転生ドラゴンの魔法使い~魔法はガチでプログラムだった~

喰寝丸太

文字の大きさ
57 / 164
第9章 発掘のドラゴン

第57話 ゴーレムとの戦い

しおりを挟む
 筋力強化の魔道具を起動したミニアがゴーレムに突っ込んで行く。
 ゴーレムは巨体なのに素早い動きだ。
 ミニアの剣を楽々とかわした。

 ピッパはブレスを吐いたがゴーレムに弾き返される。
 ノーダメージのようだ。
 こらピッパ、ゴーレムに肉弾戦を挑むんじゃない。
 静止の伝言魔法を無視して突進したピッパはゴーレムのパンチを食らって壁に叩きつけられる。
 そこで俺の感覚共有は途絶えた。



 やばい、ピンチってやつじゃないのか。
 ミニアに遠距離攻撃に徹しろと伝言魔法した。
 そうすると返事が返って来たところから余裕はまだまだあるようだ。

 あなたの騎士が今、駆けつけますぞ。
 俺は亀裂を構成している岩盤に胃液のブレスを叩きつけた。
 前足を器用に使い岩盤を掘り進む。
 駄目だ。
 ドラゴンはあまり穴掘りには向いてない。
 こんな事をしている間にミニアが。ミニアが。

 こんな時こそ魔法だろう。
 いそいで構築に取り掛かる。
 この魔法の肝は『IMAGECOLUMN』だ。
 ストーンバレットを構築する呪文をもらったのを解析して円柱の魔法語が分かった。
 とにかく円柱の消去魔法だ。

char earth[1000000]; /*大地百万立方センチ*/
void main(void)
{
 MAGIC *mp; /*魔法定義*/
 mp=magic_make(earth,sizeof(earth),IMAGECOLUMN); /*大地の円柱を魔法として登録*/
 magic_delete(mp); /*大地を消去*/
}

 このイメージで魔法を作って実行した。
 成功したのか。
 ドラゴンの目が真っ直ぐ開いた十センチ大の穴から届く光を捉えた。
 距離にして約三十メートル。
 ゴーレムの金属の肌が見えたぞ。

 よし攻撃だ。

MAGIC *fire_column_make(long columnsize)
{
 char *column; /*火の玉のデータ*/
 MAGIC *mp; /*魔法定義*/
 long i; /*カウンター*/

 ball=(char*)malloc(columnsize); /*円柱の領域確保*/
 if(ball == NULL) { /*確保失敗 この場合は魔力切れ*/
  exit(EXIT_FAILURE); /*処理の終わり*/
 }
 mp=magic_make(ball,columnsize,IMAGECOLUMN); /*魔法を作る*/
 for(i=0;i<columnsize*100;i++){
  *(&column[i])=FIRE; /*領域を火属性にする*/
 }
 magic_trans(mp); /*現象に変換*/
 return(mp); /*魔法の情報を返す*/
}
void main(void)
{
 MAGIC *mp; /*魔法定義*/
 char orbit[4000]; /*軌道データ*/
 mp=fire_column_make(1000000); /*炎の円柱を生成*/
 magic_straight(mp,orbit,sizeof(orbit)); /*円柱をまっすぐの軌道で*/
 magic_move(mp,orbit,sizeof(orbit)); /*飛ばす*/
}

 このイメージの魔法を放った
 三十メートルもの細長い炎の円柱が穴に入って行く。
 たぶんミニアにはレーザーがゴーレムを貫いたように見えただろう。

 伝言魔法でミニアの安否を確かめる。
 良かった無事なようだ。
 後は帰りを待つだけだな。

 しばらくしてピッパをおんぶしたミニアが亀裂から現れた。

「おみやげ」

 ミニアは金属の板に書かれた魔法を幾つもアイテムボックスから取り出した。
 その内の一つを解析する。

char space1[40000]; /*空間の定義*/
char space2[40000]; /*空間の定義*/
void main(int argc,char *argv[])
{
 teleport(space1,sizeof(space1),space2,sizeof(space2)); /*テレポテーション*/
}

 これ転移魔法だ。
 魔力コストはどれぐらいなのだろう。
 さっそくピッパを使って実験する。
 静止を聞かなかった罰だ。

 魔法を使うとピッパはいきなり空中へ放り出されて、翼で羽ばたくも間に合わず荒地に落ちる。

「ボス、ひどい」
「すまん、すまん。目視だと何もない所の座標を指定するのは難しい」

 ピッパとドラゴンの言葉で会話した。



 実験の結果以下の事が分かる。
 2メートルの大きさの物が転移できるようだ。
 魔力コストは810だ。

 ミニアが魔力増強の魔道具を沢山使えば一回は行使できる。
 ミニアは2メートルも身長がないので1メートル半で呪文を作る。
 魔力コストは460だ。
 これでもミニアは行使できない。
 でもだいぶ減った。

 ミニアに切り札としてコンパイルしておくように伝えた。

「ミニアちゃん、どこ行ってたの。戦争が始まるのよ」

 帰ってきた豆腐ハウスの前でリタリーが俺達を見つけ大慌てで言った。

「くわしく」
「前から小競り合いはあったけど。前線の陣地を構築している部隊が襲われてなし崩し的に戦争に」

 どうしたもんかな。
 一回だけ戦争につき合うか。
 ミニアの母国の危機だからな。
 俺は参加の意向をミニアに伝えた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

26番目の王子に転生しました。今生こそは健康に大地を駆け回れる身体に成りたいです。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー。男はずっと我慢の人生を歩んできた。先天的なファロー四徴症という心疾患によって、物心つく前に大手術をしなければいけなかった。手術は成功したものの、術後の遺残症や続発症により厳しい運動制限や生活習慣制限を課せられる人生だった。激しい運動どころか、体育の授業すら見学するしかなかった。大好きな犬や猫を飼いたくても、「人獣共通感染症」や怪我が怖くてペットが飼えなかった。その分勉強に打ち込み、色々な資格を散り、知識も蓄えることはできた。それでも、自分が本当に欲しいものは全て諦めなければいいけない人生だった。だが、気が付けば異世界に転生していた。代償のような異世界の人生を思いっきり楽しもうと考えながら7年の月日が過ぎて……

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

無限の転生~今世でついに人間卒業!? こんな人生こりごりだとは言ったけど、人間辞めたいとは言ってない~

ねむ鯛
ファンタジー
気づいたら人間を辞めていた。 繰り返す転生。訪れない平穏。終わりのない闘争。 そんな人生はこりごりだと言った少女は、なんか気づいたら鳥になっていた。 ……鳥だから人生じゃない? 望み通り? 違う、そうじゃない。 「巨大な魔物がひしめくこんな厳しい大自然で、才能のない私が果たして生き残れるのでしょうか……?」 才がないと自認する少女は、事実としてこれまでの転生で幾度となく敗北を味わっていた。 しかし転生を重ねるたびに着実に強くなっていたようで……?   「まあ、私の能力を使えばなんとかなるでしょう。……あれ? 使えなくなってる……」 「転生なんてこりごりですが、……投げ出して、後悔だけはしたくないから……!!」 これはチート封印、慣れない鳥の姿、弟妹達のじゃれつき、大自然の脅威などなんやかんやに襲われて。 もう転生なんてしたくないと涙目になりつつ、修行し直したり、能力を取り戻したりしながら、今世は絶対幸せに過ごすために頑張って、世界最強への道を駆け上がっていく女の子のお話。 あと出会う人の脳を焼いたりもするよ。 ※見切り発車、不定期更新です。ガールズラブは保険。 たくさん転生してきた女の子のお話です。人外転生、のち人化要素があります。 題名変えました。  (旧旧旧旧題:永劫無尽の魂源輪廻《ウロボロス》)  (旧旧旧題:無限の転生~人外少女は異世界の空を飛ぶ(略)~) (旧旧題:無才少女~今世は人外です~(略)) (旧題【悲報】無限に転生してきた私、遂に人類をやめる【タスケテ】)

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

処理中です...