転生ドラゴンの魔法使い~魔法はガチでプログラムだった~

喰寝丸太

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第16章 ゴーレムのドラゴン

第94話 擬似生命

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「突然だがゴーレムを改造しようと思う」

 豆腐ハウスに遊びにきているミニアの前に文字を出した。

「おもしろそう」
「まずは魔道具を一つ作る」
「ふんふん」

 ミニアを助手に魔道具を作る。

char main(void)
{
 return('Y');
}

 このイメージで作った。

「これ何に使うの」
「起動してみると良いよ」
「はいとしか答えない」
「そうだな。それが良いんだ。お次は魔道具を俺の手の上に乗せてくれ」

 スライムを心臓部にするゴーレムでは操作にタイムラグが生じるし、細かい動きは出来ないしで使えない。
 ゴーレムを改造するにあたって肉体と魂この二つの要素を考えた。
 どちらも魔法で生成が可能だ。

char magic_stone[100]; /*魔石100立方センチ*/
void main(void)
{
 TEL *tp; /*体の定義*/
 int i; /*カウンター*/

 tp=topen("temp"); /*仮体を開く*/
 magic_stone[99]='\0'; /*終わりを入れる*/
 tputs(magic_stone,tp); /*仮体を作る*/
 tclose(tp); /*閉じる*/
 for(i=0;i<100;i++){
  magic_stone[i]=0; /*魔石消去*/
 }
 system("copy /-Y temp クラモナミソナリナトヌ.body"); /*体創造*/
 system("copy /-Y テニツチスシ.soul クラモナミソナリナトヌ.soul"); /*俺の魂を擬似生命の魂にコピー*/
}

 このイメージの魔法を実行した。
 問題は書き換えの時の返答だ。
 魔石は返事しない。
 だが、魔道具化した魔石は起動すればハイとしか答えない。

 なんか恐ろしい事が起こりそうだが、やってみる。
 おお、分身が一つ外にある感覚だ。
 分身が感じるのはたった一つの感覚だ。
 魔力の感覚だけだ。
 魔石には目もなければ耳もない。
 あるのは魔力だけだ。
 でも魔力があれば魔道具は起動できる。

「ミニア、ライトの魔道具をさっき作った魔道具にくっつけてくれ」
「了解ー」

 分身にライト魔道具をミニアがつける。
 灯る灯り。
 成功だ。
 これでタイムラグなしでゴーレムが動くぞ。
 目はどうするかな。
 ティが頭の部分に入れば問題ないか。

 つぎなる改造は大きい合成魔石を作って、それを魔道具化させる。
 呪文の入り口のところで分岐させれば、一つの魔石で何百という動作が可能になるだろう。

 簡単にイメージを書くと。

void main(int argc,char *argv[])
{
 switch(atoi(argv[1])){
  case 1:
   歩きの動作
  break;
  case 2:
   ターンの動作
  break;
   ︙

 というような感じだ。
 細かい指の制御とかは難しいな。
 この辺りは今後の課題だ。

 それとミニアに持たせた魔道具を分身が操作出来る。
 カメラ役はティにやってもらわないといけないけどな。

「ゴーレム設計の企画を伝言魔法で送るから、職人にまた依頼してくれよ」
「いっしょにお出かけできたら良いね」
「今のゴーレムでも一緒に歩けるだろう」
「それだけじゃなくて、喋ったりご飯を食べたりしたいな」
「そんな事が出来るようになったら良いな」

 食い物が食えて返答できる使い魔を増やそうかなと一瞬考えた。
 でもそれは使い魔がやっているんであって俺じゃない。
 分身ならまだしもそれは少し違うなと思いなおした。

 俺がミニアと一緒に行動できる。
 そんな夢のような話が現実になればいいけど。

 まずは出来る事からだ。
 合成魔石を使った多機能魔道具。
 ミニアに持たせるとして問題は大きさだな。

 良い事を考えた。
 魔力や筋肉の圧縮ができるなら、魔石の圧縮も可能だろう。
 爆発したりしないだろうな。
 やってみるか。

char magic_stone[100]; /*魔石100立方センチ*/
void main(void)
{
 MAGIC *mp; /*魔法定義*/
 for(i=0;i<10;i++){
  for(j=1;j<10;j++){
   magic_stone[i]=magic_stone[i]+magic_stone[i+j*10]; /*魔石を圧縮*/
   magic_stone[i+j*10]=0;
  }
 }
 mp=magic_make(magic_stone,sizeof(magic_stone)/10,IMAGEBALL); /*魔石を魔法登録*/
 magic_trans(mp); /*現象に変換*/
}

 これで魔石が十分の一の大きさになるはずだ。
 重さが十倍になるなんて落ちはないよな。

「ミニア、手に魔石を乗せてくれ」
「はいよ」

 魔石に魔法を掛けるとみるみる縮んでいく。

「ミニア、手に持って、重さが前と違うのか調べてくれ」
「うん、小さくなった分軽くなったよ」

 どうやら魔法の要素だけが縮んだようだ。
 なくなった体積はどこに行くのだろう。
 そういえば消した魔法もどこかに行かないと説明がつかない。
 でも、魔法だからな。
 作るのも消すのも自由自在って事だろう。

 ミニアに持たせる多機能魔道具はこれで作れる事になった。
 Sランク魔石もFランク並みに小さくできる。
 作るとして機能面で魔道具は分けるべきだよな。
 攻撃と防御と魔力アップと生活の四種類で良いか。
 機能は少しずつ増やしていこう。
 こういうのはバージョンアップしていくのがお約束だ。
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