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第26章 相談クラブのドラゴン
第150話 相談室、始める
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記憶にはあったが心の気がかりリストからは削除されたダタン地方の生徒。
『ヒ』が上手く発音できないので助けてやった事がある。
そのダタン地方の生徒が俺を訪ねて来た。
「私は感銘を受けました。工夫次第では魔法の可能性は無限だと。発音が上手く出来なくても呪文を工夫すれば大丈夫」
「それは分かったが、要点を言え」
「困っている人間は他にもいると思います。そこで相談室を作ってノウハウを蓄積したいと思ったのです。クラブの顧問をして下さい」
めんどくさいな。
だが、新しい発想が生まれるかも知れない。
「分かった。引き受ける」
「ありがとうございます」
そして、相談室クラブが発足。
俺は顧問になった。
普段は相談室クラブに出ないが、今日は呼ばれたので顔を出す事にした。
「厄介な相談者が来ているって」
「ええ、僕らの手には負えません。お願いします」
「どんな相談だ」
相談者の大人しそうな女の子から話を聞く。
「私、魔力量が絶望的に少ないんです。大抵の魔法が発動しないし。魔力コストの高い呪文だと命の危険があるそうで。恐ろしくて呪文を詠唱出来ません」
「なるほどな。魔力量は幾つだ」
「魔力量は24です」
「それは大変だな」
「頑張って魔獣を討伐すれば、魔力量は増えると聞きました。攻撃魔法が撃ちたいんです」
魔法イメージを作成する。
void main(void) /*基本の魔力コスト10*/
{
int i; /*カウンター*/
char o[100]; /*軌道データ。魔力コスト1*/
MAGIC *m; /*魔法定義*/
m=fire_ball_make(10); /*魔力10で火の玉を作る。魔力コスト10*/
for(i=0;i<200;i++){ /*二百回繰り返し。射程200メートル*/
magic_straight(m,o,sizeof(o)); /*真っ直ぐの軌道データを入れる*/
magic_move(m,o,sizeof(o)); /*火の玉を動かす*/
}
}
魔力コスト21だ。
これでファイヤーボールが放てる。
もう一つ作るか。
誘導弾だとこんなだな。
void main(int argc,char *argv[]) /*基本の魔力コスト10*/
{
char o[10]; /*軌道データ。魔力コスト1*/
int i; /*カウンター*/
MAGIC *m; /*魔法の定義*/
mp=fire_ball_make(10); /*火の玉生成。魔力コスト10*/
for(i=0;i<2000;i++){ /*二千回繰り返し。射程200メートル*/
magic_direct(m,o,sizeof(o),argv[1]); /*目標に向かう軌道データ生成*/
magic_move(m,o,sizeof(o)); /*軌道データ通りに動かす*/
}
}
俺達は場所を呪文屋に移した。
あくまで呪文を買ったという体裁をとるためだ。
「ライラスさん、お客さんを連れて来たよ」
俺はライラスに呪文を書いた紙を渡した。
「うってつけの呪文があります」
ライラスは紙を一瞥するとそう言った。
女生徒は若干疑いながら呪文を購入。
さあ、準備は整った。
場所を魔獣出る森に移して実戦だ。
もちろんドラゴンのお供付きでだ。
「さあ、撃ってみろ」
俺の本体であるドラゴンがイノシシの魔獣を後ろ足で抑えた。
「行きます。ヒラニシ・モチニミゆニミカ・チスキソネソクチス・けチスキヒガムよ・が・
ソクチス・ラガヌワムレ・
ニミカ・ニレ・
モチキニソ・けモレ・
モセほハニスイろコチリリろモチノイゆヌワよレ・
ハラスゆニほワレニねフワワワレニれれよが・
モチキニソろシニスイソカゆモネラネトニツイラハゆラよネチスキヒガヌムよレ・
モチキニソろモラヒイゆモネラネトニツイラハゆラよよレ・む・む」
ファイヤーボールが誘導弾になって魔獣に襲い掛かる。
魔獣は見事、黒焦げになった。
「どうだ。魔力チェックを掛けてやろう。おっ、魔力が1増えて25になったぞ。」
それから二週間かけて女生徒の魔力を上げた。
魔力量は遂に50を超えた。
「頑張ったな。これからは無理のない程度で魔獣を狩るんだな」
「はい、ありがとうございます」
「魔力コスト30から10刻みの魔法がタルコットの呪文屋にある。威力に不満がある場合は購入してくれ」
「ええ、そうします。友達に評判を聞いたら、あの店は痩身魔法で有名なんですね。胡散臭いなんて思って、御免なさい」
「そういう事は店長に言ってくれ。きっと喜ぶぞ」
今回は新しい発想は得られなかった。
タルコットが儲かっただけ。
タルコットのほくそ笑む顔が脳裏に浮かんだ。
『ヒ』が上手く発音できないので助けてやった事がある。
そのダタン地方の生徒が俺を訪ねて来た。
「私は感銘を受けました。工夫次第では魔法の可能性は無限だと。発音が上手く出来なくても呪文を工夫すれば大丈夫」
「それは分かったが、要点を言え」
「困っている人間は他にもいると思います。そこで相談室を作ってノウハウを蓄積したいと思ったのです。クラブの顧問をして下さい」
めんどくさいな。
だが、新しい発想が生まれるかも知れない。
「分かった。引き受ける」
「ありがとうございます」
そして、相談室クラブが発足。
俺は顧問になった。
普段は相談室クラブに出ないが、今日は呼ばれたので顔を出す事にした。
「厄介な相談者が来ているって」
「ええ、僕らの手には負えません。お願いします」
「どんな相談だ」
相談者の大人しそうな女の子から話を聞く。
「私、魔力量が絶望的に少ないんです。大抵の魔法が発動しないし。魔力コストの高い呪文だと命の危険があるそうで。恐ろしくて呪文を詠唱出来ません」
「なるほどな。魔力量は幾つだ」
「魔力量は24です」
「それは大変だな」
「頑張って魔獣を討伐すれば、魔力量は増えると聞きました。攻撃魔法が撃ちたいんです」
魔法イメージを作成する。
void main(void) /*基本の魔力コスト10*/
{
int i; /*カウンター*/
char o[100]; /*軌道データ。魔力コスト1*/
MAGIC *m; /*魔法定義*/
m=fire_ball_make(10); /*魔力10で火の玉を作る。魔力コスト10*/
for(i=0;i<200;i++){ /*二百回繰り返し。射程200メートル*/
magic_straight(m,o,sizeof(o)); /*真っ直ぐの軌道データを入れる*/
magic_move(m,o,sizeof(o)); /*火の玉を動かす*/
}
}
魔力コスト21だ。
これでファイヤーボールが放てる。
もう一つ作るか。
誘導弾だとこんなだな。
void main(int argc,char *argv[]) /*基本の魔力コスト10*/
{
char o[10]; /*軌道データ。魔力コスト1*/
int i; /*カウンター*/
MAGIC *m; /*魔法の定義*/
mp=fire_ball_make(10); /*火の玉生成。魔力コスト10*/
for(i=0;i<2000;i++){ /*二千回繰り返し。射程200メートル*/
magic_direct(m,o,sizeof(o),argv[1]); /*目標に向かう軌道データ生成*/
magic_move(m,o,sizeof(o)); /*軌道データ通りに動かす*/
}
}
俺達は場所を呪文屋に移した。
あくまで呪文を買ったという体裁をとるためだ。
「ライラスさん、お客さんを連れて来たよ」
俺はライラスに呪文を書いた紙を渡した。
「うってつけの呪文があります」
ライラスは紙を一瞥するとそう言った。
女生徒は若干疑いながら呪文を購入。
さあ、準備は整った。
場所を魔獣出る森に移して実戦だ。
もちろんドラゴンのお供付きでだ。
「さあ、撃ってみろ」
俺の本体であるドラゴンがイノシシの魔獣を後ろ足で抑えた。
「行きます。ヒラニシ・モチニミゆニミカ・チスキソネソクチス・けチスキヒガムよ・が・
ソクチス・ラガヌワムレ・
ニミカ・ニレ・
モチキニソ・けモレ・
モセほハニスイろコチリリろモチノイゆヌワよレ・
ハラスゆニほワレニねフワワワレニれれよが・
モチキニソろシニスイソカゆモネラネトニツイラハゆラよネチスキヒガヌムよレ・
モチキニソろモラヒイゆモネラネトニツイラハゆラよよレ・む・む」
ファイヤーボールが誘導弾になって魔獣に襲い掛かる。
魔獣は見事、黒焦げになった。
「どうだ。魔力チェックを掛けてやろう。おっ、魔力が1増えて25になったぞ。」
それから二週間かけて女生徒の魔力を上げた。
魔力量は遂に50を超えた。
「頑張ったな。これからは無理のない程度で魔獣を狩るんだな」
「はい、ありがとうございます」
「魔力コスト30から10刻みの魔法がタルコットの呪文屋にある。威力に不満がある場合は購入してくれ」
「ええ、そうします。友達に評判を聞いたら、あの店は痩身魔法で有名なんですね。胡散臭いなんて思って、御免なさい」
「そういう事は店長に言ってくれ。きっと喜ぶぞ」
今回は新しい発想は得られなかった。
タルコットが儲かっただけ。
タルコットのほくそ笑む顔が脳裏に浮かんだ。
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