39 / 164
第6章 湿原のドラゴン
第39話 SIDE:雌ドラゴン 依頼を受ける
しおりを挟む
忌々しい、忌々しいったらない。
また湿原を埋め立ててる。
報復に近くの街を水で押し流しましょうか。
いえ、不味いわ。
狩られる立場になってしまう。
この地域に居たドラゴンが昔は100以上居たのに今では20余り。
いくら私でもそれぐらいの計算は出来る。
人間に狩られたのねきっと。
魔法文明が滅びてからはドラゴンの減少は止まったけれど、油断は出来ないわ。
むっ、ドラゴンの臭いが水に漂っている。
この臭いはウィザードね。
何しに来たのかしら。
卵が食われちゃったのかしら。
でも産めばもう他のドラゴンよ。
関係ないわ。
それがドラゴンというものよ。
この私を無視して縄張りで狩りをしている。
喧嘩を売るなら買おうじゃないの。
でもあの大きさは脅威だわ。
普通ドラゴンは雌の方が大きい。
全くあんなに大きいなんてめんどくさいったらないわ。
挨拶をすると喧嘩腰ではないわね。
ちょっと拍子抜け。
そうだ私の縄張りで狩りをした罰に人間を追い払ってもらいましょうか。
コレクションを見せたくはなかったのだけど、見せて彼をめろめろにしたわ。
これで大丈夫のはず。
窮状を訴えれば、ドラゴンなら人間に突撃していくはずよ。
あれっ、突撃しない。
少し考えた後に浮島を陸地に集めるなんて言い出したわ。
えっ、そうくるの。
変わっているドラゴンだという事をすっかり忘れていたわ。
私の縄張りで餌を食べずにせっせと私の所に運んでくる。
これはなんなの。
ドラゴンの矜持とかそういう物はどこに行った訳よ。
良いわ。
そこまで下手に出るのなら従ってやりましょう。
驚いた事に人間と約束を取り付けて来たわ。
もう埋め立てはしないのだとか。
それに、指定された魔獣を食べて魔石をあげれば、貝殻と交換するって言うじゃない。
ほんとかしら。
ドラゴンもだけど人間はもっと信用できないわ。
陸地に設置された木箱に入った依頼書を読む。
人間は私が依頼書を読むと驚いていたわ。
失礼ね。
いっぱしのドラゴンなら読み書きぐらいできるわよ。
「あー、そこのドラゴン。俺を乗せていけ」
「ガォッ(なんでよ)」
「了解したのか」
「ギャオ(ちょっと、勝手に乗らないで)」
まあ良いわ。
水は私のフィールド。
何か仕出かしたら、水の中に落としてやりましょう。
私は依頼にあった地図の場所に行って魔獣を探した。
「あいつだ。あの片目が潰れているカニの化け物だ」
あれが化け物。
たかが私の半分の大きさじゃない。
ウィザードに教わったばかりの魔法、エアカッターを放つ。
風の刃はカニを切り裂いた。
流石、私。
一撃ね。
それにしても魔法って便利。
特にアイテムボックス。
今までは貝殻をカルシウムイーターに何度も食べられたわ。
カルシウムイーターは貝の魔獣なんだけど。
なぜか貝殻が大好物で貝殻をどこに隠していても見つけ出すのよ。
しょうがないのでカルシウムイーターが上れない樹に貝殻を保管していたのたけど。
風が吹くと落ちるのよね。
なんにせよアイテムボックスは良い魔法よ。
そうよ、ウィザードをもっといい気にさせてもっと沢山教わりましょ。
「妙なブレスを吐いたな。お前はウィンドドラゴンの亜種か」
失礼ね。
どこからどうみても美しいウォータードラゴンでしょ。
「ドラゴン、魔石がほしい。殻を砕いてくれ」
ドラゴン、ドラゴンって。
私にはウィッチという名前があるのよ。
カニを陸地まで引き上げ、砂地に私の名前を書いた。
「ドラゴンが人間と取引するなんて信じられなかったが、お前は過去に人間に飼われていたのだな。名前を書くことまで仕込まれてるとは」
何よ。
私は生粋のドラゴンよ。
人間に飼われていた事などないわ。
私は雄叫びを上げる。
「お前なんて言うから怒ったのだな。ウィッチ、これからもよろしく。俺はマドリックだ」
もう良いわよ。
殻を砕けばいいのね。
私は胃酸のブレスを吐いた。
カニの殻はボロボロになった。
さあ、柔らかくしたわよ。
さっさと魔石を採りなさい。
マドリックは棍棒で殻を砕き魔石を採った。
もう良いわね。
私はカニをバリバリと噛み砕いて飲み込んだ。
マドリックは背負い鞄から金属の光沢のある貝殻を出して私に投げる。
「そら報酬だ」
私は口で受け止め、魔法で収納した。
「俺は目がおかしくなったらしい。ドラゴンがアイテムボックスを使ってやがる。ごめん、ウィッチだったよな」
魔法ぐらいドラゴンにかかれば楽勝よ。
人間とはちがうのよ。人間とは。
「無詠唱って事はないな。だとすると古代王国の魔道具を隠し持っているな。悪い事は言わない。そいつは人間に見せるな」
なんか勘違いしているけど、忠告には従うわ。
そうでなくても財宝を狙う人間はしつこいから。
それと、貝殻がもらえるならこれからも依頼は受けましょ。
また湿原を埋め立ててる。
報復に近くの街を水で押し流しましょうか。
いえ、不味いわ。
狩られる立場になってしまう。
この地域に居たドラゴンが昔は100以上居たのに今では20余り。
いくら私でもそれぐらいの計算は出来る。
人間に狩られたのねきっと。
魔法文明が滅びてからはドラゴンの減少は止まったけれど、油断は出来ないわ。
むっ、ドラゴンの臭いが水に漂っている。
この臭いはウィザードね。
何しに来たのかしら。
卵が食われちゃったのかしら。
でも産めばもう他のドラゴンよ。
関係ないわ。
それがドラゴンというものよ。
この私を無視して縄張りで狩りをしている。
喧嘩を売るなら買おうじゃないの。
でもあの大きさは脅威だわ。
普通ドラゴンは雌の方が大きい。
全くあんなに大きいなんてめんどくさいったらないわ。
挨拶をすると喧嘩腰ではないわね。
ちょっと拍子抜け。
そうだ私の縄張りで狩りをした罰に人間を追い払ってもらいましょうか。
コレクションを見せたくはなかったのだけど、見せて彼をめろめろにしたわ。
これで大丈夫のはず。
窮状を訴えれば、ドラゴンなら人間に突撃していくはずよ。
あれっ、突撃しない。
少し考えた後に浮島を陸地に集めるなんて言い出したわ。
えっ、そうくるの。
変わっているドラゴンだという事をすっかり忘れていたわ。
私の縄張りで餌を食べずにせっせと私の所に運んでくる。
これはなんなの。
ドラゴンの矜持とかそういう物はどこに行った訳よ。
良いわ。
そこまで下手に出るのなら従ってやりましょう。
驚いた事に人間と約束を取り付けて来たわ。
もう埋め立てはしないのだとか。
それに、指定された魔獣を食べて魔石をあげれば、貝殻と交換するって言うじゃない。
ほんとかしら。
ドラゴンもだけど人間はもっと信用できないわ。
陸地に設置された木箱に入った依頼書を読む。
人間は私が依頼書を読むと驚いていたわ。
失礼ね。
いっぱしのドラゴンなら読み書きぐらいできるわよ。
「あー、そこのドラゴン。俺を乗せていけ」
「ガォッ(なんでよ)」
「了解したのか」
「ギャオ(ちょっと、勝手に乗らないで)」
まあ良いわ。
水は私のフィールド。
何か仕出かしたら、水の中に落としてやりましょう。
私は依頼にあった地図の場所に行って魔獣を探した。
「あいつだ。あの片目が潰れているカニの化け物だ」
あれが化け物。
たかが私の半分の大きさじゃない。
ウィザードに教わったばかりの魔法、エアカッターを放つ。
風の刃はカニを切り裂いた。
流石、私。
一撃ね。
それにしても魔法って便利。
特にアイテムボックス。
今までは貝殻をカルシウムイーターに何度も食べられたわ。
カルシウムイーターは貝の魔獣なんだけど。
なぜか貝殻が大好物で貝殻をどこに隠していても見つけ出すのよ。
しょうがないのでカルシウムイーターが上れない樹に貝殻を保管していたのたけど。
風が吹くと落ちるのよね。
なんにせよアイテムボックスは良い魔法よ。
そうよ、ウィザードをもっといい気にさせてもっと沢山教わりましょ。
「妙なブレスを吐いたな。お前はウィンドドラゴンの亜種か」
失礼ね。
どこからどうみても美しいウォータードラゴンでしょ。
「ドラゴン、魔石がほしい。殻を砕いてくれ」
ドラゴン、ドラゴンって。
私にはウィッチという名前があるのよ。
カニを陸地まで引き上げ、砂地に私の名前を書いた。
「ドラゴンが人間と取引するなんて信じられなかったが、お前は過去に人間に飼われていたのだな。名前を書くことまで仕込まれてるとは」
何よ。
私は生粋のドラゴンよ。
人間に飼われていた事などないわ。
私は雄叫びを上げる。
「お前なんて言うから怒ったのだな。ウィッチ、これからもよろしく。俺はマドリックだ」
もう良いわよ。
殻を砕けばいいのね。
私は胃酸のブレスを吐いた。
カニの殻はボロボロになった。
さあ、柔らかくしたわよ。
さっさと魔石を採りなさい。
マドリックは棍棒で殻を砕き魔石を採った。
もう良いわね。
私はカニをバリバリと噛み砕いて飲み込んだ。
マドリックは背負い鞄から金属の光沢のある貝殻を出して私に投げる。
「そら報酬だ」
私は口で受け止め、魔法で収納した。
「俺は目がおかしくなったらしい。ドラゴンがアイテムボックスを使ってやがる。ごめん、ウィッチだったよな」
魔法ぐらいドラゴンにかかれば楽勝よ。
人間とはちがうのよ。人間とは。
「無詠唱って事はないな。だとすると古代王国の魔道具を隠し持っているな。悪い事は言わない。そいつは人間に見せるな」
なんか勘違いしているけど、忠告には従うわ。
そうでなくても財宝を狙う人間はしつこいから。
それと、貝殻がもらえるならこれからも依頼は受けましょ。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
神々に見捨てられし者、自力で最強へ
九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。
「天職なし。最高じゃないか」
しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。
天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。
26番目の王子に転生しました。今生こそは健康に大地を駆け回れる身体に成りたいです。
克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー。男はずっと我慢の人生を歩んできた。先天的なファロー四徴症という心疾患によって、物心つく前に大手術をしなければいけなかった。手術は成功したものの、術後の遺残症や続発症により厳しい運動制限や生活習慣制限を課せられる人生だった。激しい運動どころか、体育の授業すら見学するしかなかった。大好きな犬や猫を飼いたくても、「人獣共通感染症」や怪我が怖くてペットが飼えなかった。その分勉強に打ち込み、色々な資格を散り、知識も蓄えることはできた。それでも、自分が本当に欲しいものは全て諦めなければいいけない人生だった。だが、気が付けば異世界に転生していた。代償のような異世界の人生を思いっきり楽しもうと考えながら7年の月日が過ぎて……
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
無限の転生~今世でついに人間卒業!? こんな人生こりごりだとは言ったけど、人間辞めたいとは言ってない~
ねむ鯛
ファンタジー
気づいたら人間を辞めていた。
繰り返す転生。訪れない平穏。終わりのない闘争。
そんな人生はこりごりだと言った少女は、なんか気づいたら鳥になっていた。
……鳥だから人生じゃない? 望み通り? 違う、そうじゃない。
「巨大な魔物がひしめくこんな厳しい大自然で、才能のない私が果たして生き残れるのでしょうか……?」
才がないと自認する少女は、事実としてこれまでの転生で幾度となく敗北を味わっていた。
しかし転生を重ねるたびに着実に強くなっていたようで……?
「まあ、私の能力を使えばなんとかなるでしょう。……あれ? 使えなくなってる……」
「転生なんてこりごりですが、……投げ出して、後悔だけはしたくないから……!!」
これはチート封印、慣れない鳥の姿、弟妹達のじゃれつき、大自然の脅威などなんやかんやに襲われて。
もう転生なんてしたくないと涙目になりつつ、修行し直したり、能力を取り戻したりしながら、今世は絶対幸せに過ごすために頑張って、世界最強への道を駆け上がっていく女の子のお話。
あと出会う人の脳を焼いたりもするよ。
※見切り発車、不定期更新です。ガールズラブは保険。
たくさん転生してきた女の子のお話です。人外転生、のち人化要素があります。
題名変えました。
(旧旧旧旧題:永劫無尽の魂源輪廻《ウロボロス》)
(旧旧旧題:無限の転生~人外少女は異世界の空を飛ぶ(略)~)
(旧旧題:無才少女~今世は人外です~(略))
(旧題【悲報】無限に転生してきた私、遂に人類をやめる【タスケテ】)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる