149 / 164
第25章 鎮圧のドラゴン
第149話 魔法建築
しおりを挟む
ぶっ壊した王城をなんとかしてくれとアラスタに言われた。
まあ、王城が残骸だと締まらないからな。
さて、どうしよう。
石の板を作る魔法はこんなだ。
void main(void)
{
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
mp=stone_wall_make(1000); /*3メートルの石の板を作る*/
}
いや、これでも良いのだが、もう一工夫はどうだろうか。
void main(void)
{
int i;
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
for(i=0;i<6+i++){ /*石の板を六枚作る*/
mp=stone_wall_make(1000); /*3メートルの石の板を作る*/
}
}
これだと六枚の石の板を作っただけだ。
位置は思念で自由に出来るけど、欲しいのは石の箱の立方体。
つなぎ目を溶接した形で出したい。
こんなのでどうだ。
void main(void)
{
int i;
MAGIC *mp[6]; /*魔法定義*/
for(i=0;i<6+i++){ /*石の板を六枚作る*/
mp[i]=stone_wall_make(1000); /*3メートルの石の板を作る*/
}
for(i=1;i<6;i++){
magic_join(m[0],m[i]);
}
}
くっつける魔法語『モチキニソろマラニミ』は儀式魔法で使われる。
イメージでは『magic_join』と翻訳した。
これで箱が完成だ。
後はこれをいくつも作り積み重ねる。
そして出入口の穴を開ければ良い。
穴を開けるのは消去魔法が使えるから、問題ないだろう。
魔力量が問題だが、魔道具を作って俺が充填すれば良い。
まるでブロックを積み重ねる玩具みたいな城が出来上がった。
「二週間で城が出来上がるとは壮観だ」
ドラゴンの本体の所に来てアラスタがそう言った。
「魔法を使えばちょろいよ」
俺は魔法で言葉を発した。
「この石の箱を使えば住居問題が解決しないか」
「するな。瞬く間に家が建つ」
「石の箱を作る魔道具を作れよ」
「いっちょ、やりますか」
石の箱で見た目は豆腐ハウスが出来上がる。
住人はいろいろ工夫しているみたいだ。
屋根をつけたり、ベランダを作ったり、壁に色を塗ったり。
普通そうするよな。
「消去魔法の小指ほどの奴を作ってくれ」
アラスタが要望を上げてきた。
「細かい作業がしたいんだな。分かったよ」
城下町が瞬く間に出来上がる。
俺はしばらく魔力の充填係として王城の前に居座った。
住人はホムンの事を魔力のおじさんと呼び始めた。
俺の魔力では一日80個の石の箱が出せる。
大体3部屋の家が多いから、一日29の家屋が完成する計算だ。
俺は出来上がった街をゴーレムで歩いてみた。
「魔力のおじさん。魔力ちょうだい」
女の子が寄って来た。
「今は非番なんだ。ドラゴンのそばに居る時に来てくれ」
「ちぇ、けち」
「ところで石の家の住み心地はどうだ」
「ばあちゃんが、冷えるって」
そうなんだよな。
コンクリートの家に住んでいた奴が、夏は暑くて冬は冷えると言っていたな。
木の床を敷けば少しはましになるかも知れないな。
魔法で解決できるよな。
void main(void)
{
MAGIC *mp; /*魔法の定義*/
mp=obj_make(1000,IMAGEWALL,WOOD); /*木の板を生成*/
}
イメージは出来た。
こりゃ、しばらくは木材製造マシーンをやらないといけないな。
「他には何かあるか」
「湿気がこもるって」
そりゃ木の家とは違うよな。
もしかして石の箱でなくて木の箱を出せば問題なかったのか。
ドラゴンはジメジメしたところでも割と平気というか快適だから、気が回らなかった。
木の箱の魔法は簡単に出来る。
俺はしばらく木の箱製造マシーンになった。
住人は木の箱派と石の箱派で議論を戦わせているようだ。
木の家は火事になりやすいという主張だが、根拠はないだろう。
家具が木でできている時点で今更だ。
好きにしてくれと言いたい。
そして、俺は王城の脇にどでかい豆腐ハウスをこしらえた。
もちろん石のだ。
石派住人は活気づいたが、ミニアが王城の中に作った木の箱に住み始めると、また議論は活発化した。
個人的には鉄骨と木を組み合わせたのが、最強なんじゃないかと思う。
魔法を作ってと言われそうだ。
作れるか作れないかと言ったら作れるよ。
でも、建築はもういいかなと思った。
まあ、王城が残骸だと締まらないからな。
さて、どうしよう。
石の板を作る魔法はこんなだ。
void main(void)
{
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
mp=stone_wall_make(1000); /*3メートルの石の板を作る*/
}
いや、これでも良いのだが、もう一工夫はどうだろうか。
void main(void)
{
int i;
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
for(i=0;i<6+i++){ /*石の板を六枚作る*/
mp=stone_wall_make(1000); /*3メートルの石の板を作る*/
}
}
これだと六枚の石の板を作っただけだ。
位置は思念で自由に出来るけど、欲しいのは石の箱の立方体。
つなぎ目を溶接した形で出したい。
こんなのでどうだ。
void main(void)
{
int i;
MAGIC *mp[6]; /*魔法定義*/
for(i=0;i<6+i++){ /*石の板を六枚作る*/
mp[i]=stone_wall_make(1000); /*3メートルの石の板を作る*/
}
for(i=1;i<6;i++){
magic_join(m[0],m[i]);
}
}
くっつける魔法語『モチキニソろマラニミ』は儀式魔法で使われる。
イメージでは『magic_join』と翻訳した。
これで箱が完成だ。
後はこれをいくつも作り積み重ねる。
そして出入口の穴を開ければ良い。
穴を開けるのは消去魔法が使えるから、問題ないだろう。
魔力量が問題だが、魔道具を作って俺が充填すれば良い。
まるでブロックを積み重ねる玩具みたいな城が出来上がった。
「二週間で城が出来上がるとは壮観だ」
ドラゴンの本体の所に来てアラスタがそう言った。
「魔法を使えばちょろいよ」
俺は魔法で言葉を発した。
「この石の箱を使えば住居問題が解決しないか」
「するな。瞬く間に家が建つ」
「石の箱を作る魔道具を作れよ」
「いっちょ、やりますか」
石の箱で見た目は豆腐ハウスが出来上がる。
住人はいろいろ工夫しているみたいだ。
屋根をつけたり、ベランダを作ったり、壁に色を塗ったり。
普通そうするよな。
「消去魔法の小指ほどの奴を作ってくれ」
アラスタが要望を上げてきた。
「細かい作業がしたいんだな。分かったよ」
城下町が瞬く間に出来上がる。
俺はしばらく魔力の充填係として王城の前に居座った。
住人はホムンの事を魔力のおじさんと呼び始めた。
俺の魔力では一日80個の石の箱が出せる。
大体3部屋の家が多いから、一日29の家屋が完成する計算だ。
俺は出来上がった街をゴーレムで歩いてみた。
「魔力のおじさん。魔力ちょうだい」
女の子が寄って来た。
「今は非番なんだ。ドラゴンのそばに居る時に来てくれ」
「ちぇ、けち」
「ところで石の家の住み心地はどうだ」
「ばあちゃんが、冷えるって」
そうなんだよな。
コンクリートの家に住んでいた奴が、夏は暑くて冬は冷えると言っていたな。
木の床を敷けば少しはましになるかも知れないな。
魔法で解決できるよな。
void main(void)
{
MAGIC *mp; /*魔法の定義*/
mp=obj_make(1000,IMAGEWALL,WOOD); /*木の板を生成*/
}
イメージは出来た。
こりゃ、しばらくは木材製造マシーンをやらないといけないな。
「他には何かあるか」
「湿気がこもるって」
そりゃ木の家とは違うよな。
もしかして石の箱でなくて木の箱を出せば問題なかったのか。
ドラゴンはジメジメしたところでも割と平気というか快適だから、気が回らなかった。
木の箱の魔法は簡単に出来る。
俺はしばらく木の箱製造マシーンになった。
住人は木の箱派と石の箱派で議論を戦わせているようだ。
木の家は火事になりやすいという主張だが、根拠はないだろう。
家具が木でできている時点で今更だ。
好きにしてくれと言いたい。
そして、俺は王城の脇にどでかい豆腐ハウスをこしらえた。
もちろん石のだ。
石派住人は活気づいたが、ミニアが王城の中に作った木の箱に住み始めると、また議論は活発化した。
個人的には鉄骨と木を組み合わせたのが、最強なんじゃないかと思う。
魔法を作ってと言われそうだ。
作れるか作れないかと言ったら作れるよ。
でも、建築はもういいかなと思った。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。
もる
ファンタジー
剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる