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第7章 国境のドラゴン
第40話 商人に再会
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俺の息子か娘かどちらか分からないが様子を見に行く事にした。
卵があった場所に行くと既に卵はない。
殻がないところから考えるにたぶん孵ったのだろう。
周辺を探す。
木の洞で寝ている息子を発見。
赤い色の60センチほどの幼竜だった。
「かわいい。まるで。ちっちゃい。ウィザ」
ミニアは俺を小さくしたような息子を見てご満悦だ。
俺には親子の情なんてものは浮かび上がってこない。
ドラゴンだものな。
息子は眠りから醒め大口を開いて俺を威嚇する。
ドラゴンの言葉で掛かって来いと言っていた。
敵だと思っているんだろうな。
ブレスを俺に向かって吐いてきた。
無事に順調に成長しているようで何よりだ。
ブレスは俺の足を暖めて終わった。
ブレスが効かないと考えたのか闘争本能の成せる技か。
尻尾で俺を叩きにきた。
おっと次は噛み付きにくるのだろうな。
話し合いはできなさそうだ。
退散するに限る。
翼を広げ飛び立った俺を見て勝利の雄叫びを上げる息子。
落ち着いて会話できるようになったら名前をつけてやろう。
それまで名前はお預けだ。
先日、俺の体には取っ手付きの鞍が付いた。
ミニアが落ちない様にするためだ。
今日の森での活動はその試運転も兼ねている。
急降下などをやってみたが問題なくミニアはしがみついていた。
これから俺は本格的に街で暮らすとしよう。
餌は普通の猪や鹿しか出てこない近隣の森で獲る事に決めた。
ミニアに伝言魔法が入った。
護衛依頼を受けた商人さんが会いたいのだそうだ。
待ち合わせの場所に行く。
そこは大通りに繋がっている広場に隣接されたオープンカフェだった。
俺が居る事も考慮されたチョイスだろう。
「これは、これは、ミニア様。調子はどうですか」
「悪くない」
「実はですね。実行できない魔法を幾つか手に入れまして。どうかなと思ったしだいです」
「ちょうど良い。魔道具。試作品」
ミニアから灯り、物品鑑定、文字表示の魔道具を受け取る商人。
「ふむ、ふむ、この大きさはFランク魔石ですな。材料費が安いのならば数が揃わないと」
「大丈夫」
俺はアイテムボックスを開いて魔道具が入った麻袋を口に咥えた。
どさりと重たい音を立てて麻袋がカフェの床に置かれる。
「これは、素晴らしい。何個ですかな」
「六千」
「どうでしょう。私に任せて頂けるのなら、材料費の二倍で引き取ります」
「では。それで」
「値段交渉なしとは太っ腹ですな」
自分が太っ腹の癖して何を言う。
ミニアのはプニプニ腹だ。
「魔法。早く。寄越す」
俺が焦れているのをミニアは察知したのだろう。
商人を急かした。
「すみません。こちらです」
商人は紙の束を懐から出してきた。
嬉しそうにミニアは受け取り、俺のアイテムボックスに放り込んだ。
ミニアは商人に材料費を告げる。
手形を書いて貰い無造作に受け取った。
そして薄い胸の谷間にねじ込んだ。
おいおい、現代なら千二百万円だぞ。
落としたらどうするんだ。
魔道具の材料に使った魔石はベヒーモスの代金と相殺だから、一銭もかかってないけどな。
ミニアは俺の鞍に乗り込み取っ手を握った。
「じゃ」
ミニアは片手を上げる。
俺は背中を見ていた首を戻し、羽ばたきを始めた。
そして、俺達は商人と別れ家に。
お待ちかねの解析タイムだ。
家の前に置いてあるテーブルにミニアが呪文を広げる。
色々あるな。
ウオール系各種の中身があるが、殆んど知っていた内容だ。
ボール系の中身もある。
嬉しかったのは筋力アップの中身があった事だ。
イメージはこんな感じになる。
void muscle_up(TEL *tpi,TEL *tpo)
{
int i; /*カウンター*/
char s[256]; /*読み込み用の領域*/
char power[10000]; /*パワーアップの領域*/
while(tgets(s,256,tpi)!= NULL){ /*体を読み込み*/
tputs(s,tpo); /*体をそのまま出力*/
}
for(i=0;i<sizeof(power);i++){ /*パワーアップの大きさだけ繰り返す*/
power[i]=MUSCLE; /*領域を筋力に変える*/
}
twrite(power,1,sizeof(power),tpo); /*パワー追加*/
}
肝は最後のパワーを追加している部分だ。
強引に身体に筋力を追加している。
これなら体に変調をきたしても仕方ないな。
このパワーの追加を複数回繰り返すと筋肉痛に襲われるのだろう。
例えばここを。
for(i=0;i<10;i++){ /*パワーアップを十回繰り返す*/
twrite(power,1,sizeof(power),tpo); /*パワー追加*/
}
とこんな感じにすると、魔力の消費は領域確保の一回だけだから魔力100だけだが。
筋肉痛が酷い事になる。
筋肉痛で動きに支障がでるのは本末転倒だ。
十一倍にしたいのなら。
領域の確保を。
char power[10000*10]; /*パワーアップの領域*/
として、十一倍にすべきだろう。
もちろん魔力は十倍の1000が必要になる。
一番賢いのは領域の確保を次の様にして。
char power[10000*2]; /*パワーアップの領域*/
パワーアップの所を。
for(i=0;i<5;i++){ /*二倍パワーアップを五回繰り返す*/
twrite(power,1,sizeof(power),tpo); /*パワー追加*/
}
とこんな感じにするべきなのだろう。
これなら魔力200で筋力十一倍だ。
俺がミニアに掛けるのなら魔力量は気にしなくていいが、ミニアが使う時もある。
ミニアの魔力量に見合った魔法を開発してミニアに教えておいた。
他にも治癒らしき物や時計らしき物など色々と実行できない魔法がある。
後でゆっくり見よう。
呪文の紙に混じって各地の情報が紛れ込んでいた。
渡すのを商人が間違えた。
いや、やり手の様に見えたな。
そんな迂闊なミスはしないだろう。
その中にブライシー騎士団の情報があった。
騎士団の足取りを追えっていう天の采配なのだろうか。
卵があった場所に行くと既に卵はない。
殻がないところから考えるにたぶん孵ったのだろう。
周辺を探す。
木の洞で寝ている息子を発見。
赤い色の60センチほどの幼竜だった。
「かわいい。まるで。ちっちゃい。ウィザ」
ミニアは俺を小さくしたような息子を見てご満悦だ。
俺には親子の情なんてものは浮かび上がってこない。
ドラゴンだものな。
息子は眠りから醒め大口を開いて俺を威嚇する。
ドラゴンの言葉で掛かって来いと言っていた。
敵だと思っているんだろうな。
ブレスを俺に向かって吐いてきた。
無事に順調に成長しているようで何よりだ。
ブレスは俺の足を暖めて終わった。
ブレスが効かないと考えたのか闘争本能の成せる技か。
尻尾で俺を叩きにきた。
おっと次は噛み付きにくるのだろうな。
話し合いはできなさそうだ。
退散するに限る。
翼を広げ飛び立った俺を見て勝利の雄叫びを上げる息子。
落ち着いて会話できるようになったら名前をつけてやろう。
それまで名前はお預けだ。
先日、俺の体には取っ手付きの鞍が付いた。
ミニアが落ちない様にするためだ。
今日の森での活動はその試運転も兼ねている。
急降下などをやってみたが問題なくミニアはしがみついていた。
これから俺は本格的に街で暮らすとしよう。
餌は普通の猪や鹿しか出てこない近隣の森で獲る事に決めた。
ミニアに伝言魔法が入った。
護衛依頼を受けた商人さんが会いたいのだそうだ。
待ち合わせの場所に行く。
そこは大通りに繋がっている広場に隣接されたオープンカフェだった。
俺が居る事も考慮されたチョイスだろう。
「これは、これは、ミニア様。調子はどうですか」
「悪くない」
「実はですね。実行できない魔法を幾つか手に入れまして。どうかなと思ったしだいです」
「ちょうど良い。魔道具。試作品」
ミニアから灯り、物品鑑定、文字表示の魔道具を受け取る商人。
「ふむ、ふむ、この大きさはFランク魔石ですな。材料費が安いのならば数が揃わないと」
「大丈夫」
俺はアイテムボックスを開いて魔道具が入った麻袋を口に咥えた。
どさりと重たい音を立てて麻袋がカフェの床に置かれる。
「これは、素晴らしい。何個ですかな」
「六千」
「どうでしょう。私に任せて頂けるのなら、材料費の二倍で引き取ります」
「では。それで」
「値段交渉なしとは太っ腹ですな」
自分が太っ腹の癖して何を言う。
ミニアのはプニプニ腹だ。
「魔法。早く。寄越す」
俺が焦れているのをミニアは察知したのだろう。
商人を急かした。
「すみません。こちらです」
商人は紙の束を懐から出してきた。
嬉しそうにミニアは受け取り、俺のアイテムボックスに放り込んだ。
ミニアは商人に材料費を告げる。
手形を書いて貰い無造作に受け取った。
そして薄い胸の谷間にねじ込んだ。
おいおい、現代なら千二百万円だぞ。
落としたらどうするんだ。
魔道具の材料に使った魔石はベヒーモスの代金と相殺だから、一銭もかかってないけどな。
ミニアは俺の鞍に乗り込み取っ手を握った。
「じゃ」
ミニアは片手を上げる。
俺は背中を見ていた首を戻し、羽ばたきを始めた。
そして、俺達は商人と別れ家に。
お待ちかねの解析タイムだ。
家の前に置いてあるテーブルにミニアが呪文を広げる。
色々あるな。
ウオール系各種の中身があるが、殆んど知っていた内容だ。
ボール系の中身もある。
嬉しかったのは筋力アップの中身があった事だ。
イメージはこんな感じになる。
void muscle_up(TEL *tpi,TEL *tpo)
{
int i; /*カウンター*/
char s[256]; /*読み込み用の領域*/
char power[10000]; /*パワーアップの領域*/
while(tgets(s,256,tpi)!= NULL){ /*体を読み込み*/
tputs(s,tpo); /*体をそのまま出力*/
}
for(i=0;i<sizeof(power);i++){ /*パワーアップの大きさだけ繰り返す*/
power[i]=MUSCLE; /*領域を筋力に変える*/
}
twrite(power,1,sizeof(power),tpo); /*パワー追加*/
}
肝は最後のパワーを追加している部分だ。
強引に身体に筋力を追加している。
これなら体に変調をきたしても仕方ないな。
このパワーの追加を複数回繰り返すと筋肉痛に襲われるのだろう。
例えばここを。
for(i=0;i<10;i++){ /*パワーアップを十回繰り返す*/
twrite(power,1,sizeof(power),tpo); /*パワー追加*/
}
とこんな感じにすると、魔力の消費は領域確保の一回だけだから魔力100だけだが。
筋肉痛が酷い事になる。
筋肉痛で動きに支障がでるのは本末転倒だ。
十一倍にしたいのなら。
領域の確保を。
char power[10000*10]; /*パワーアップの領域*/
として、十一倍にすべきだろう。
もちろん魔力は十倍の1000が必要になる。
一番賢いのは領域の確保を次の様にして。
char power[10000*2]; /*パワーアップの領域*/
パワーアップの所を。
for(i=0;i<5;i++){ /*二倍パワーアップを五回繰り返す*/
twrite(power,1,sizeof(power),tpo); /*パワー追加*/
}
とこんな感じにするべきなのだろう。
これなら魔力200で筋力十一倍だ。
俺がミニアに掛けるのなら魔力量は気にしなくていいが、ミニアが使う時もある。
ミニアの魔力量に見合った魔法を開発してミニアに教えておいた。
他にも治癒らしき物や時計らしき物など色々と実行できない魔法がある。
後でゆっくり見よう。
呪文の紙に混じって各地の情報が紛れ込んでいた。
渡すのを商人が間違えた。
いや、やり手の様に見えたな。
そんな迂闊なミスはしないだろう。
その中にブライシー騎士団の情報があった。
騎士団の足取りを追えっていう天の采配なのだろうか。
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