・
モチキニソ・けモセレ・
モセほハニスイろコチリリろモチノイゆヌエよレ・
モチキニソろトカスチニキクカゆモセネラスコニカネトニツイラハゆラスコニカよよレ・
モチキニソろモラヒイゆモセネラスコニカネトニツイラハゆラスコニカよよレ・む」

 リアムが詠唱し、ファイヤーボールが的に吸い込まれる様に当たる。
 的は吹き飛び木屑を散らした。

「どうだ凄いだろ」
「ウィザ負けない」
「俺も勝てるとは思っていない。ただ軽い火傷の一つでも作れないかと思って」

 ウィザが負けるとは思えないけど。
 どうしましょ。
 そうよ。

「詠唱。書いて」
「魔法に興味があるのか。本当は金を取るところなんだが、模擬戦料だと思って書くぜ」

 やったわ。
 これでウィザもこの魔法を研究できるはず。
 魔法を知っていれば負けないわよね。

「魔法名。『モニミニチ』」
「俺は『リニチモ』だ」
「じゃ。後で。連絡」

 私はそう言って彼らと別れた。

 少し遅くなっちゃった。
 駆け足でウィザの所に戻る。

「魔法教室を開催するぞ。準備はいいか」

 ウィザは着く早々魔法の講義を始めようとした。
 強引なところも素敵。

「はぁはぁ。待つ」
「いや待たん。魔法第一」

 全く魔法に目がないのね。
 でも、魔法まっしぐらなところも一途で素敵。
 男は情熱を持たないとね。

「魔法馬鹿」

 私は照れ隠しのつもりで言った。
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